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#3990 オホーツク海⇒太平洋コースを走る:Dコース22㎞ May 11, 2019  [85.サイクリング]

 牧の内T字路までの往復がAコース、T字路から左へ折れてオホーツク海へ下りるのがBコース・左回り、T字路から右折して日本最東端のゴルフ場前に出て、さらに右折して太平洋岸を走るコースがCコース・右回り、牧の内の自衛隊レーダサイトの先(根室高校前から2600m)を左折してオホーツク海に下りて海岸沿いに走り、右折して原野へ戻り、T字路を通り過ぎて太平洋岸の道路を走るのをDコース・左回りと名付けている。

 11時気温9.0度、北北西の風5.1m/s

 Dコース22㎞、分屯地一周4.3km
 MTBで買い物:7㎞
  合計走行距離33㎞ 平均時速18.9km

 行程の1/3ほどが強いアゲインスト、だからいい運動になりました。平地走行で無風だと30km/hくらいが巡航速度ですが、オホーツク海への急な下りでも41km/hが精一杯でした。友知の坂は向かい風が強くて40㎞/hまで届きません。下ってから海岸沿いの平地走行も15-18km/h。

 適度な運動、そしてBMIは20.3ですから、認知症の心配はまだしばらくあとになりそうです。スキルス胃癌で胃を全摘してるので、太れません。癌が浸潤していた大腸も一部切除、胆嚢も全摘しました。体重は60.8㎏、身長173㎝(癌で入院する前は174.5㎝でしたが、入院40日で1.5㎝縮みました、点滴で40日命をつないでいると身長が短くなるんです、知らなかったでしょう、わたしもびっくりして何かの間違いかと病院の身長計で何度も測りなおしました)、きっと認知症より前にお迎えが来るでしょう。ありがたや。(笑)
 ちなみに、手術の前の体重は68㎏、身長174.5㎝でしたからBMI値は22.3でした。大きな手術をすると体重の維持はできないものですね。

 *画面の表示サイズは自在に拡大・縮小できます。画像だけでなく、文字も同時に大きくなったり小さくなったりします。Ctrlキーを押しながら「+」キーを押すとその都度拡大されます。Ctrlキーを押しながら「-」キーを押すと、縮小されます。

①出発前の点検とチェーンに注油
 18段、27インチのロードバイクです。ミヤタ製、昭和の終わりころにサイクリストで一輪車乗りの名手だったオヤジが購入して納戸にぶら下げてあったのを使ってます。フレームはカーボン、三十数年載っていることになりますね。
SSCN2707.JPG

②紫つつじが咲き始めました
SSCN2708.JPG

③根室高校前から5800m地点です。カメラは北向き、ここから緩いカーブの下り、高低差は30mほど。
SSCN2706.JPG

④オホーツク海の向こう側に国後島の島影が写ってます。茶々岳です。カメラの向きは北東方向です。
SSCN2705.JPG

⑤道路を渡り、望遠機能を使いました、同じ方角です。
SSCN2703.JPG

来た道を撮りました。カメラの向きは南です。
SSCN2704.JPG

⑦オホーツク海通りの道路から国後島茶々岳を写しました。カメラは北東に向いてます。
SSCN2702.JPG

⑧原野の中央部、T字路から北(オホーツク海)方向を撮ってます。
SSCN2701.JPG

⑨T字路突き当りから、根室高校への一本道です。57年前はここが女子のマラソンコースの折り返し地点でした。事故があり、スポーツ大会の最後を飾るマラソンはその年が最後となりました。気温28度、根室は「猛暑」でした。熱中症でゴールでバタバタと倒れ、救急車で運ばれたうちの一人、1年生が亡くなりました。合掌。
SSCN2700.JPG

⑩T字路から東方向(納沙布岬)を望む
SSCN2699.JPG

⑪ゴルフ場南東方向。芝生の手入れしているようですね。
SSCN2697.JPG

⑫日本最東端のゴルフ場。道路を挟み右側がゲストハウス、左側がゴルフ場です。手入れの最中ですね。根室高校前からここまで13.8㎞です。
SSCN2696.JPG

⑬右折は根室市街、左折は納沙布岬。わたしはここから右折して、友知(ともしり)の坂を一気に下ります。強い向かい風で時速が40㎞を超えません。
SSCN2694.JPG

⑭坂の上から西方向、太平洋を撮ってます。花咲岬とその左側に落石岬が写ってます。
SSCN2692.JPG

⑮太平洋岸の道路です。右側が太平洋、奥が友知(納沙布岬方向:東)、左側がナンブトウ、昔の水道の水源地でした。ずっとアゲインスト(西風)が吹いていて、軽いギアにして時速17㎞ほどで走ってました。
SSCN2690.JPG

⑯車庫前で一枚、パチリ、ヘルメットが白髪を隠してくれてます(笑)
 気温9度でしたから、ときどき指先が冷たくなってました。
9:50追記 ⇒ 夜9時の気温が3.8度まで下がってます。

SSCN2688.JPG

*#3989 腸内細菌と認知症:適度な運動の役割 May 11, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-11





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#3989 腸内細菌と認知症:適度な運動の役割 May 11, 2019 [36. 健康]

 国立長寿医療研究センターの調査・研究で腸内細菌と認知症との間に関連があることがわかってきた。バクトロイデスという腸内細菌の多いタイプが認知症が少ない。
 ブログ「オータムリーフの部屋」さんが、その調査研究をまとめてくれているので、認知症の危険因子を減らして、ピンピンコロリがお望みの50代から上の方たちにお読みいただきたい。

