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#4794 数ⅠAの進捗は?:札幌光星高校へ進学した生徒 Aug. 4, 2022  [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 今年札幌光星高校マリスコースへ進学したK君が夏休みで帰省して来てくれました。
 ブラスバンドを続けるかどうか悩みながらの受験でした。真剣に悩んでいましたよ。受験が終わって2月半ばから3月いっぱいまで「シリウス数ⅠA」問題集2冊をやってました。目標は夏休み終了までにこの問題集2冊を消化することでした。
 訊いたら、もう少しで終わるそうです。6か月で全問制覇だから、すごく早いね!根室高校から旭川医大へ現役合格した生徒よりも速度が少しだけ大きい。この速度だと「みんなの大学情報」偏差値で65をクリアしてますよ。
 9月からはシリウスシリーズで数Ⅱ・B問題集をはじめられます。これなら、現役で京大理系でも数学は大丈夫そうです。旭川医大と同じ偏差値ですから。北大医学部受験も可能です。

 昨年8月から来たましたが、勉強スタイルを切り替えてもらいました。独力でシリウスを予習し、わからない箇所だけ質問する、そんなスタイルへ切り換えてます。札幌へ進学してから、独力で予習できるスタイルになっていなければ、現役合格がむずかしいからです。完全に切り替えたようです、偉いね。シリウス数Ⅱと数Bは分厚い問題集だから今のペースでなら10か月間でやれそうです。数ⅢCを2年生の夏休みからやれます。難関大学受験には十分です。

 ブラスバンド部は高校でも続けている。受験勉強だけしかしていないと、社会人になってからはちょっと困ったことになりますから、やれるならブカツは継続したほうがいい。能力が特別に高い生徒だけですよ、こんなことができるのは。
 難関大学出身者は、民間会社では特別に扱われますから、出世は速いが、課長までですよ。部長職になるとマネジメント能力が問われますが、これは受験勉強では身につかないし、受験勉強スタイルで、本を読み漁っても身につくことはほとんどありません。
 20歳までに部活や生徒会や学校祭などの行事で、マネジメントやコミュニケーションを経験しておいた方がいいのです。とっても重要な経験です。部門横断的なプロジェクトは複数の専門能力と、コミュニケーション能力、そして仕事のマネジメント能力が問われます。ましてや、他社を巻き込むプロジェクトとか産学共同プロジェクトで、こうした能力が問われることは言うまでもありません。これらの能力は受験勉強の埒外にあるのです。

 だから、研究者志望のK君に、高校入ったら「好きな部活はやめなくていいよ、1年間浪人しても長い人生ではどうってことないから、部活で得られる貴重な経験があるからね」と伝えました。中学時代とは別の楽器の担当です、ブラスバンドは超忙しいブカツ。でも愉しんでいるようです。勉強としっかり両立、いいね。彼女ができたら、もっといい。(笑)


 英語は最後の方で大学受験問題と、高校の英語教科書を使っての高速音読授業でした。1年の教科書は3月半ばで終わっています。昨年10月に英検準2級に合格しているので、問題集を一冊、2回まわしたら英検2級に合格できますよ。寡黙な生徒ですから、小説など音源のある気に入ったものを使って英語の高速音読トレーニングを併行してやったほうがよさそうでです。もちろん語彙拡張はスマホのアプリ利用で毎日やっているでしょう。準1級合格出来たら、数学と英語は東大理系合格レベルです。

 今年は、札幌北高に柏陵中学校からMさんと、光洋中学校からK君が札幌光星高校へ進学しています。K君は根室高校でも北大総合理系なら、問題なく現役合格できる生徒です。柏陵中は2年続けて学年ダントツトップが札幌の進学校へ行きました。ああ、一昨年、札幌光星高校ステラコースへ合格した柏陵中の生徒N君がいました。同級生の話ではダントツ学年1位の生徒だったようです。彼も順調に育っています。理系の生徒で京大か東大へ現役合格するでしょうね。
 K君はメール配信の英作文グループのメンバーです。光洋中学校同級生数人と同じ英作文問題をやっています。
 こういう生徒たちが根室高校を見限って、受験に有利な札幌の高校へ進学しています。それでも、現役で北大合格できそうな生徒が根室高校1年生には4-5名います。毎年これくらいいるはずですから、大切に育ててください。

 ひとつ、クレームを言わせてください。根室高校が国公立大学合格者を増やしたいと言いつつ、低レベルの宿題を高学力の生徒にも強制しているのは、まるで難関大学受験の生徒たちの足を引っ張る行為になっていますよ。彼ら・彼女たちは宿題なんか必要ありません、自分でスケジュールを立てて、難易度の高い問題集をガンガンやっています。邪魔しないでやりましょう。
 前期定期テストや模試で総合点で学年5番以内に一度でもなった生徒は、その年度の宿題は免除にしませんか?
 旭川医大へ現役合格した生徒が1年生の時に強く抗議して、学年主任含めて先生たち6人と話し合いをし、レベルの低い宿題を免除する措置をとったでしょう。のど元過ぎたらまた元に戻っていますよ。
 それで、根室高校OBのわたしからひとつお願いです。定期テストと全国模試で学年5番以内は宿題免除ということをルール化してくれませんか?
 障害になっているものを一つずつ取り除いて、難関大学合格者を増やしませんか?

