#5280 notの読み方 Sep.1, 2024 [49.1 英語音読トレーニング]
金~日曜日は月~木曜日の復習回に充てています。日曜日が最終の最終回で85~100回目ですから、台詞はほぼ覚えています。自然に登場人物の気持ちになり切って、台詞を音読できるようになっているのがうれしい!
1.1倍速で(132 words/min)で気持ちを載せて台詞が言えるようになります。
Lesson 96回のダイアログから、登場人物の気持ちになり切って気がついたことを書きます。
糖尿病患者のヨシとドクターの会話です。
Yoshi : Doctor, I’ve lost five kilos since I started going to the gym.
Doctor: That’s good news. But you’re not in the clear yet.
Yoshi : What’s the problem?
Doctor: It’s your blood sugar. It’s still too high. Do you eat a lots of sweets?
Yoshi : Well, just a little ice cream after dinner.
Doctor: You have to cut down on the sweets.
Yoshi : But I’m going to the gym to burn it off.
Doctor: Good. Keep that up. But that’s not enough. Cut the ice cream out too.
Yoshi : OK.
日本語訳
Yoshi : 先生、僕はジムに通い始めてから5キロもやせました。
Doctor: それはよかったですね。でも、まだ心配がないわけではありません。
Yoshi : 何が問題なんですか?
Doctor: それはあなたの血糖値です。まだ高すぎます。甘いものをよく食べていますか?
Yoshi : ええと、夕食の後にアイスクリームを少しだけ。
Doctor: 甘いものは減らす必要があります。
Yoshi : でも、僕はそれを燃焼するためにジムに通っているんです。
Doctor: いいですね。それは続けてください。でもそれでは十分ではありません。アイスクリームを食べるのも、やめることです。
Yoshi : わかりました。
その強さの程度を文字の大きさで示すと、こんな感じです。
But that's not enough.
ドクターがシムに通ってトレーニングするだけでは、血糖値が下がっていない、それだけでは足りないので、運動した後に食べているアイスクリームもやめるように言うのですから、かなり強い指示です。ドクターの気持ちになり切って台詞を読んでいたら、ごく自然に小さな休止が入り、この拍が強くなります。音読トレーニングを11か月間積み重ねることで、凡夫にも、そういうナレータの技がようやくわかるようになったということかもしれません。耳の好い人や小学生はずっと早く上達できます。
ヨシの最後の台詞の「OK.」も、夕食後のアイスクリームを毎日食べたいのですが、血糖値が下がっていないので、ドクターの指示を渋々受け入れるしかない、うんざりした気分がありありと出た読み方をナレーターがしています。
ヨシの気持ちになれば、自然にそのように音読できます。そういう境地に到達するまで、18840回の音読が必要でした。
音読トレーニングを習慣化してしまえば、どうってことがなくなります。努力しなくてはいけないのは最初の数か月間です。自転車も漕ぎ出す最初は、大きなトルクがかかりますが、動きだしてしまえばペダルはずっと軽くなるし、スピードも違ってきます。その爽快な感じを全身(目と耳と口と脳そしココロ)で愉しむことですね。ドーパミンが分泌されるのが自覚できるようになります。learningと遊びは究極のところ一緒なのですよ(笑)孔子はそのことを次のように言っています。
「これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
<余談:t音の変化>
Keep that up.というセリフが出てきます。音がつながって「ザラップ」と読みます。
これには音の変化のルールがあります。以下は発音記号です。
/ta/ ⇒ /la/ ラ
/ti/ ⇒ /li/ リ
/tu/ ⇒ /lu/ ル
/te/ ⇒ /le/ レ
/to/ ⇒ /lo/ ロ
「タチツテト」が「ラリルレロ」に変わります。
that up /ðæt/ + /ʌp/ ⇒ /ðætʌp/ ⇒ /ðælʌp/
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<9/3アクセストップの記事>
弊ブログの読者は教育へ関心の高い方が多いようです。教え方はさまざまです。TOSSのように授業技術の錬磨と共有を目標にしているグループ、秋田県大館市の教育長のように一人も取りこぼさないことを目標に授業を組み立てる方もいます。荒れたクラスを制御するスキルの共有は新任の先生にとっても、ベテランの先生にとっても重要なスキルですし、大舘の教育長が「一人も取りこぼさない」というのは、授業で「共感と協働」を重視しているからこそ実現可能なのでしょう。できる生徒ができない生徒を教えることで、取りこぼしは劇的に減少します。小学校で担任をしてくれた鶴木俊介先生もそういう方でした。目標や理念の相違が授業に反映します。小学校では特に、教える技術が重要になるのは当然でしょう。
ところが、大学では、教える技術は問題にすらなりません。教える技術の重要性は小学校が最大で、中学校や高校へ進学するにつれて、その重要性は減少していきます。学年が上がるにつれて、教科の専門性と深い学識や思索の力が重要性を増していきます。
それでは、小学校と大学をつなぐ授業はどのようにあるべきかということが問題になります。
数学が得意な生徒たちが集まる国立高専の生徒に分数式が苦手な生徒が多いというトピックを採り上げて、いま小学校算数で、何をどのように教えておくべきかを探ってみました。
教育に関して、こういう具体的な議論が増えることを願っています。8年前の記事です。
#4011 高専の新入生は数学ができない? Jun. 2, 2019
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