#5274 標津でシイラやマンボウが、別海町でサツマイモが... Aug. 19, 2024 [5.2 好奇心]
別海町のFB友が、定年退職した後に牧場で農業を始めています。こんなことを書いていましたので紹介します。
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福島から来ている地域づくり協力隊の娘さんが、サツマイモの苗3品種900本を取り寄せ、農園にマルチを張って植えました。寒冷地なので無理だろうという先入観でいたのですが、暑い日が続き、急激に成長を始め、もしかしたらちゃんと育つかもという思いに変わって来ました。若者の先読みの鋭さに脱帽です(笑)。まずは、挑戦してみることも大事ですね。
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別海町は町の人口よりも牛の数の方が多い酪農の町です。牧場の規模が大きく、200haが平均だと聞いています。大規模化で、牛乳生産は機械化が進んでおり、設備投資が牧場経営を圧迫しています。
息子や娘が都会へ出てしまって、後継者がいない牧場が増えています。大型投資をしていいものかどうか、悩んでいる牧場主もいます。
でも、こんなに広い牧場が散在する別海町で、サツマイモやメロンやイチゴの露地栽培が、気候温暖化で可能になってきましたから、選択肢が増えます。30年後には酪農地帯ではなくなっているかもしれませんね。畑作が半分くらいかも。若者が別海町で農業がしたくて、集まるようになればいい。高い給料を支払うには、大規模化とさまざまな作物の栽培が武器となるでしょう。乳牛飼育一本よりも、収入が安定します。
牧場の面積が広いので、30年後には別海町で美味しい芋焼酎の生産が始まるかもしれませんね。
別海町のお隣は標津町ですが、今年はシイラ(鱪)やマンボウが大量に獲れだしています。シイラは温暖な海域の魚で、高級魚です。秋刀魚と同じで回遊魚です。ハワイではマヒマヒと呼ばれて高級魚として食べられています。オホーツク海の漁港の標津町でシイラが大量に水揚げされるということは、日本海から稚内まで北上して、オホーツク海を南下してきたということです。5~10メートルの表面水域で棲息しているので、海水温度が上がるとこんな現象が起きます。
昨年5度ほど海水温が高くて、鮭が半死半生になって浮いているということがありました。今年は5~7度も海水温が高いのです。秋の鮭漁が心配になります。標津町では1世帯に鮭1匹を無料で配っています。
シイラは肉食ですから、鮭と餌がかぶるでしょうね。海水温が高いと鮭は沿岸に近づけませんから、長期的には小型化しそうです。
海水温が5度も高いのが普通になれば、昆布の生育に影響が出ます。つまり、オホーツク海の生態系に大きな変化が生じつつあるということです。最上級に分類されている羅臼昆布を出汁に使っている料亭は多いし、著名なラーメン店で昆布にこだわりの強い店主も使っています。昆布生産が海水温上昇で激減したら、和食文化を次世代へ引き継ぐことがとても難しくなるでしょうね。北海道で昆布生産が現在の1/3になったら、どういう対策がありうるのでしょう。
貝殻島のコンブ漁は今年は「こんなに取れなかったのは初めて」と言われるほど少ないようです。ガタイの好いタクヤとカズキは競争して採っているだろうな。
*貝殻島周辺のコンブ漁 例年より2週間遅れで始まる
オホーツク沿岸の農業と漁業、海水温の上昇で生態系が変わればとれる魚種や作物栽培に変化が生じます。変化に対応して、うまく乗り切ってもらいたい。北海道の食糧生産自給率はカロリーベースで216%だそうです。日本の食糧生産地として重要な地域です。気候変動による不安定化で世界の食糧減産が起き、食糧輸入ができなくなったら、日本には自給率が200%を超えているのは北海道しかありません。
智慧を搾り、若い人たちがチャレンジすれば何とかできそうですよ。若い人たちがチャレンジしやすい環境を整備することが、わたしたち高齢者の役割です。
<太平洋岸では?>
房総沖で東へ流れていた黒潮が、7年前から三陸沖沿岸(青森県南部から宮城県)まで北上してから、東へ流れるようになりました。以前よりも400㎞ほど北上しているということです。太平洋岸も海の生態系が大きく変わりつつあるようです。昨年、北海道の釧路沖では魚影がほとんど見られなくなり、漁が不振でした。
