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#4694 難関大学受験生はどちらを選択すべき?:札幌の進学校か根室高校か Jan. 15, 2022 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 弊ブログ「#4677」投稿欄での対話を途中から本欄ヘアップします。全体をお読みになりたい方は、#4677をご覧ください。テーマは、「根室から偏差値65以上の難関大学進学を考える」です。札幌の進学校を選択すべきか、それとも根室高校からか?そもそも根室高校から難関大学進学は可能なのか、という問題です。
 もうひとつ大事な問題をとりあげています。思考習慣とその副作用の問題です。中高と6年間の学習や思考習慣は、思考の鋳型を創り上げてしまいます。受験マシーン化した脳は柔軟性を失い、社会人になってから副作用が出ます。だから、中学生や高校生の時代の思考や学習スタイルがだいじなのです。どのような学習習慣や思考習慣を育めば、そういうことが予防できるのかについても思うところを書いておきました。

 ハンドルネーム「つるはせんねん」さんについて、簡単に紹介しておきます。根室にお住いの方で、お子さんが難関大学受験のために札幌の高校へ進学して勉強しています。根室高校からでは目標とする大学へは合格できないと判断したから、札幌の進学校を選択しています。
 昨年3月に根室高校から旭川医大(偏差値65)へ進学した生徒がいますが、同じ偏差値の旧帝大理学部進学が目標だそうです。根室高校からの進学実績はありません。
 札幌の同じ進学校を受験する生徒を昨年8月から、教えていますが、札幌の進学校でいま勉強している生徒と似たような進路を希望しています。根室高校からでは目標とする大学理学部への進学が著しく困難と判断したのだと思います。わたしは生徒の希望を叶えるために、中学最後の半年間伴走するだけ。
 根室で悩んでいる中学生たちとその親たちの参考になれば幸いです。
*青字は追記部分です。

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 さらにです。
 「放任」についてです。
 息子は自分なりにいろいろと情報を調べているようで、親ながら感心します。
 東大などの難関校に合格するには、親もかなり情報を集めたりなど、親子2人3脚で臨む必要があると。いわゆるお受験ママです。
 それで、聞いてみたのです。「お母さんにもそうやってほしいの?」と。
 そうしたら息子は「お母さんがそうなっても、おれは言うこと聞かないと思う。」と。
 「じゃあ、お母さんも別にやりたくないからやらない。」と伝えました。
 数年前に、根室高校から、現役で東工大に合格したお子さんがいたんです。たまたま知り合いで、買い物先でお母さんとお会いしたときに
「すごいですね!東工大に!」って言ったら
そのお母さん「東工大ってそんなにすごい大学なんですか?」って(笑)
 本人次第なんですね。もちろん、後押ししてくださる尊敬すべき師がそばに。
by つるはせんねん (2022-01-14 21:29) 

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つるはせんねんさん
根室高校から現役で東工大へ合格したのは2002年ですね。
東工大は偏差値62.5-65です。
わたしが古里根室へ戻って塾を開いたのが2002年11月でしたから、知りませんでした。
(2002年から2021年まで、根室高校から難関大学現役合格者は4人のようです。十年ほど前に一人旭川医大へ合格者が出ています。保健所の所長(医師)の息子さんだと聞いてます。20年に4人ですから、5年に一人にすぎません。)
たいしたものです。
そのあと東大へ現役合格した生徒がいます。2005年だったかな。授業が終わるとすぐ帰宅、学校行事にも不参加、受験勉強に専念でした。
一般論ですが、じつはそういうタイプが危うい。

5人の一橋大、京大理系、東大理三と同じ会社で仕事しました。
中高の勉強スタイルが社会人になったときに足かせになるケースが案外多いのです。7人の内、2人はノイローゼ、2人は仕事ができませんでした。京大理系もマネジメント力がまるでありませんでした。課長職から部長職になった途端に仕事で問題があって、降格になったと聞きました。同じ学術開発本部で一緒に仕事した人でした。人物はとってもよかった。マネジメント力がないと職位が上がるとダメになる人が少なくありません。
課長職なら問題がない。権限の範囲が狭いので責任も小さいから、マネジメント力が貧弱でもラインの課長職までならやれます。部長職になってこけるのは受験勉強を一生懸命にしてきた人にそういう傾向が強いのです。
ひとつたとえ話を入れておきましょう。
子会社の経営を任されて、赤字の会社を黒字にしなければならない。受験勉強で頭の固くなってしまった人は必死になってコストをカットします。すると社員の士気が下がり、売上が減ってしまい、ますます赤字を膨らませることになります。近道反応してしまうんです。経営全体を点検し、改善案を産み出すことができません。それまで誰もやったことがない仕事ですから、受験勉強でどんなに成果を上げて難関大学へ合格しても関係がないのです。

上場企業で高学歴の社員を見て、社会人になってからでは遅い、というのがわたしが古里で塾を開こうと思った理由の一つです。思考の鋳型が中高の学習スタイルで決まってしまうからです。
だから、柔軟な思考の鋳型が形成できるような指導を心がけています。良書を選んで音読指導に数年間を掛け、対話をするのはそういう配慮からです。簡単に答えを見ないで一見効率の悪そうは勉強スタイルを強いるのも同じ配慮からです。