*オータムリーフの部屋「認知症の危険因子」
https://blog.goo.ne.jp/autumnleaf100?fm=rss

 ほどほどの量を食べ、適度に運動してBMI*値をコントロールすれば、健康でしかも脳の方も認知症を起こさずに済むなら、結構な話ではないか。
 毎日ほどほど歩くもよし、スポーツジムの会員になって運動するもよし、週に1度くらい泳ぐもよしだ。わたしは、サイクリングがいい。30-60分程度のサイクリングなら無理がなくて楽しい。
 今日は土曜日だから33㎞走ってきた。写真付きで根室の原野やオホーツク海に浮かぶ国後島の島影、そして太平洋の景色をお楽しみいただきた。#3990でアップします。

*BMI
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228732



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#3988 極東の町根室も桜の開花宣言 May 9, 2019 [87.根室の話題]

 正午の気温は14.6度である。5/5の最高気温が25.3度と夏日を記録、とても暖かかったので、蕾が膨らんでいた。元気象台の場所にある標準木も今日開花宣言があった。


SSCN2648.JPG

SSCN2647.JPG



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#3987 数Ⅱ「軌跡の問題」 May 8, 2019 [52. 数学]

 毎週水曜日はニムオロ塾が休みだから、のんびり。2時ころロードバイクで15㎞ほど走ってきた。走り出したら小雨がぱらついてきたが、そのまま原野をサイクリング。羽音をけたたましくたてながら飛んで行った鳥は、なんだったのだろう。ちっちゃなジェット機が飛んだような音。たまに出くわす。気温13.2度。平均時速21.6km、だいぶ脚に筋力が戻ってきた感じがした。タイヤが細くて、空気圧が8barと高いので雨の路面は要注意だ。まあ、こいうときは走らぬが安全。

 『シリウス数Ⅱ』「いろいろな軌跡」p.83に例題が載っている。予習をしていた生徒から質問があったので紹介する。ほとんどの生徒が疑問に思うだろう、いい質問だった。

--------------------------------------------------
 <例題>
 点(a, b)が円x^2+y^2=1上を動くとき、点(a+b, ab)の軌跡を求めよ。

 <解答>
 a+b=x、ab=yとおく。
 点(a, b)は円x^2+y^2=1上の点であるから、
 a^2+b^2=1
 a^2+b^2=(a+b)^2-2ab=x^2-2yであるから、
    x^2-2y=1
    y=(1/2)x^2-1/2…①
 a, b は t に関する2次方程式 t^2-xt+y=0 の実数解であるから、判別式をDとすると、
    D=x^2-4y≧0
 これに①を代入すると、
    X^2-4((1/2)x^2-1/2) ≧0
 これを解いて、
    -√2≦x≦√2
 よって、求める軌跡は、
 放物線 y=(1/2)x^2-1/2 の -√2≦x≦√2 の部分である。
------------------------------------------------------

  生徒から質問のあったのは青字の部分である、なぜ、唐突にこの式がでてくるのか由来がわからないということだった。

(この生徒は塾用数学問題集『シリウス』シリーズを中1から使用して、予習方式で勉強しているが、例題で質問がでたのは記憶にないからおそらくこれが初めて。例題を独力で読み、すんなり理解して難易度の高い問題にただちにチャレンジしてきた。このシリーズは問題の難易度が高いだけでなく、数が多い。問題集は283頁、解答集は557頁、B5版ノートよりも幅と高さがそれぞれ5㎜ほど長い。
 高校受験数学で夙(つと)に有名な「青チャート」はほとんどのページが例題で埋め尽くされ、問題は一つの例題につき数題しかないが、問題数の数でいうとシリウス数Ⅱは青チャートの20倍は尤(ゆう)にあるだろう。そして難易度は赤チャートレベル。それを基礎問題集をやらずに、いきなりやり続けて来たのだから、数学の力は高校へ入学してから抜群に伸びた。生活時間の使い方が変わったことが大きい。土日に長時間・集中的に勉強するようになった。中学時代は土日はほとんど勉強していないようすだった。舐めていたのである。根室に居たらこれはもうしかたがない。どれだけ言ったって、高校2年になるまでわからない。(笑)
 だれもがこんな学び方ができるわけではない。北海道の公立中学で採用している学力テストは東京都のそれに比べて難易度が低いが、そのテストで満点を取ったことのある生徒でも、こういうやり方をしたのは初めてである。生徒の学力、チャレンジ精神の有無、そして性格に応じて教材とやり方を選べる、個別指導の利点だろう。)

 2次方程式の基本に帰れば気がついただろう。軌跡のところで突然にどこから出てきたのかわからない式が提示されたので戸惑ったのだ。2
次方程式の実数解は判別式D≧0を満たすことが要件である。それとa,bが実数解だということの2条件を考えたら、解説文の意図するところが理解できる。


 (t-a)(t-b)=0

  これが、a,bを解とする2次方程式で、a,bが実数であるためには、この方程式の判別式D≧0であればよい。
 そこで、これを展開してみる。

 t^2 - (a+b)t + ab=0

 さて、ここで、
  x=a+b,  y=ab であったことを思い出してもらいたい。置き換えると、

  t^2 -xt +y=0

  こういうことだったのである。例題には説明なしにいきなり最後の式がでてきたのだが、全部書くとこのように長くなるので、端折ったのだろう。
  「迷ったときには基本に還る」