 難関大学合格者が滅多にいないという現状は、地域医療にも深刻な影響をおよぼしています。学齢期の子どもを抱えた医師が市立根室病院へは来てくれないのです。根室に住んでいたら、国公立大学医学部に自分の子どもを進学させられなくなりますから。根室高校の進路実績は地域医療にも暗い影を落としています。
 根室高校出身の根室市長も根室市議も、根室市教委もそういう視点から根室の子どもたちの学力問題を考えてください。

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通りすがり

根室高校が国公立大学合格者を増やしたいと言っているそうですが、現実があまり見えていないのではないか?と言わざるを得ないでしょう。基本的には共通テスト5科目受けて二次試験…って形になりますけど、中学卒業時点で基礎がある程度完成されてないとキツイのではないかと思います。本当にそういう目標を掲げるなら、コースを別にして教科書も授業進度も既存の普通科とは全く別物にするしかないですが、1クラス分は対象者が居ないでしょう。半分の20人埋まるのかな?
本当に問題なのは中下位層なのではないでしょうか。入試で3割の点数が取れなくても、基本的な国語力や数学力に重大な瑕疵があっても入学できてしまう現実。どこかで歯止めをかけないと今度は根室高校でも授業崩壊が起きますし、そうなれば教育困難校と化しても不思議ではありません。
by 通りすがり (2022-08-12 05:43) 

ebisu

通りすがりさん
おはようございます。
入試五科目合計点の普通科の合格者の平均点は190-210点前後でしょうね。数学30点以下は半数くらいいるでしょう。

根室高校の進路実績を見ると(令和3年度)
国公立大で合格者が複数のところは
室蘭工大4人、偏差値37.5
釧路公立大3人、偏差値45.0
はこだて未来大学3人、偏差値42.5)

偏差値は「みんなの大学情報」のものを示しました。
18名中、10名ですから、国公立大合格者の半数です。
偏差値55以上の国公立大が受験できる生徒は、1学年に3~5人程度ですから、1クラスは無理ですね。
だから、5人の生徒対象に放課後補習体制を組むしかありませんが、これは校長や教頭のマネジメントの問題です。
現在1年生には―人そういうレベルの生徒がいます。
学校が有効な補習体制を組んでやれなければ、いい原石でも光る玉にはなれません。
たいへんな決断と具体策の実施が必要ですが、期待はしたいのですが、マネジメント能力ありますでしょうか?
by ebisu (2022-08-12 11:57) 

ebisu

みんなの大学偏差値で60以上の難関国公立大へ合格するには、中学生の時に500点満点の学力テストで450点を一度は獲れなきゃほとんど不可能です。
根室高校から、そして根室高校へは進学せずに札幌の進学校へ行った生徒たちで、難関国立大へ現役合格できるかどうかは、学力テストで450点ラインが有力な判断材料になります。
旭川医大(偏差値65)へ現激合格した生徒は一番よい時は、五科目300点満点で282点、94%でした。
札幌の進学校へ行った一昨年の生徒は290/300だと同級生から聞きました。
学力テストで五科目平均が9割をこえられなかった生徒は、現役合格してません。

偏差値57の大学(たとえば、北大総合理系)なら、中学時代の学力テストで85%を一度でも超えていたら、高校時代の努力次第で合格可能でしょう。かなりハードルは高いと思います。

根室高校の授業速度は、20年前に比べてもガクンとダウンしてます。1/21から数Ⅱをやってました。いまは2月いっぱいかかっています。
だから、生徒は学校の授業ペースの1.3倍くらいで、つまり独力で予習方式で学習しなければ現役合格がおぼつきません。

根室で高校数学と英語の両方教えている塾はニムオロ塾のみ。数学だけ教えているのがウェイクフィールド、もうこれしかありません。

ニムオロ塾もスケジュールはまだはっきりしませんが、来年四月まではやっていないでしょう。

さいわい、YouTubeで数学も物理も化学もいい動画がありますから、そちらで勉強したらいいのです。
上位3%の学力の生徒なら、そういうツールで学習できますよ。
タダですから、誰でも利用できます。
高校へいくまでに、読解力と数学と英語は学力テストで90点を越せるくらい、基礎を創り上げてください。