中学生時代に日本語音読指導で仕込んでおけば、高校生になったら、良質の大学のゼミレベルの議論が可能になります。
受験勉強は、正解のある問題を扱うだけですから、てきぱきと処理できたらいいだけ、頭の良い器用な生徒はこなせます。
でも答えを見て、正解手順を覚えてしまうような勉強を6年間続けたら、どんな大学に合格しても、社会人になったらアウトというケースが多いだろうと思います。
大きな仕事は、それまで前例がない、そして正解もない、理系文系両方の専門知識とそれをベースにした縦横無尽な思考が必要になります。
そういう場に立った時に、戦える思考力を養うのが、わたしの指導の目標なのです。
だから、O君には市立根室病院の経営改善の仕方も、そして経営改善にはどのような専門知識が必要かも、授業の合間の雑談で教えてあります。わたしが医療業界でどんな仕事をしてきたのかも伝えてあります。
それらが必要になるときが来るかもしれないし、来ないかもしれない。わたしのやるべきことは種を蒔くだけ。
by ebisu (2022-01-15 00:18)  
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だいじなことは、根室で成績上位3%の能力の子どもなら、小4からスタートすれば、偏差値65の大学へ現役合格できることを実証し、そのやり方を記録しブログに残すことでした。O君はスタートが1年9か月遅れて、5年生の1月からのスタートでした。最後の方はちょっと大変でしたね。(笑)

根室の中学生は1学年180人ほどいますから、3%だと5-6人が毎年「みんなの大学情報」偏差値65の大学へ根室高校から現役合格可能なのです。
学校行事に参加して高校生活を謳歌しながら、レベルの高い読書もして、難関大学へチャレンジできるということ。

それには、小中高の先生たちの協力も必要です。3%の高学力の子どもたちの自学自習の邪魔をしないことが大切なのだろうと思います。
O君の事例に見るように、根室高校へ入学する前にすでに勝負はついています。宿題は免除して、授業中の自習も認めて、自由に勉強させてやったらいいのです。
そして、必要に応じて、これらの生徒たちにハイレベルな放課後補習を実施したらいい。短期間でいいのです。
物理と化学が普段の授業では足りなかったけど、2人の先生が二人の生徒の要望に応えて、一時期ハイレベルな放課後補習をして協力してくれてます。
学力の高い生徒が根室を見棄てて札幌の高校へ進学しなくても、根室から偏差値65の大学へ毎年合格者を出せるようにしませんか?
できますよ。

偏差値45の高校から、偏差値65の大学への合格なんて首都圏の公立高校ならありえない話なのです。
でも、根室高校の生徒は玉石混交です。磨けば光る生徒がいます。首都圏とは事情が違います。
偏差値65以上の大学へ毎年数名根室高校から現役合格出来たら、市立根室病院の常勤医不足は簡単に解消できるでしょうよ。赤字は劇的に減少します。
by ebisu (2022-01-15 00:37)  
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「みんなの大学情報」偏差値65以上の大学が、文系、理系、医系に分かれてリストアップされています。
https://www.minkou.jp/university/ranking/deviation/
by ebisu (2022-01-15 00:43)

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FB友の一人に岸田一隆・青学経済学部教授がいます。
もともとは原子物理の専門家でしたが、同じ東大の研究室の友人がオウムサリン事件で死刑になって、原子物理をやめたそうです。それにしても、専攻を変えて経済学を教えているとは驚き、多彩な才能の持ち主です。

人間は「受験勉強専用マシーン化」してしまうと、汎用性がなくなるようです。それ以外のことができない。それは脳がそういう思考の仕方に慣れてしまい、ひとつの「思考の鋳型」ができあがるからでしょう。社会人になってから壊すことはほとんどの人にはできないようです。

だから、正解手順を効率よく覚えて問題を手際よく処理するような習慣を育ててはいけないのです。中高生の時期は子どもは注意して育てないといけません。
良書を選び、さまざまなジャンルの本を読み、意見の異なる大人と対話を重ねる必要が中高生と大学生の時代にあるのです。
そうした経験がオウム真理教の教祖のような人物に出遭ったときにワクチン効果を発揮します。

ついでに、岸田さんの著書を紹介します。大学受験の国語問題で採り上げられたことがあります。
『科学コミュニケーション (平凡社新書)』

もう1冊
『青学発 岸田教授の「エネルギー文明論」 』2019/12/21』

by ebisu (2022-01-15 10:25)  

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 塾稼業とは、札幌の進学校へ行きたい生徒がいたら、合格できるようなスケジュールでいつまでに何をやるのかを決め、そのスケジュール通りに事を運んでいくこと。根室高校から難関大学へ現役合格したいという生徒がいたら、その希望が叶うように、その生徒用の長期指導戦略を立案して、その通りにことを成し遂げることです。
 一昨年、12月に札幌市立旭丘高校へ進学したいと入塾した生徒のときは、ぎりぎり、生徒のやる気次第と判断しましたが、1月中旬には合格を確信するくらい、弱点だった数学と英語の力がついてました。楽しみにしていた旭丘高校の制服を着て、ルンルンで高校生活を楽しんでいるようです。他の生徒が彼女のインスタをみて教えてくれました。高校でもブラスバンド部に入ると言ってましたが、ピアノも上手な生徒でした。(1/15記す)