 高校2年生で、いまの時期(5月)に、この例題を予習して、読み切れる生徒はほとんどいないだろう、いい質問だった。
 この生徒は中1のときから予習方式で学習しているから、少ない例題を読みこなし、すぐに難易度の高い問題を解くのにすっかり慣れてしまった。高校数学の範囲ならもう独力でぜんぶやれるだろう。数学は塾で教える必要がほとんどなくなっている、それでいい。(笑) 塾の指導目標はそこに置いている。独力でかなりの難易度の問題集を解いたり、独力で参考書を読む力をつけることに目標を置き、そのターゲットを達成するために具体的な指導のやり方を生徒の学力に応じて考えて教えている。音読トレーニングもこの生徒に合わせて選んだ15冊をやり切った、著者の主張の要点析出や批判もしてきた。最後に一緒に読んだのは福沢諭吉『福翁自伝』の前半百ページくらいまでだった。残りは独力で読ませた。いつまでも指導していてよいわけがない。濃密な指導をしすぎて依頼心を生んではいけない。そのあとは独力で物理学者山本義隆著『近代日本150年』岩波新書の読破にチャレンジした。この本はじつに難易度の高い本である。著者は知の職人というにふさわしい。厳密な学術論文を書くスタイルで書き通している。東大大学院で身につけた技術だろう。彼はかつて東大全共闘議長であったことがある。1960年代後半に、湯川博士をして「日本人でノーベル物理学賞に一番近い学生」と言わしめた。その後、山本は東大を去る。東大院生のときに全共闘議長として担がれなければ、東大物理学の名教授として君臨しただろう。人の運命は計り知れぬ。そのお陰で、いい本を何冊も書いている。
 塾の音読トレーニングは山本義隆の本で卒業である。あとは興味のわいた本を自分で選んで読めばいい。すでに論理的な文章読解力は並の高校生の比ではない。
 ふつうは、教科書レベルからやって、基本問題集を1冊消化してから、シリウスのような難易度の高い問題集にチャレンジするのがあたりまえだ。だが、この生徒はいきなりシリウスで大丈夫である。各章の章末には「入試問題研究(応用編)」が載っているが、そこには難関大学の過去問が並んでいる。最近は「入試問題研究(センター試験)」レベルの問題が簡単に感じるというようになった。だから、進研模試の偏差値は80を超えてしまっている。最近は駿台模試、河合塾模試、ゼット会模試の問題に焦点を当てて学習するようになった。とっくに塾で勉強しているだけではない。自分で判断してどういう勉強の仕方が自分に合っているのか、考えながら試行錯誤している。

 ひとつ解説し忘れたことを思い出したので補足しておきたい。t についての2次方程式にしているのは、xとyがすでに使ってしまっている文字だから混乱を起こさないための配慮で、他の文字ならなんでもよい。助変数のtとは関係がない。何かの式が背後にあるのではと探しても、説明したような理由で採用した文字だからなにも見つからぬ。そういうことを考えるとsで表したほうがよかったのかもしれない。

 さて、この式 t^2-xt+y=0
が思いつかなければ、この問題が解けないかというとそうではない。別の解き方がある。グラフの概形を描けば、簡単にx=(a+b)の定義域がわかる。

 Grapsで描いたグラフを見てもらいたい。
(Grapsはフリーソフトだから、ダウンロードして誰でも使えます)

SSCN2643.JPG

 ディスプレイをそのまま写真に撮ったので見づらいだろうが、細かいところはどうでもいいので、半径1の円のグラフと②の放物線に注目していただきたい。
 (a+b,ab)の軌跡を求まるのだが、a+bの最小値と最大値は半径1の円を見ただけですぐにわかる。tan45°のところが、a=√2/2であり、b=√2/2であることは簡単に読みとれる。a+b=√2で最大値。
 最小値は、tan225°のところ、a=-√2/2、b=-√2/2、a+b=-√2。abの最小値と最大値はもう説明するまでもないだろう。

 あとは余談である、EXCELで、0.01刻みで、次のような表を作って、変化をみた。ブログの容量の関係で、途中の行を端折ったが、xは-1.00から+1.00まで0.01刻みで列の数値が計算されている。5ラインしかコピペしていないが、実際には200ラインある。xが-1.00から+1.00まで200段階で他の変数や式が自動計算されて並ぶので、変化の様子が手に取るようにわかる。その大きな表とGRAPSのグラフを突合しながら見れば、理解が深くなる。表からグラフイメージを自分の脳に描いてみよう。そしてGRAPSのグラフと比べてみたらいい。表からグラフをイメージするのに慣れたら、高校数学に抜群に強くなれる。
 最上段は変数や計算式である。式が違うが、4番目と5番目の数値が一致するのはどちらも ab を表しているからだ。これはこれで面白い、グラフとは別のところでなるほどと思うところがある。

  x y=(1-x^2)^0.5 x+y xy y=0.5(x+y)^2-0.5  
  -1.00 0.0000 -1.0000 0.0000 0.0000  
  -0.99 0.1411 -0.8489 -0.1397 -0.1397  
  -0.98 0.1990 -0.7810 -0.1950 -0.1950  

