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#4810 三色ボールペン方式で英語長文を読む Aug. 18, 2022 [49.1 英語音読トレーニング]

 前回#4809で予告した、三色ボールペン方式で英文を読むやりかたを概説します。

 高校3年生用の教科書であるVIVIDⅢには、段落ごとの意味把握をチェックする問題や段落間の関係を問う問題が頻出しています。2年生の教科書の音読授業では出てきませんでした。
 斉藤孝先生は『三色ボールペンで読む日本語』という本があります。わたしは10年間ほど中学生全員にこの方式で日本語の音読指導もしてきました。原則はたった三つです。

①粗筋を追えるように、該当部分には青ラインを引く
②大事なところは赤ラインを引く
③面白いと思ったところは緑のラインを引く

 最初はたくさん引いていい、慣れてくるとちょうどいいところに収まるようになってきますから、これは単なるトレーニングで、誰にでもできます。ああ、本を読まない人には「猫に小判」です。
 高校(中学もですが…)英語教科書が今年からがらりと変わっています。retelling技術が入ってきているのです。現代国語の授業でもやっていないのに、いきなり英語でretellingはないでしょうと思います。(笑)
 でも、出てきているから対応しなくっちゃいけません。そこで古里へ戻ってきて塾を開いて翌年から始めた、三色ボールペン方式で英文を読むトレーニングを、英語音読トレーニング授業に導入します。

 「キーワードを円で囲む」というのを④に付け加えます。英語の文はキーワードの置き換えが多い、別の語彙を使って何度か置き換えを行いますから、慣れる必要があります。

 段落ごとの内容は赤ラインと青ラインをつないだ文を作ればretellingになります。青ラインを日本語でつかまえたら、段落の要約が日本語でできます。
 四項目になりました。

①粗筋を追えるように、該当部分に青ラインを引く
②大事なところは赤ラインを引く
③面白いと思ったところは緑ラインを引く
④キーワードは円で囲む

 赤ラインと併せてみていけば、段落ごとの意味展開が明瞭につかめます。独りよがりにならない読み方ができます。
 緑ラインは自分の興味や関心で面白いと思ったところに引いておきましょう。こちらは100%自分流でいいのです。余白に簡単に面白いと思った理由をメモっておきましょう、愉しいですよ。
 読み返すときに便利です。
 慣れてくると、実際には線を引かなくても、頭の中でここは青、赤、緑と自動仕分けしながら読めるようになってしまいます。これは一つの技です。現代国語の論説文読解はこれでばっちりです。6年間良書17冊を使ってこの方式で日本語音読トレーニングをした生徒は国立旭川医大の二次試験の小論文で、300点満点で295点獲っています。


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