 札幌南高校は根室から受験する場合は、学区外5%枠(15人)がご合格定員です。札幌市以外の学区からの受験は実に厳しい。こんな地域格差は取っ払ってもらいたい。道内ナンバーワンの進学校には札幌市以外からはたったの15人しかとらないというのはひどい地域差別ですよ。(1/22追記)


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つるはせんねん

 ebisuさんのコメント、おっしゃる通りです。難関大学に入ったからと言って、それだけがいいのではなく、自分の力をどう役立てたいのか、考えられる人間になってほしい。壁にぶち当たったときに、たくましく立ち上がれる人間になってほしい。そのためには、人との出会いも非常に重要であることにも気付いてほしい。
 ただ、息子は受験マシーンにはならないと思っているんです。なかなか面白い子なんです。O君ほどではないと思いますが。
 「おれさま」なんです。いい意味で(笑)。札幌では男子寮に入っており、かなり楽しい学生生活を送っているようです。部活にも入っています。入るときに相談されたのですが、「好きにしなさい。あなたの人生です。」と。入学当初は、「やっぱり南に行っていればよかった。」と言っていた時期がありました。でも、彼にとって男子寮に入っていろいろな人間とかかわりながら学べることのほうがずっと有意義だと思っています。実際、まだ1年経っていないのに、随分と大人になったなぁと思うことがあります。
 この度、帰省した際には中学時代の友達7人で泊りがけで遊んだり、家では好きなことばかりしていて、さっぱり勉強している様子がありませんでした。それでもわたしはいっさい何も言いませんでした。それは、彼が札幌に行ってからの様子と言いますか、メタ認知できているのがわかったので、もう親の出る幕ではないと思ったからです。いえ、2つだけは言いました。朝にわたしが出勤する時間までに起きて朝ごはんを食べること。リスニングは毎日すること。これ以外は言いませんでした。そうしたら、息子が昨日、「お母さんの放任ってすごいね。」と(笑)
 そんな息子も明日札幌に戻ります。
 これからもいい意味で放置します。相談には応じます。
 南に行かなかったことも自分で決めたことです。
 偶然なんですが、今日息子が着ていた服に書いていたロゴです。「choose your own life](笑)
 あ、それと「思考の鋳型」ということについてです。わたしの姉の息子、要するに甥っ子は東大に入りました。東京在住です。その甥っ子が、小学2年生のときに根室に遊びにきた際に、すでに東大を目指した学習をしているのを見ました。何やら難しい算数の問題集を解いていると思いきや、最初から解答を読み、その解き方を覚えるということをしていたのです。衝撃でした。東大を目指す子はこういう学習をするんだ、ってそのとき思ったのを覚えています。
 それで、息子なんですが、中学のときに、数学の得意な父親に質問したら、満足のいく対応ではなかったようで(反抗期もあったと思います)そのあと、2時間くらいかけて考えに考え抜いて自分で答えを出せたときの達成感があったと聞きました。試験中に「解の公式」を忘れたら自分で考えて公式を作ってしまうくらいのところもあります(試験時間がなくなるので、さすがにそれはやめてほしい。)
 でも、ebisuさんのおっしゃっていたことはそういうことですよね。
 すみません、長々と。
 明日から、寂しくなります。
by つるはせんねん (2022-01-15 18:37) 

ebisu

そうでしたか、息子さん根室へ帰省していたのですか。
親から自立していくのは寂しいことではあるでしょうが、それでいい。
あとは自分で道を切り拓いて、目標をゲットする。
そういう体験があとでモノを言います。
寮に入って成長ぶりがたのもしい。

by ebisu (2022-01-15 19:12) 

つるはせんねん

 子どもは自分の所有物ではない。
 わたしの携帯に、自分たちに何かあったらと
 メモに遺書を残しています。頻繁に更新されます(笑)
 その言葉のひとつが「自分の道は自分で切り拓け!」と
by つるはせんねん (2022-01-15 21:06) 

ebisu

そうですよね、子どもは親の所有物ではありません。
高校生になったら大人として扱わなくっちゃいけません。親は子離れ、子は親離れの過渡期です。高校3年間過保護にしたら、そのあとがアハハになってしまいます。

ところで、東大前で名古屋の高校2年生が3人に切りつけるという事件がありましたね。医学部進学ナンバーワンの進学校で東大医学部を目指して勉強していたが、成績が上がらず自暴自棄。
どうしてそんなことになるのでしょう。

誰だって受験勉強を数年間続けたらストレスが溜まります。親とも意見が違う、学校の先生とも意見が違う、成績が思うように伸びない時期なんて誰でもあります。

O君は面白い生徒でした。学校行事がなければ、4時半ころ塾へ来て、何があったか喋りたいのです。うなづいたり、あいづち打ったり、同じ言葉をこちらがオウム返しにして「それで」と発言を促したりしてました。それだけで気がすむんです。誰かに吐き出したい、聞いてもらいたいのです。わたしは聞いているだけで十分、後は自分で考えてました。
数学の例題や標準的な難易度の問題はわたしと雑談しながらできるんです。小5の1月からからずっと教えていたので、脳が並列処理に慣れちゃってました。
どういうジャンルに好奇心があるのか探るために、さまざまなジャンルの本を選んで音読指導していましたから、興味の範囲が広い。受験勉強だけで視野が狭くなったり、それで行き詰まるなんてことはありませんでした。