√2/2 -0.71 0.7071 0.0000 -0.5000 -0.5000


√2/2 0.71 0.7071 1.4142 0.5000 0.5000



 GRAPSやEXCELを使って遊んでみたらいい。やりかたがわからなかったら、簡単だから教えてあげる。
 高校数学まではグラフイメージをあたまに浮かべるとか、グラフ概形を描いてみたら、問題の意図しているところが精確に読み取れる問題が多い。高校数学を卒業して複素関数を学ぶときにはそういう方法が使えなくなる。数学はその辺りから抽象度を一気に上げてしまう。高校数学の覇者たちが、数学科へ進学してつぶれるものが多いのは、複素関数や数理論理学がまったく別のゾーンにあるからだ。
 大学生になったら、文系理系を問わず、ユークリッド『原論』に目を通してもらいたい。学の体系構成の要点が理解できる。とくに経済学を学ぶ学生はかならず目を通したほうがいい。理由は「#3938 新しい経済社会のデザインについて」をお読みください。

*https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-02-26
 https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-09-06
 https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-31


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#3986 嘘の国民、嘘の政治、嘘の裁判:韓国の学者が語る真実 May 7, 2019 [9. 相対的なものの見方]

 韓国人の学者が、いまの状況は1900年ころの状況に似ており、このままでは再び韓国は滅びると警鐘を鳴らしている。嘘ややめよう、事実に基づいた発言をしようと呼び掛けている。
 徴用工の問題を取り上げ、当時は毎年10万人前後がいい給料を求めて日本へ渡ったもので、賃金の未払いは日本が敗戦したどさくさの1-2か月分であることは、日本企業の賃金台帳の記録からも明らかだという。
 終戦後日本企業は未払い分の給与など、個人補償をする用意をして、お金を別途供託していたが、韓国政府の強い要請で、韓国政府に支払うことになった。その額3億ドルだそうだ。
 韓国の道路や水道、鉄道などインフラがそうしたお金で整備されている。
 韓国人は人を信用しない、他人を信用しているというのは26%でOECD36か国で一番低いと数字をあげている。他にもいくつもの数字を挙げているからぜひURLをクリックして、ご覧いただきたい。
 こういう人がいるなら、韓国とは将来一緒に夢を語ることができるかもしれない。

   李承晩学堂校長である李栄薫の講義をお聞きください。

*2.嘘の国民、嘘の政治、嘘の裁判
https://www.youtube.com/watch?v=EmVzs4yNBtw&t=2&fbclid=IwAR1V4nmakss3r1ue_SQbCgSgy0B1afK_6xtXwN_Ld0-6vrFNIxBg0io2BsA&feature=youtu.be&app=desktop


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#3985 根室の中高生の修学旅行を変えよう May 4, 2019 [70.秋田県大館市教育長講演会]

<更新情報>
5/5朝10時45分追記

 理化学研究所のSさんとFB上でさまざまなことを頻繁に議論している。かれは理系の優れた職人である。もうすぐ還暦を迎えようというのに、読書量も衰えを見せない。わたしは本は選んで読む主義なのだが、かれはジャンルを問わずダボハゼ的に片っ端から読む。丈夫な胃をもっているから、消化力が大きいのだろう。真似はできない。(笑)
 理化学研究所で開発したスーパーコンピュータ「京」は膨大な熱量を発するから、それを冷却する空調システムも半端でない。その空調システムはSさんの設計である。Sさんの勤務地は大坂である。Sさんを通じて、教育に関心のある物理の専門家のお二人とFB友になった。大阪博物館のOさんと千葉大学名誉教授のNさんである。Sさんは休日を利用して、小学生から高校生まで対象の理科の実験授業を頻繁にやっている。関西では引っ張りだこの人気者である。このボランティアは人気があり最近は東京でも引き合いがではじめている。えらい人だと思う。

 根室にいてもこうして、大阪と極東の町根室に住む人間がFB上でリアルタイムで議論できるというのはありがたいことだ。

 さて、Sさんが根室の中学校と高校の修学旅行に関して今日面白い提案をしてくれたので紹介したい。議論をそのまま転載する。
 これから紹介するSさんの投稿は弊ブログ「#3983 簡単そうで説明がむずかしい英文例」の「Ⅰ」の部分をFBにコピペしてアップした際のものである。

