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#4492 FBがユーザーを監視している Feb. 27, 2021 [8. 時事評論]

 FB友がシェアーやアップできない記事があると書いていた。その中の一つはこれ。
*Facebookがユーザーを監視するVPNアプリ「Onavo」を使用したと豪州が提訴

 FBが子会社であるFacebook Israel Ltd、Onavo, Incの無料の接続アプリOnavo Protectを使ってユーザーのアクティブ情報を収集していたというもの。これはVPNアプリで、「PCやスマートデバイスなどの端末にインストールし、外部から拠点のネットワークに接続するアプリ」である。公共の場で利用できるWiHiを利用するときに端末の乗っ取りを防ぐ接続セキュリティアプリである。これがないと、端末を乗っ取るアプリが仕掛けられて、パソコンやスマホに記憶されている情報が簡単に盗まれる。スマホ利用には必須のアイテムである。

 この訴訟の記事をFBにアップしたら、それ以降記事のシェアーに制限がかかってしまったという。自社に都合の悪い記事のシェアーを制限するというのは、フェアー(公正なやり方)ではない。当該記事にはFB者側の言い分も載っている。

 以下はFB社の広報担当の声明である。
「人々がOnavo Protectをダウンロードしたとき、当社は収集する情報について、そしてどのように使用するかについて常にクリアにしていました」


 アプリをダウンロードするときに注意書きが表示されるのだろう。アクティブ情報を抜き取りビッグデータとして売買すれば大きな売上が見込めるのだろう。個人情報が知らぬ間に売買されるなんて迷惑だ。完全な監視社会を招来しそうで、やってはならないビジネスに感じる。巨大企業にいつ何を閲覧し、何を購入したのかなど、プライバシーにかかわる情報が蓄積されるだけで危うい。その蓄積された情報が悪意のある者に利用されたらその被害は計り知れない。蓄積すること自体制限すべきではないのか?

 GAFAは大きくなりすぎた。課税は逃れるし、競合する相手を芽の内に摘んで(買収して)、ますます巨大化している。
 恣意的な制限をユーザーに課せば、一時はよくても、長期的に見ると批判を増やし、ユーザー離れを引き起こす。そういうチャンスを狙って新しい企業が参入できるように、企業規模についてなんらかの制限を課す国際的な取り決めが必要な時代になっているのだろう。
 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」がビジネスの根本になければならぬ。

 日本が世界中に輸出すべきはビジネス倫理のようです、渋沢栄一『論語と算盤』を読もう。英訳書を出版したらどれくらい売れるかな?GAFAはますます巨大化し、経済格差が広がり、資本主義は行き詰まりを見せているので、英訳書を出版するのに時期はピッタリ。


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論語と算盤 (角川ソフィア文庫)

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  • 作者: 渋沢 栄一
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2008/10/24
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