個別指導のメリットです。受験勉強だけを教えているわけではありませんでした。
根室の地域医療問題、市立根室病院の年間16億円赤字を5億円減らすには、どういう具体策があるのか、それを実際にやる場合には関連する何と何に手を打てばいいのか、大学に入ってからどういうことをやって置けば、地域医療の崩壊を止められるのか、そんなことをしょっちゅう雑談のテーマとして取り上げていました。
わたしはマルクス経済学者ですが、マルクスは数学の劣等生で、微分積分がわからなかったし、そのためにユークリッド『原論』やデカルト『方法序説』も読まなかっただろうと思っています。体系構成の方法を当時はやりのヘーゲル弁証法に求めた。それが間違いの元でした。ユークリッド『原論』を読めばよかったのです。『原論』は公理論的演繹体系です、2400年前にすでに学問の方法が確立していました。デカルトは気がついていました。マスクスは数学アレルギーだったと思います。マルクスの遺稿の中には『数学手稿』という学習ノートがありますが、それを読めば、そのあたりの事情が分かります。
公理を別なものに置き換えたら、別の経済学が成立します。そこまではわたしの研究範囲で、弊ブログにカテゴリー分けして掲載してあります。いずれ、わたしの言っていることを理解できる学者が現れるでしょう。資本主義経済が行き詰まっているのに、誰も代替案が出せません。公理を変えて、社会実験するしかありません。簿記や経営やビジネス倫理のわかる経済学者が出てこないといけませんね。

わたしがマルクスを批判していることは、O君は普段の「雑談」でよく知っていましたから、町の大人が、いろいろ見当違いのことを噂しているのを聞いて、「なんにもわかっていない、誤解している」と言ってました。わたしは健全な保守主義者なのです。
経済学や哲学のかなりハイレベルな問題を「雑談」という形で対話してました。だから、彼は喋るのも、書くのも論理がちゃんと通ったものになるのです。

まともな大人と、「雑談」できていたら、あるいは話を聞いてもらえたら、件の高校2年生はあのような事件を起こさずにすんだかもしれません。

若い時は、それぞれ危ういところを歩いていることがあります。そういうものを感じるのは学校の先生よりは、ヤクざ屋さんの方が嗅覚がはるかに鋭いでしょうね。
学校の先生や塾の先生には苦手な領域です。(笑)
by ebisu (2022-01-16 23:55) 

つるはせんねん

 「もうコメントを書くのはやめておこう。」そう思うのですが、ebisuさんのコメントを読むと、さらにお伝えしたいことが出てきてしまい・・・。
 興味が出てきて、これまでのブログをいろいろと読ませていただいておりました。コメントも。ebisuさんのブログにコメントを寄せる方々は、ebisuさん同様、とても知的で、到底わたしが議論できるようなレベルではないと、恥ずかしくなりました。
 それでも、わたしらしくお伝えしたいので、お許しください。誤解を恐れずにお伝えしますが、わたしは全然論理的ではなく感情的で、直観型の人間です。ebisuさんのブログを読んでいると、とても論理的で知的な感じがするのに、一方でとても人間的で不思議な感じがするのです。うまく伝わらなっかたらと心配ですけれど。
 わたしは、高校は、自分は理系ではないのに理系の学科に入ってしまい苦しみました。心理学や哲学に本当は興味があったことにそのあと気づきました(大学は心理学専攻でした)。かと言って、ebisuさんのように、デカルトやカントなどの」本は読んだことがありません。何度か哲学の本に挑戦しましたが、挫折の繰り返し。でも、哲学的な考えはとても好きです。大学1年の時に教養で履修した哲学の授業を受けたとき、「これだ!わたしが今まで考えていたことって。」と、うれしかったのを覚えています。夢(寝ているときに見る)にも興味があり、どんどん自分の内面に意識が向いていきました。大学の授業の合間に、大学の図書館で、ユングやフロイトの本を読んだとき、夢について興味があった自分が満たされていく感覚がありました。でもその内容はほとんど覚えていません。
 幸せな子供時代を過ごしました。本もたくさん読みました(そのことが今の職業に繋がっているのかもしれません。子どもたちに伝えたいことがあるって。)。学校から帰ると、時間が経つのも忘れ、暗くなるまで外で遊び、母に叱られました。服を汚したり、あるときは掌の皮膚に小さな石が埋まるようなやんちゃなことも。探検、冒険が大好きでした。なので「トムソーやの冒険」などの冒険ものの本も大好きでした。
 中学生のころに、「テロリスト」が主人公で、とても魅力的な本を読んだとき、母に「わたし、将来テロリストになる!」って言ったら、母が激怒しました。本当の意味がわかっていなかった(人を巻き込んだり傷つけたりすることは絶対にいけない!でも正義はひとそれぞれ)。そして、「セーラー服と機関銃」の中に出てくる「めだか組」。これが本当の義理と人情の世界なんだと。あくまでも映画ですけれど。故渡瀬恒彦さん、かっこよかった!わたしは今でも仕事などの際には、「筋を通す」とか「落とし前をつける」なんてワードが頭の中に浮かびます。
 「誰かに吐き出したい、聞いてもらいたい。」とてもよくわかります。この歳になってもそうです。共感しながら笑いながら、聞いてくださる存在が。
 そうすれば、今回のような東大の前で起きた事件などもなかったのではと。
 長々とすみません。
 
by つるはせんねん (2022-01-17 19:45) 