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<Sさん>
根室の子に限らず、今の児童生徒は「超合理主義」です。必要ないことに努力するのは損だと考えます。たとえば英語。身近な大人たち、誰も使ってないじゃないですか。使わないものを無理して勉強するのは損です。特にならないなら、努力なんてするほうがバカです。
==========================
<ebisu>
 大学もない、中央官庁もない、上場企業の本社もないから、根室の子どもたちは英語を使って仕事をする人を見たことがないのです。
 東京で多摩センターの丸善(日本一の売り場面積)行ったときのことを書きます。中学3年生くらいの女のお子さんを連れたご両親が、一緒に高校生用にリライトされた短編小説のコーナーから次々に取り出して眺めて、数冊買ってました。手に取って英語で書かれた本を選べる、そして様々なレベルのいろんなジャンルの本が数十万冊も在庫として陳列されている、そういう環境があることも大切なことの一つです。こういう格差はそばにいる大人たちが多少は埋めることができます。東京へ行ったときに数冊買ってきて紹介するとか、ネット通販で購入して自分で読んでみてから適当なものを選んで紹介してもいい。
 東京の子どもたちのかなりの割合が、勉強していい大学へ入り、中央官庁のキャリアになったり上場企業へ就職すれば平均よりもずっといい暮らしができることを知っています。両親ともに大卒というのは珍しくありません。周りにそういう人たちがいるか
ら見て知ってます。だから、「合理的な判断」で勉強するのでしょう。
 根室でも親が勤務医であろうと開業医であろうと問わず、医師の子どもたちは医者になるために、合理的な行動をするのが普通のことのように思えます。遊びはほどほどにして熱心に勉強してます。これも合理的な行動の一つです。親の職業が何であれ、医師を志望する子どもたちも同じ数くらいいます。やはり、熱心に勉強しますが、スタートが遅い。知らないからです。東京の標準コースは4年生から受験勉強スタートです。有名私立の中高一貫校へ入学して、レベルの高い授業を受けて、さらに進学塾通いをして受験勉強するというのが共通した考えです。難関大学を目指す根室の子どもたちは、大学受験でそういう子たちと競争することになります。中学生になってからでは全国標準コースからみると3年スタートが遅れているのですが、気がつきません、都会の子たちがどのような仕組みで受験勉強しているか知らないのですから。根室の中高の先生で、そういう仕組みで都会の子たちが勉強していることを知っている人は少ないでしょう。高校1年生になって、7月の進研模試を受けて自分の偏差値を見て、全国レベルでの自分の学力を生まれて初めて確認するのです。遅すぎます。全国偏差値50は全国レベルで真ん中ということですが、根室高校では上位10%未満です。2月の進研模試で数学の偏差値50を超えていたのは1年生の4番までだったかな。市と名前がつく規模の地方自治体で地元から医学部へ進学する者がゼロになったら、地域医療は支えきれぬ、それも急激な人口減少下で学力低下が進む北海道の地域医療の深刻な現実
 根室の子どもたちは、中央官庁のキャリアも、上場企業の本社エリートの年収や暮らしも、まったく知らずに育ち、あまり勉強せずに根室高校を卒業すると7割が都会へ進学し、戻ってきません
 地元企業に大きな魅力がないから、あるいは都会の企業の魅力が大きいから、親も子どもが戻ってくることを望みません。
 昔も今もたしかな学力は世の中を渡っていくための強力な武器です。どうように根室市の未来を切り拓く武器もそこに住む住民の学力でしょう。それを有効に使っている人をほとんど見たことがないというのが根室の子どもたちです。身近にいないから知らないのです。知らないということに子どもたちばかりでなく、親も自覚がありません。学校の先生もほとんどそういうことを伝えません。
 学年2位になったことのある中学生が、野球が好きなので別海高校へ進学すると言いました。たしかにいい指導者はいるし、寮もありのびのび部活を楽しめます。でも釧路高専にはいれる学力レベルなのでそちらを勧めました。高専で上位1/3にはいれば、国立大学へ3年次編入可能です。さらに、そこで上位1/3なら、国立大大学院進学が可能です。
 若いうちは思い切ってチャレンジしたらいいのです。公務員でも、研究機関でも、上場企業でも就職の選択範囲がまるで違ってきます、このように具体的に説明し、選択肢を広げてやったら生徒の選択は違ってきます。現状の進路指導は生徒に目隠ししたままやってるようなものです。

 還暦高校生の高木さん(元釧路市教委教育部長・現釧路高専生:最近新聞で取り上げられてました)と机を並べているかもしれません。(笑)

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<Sさん>
実際に見ないとだめですよね。根室の中学の修学旅行は札幌でしょうか。道庁の上級職の人にあって話を聞く。北大の研究者に会ってくる。札医大の病院を見学してくる。よく知りませんが(笑)札幌に本社を置く上場企業を見学させていただく
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<ebisu>
いいアイデアですね、ブログで採り上げてみます。
残念ですが札幌本社の東証一部上場企業はないでしょうね。そういう企業が数社北海道に現れてもらいたい。わたしが生きているうちなら、ネットを通じてボランティアでお手伝いできます。
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<Sさん>
意外とあるみたいだよ。https://xn--vckya7nx51ik9ay55a3l3a.com/areas/hokkaido

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<ebisu>
ありがとうございます。一つ一つチェックしました、一部上場企業だけで19社リストされてます。北海道電力や雪印メグ、ニトリ、サツドラ、ツルハ、イオン北海道、北洋銀行、北海道瓦斯、進学会ホールディングス…
中学校の修学旅行で行けますね。旅行会社を通じて交渉してもらったらいい。いやそれよりも根室市教委が直談判すべきですね。業者にやらせたのでは熱意がないと思われそうです。
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<Sさん>
その通りです。業者にやらせたら、相手も業者対応しかしてくれません。市教委よりも校長、校長よりも担当の先生、先生よりも生徒に交渉させたほうが、熱意が伝わり、より実現性が高まります。まあ、生徒や先生に熱意があればの話ですけどね。最初から全市で実施するのではなく、面白そう、やってみたい、という学校が一つあればいい。やってみてよければ、それを周りに伝えていく。でも決して「定例化」しない。見学させてもらう方に熱がないと、相手にとっては迷惑でしかない行事になってしまいますから
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<5/5朝9:45追記>
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<ebisu>
そうだよね、企業側にとっては迷惑以外の何物でもありません。
貴重な提案ありがとうございます。わたしの投稿の一部をカットしてアップしました。
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<Sさん>
とはいえ、最初から生徒にやらせるのはよろしくない。「やり方」がわからないから、物怖じしてしまう。交渉も「技術」ですから、技術を習得する過程も大事です。技術がないと、人は自信を持てずおどおどしてしまいますから。まずは校長、担当の先生からでしょう。校長、先生が交渉の仕方を生徒に示し、模擬練習をさせ、それからアポどりする。もちろん、校長、先生に情熱があっての話ですが。
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<Sさん>
工藤先生*は、本を読んでいて「あ、この人を生徒たちに会わせたいな」と思ったら、すぐ電話しちゃうそうです。
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<Sさん>
企業も官庁も、少子高齢化で人材難。優秀で情熱を持った若者の応援は必ずしてくれます
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*工藤先生とは東京麹町中学校の校長先生で、学校改革を積極的に推し進めている方です。
https://www.amazon.co.jp/学校の「当たり前」をやめた。-―-生徒も教師も変わる-公立名門中学校長の改革/dp/4788715945

