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#4695 英文音読トレーニング授業:ゆっくり、高速、微音読 Jan. 15, 2022 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 中3生はちょうど10人います。1月は中3生に教科書の音読特訓補習授業を毎週水曜日に2時間実施していますが、今週は1.5人でした。5-7時なのですが、最初は一人、6時になってから、推薦で帯広の高校へ進学する生徒が学校で面接トレーニングが終了して来たので、1.5人というわけです。一度誰も来ないことがありました。じつにもったいないと思います。英語が皆さん嫌いなようで、上手に読めないから音読トレーニングが嫌なのでしょう。ゼロあるいは1人になったらその月の音読トレーニング授業はストップと言ってあります。

 土曜日に高校1年の教科書『Vivid 1』を使って、やる気のある中3年生に限定して音読授業をしています。愉しいけどきついですから、水曜日の音読授業にちゃんと参加しない生徒には声を掛けません。無理ですから。
 暮れから始めました、札幌光星高校ステラコース受験の生徒用でした。1回2時間の授業で、先週は6 partsやりました。1月から中3生が一人増えたので、この生徒に参加するかどうか確認したら、やりたいというので、参加を認めました。水曜日の音読授業に2回参加した女子生徒です。
 数回音読して、語順通りに日本語にしていきます。後戻りしないで読むので速度が倍以上になります。

 どちらの生徒も慣れてきたのでやり方を変えました。
   ゆっくり音読⇒高速音読⇒微音読
 微音読とは唇をあまり動かさずに早口で読む技です。「ゆっくり音読」は一単語ずつはっきり音読します。「高速音読」は口を大きく動かし、舌も速く動かします。リエゾンあり、音の脱落アリ、結構いい運動になります。リスニングがよくなります。

 何度もやった後で、疲れたので、二人でやらせて聞いていました。二人の呼吸とリズムがピッタリ合うことがありました。なんだか巧みな合唱を聞いたようでうれしかった。微音読は標準的な音読の約3倍速です。

 日本語音読授業では、高速音読はやっていましたが、微音読トレーニングは授業ではしたことがありませんでした。先読みができるようになると、読む速度がアップして、内容理解の精度もレベルアップします。速く正確に読むほど、内容理解も深くなります。声に出して読みながら、その先も同時に読んで、区切りや意味の把握をしているからです。

 英語も先読みできるようになると、聞いていて意味が取りやすくなります。適切な箇所で区切って読むからです。「ゆっくり音読⇒高速音読⇒微音読」のサイクルでたくさん読まないと、英文の先読み技術は身につきません。まだまだ先ですが、目標を意識してトレーニングすることは、上達を速くします。
 今日は第5章のpart 2と3、第6章のpart1と2の4つをやりました。音読回数を増やしたので前回の2/3のペースです。3回目の授業で81頁まで終わりました。全部で9章、それと「reading」を入れたら141頁ありますから、おおよそ6割を消化しました。あと、16 parts分あるので、今のペースだとあと4回で、高校1年生の1年分をこなすことになります。音読スピードアップと語順通りに読解する技が身につくので、高校生になったら、英語の成績グーンとアップするだろうね。(笑)

 アンジェラ・アキの「The letter」という歌の歌詞が載っていたので、わたしはどんな歌か知らないので、1小節歌ってみてと言ったら、恥ずかしいからと照れてましたが、3度目に応じてくれました。家にカラオケがあってふだん歌っているようです。聴いたことのある歌でした。
 「笑いヨガ」の章もやったので、今日は笑い声の多い音読トレーニングになりました。来週は、片方が試験日でいないので、中止。再来週から再開です。1/29、2/5、2/12、2/19の4回、合計7回14時間で高校1年分の授業が終了します。

*微音読というのは、高速黙読の前段階です。TOSS北海道代表の水野さんが高速音読と黙読の間に「微音読」を挟むといいと教えてくれました。それを英文読みに利用しています。生徒にこの技をトレーニングするのは初めてですから、「実験」です。男子生徒は、初回のときに比べると微音読では3倍速になっています。男の子は寡黙で口が重い。だから「高速音読」「微音読」トレーニングが必要です。おしゃべり好きな女子は、「高速音読」や「微音読」もすぐに慣れて上手です。女の子にはかなわない。

 高校生のみなさん、英文微音読を試してください。英文の先読みができるようになったら、英検準1級くらいならゲットできるでしょう。

<余談:進路>
 今回から参加した生徒は、進路が決まっていません。だから、もしよければですが、国立看護大学を受けてもらいたい。誰かが大きな壁を乗り越えたら、それに続く者が何人か出てきます。
 十数年前に入試問題を見たことがありましたが、英語の問題が20ページほどありました。英文の難易度は高くはないのですが、分量が圧倒的に多かった。いまも同じかどうかは知りません。
 あの分量をこなすには、「微音読」と「先読み」スキルがあれば容易です。十数年前は1時間であれだけの英文を読み込むスキルをつけさせる指導法がわからなかった。
 どういう進路を選んでも、英語の試験はあるから、渾身の力でやってみたらいい。いままで根室高校生ができなかった分野を何でもいいから一つ切り拓けたらうれしいね、本気でチャレンジしてもらいたい。

(日商簿記2級(全商簿記1級相当)は根室高校1年生の普通科の生徒が11月に、事務情報科の生徒が2月の試験で合格しています。もう十年以上前になります。根室高校では過去に日商簿記2級に1年生で合格した事例はありません。普通科で日商簿記2級に合格した生徒は中3の12月から、事務情報科に進学した生徒は高校入試当日の夜から簿記を教えました。
 昨年3月に7年間教えた生徒が根室高校から現役で道北・道東推薦枠で2位で国立旭川医大へ合格しています。どうやればそれが可能なのかは、弊ブログに記録してあります。また別の新しい扉を開く生徒が現れるかもしれません。若い人たちの学力の伸びに驚かされます。)


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