ひっさつしかけにん

教育は「教」と「育」の両方を担っています。
日本の教育では「育」の劣化が著しいように思います。
社会や世界で役に立てる人を育てるには「育」が最優先だと思います。多様な価値観、多様な感性を持ち、社会の矛盾に気づかなければ学力は意味のないものになります。世界から圧倒的に後れをとっている日本、学力だけを追求しても変わることはないでしょう。
「黒船」が来ないと日常も人生も、社会も変わらないのです。今の日本に必要な「黒船」なんでしょう。教育に必要な「黒船」は何でしょう
by ひっさつしかけにん (2022-01-17 20:27) 

ebisu

わたしも、決断するときは直観型です。あなたと同じ…
その都度、わたくしなりの理由があって、何度も転職しましたが、「もうちょっといたら本社役員なのに」って言われても、直感の赴くまま、大事な決断には損得計算は一切しません。人間が論理的にとらえれれる範囲なんてたかが知れてます。現実の事象の数万分の1以下です。そんなものにとらわれたら、何度でも判断を間違えます。ああ、それも理屈(論理)ですね。(笑)

弊ブログへの投稿は、何か面白いとか、興味がわいたときにはどんどんしてください。
投稿欄での対話は愉しいものです。
by ebisu (2022-01-17 22:32) 

ebisu

ひっさつしかけにんさん

教育を教と育とに分解するまではよくわかります。
「社会の矛盾に気づかなければ学力は意味のないものになります」
この点は、わたしには理解が及びません。
社会の矛盾に気づいても、学力が足りないために、世界史に大きな汚点を残してしまった大思想家がいます。マルクスです。
矛盾には気がついたけど、その解決法がわからなかった。学力が足りないために、学の体系が公理的な演繹体系であることを知りませんでした。
さらに学力の足りなかったインテリのレーニン。マルクスもレーニンも大学で教鞭を取りたかったが、それが叶わなかったインテリです。だから、既成の秩序を壊したかったのでしょうね。そこにしか自分の生きる道がなかった。
インテリに、新しい経済社会の建設なんて大仕事をやれるはずもありませんでした。お陰で、その後継者のスターリンや毛沢東は迷走しまくり、それぞれ同胞を2000万人ずつ殺してしまいました。スターリンはシベリア流刑で殺し、毛沢東は「文化大革命」で。なにが文化「大革命」なのでしょう、「同胞大殺戮」でした。

ところで、公理を変えて、「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」でも経済社会は劇的に変えられます。
彼らは経営哲学や企業経営、マネジメント、商道徳を知らなかった。
だから、生産手段を私的所有から、共有にすれば問題が解決できるなんて妄想しました。
さすがに、ロシアも中国もそいう妄想から目覚めましたね。

ああ、「教」「育」とに分けたのでしたね。つい脱線しました。続きでもう少し具体的に書いていただけると、対話は面白い方向へ流れていくような気がします。
by ebisu (2022-01-17 22:53) 

ひっさつしかけにん

おはようございます。続きです。
「教」「育」とに分けているわけではありません。教育の「育」の部分に関心があるのです。
「教」の部分ではtabletによるDIGITAL化やICT、GIGASCHOOL構想など先進の技術が投入され始めました。
一方で「育」に関する部分は後退する一方に見えるのです。

もともと学力は最低限の基礎であり、個々の目標に向かって学力をつけることに問題があるわけがありません。
人として必要な知性、教養、感性、発想力、マネージメント能力などを身につけなければ学力は意味のないものになりませんか。
レーニン、スターリンや毛沢東、そしてヒトラー、金正恩は論外ですが、ちょっと前の東大卒の若い経産省の職員が給付金に関する詐欺行為、先日の共通テストの日の高2生の事件これらも学力のせいなのでしょうか。

塾雑誌の1月号に東進の長瀬社長の記事が載っています。
その中で「尊敬する入江塾の入江先生は、常々、教育は人間七分・学力三分、とおっしゃっていました。教える側の姿勢として七分の部分に注力しなさいという教えで、私にとって、とても心に響いた大切な言葉です。とにかく学力を伸ばして、偏差値の高い大学に入れさえすれば、それでいいという合格至上主義の教育では、生徒・保護者の根底にある真の望みに応えたとは言えないと思います。」と。
※参考 入江塾についてはこちらを 
https://www.sankei.com/article/20181015-47EGVO4D5JP67IH2JKJED4VAQE/

ここからは私がふだん意識しているキーワードを羅列します。私の教育観のもとになっているものです。
松下村塾、寺子屋、松下幸之助、本田宗一郎、田中角栄、中村哲、緒方貞子、田中優子、浜 矩子、寺島実郎、筑紫哲也、上野千鶴子、金平茂紀(旭川東→東大)