根室高校だけで頑張ったって、難関大学合格は無理なのです。基礎のしっかりした生徒が入学してくれなきゃ、どうしようもないのですから。
いまのところ、根室高校にはそうした高学力の生徒が難関大学合格を目指して学習できるシステムがありません。
当分はYouTubeで独力で学習するしかない。

でも、やる気のある先生はいますから、高校生のみなさんは、自分の科目担当の先生に相談してみたらいいですよ。生徒が複数で申し出るなら、週1~2回、数か月間の放課後補習に応じてくれた例があります。
by ebisu (2022-08-13 08:44) 

amanda

お久しぶりです。
最近、ウチの子たちが通った学校がたびたび出てくるので懐かしく読ませていただいています。
根室地区の中学校で1番でも札幌では、そのままでは平均並。
しかしながら、次男の同級生は中学の時から塾なしで勉強し、彼も中学の学テでは9割超えだったと思います。道コンで常に成績上位者で乗っていましたから。高2からステラに上がって現役で東大に合格。中標津の子です。彼は自学自習が完璧にできていました。勉強するために光星に入ったと言い全くブレずに3年間先生方と学校のシステムを使い倒し(というと言い方は良くないですが。)頑張っていました。
ebisuさんが常々書いていらっしゃるとおり、小中学生から目標をしっかり持って進めば、地域格差などあまり関係ないということを体現してくれたと思います。
(翻ってウチの子達をみると部活だったり、3年生で文転するにあたり一悶着したり、あまりにマイペースでやきもきさせたりと、ほとんど勉強以外のところで光星の先生方には大変にお世話になってしまいましたが…)
高校はやはり地元の高校だとかなり難しいかなと思います。札幌の進学校とは目指すところが違い、地元の公立校だと進路もレベルもさまざまな子達をみてあげなければならないので。
札幌の進学校に行ったからといって必ずしも難関大学に入れるわけではなく当然本人次第なのですが、周囲の同級生達をみると地方出身者の方が道外(ほぼ関東の中堅以上)の大学に多く進んでいます。目的を持って入学してくる分、地元札幌の子よりもしっかりしているのではと思います。

道東にいた頃は学力の地域格差がひどいと思っていましたが、実際埼玉に来てみると、自分が見ていたのは成績上位層の割合とレベルだけだったことに気付きました。学力の二極化が進んでいます。こちらでもやることは一緒で、でも考えていた以上に深刻でした。がんばります!
by amanda (2022-09-12 12:21) 

ebisu

amandaさん
お久しぶりでした。
amandaさんの息子さんも札幌光星でしたか、寮がある点が安心ですね。
根室管内の中学校のトップでは進学校では中位の成績、ダントツトップでないと、進学校で成績上位にはなれませんね。
去年と今年札幌光星高校へ合格した生徒は、そういう資質のもち主です。

ネットで見ましたが、仰る通り埼玉県も学力の地域格差は大きい。板橋区内を転々としていたことがあるので、埼玉県も多少土地勘があります。
浦和高校、大宮高校、川越高校、春日部高校などが偏差値70超ですね。慶応志木高校や早稲田本庄高校があります。
こういう高校を頂点に、194校が偏差値のピラミッドを構成しています。高校単位で見たら、学校内の生徒の学力差は小さい。

根室管内の高校の特徴は、同じ高校内で、生徒の学力差が大きいことです。根室では偏差値35~65までいます。
偏差値60以上の生徒は1学年に5人程度ですから、どうしても成績上位層がスポイルされてしまいます。
私塾がフォローするしかありません。塾へ行かずに学力テストで9割の得点を超える生徒は、年に一人いたらいい方です。独力でそれができる生徒は3~5年に一人の逸材です。500人に一人の割合ぐらいでしか出現しません。それも地元の高校で過ごしたら、偏差値57の北大理系総合すら現役合格がおぼつかないということになります。

わたしはもうすぐ塾を閉じます。
古里が若い人たちの才能をどYouTubeでいい授業がたくさんあるので、塾がなくなっても、意欲のある生徒は大丈夫でしょう。

英作文だけはメール配信でのトレーニングを継続します。現在の高校1年生が卒業するまで、英作文問題と解説集は作成し終えています。
古里に戻って20年、なんだかあっという間だったような気がします。

久しぶりにamandaさんとお話しできました、ありがとうございます。
by ebisu (2022-09-12 22:23) 

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