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福島から来ている地域づくり協力隊の娘さんが、サツマイモの苗3品種900本を取り寄せ、農園にマルチを張って植えました。寒冷地なので無理だろうという先入観でいたのですが、暑い日が続き、急激に成長を始め、もしかしたらちゃんと育つかもという思いに変わって来ました。若者の先読みの鋭さに脱帽です(笑)。まずは、挑戦してみることも大事ですね。
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別海町は町の人口よりも牛の数の方が多い酪農の町です。牧場の規模が大きく、200haが平均だと聞いています。大規模化で、牛乳生産は機械化が進んでおり、設備投資が牧場経営を圧迫しています。
息子や娘が都会へ出てしまって、後継者がいない牧場が増えています。大型投資をしていいものかどうか、悩んでいる牧場主もいます。
でも、こんなに広い牧場が散在する別海町で、サツマイモやメロンやイチゴの露地栽培が、気候温暖化で可能になってきましたから、選択肢が増えます。30年後には酪農地帯ではなくなっているかもしれませんね。畑作が半分くらいかも。若者が別海町で農業がしたくて、集まるようになればいい。高い給料を支払うには、大規模化とさまざまな作物の栽培が武器となるでしょう。乳牛飼育一本よりも、収入が安定します。
牧場の面積が広いので、30年後には別海町で美味しい芋焼酎の生産が始まるかもしれませんね。
別海町のお隣は標津町ですが、今年はシイラ(鱪)やマンボウが大量に獲れだしています。シイラは温暖な海域の魚で、高級魚です。秋刀魚と同じで回遊魚です。ハワイではマヒマヒと呼ばれて高級魚として食べられています。オホーツク海の漁港の標津町でシイラが大量に水揚げされるということは、日本海から稚内まで北上して、オホーツク海を南下してきたということです。5~10メートルの表面水域で棲息しているので、海水温度が上がるとこんな現象が起きます。
昨年5度ほど海水温が高くて、鮭が半死半生になって浮いているということがありました。今年は5~7度も海水温が高いのです。秋の鮭漁が心配になります。標津町では1世帯に鮭1匹を無料で配っています。
シイラは肉食ですから、鮭と餌がかぶるでしょうね。海水温が高いと鮭は沿岸に近づけませんから、長期的には小型化しそうです。
海水温が5度も高いのが普通になれば、昆布の生育に影響が出ます。つまり、オホーツク海の生態系に大きな変化が生じつつあるということです。最上級に分類されている羅臼昆布を出汁に使っている料亭は多いし、著名なラーメン店で昆布にこだわりの強い店主も使っています。昆布生産が海水温上昇で激減したら、和食文化を次世代へ引き継ぐことがとても難しくなるでしょうね。北海道で昆布生産が現在の1/3になったら、どういう対策がありうるのでしょう。
貝殻島のコンブ漁は今年は「こんなに取れなかったのは初めて」と言われるほど少ないようです。ガタイの好いタクヤとカズキは競争して採っているだろうな。
*貝殻島周辺のコンブ漁 例年より2週間遅れで始まる
オホーツク沿岸の農業と漁業、海水温の上昇で生態系が変わればとれる魚種や作物栽培に変化が生じます。変化に対応して、うまく乗り切ってもらいたい。北海道の食糧生産自給率はカロリーベースで216%だそうです。日本の食糧生産地として重要な地域です。気候変動による不安定化で世界の食糧減産が起き、食糧輸入ができなくなったら、日本には自給率が200%を超えているのは北海道しかありません。
智慧を搾り、若い人たちがチャレンジすれば何とかできそうですよ。若い人たちがチャレンジしやすい環境を整備することが、わたしたち高齢者の役割です。
<太平洋岸では?>
房総沖で東へ流れていた黒潮が、7年前から三陸沖沿岸(青森県南部から宮城県)まで北上してから、東へ流れるようになりました。以前よりも400㎞ほど北上しているということです。太平洋岸も海の生態系が大きく変わりつつあるようです。昨年、北海道の釧路沖では魚影がほとんど見られなくなり、漁が不振でした。
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2024-08-19 06:36
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