次は映画です。
インビクタス/負けざる者たち、今を生きる、プライベート・ライアン、カラーパープル、ショーシャンクの空に、東京物語、生きる、Fukushima 50、ALWAYS 三丁目の夕日、おくりびと

本です。灰谷健次郎の「天の瞳」、大平光代の「だから、あなたも生きぬいて」

Jazzです。
Miles Dewey Davis、Count Basie、Keith Jarrett、秋吉敏子、山下洋輔、渡辺貞夫、日野照正

落語です。
立川談志、柳家小三、柳家小三治、古今亭志ん朝

写真です。
土門 拳、荒木経惟、立木義浩、安田菜津紀、長倉洋海(釧路湖陵→同志社大学法学部)

人間力を磨く原動力は、良い人、良い本、良い絵、良い写真、良い音楽などに出会うことだとお思いますが。

ちなみに私は東北の震災後3度、国道45号線を八戸から石巻までの様子を見てきました。
リアス式海岸の美しさとは真逆の悲惨な状況を目の当たりにし、日常の意味、人生の意味を深く考えさせられることになりました。

伝わるでしょうか。長々と申し訳ありません。

by ひっさつしかけにん (2022-01-19 07:23) 

ebisu

ひっさつしかけにんさん
まずは、おはようございます。
人は自分の問題関心で物事を見ていいるものですね、わたしも御多分に漏れない。(笑)
いい着眼ですね。
あなたは育に関心が強い。教育を教と育に分解したのは単なる契機だったのですね。
学力が「最低限の基礎」とおっしゃるのは、釧路の教育を考える会が当初から提唱していた、小4程度の学力はすべての子どもに保障されなければならないという、最低保証の部分、「読み書き計算」の最低ラインの部分と解釈したいと思います。学力はそうした基礎の上に積み上げられる広大な部分があります。それは今回は議論の本筋ではないので傍らに置いておきます。

「人間七分、学力三分」はよくわかる話です。まったく異論はありません。
それと、次の論点についても異論なしです。
「前の東大卒の若い経産省の職員が給付金に関する詐欺行為、先日の共通テストの日の高2生の事件これらも学力のせいなのでしょうか」

あなたは学力を受験学力ととらえているように見えます、違いますか?論旨からはそう読めますが、違っていたら、また、反論してください。
松下村塾、わたしは吉田松陰が大好きです。昼ご飯を食べたあと、よく日本橋界隈を歩きました。吉田松陰の最後の地が寺院になっており記念碑がありました。その前にたたずんだら、しばし、脚が動きませんでしたね。
彼は人を動かすパワーをもっていました。田中角栄もそうでしょうね。人たらしと言っていいのではないかと思います。

吉田松陰について書かれた本はさまざま。興味と関心が向けば、そうした本も読みたくなります。「読み書きそろばん」が必要ですね。人の見方や意見を読むだけでなく、自分の頭の中で考えなければならない。腑に落ちて初めて理解したということになるのでしょうね。

ジャズは新宿のピットインで何度か聞きました。狭い会場で大音量です。日野皓正のツバキがトランペットから飛んでくるような近さでね、いい時代でした。演奏が終わって外に出ると、11時過ぎにハネルと、外は静かで「シーン」という音がしているような錯覚がしました。

落語は学部のときの友人の一人が落語研究会でした。だから、ときどき聞きました。小学校高学年のころ、落語と講談をラジオで頻繁に聞いていて、楽しかったからでしょうね。

映画も東京へ行ってから1年間は新宿の映画館で三日おきに「三本立て」の上映映画の入れ替わる映画館があって、「通って」いました。池袋東武デパートにも映画館がありました。

門前の小僧で、家業のビリヤード店を小学校低学年から手伝ううちに大学生の頃に間セミプロ並。いろんな職業の大人がゲームをしている姿を見ました。
たくさんいろんな帰途を経験しておくというのは、とっても大事なことです。

東大前で事件を起こした高校2年生は、「受験勉強」ばかりして、勉強して来なかったのでしょう。だから、その狭い領域で挫折したとたんに人生が終わった感覚に見舞われた。
阿呆ですね。

弊ブログを見てもらえばわかると思いますが、昨年旭川医大へ地元の高校から現役合格した生徒にそんな受験勉強のエキスパートになるような指導はまったくしませんでした。
この生徒には音読指導に17冊採り上げて実際に6年かけてやっています。
地域医療問題も、具体的な事実を上げて、問題点とその解決方法を授業の合間の雑談でずっとしてきました。
仕事で任される大きなプロジェクトには複数の専門知識が必要なことも、専門分野を異にする人を束ねて、目標達成するには戦略が必要なことも、実際に担当した医療関係のプロジェクトを具体例で教えてきました。ポジションはその時その時で違いますから、いずれは必要になるときが来ます。マネジメントや簿記の知識も少し大きな規模の病院の経営者になることがあれば必要な時が来ます。

あなたの主張(反論)の大まかなところはわかりました。あまり異論がありません。
短い投稿だったので、意図するところを再投稿していただくために、「挑発」しました。
主張を敷衍してくれてありがとうございます。2度目の投稿は、読んでくれている読者のみなさんにも、その意図するところがよく理解されたのではないかと思います。
どうもありがとう。
by ebisu (2022-01-19 09:04) 