 
 一部上場企業がどのように動いているのか、会社の制度はどうなっているのか、給与はどれくらいなのか、社員の学歴は職種ごとにどういう構成になっているのか、なんてことは見て質問しなけりゃわからない。ぜひ根室の中学生に一部上場企業の本社オフィスを見せてあげてもらいたい。最新設備の工場見学も周りの福祉環境込みで説明を聞いたらいい。根室の地元企業の後継ぎも生徒の中に入るから、どういう企業を目指したらいいのか、体験的に理解できる。
 根室高校生は東京の一部上場企業を2社くらい見せてもらったらいい。
 ついでに根室はどういう町なのかいいところを宣伝してきたらどうだろう。秋田県大館市の中学校と高校が実際にやっている。ビデオで見たが、大館市の高校生が東京麻布で大館市のいいところを通りすがりの人に説明してた。資料を作ることで自分の町のいいところに気がつくようになるそうだ。郷土愛を育てるには優れた仕掛けである。大館市へいって教育長に訊いてみたらいかが。コピーできたらたいしたものだ。
 よそ様の真似をするには同じくらいの熱意と行動力がいる、種子島への鉄砲伝来も、刀鍛冶の鉄に関する優れた技術と工夫がなければ、1年後にコピーできなかった。

 思い出したことがある、団塊世代の中学校の修学旅行のことだ。新日鉄室蘭の製鉄工場と苫小牧の製紙工場が見学コースに組み込まれていた。よく受け入れてくれていたな。



 
#3867 教育講演会④:修学旅行の巻 Nov. 30, 2018 
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-11-30




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#3984 オホーツク海から太平洋へサイクリング May 4, 2019 [85.サイクリング]

 いいお天気なので、ロードバイクで走ってきた。

 根室高校前⇒左折分岐点 2.6㎞
 左折分岐点⇒オホーツク海道路 2.2㎞
 オホーツク海⇒原野へ右折分岐点 2.8km
 右折分岐点⇒ゴルフ場前 6.2km
 太平洋岸道路⇒根室高校 5.7km
 信号のない19.5㎞のコースを走ってきた。
 今日の走行距離26km

 国後島はまったく見えない。原野では囀る鳥の種類が増えてきた。昨日は朝方窓を開けるとフクロウの低いボーボーという鳴き声が聞こえてきた。

 気温10.6度、風速5.2m/s。
 平均時速は18.0km/h
 瞬間最大速度52.5km/h
 累計走行距離4871km



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#3983 簡単そうで説明がむずかしい英文例 May 4, 2019 [49.3 高校英語教科書を読む]

 連休中だが、ニムオロ塾はいつも通りやっている。昨日は高2の生徒が3人と中3の生徒が二人来て勉強していた。熱烈歓迎!

Ⅰ. 早い時間にきた中3の生徒は1時間半ほど一人だったので、英語の教科書の音読トレーニングをやった。子音の発音がほとんど日本語なのでp,t,k,thの発音矯正をした。強弱や抑揚もなしの棒読み。他の生徒のいるときはやりにくいので、早い時間にこられるときにトレーニングする旨伝えた。基本はある程度理解できただろうが、家で百回、二百回とやらないと身につかない。中3になって英語が苦手の生徒はこういうタイプが多い。小学校から英語を習ってきたはずだが、どうしてこんなことになるのか。子音発音の基礎トレーニングが欠落しているのではないか。学習指導要領にもこういう項目がないのだろう。
 この生徒は1月から来ているが数学の成績がアップしたので、そろそろ苦手の英語にチャレンジさせようと、一人だったので、教科書を読ませて、どのあたりに弱点があるのかチェックしたのである。こういう生徒は個別指導でないと教えきれない。中3になって学校で子音の発音のしかたとか、音読トレーニングはしないからだ。高校も同じだから、中高の6年間英語が苦手のまま、興味を完全に失ってしまう。いまなんとかしないといけない、ちょっと焦った。
 この生徒は四月の英語学力テストの点数が学年平均点を少し超えている生徒なのだ。高校1年生でも3割はこういう生徒がいるのではないか、どうやって救うのだろう?1学年50人の学校なら、15人はこういう問題を抱えた生徒がいる。すらすら読めたら、学力テストの点数は40点は楽に超えるだろう。
 B中学校の四月の学力テストの英語の平均点は19.4点(60点満点)で、15点以下が66人中28人(42.4%)いる。C中学校は46人中15人(32.6%)が15点以下である。こういう現実をどのように認識し、どのような対応をとるのだろう。生徒に基礎学力を保障するのは義務教育の重要な責務であるはずだが、それを果たすことはとても手間がかかる。現状は放置されていると言ってよい状態である。子音の発音トレーニングや音読トレーニングなしにはこういう生徒たちの英語の学力向上は望むべくもない。すらすら読めなければ、記憶にも残らないし、英文を書けるようにもならない
 すらすら読めるのが41点以上の得点階層だとすると、BC両校合わせて6人しかいない。112人中たった6人である。北海道の学力テストは東京都に比べて難易度が著しく低い、それでも7割以上の得点層が5%しかいない、泣きたくなるような現実がある。