ひっさつしかけにん

こんにちは。
丁寧なコメントありがとうございます。
1点だけ誤解があるようなのでまた投稿しました。
次の部分です。
「あなたは学力を受験学力ととらえているように見えます、違いますか?」
全くの誤解ですね。
私の学力観は以下の文科省の「学力の定義」そのものですよ。(笑)

知識基盤社会の到来や、グローバル化の進展など急速に社会が変化する中、次代を担う子どもたちには、幅広い知識と柔軟な思考力に基づいて判断することや、他者と切磋琢磨しつつ異なる文化や歴史に立脚する人々との共存を図ることなど、変化に対応する能力や資質が一層求められている。一方、近年の国内外の学力調査の結果などから、我が国の子どもたちには思考力・判断力・表現力等に課題がみられる。これら子どもたちをとりまく現状や課題等を踏まえ、平成17年4月から、中央教育審議会において教育課程の基準全体の見直しについて審議が行われた。
 この見直しの検討が進められる一方で、教育基本法、学校教育法が改正され、知・徳・体のバランス(教育基本法第2条第1号)を重視し、学校教育においてはこれらを調和的に育むことが必要である旨が法律上規定された。さらに、学校教育法第30条の第2項において、同法第21条に掲げる目標を達成する際に、留意しなければならないことが規定された。

しかしながら、PISA調査における国際的順位の低下にショックを受け、ゆとり教育見直しが決定しました。日本の子どもたちは活用力が弱いという認識と、これからの世界で必要となるのはPISA型学力であるという認識の下、思考力・判断力・表現力の向上を目指した学習指導要領の方針が定着しているかどうかを調査すことが目的で毎年、小6と中3を対象とした全国学力・学習状況調査が行われていますが、そこから見えてくるのは毎年同じ結果です。

 世間で言う「学力」は、学校の勉強で身についた「テストによって点数をつけられる」ようなもの、のこと。文科省の言う「学力」は、「これから訪れる未来の世界で役に立つ力」を意味しています。
世間で言われるような「学力が高くても世間では役に立たない」などという言葉は、文部科学省の定義では絶対に聞かれるはずがないんです。
そう思いませんか。
 しかし、文科省は言ってることとやってることが矛盾していますね。小学校からの英語やプログラミング、いったい何を考えているのか理解に苦しみます。文科省のいう個性を伸ばす教育から遠くかけ離れています。
 小学生に英語を強要する前に、国際社会で英語が話せる首相をですね。
 過去に植民地化され、強制的に日本語を使用させられたアジアの国がありました。日本はアメリカの植民地ではないのです。語学は必要とする人たちが学べばよいのではないですか。
 おおざっぱに言えば宮大工に英語は要りません、小説家にも要りません、内容が良ければ世界の何ヶ国語にも翻訳してくれるのですからね!

 最後に学力とは何かを考える一つの例を。それは一橋大法学部卒の石原慎太郎と田中角栄についてです。
ロッキード事件の頃、青嵐会を率いて「角栄追及」の急先鋒だった石原は角栄の「日中国交正常化」にも反対していた。それが2016年、手のひらを返すように角栄を賛美する小説『天才』を発表。
 方や一橋卒、方や小学校卒、どちらの政治家に能力があり、国の発展に寄与したのかは小学生でもわかりますね。
これからの時代を担う子供たちに必要な本当の学力、人間力のために。課題はたくさんありますね!

by ひっさつしかけにん (2022-01-20 12:13) 

ebisu

文科省はビジョンはいいけど、それを実現する長期戦略がありません。だから同じ目標を毎年掲げて頑張る。ビジョンは官僚の単なる作文です。
プログラミングや英語が小学校から必要だとは私も思いません。愚策です。国語や算数をもっとしっかりやってもらいたい。
石原慎太郎と田中角栄、極端な例ですが、好例ですね。
受験学力を学力ととらえていませんかという、わたしの問いかけは杞憂でしたね。
「これからの時代を担う子供たちに必要な本当の学力、人間力のために。課題はたくさんありますね!」
本当にそう思います。
by ebisu (2022-01-20 19:19) 

通りすがり

 偏差値65以上というと国公立なら旧帝、私立は早慶、あとは医学部といったところでしょうか?
 正直、今の根室の教育環境を考えれば札幌の進学校へ放り込んだ方が良いように思えます。「鉄は熱いうちに打て」と言いますし。
 …というより、今の根室高校の環境は上位の大学(偏差値65以上の大学に限らず中堅国公立や上理・Marchなども)へ進学ということを考えたときにいい環境だとは思えないわけで。今の根室は学力が最下位、根室高校も1校体制になって入試が選抜としての機能を果たさなくなって久しい状況ですから。小中学校の惨状が根室高校に引き継がれている状況が容易に想像できるわけで、上位の大学への進学を目指すなら根室高校は選択肢にすら入らない…と思います。
 例として数学の入試問題(https://youtu.be/zW7XmXkbvFE)を上げますが、こういう問題を上位の大学を受けるとなったら解いていく必要があるわけです。数学の問題ですけど、かなり国語力が無いと途中でこんがらがってしまうでしょう。
by 通りすがり (2022-01-23 22:39) 

ebisu

その通りです。
偏差値65以上の大学へ進学するには偏差値45の根室高校が選択肢に入らぬことはあたりまえです。
東京都立高校で偏差値45の学校から、偏差値65の大学なんて選択肢はないというよりも、偏差値が高い高校がいくらでもあるので、わざわざ偏差値45の高校を選ぶ必要がないだけでしょう。