Ⅱ. 高2の生徒のうち一人は宿題の分数式の難問がわからないと問題プリントをもってきた。分母が通分すると(a-b)(b-c)(c-a)となり、通分してから分子を整理して因数分解すると-(a-b)(b-c)(c-a)となり、答えが-1となる問題だった。通分してから分子の因数分解がやっかいだった。
 思い出しながら問題を書いてみる。

     ab/(b-c)(c-a) + bc/(c-a)(a-b) + ca/(a-b)(b-c)

  通分後の分子の整理は1年生の時にやった因数分解で最後のところででてくる比較的難易度の高いものである。

    c^2 a-ca^2+a^2 b-ab^2+b^2c-bc^2...ばらばらにして
  =(b-c)a^2-(b^2-c^2)a +bc(b-c)…aについて降べきの順に整理
  =(b-c){a^2-(b+c)a+bc}…共通因数(b-c)で括る
  =(b-c)(a-b)(a-c)…(a-c)にマイナスをかけて
  =-(a-b)(b-c)(c-a)

 これで、通分した分母と約分ができて、答えは「-1」となる。
  1年前にやったはずだが、ほとんどの生徒が忘れているだろう。この生徒も忘れていた。2月の進研模試で学年五本の指に入る生徒ですらこうだから、あとは何をかいわんやである。いまこのレベルの難易度の問題をやっておけば、3年生になったときにやるセンターレベル問題集がさほどむずかしくなくなっているだろう。このレベルのプリント問題の2年生への配布は昨年度はなかったから新しい試みの様である。根室高校の数学担当の先生たちも生徒の学力低下を食い止めようと頑張っている様子。
 この生徒はそのあと苦手の英語の文法問題集(塾専用『シリウス英文法Ⅰ』)をやっていた。四月からの生徒だが、すでに高1の文法問題集の25ページ目をやってるから、意欲は高い。苦手意識が高校2年までずっとあった生徒が、こういうふうに意欲的にチャレンジするのは珍しい。やっているところを見ながら、数か所解説した。

Ⅲ. もう一人が教科書の文を写して訳文をつくっていた。おやと思う文を素通りしていたので、質問すると意味が分かっていない。簡単そうに見えるが英語の先生も解説に困るような文だった。

 Singns seem to be easy to make, but there are at lesast three points to think about.

  後段は説明を要しないが、前段はむずかしい。SVCの簡単な文に見えているのだが、そうでもないからseemを外して少し簡単に書き直す。

 Signs are easy to make

  こうすると単純な文に見えるがじつは単純ではない。文頭のsignsは主語に見えるが、もともとはmakeの目的語なのである。わかるように書きなおすからaとbの文を見てもらいたい。
 
a. We make signs.
b.   It is easy.
c.   It <we make signs> is easy. 
      ⇒ It <for us to make signs> is easy. 
      ⇒ It is easy for us to make signs. 
  ⇒ It is easy to make signs. 
d.   Signs are easy to make.

  内面構造はaとbの文であり、表面構造がdの文。これらをつないでいるのが文法変形である。文法変形工程が5段階ある。
 dの文にseemを挿入して元の文ができあがる。

 Signs seems to be easy to make.

  文法工程指数が6である、簡単そうに見えるが解説は簡単ではない。解説はチョムスキーの言語学説、生成変形文法による。解説は高校英語の範囲を超えてしまう。生徒から質問があったら高校の先生はどのように処理するのだろう?高校学習指導要領の範囲ではとても説明できそうもない文法工程指数の高い文なのである。解説はできなくても英文をたくさん読んでいる人は、文脈から適切に意味がとれるものだ。たくさん読めということか。ネイティブなら自然に読める文だから、暗記していい文章である。

 <訳文例>
 「標識をつくるのは簡単なようだが、そこには考慮すべき点がすくなくとも三つある」

<5/8追記>
 連休明けで来た生徒の一人(高2)に、この文を読ませたら、すんなり正解してくれた。意識しないでも文脈から判断して読んでいる。読解力が著しくアップしている。うれしかった。この生徒は英検2級は問題なしだ。


Ⅳ. 英語の「任意の宿題プリント」を2名がもってきていた、トルコのカッパドキアがトピックスとなっている長文問題である。世界遺産に1985年に指定されたと書いてあった。宗教の迫害にあった人々が逃避して岩山に穴居生活をはじめてしだいに地下都市を建設、それが現代にまで続いている。テレビで見たことのある人が少なくないだろう。周辺知識があれば、内容の見当がつくので、英文理解は精度を増す。ところどころ解説しておいた。

 面白い表現を見つけたので、生徒に質問してみた。
 tens of thouzands をどのように訳すのか?最低いくつから最大いくつの範囲なのかと。

 冠詞とともに、こういうところもおろそかにしてはいけない。比較のためにいくつか並べておこう。tens of thousands は幅が広いのである、十数万とも数十万とも訳せる。最初にあげたものはかっきり1万、2番目と3番目は数万である。

 ten of thousand
   ten of thousands
   tens of thousand
   tens of thousands
 
 こういう「遊び」が、文章の理解を深くすると同時に英語学習を楽しくするコツの一つなのかもしれない。おおいに遊べ。

*カッパドキア(観光案内)
https://www.club-t.com/special/abroad/turkey/spot.htm#spot_003

**カッパドキア(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/カッパドキア
 

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#3982 胡坐から立ち上がれますか:老化度チェック May. 3, 2019 [36. 健康]