道内では札幌南が圧倒的な進学実績を誇っていますが、学区外からは5%規制があって、札幌以外の地域からはわずか15名しか合格できないという事情があります。道教委はこんなバカげた規制はやめてもらいたい。

札幌南高校には寮がありませんから、ジジババが札幌に住んでいないと無理。

私学の進学校へ行ける生徒はわずかです。経済的な問題があります。大学進学と同じくらいお金がかかります。

だから、学力が高くても根室高校に通学せざるを得ない生徒が少数います。偏差値65を基準としたら、学年に3-5名です。でも、高校に入学してから受験勉強を始めるようでは手遅れです。

学力上位3%の生徒なら、お示しのサイトで解説されている程度の国語力を要する数学の問題なら、なんとかこなせる範囲です。
昨年、旭川医大へ現役合格した生徒は、小論文300点満点で295点の最高点を取っています。偏差値70超の高校の生徒よりも読解力や小論作成能力が高い。だから、数学も難易度の高い問題集でもほとんどの問題を独力で消化できます。
要は育て方だと思いますよ。
難易度の高い本を採り上げて、小学5年生から音読トレーニングすれば、高度な読解力は育てられます。実証できたと思います。採り上げた本は17冊、6年間かけました。並行して難易度の高い数学の問題集を消化していけばいいだけ。コンパクトな例題解説を読んで、すぐに受験レベルの演習問題を消化していくので、考えることになれています。7年間そういうスタイルで勉強してきたのですから。

根室高校だけの努力で、偏差値65超の難関大学へ現役合格が無理だということは事実です。高校へ入学する前にすでに勝負がついています。
根室高校の授業のレベルは、お察しの通り偏差値45にふさわしいものになっています。高校統合後はさらにレベル低下をきたしています。
数学の先生がお一人、2年生から受験問題を取り上げネットで解説をしてくれています。それすら共通テストレベルですから、偏差値65の大学へは無理でしょう。

とっても残念ですが、おおむね、あなたがおっしゃる通りです。まいったね。(笑)

根室には偏差値の高い高校はありませんから、選びたくても選べない生徒が学年に3-5人いるということ。
この地域に住んでいる大人が手を差し伸べないと、芽を摘んでしまうことになります。そうなっています。
教育環境の地域格差が重くのしかかっています。

実績は残した、そして戦い方も弊ブログに記録してあります。長期戦略を立案して戦えば、根室高校からでも偏差値65の大学へは合格できます。
学力の高い生徒が札幌の進学校へどんどん流出したら、根室の子どもたちの学力も根室高校の授業レベルも、底なし沼にはまってしまったかのように沈んでいくでしょう。
学力の低い生徒同士では教えあいもできません。
by ebisu (2022-01-24 00:29) 

ebisu

通りすがりさんが例として挙げてくれた東京理科大の入試問題は確かに題意の読解の難易度の高い問題ですが、なぜあの程度の問題が、特別に難易度が高いと感じるのでしょう?

進学校で難易度の高い問題を、先生のスマートな授業で解説を聞いて消化してきたら、そういう「読解症候群」と呼べるような症状が現れそうです。なぜかというと、題意の読解を自分がしているのではなく先生がしてくれているからです。
わたしの授業は学力が特別高くない生徒たちには、題意の解説を丁寧にしますが、上位3%の学力の生徒たちにはしないのです。だから、生徒はつねに題意を自分で読み取らないといけません。
だから、例に挙げてくれた程度の問題は、なんともないのです。ふだん通りに題意の読み取りをすればいいだけ。

こういう問題は進学校の生徒よりも、偏差値45の根室高校の生徒の方がよくできるでしょう。ただし、上位3%の学力をもち、難易度の高い問題集で題意の把握を一つ一つ積み重ねてきた生徒に限定されます。
数ⅡBまでは『シリウス』を使ってきました。『青チャート』よりも難易度が高く、演習問題数は10倍ほどもあるでしょう。一つも飛ばさず、全問やらせてます。
個別指導ですが、1時間考えて解けなくても生徒は質問しません。夜もう一度考えてから寝てもらい、翌朝もう一度問題を見てもらうことにしていました。
シリウス数Ⅱの問題で、ひとつだけ解答集のミスを見つけてくれたことがあります。そんなはずはとGRAPESで元の関数のグラフを描いて確かめたら、2次関数へ置き換えたときに条件に制約があり、解答にミスが見つかりました。
独力で解いてしまうのでほとんど質問がないのです。
どうやら本欄で採り上げたほうがよさそうです。

解けなければすぐに解答集の解説を見て、解き方を覚えるような勉強スタイルを中学生の時につけてしまったら、アウトです。難関大学の2次試験問題で大きな差がついてしまいます。
いい例を挙げてくれました。田舎の偏差値の低い高校で勉強しても、やり方次第で、都会の進学校の生徒に勝てる方程式がはっきりしてきました。すでに実証済みでした。
by ebisu (2022-01-25 08:30) 

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