 昨日(5/2)のことである。テレビを見ていたら、老化を判定する動きをやっていた。
 胡坐(あぐら)をかいて足を交差させたままゆっくりと立ち上がれなければ、歳を召した証拠で筋力が弱っているといってトレーナがやってみせた。確かにその通りなのだろう。今どきの言葉ではロコモティブ・シンドロームというらしい。ロードバイクに乗って飛ばしているから、それくらい簡単だろうとやってみたら、こけた。こけただけならいいのだが、左側に座卓があった。133㎝×77㎝の無垢板だから重い、腕が当たっても座卓はびくともしなかった。したたかにぶつけ、しばらくしてもヒリヒリがおさまらぬ、腕をまくってみたら、2か所3㎝くらい擦り剝けていた。
 散歩すらしないから脚の筋力が衰えっぱなし、自転車で使う筋肉は座ったり立ったりするときに使う筋肉とは違っていることがやってみてわかった。

 そういうわけで、今朝から庭で四股踏みを再開、そして昨日の復習である。足を交差させてから、お尻が地面につくほど下げて、ゆっくり立ち上がる、これを20回ほど繰り返したら、身体が暖かくなってくる。
 転んでも大丈夫なように畳の部屋でやってみた。胡坐をかいてから勢いをつけると立ち上がれるが、ゆっくりは無理だ。1か月後にできたらいい。これなら、気が向いたときに1分間でも家の中でやれる。

 ブログ「オータムリーフの部屋」さんが「危険な高齢者」と題して、高齢者の車の運転の危険に警鐘を鳴らすと同時に、「フレイル(虚弱)」、「サルコべニア(加齢に伴う筋量減少)」「ロコモティブシンドローム」の解説をしている。ブログ主はいつもよく調べて丁寧な解説をする女性である、分野が多岐にわたるから好奇心の強い人の様だ。クライミングそれも岩山登山が好きだったようだ。興味のある方はお読みいただきたい。どういうわけか、わたしはずっと男の人が書いていると思っていた。2年ほど前に女性だと気がついた。ebisuと年齢はあまり違わないのかもしれない。

*ブログ・オータムリーフの部屋
https://blog.goo.ne.jp/autumnleaf100/e/f06582f917b3fede44f46d6f7af43c98
https://blog.goo.ne.jp/autumnleaf100/c/f68e7cc89f1dc9cb61f1a78b6fd186fb

*長寿社会のフロントランナー 秋山弘子
https://www.platinum-handbook.jp/contents/5/?fbclid=IwAR0RJb_TwncvmbflWqVY9SHMCZwGw8Z34Jt9D4z55ZgXJoYio_whbDFOGGs

①痩せてるから、骨にぶつかって皮膚が擦り剝けます、太りたい(笑)
SSCN2633.JPG

②「犯人」はこの座卓です
SSCN2636.JPG


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#3981 夕張市資産売却に関する疑惑(2) May 3, 2019 [8. 時事評論]

 前回#3980で、鈴木直道元夕張市長の仕事の杜撰さ、無邪気さに言及しました。市長は特別職の地方公務員でもあるから、地方公務員法の適用を受けます。職務専念義務は30条にありました。
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すべて職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当っては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。(地方公務員法第30条)
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 「すべて職員は」とありますから、一般職も特別職も含むと思いきや、特別職は地方公務員法適用除外という第四条第2項、特別職である市長が職務専念義務違反をしても道義的責任しか問えないのです。
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第四条 この法律の規定は、一般職に属するすべての地方公務員(以下「職員」という。)に適用する。
2 この法律の規定は、法律に特別の定がある場合を除く外、特別職に属する地方公務員には適用しない。
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 市長の年収が低かったので、講演会で市長の年収相当額ほどの収入を得ていたようですが、そのせいで本来の仕事がおろそかになっていたとすれば、職務専念義務違反を日常的に犯していたということになりますが、第四条の規定で適用除外ですから、法的責任はありません。
  職務専念義務に関しては問えるのは道義的責任のみ。法的責任が生じるのは弊ブログ#3980で採り上げたように中国系航空会社が10億円での買収をもちかけて来たのに、それを秘匿して元大グループに2.4億円で売却、7.6億円の損害を夕張市に与えたこと、そして転売条項を外したことにあります。当該物件はすでに香港系ファンドに15億円で転売されています。
 箱物の石炭博物館は7億円もかけて改修しましたが、見学コースの坑道が火災を起こして再建の見通し無しです。これも破綻前と一緒の構図です。あれだけ箱物行政には懲りたはずなのに夕張市政はなんにも変わっていなかった。

 鈴木直道知事はいま打つ手を考慮中なのでしょう。すぐに記者会見して自分の落ち度を認め謝罪すべきでした。こういうときに頼りになるブレーンがいないように見えます。文春がでてからでは遅い、お粗末です。
 辞任となれば、拾ってくれるところはない。仕事のできなかった民主党政権の末路と重なって見えます。辞任となったら、担いだ人たちは就職先の世話くらいしてやってください。一兵卒で仕事の経験を積んでから、出直したらいい、彼はまだ若い

 辞任となれば道知事選のやりなおし、あきれて投票所に行かない人が増えないことを祈ります。
 政治不信は度を超えた「忖度」や傲慢な政局運営だけでなくこういうことの積み重ねからもうまれます。

 健全な保守主義とは、謙虚で正直な政治ということです、保守的な政治家にはそういう政治を心がけてもらいたい。市長になったら、全力で市長としての職務をまっとうする。道知事だって一緒です。


*#3980 夕張市資産売却に関する疑惑 May 2, 2019
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2019-05-02

 

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