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#4488 e-taxシステム:利用者番号が使えない Feb. 20, 2021 [8. 時事評論]

 2月17日に所得税の申告に税務署へ行ってきた。青色専従者控除の要件が変わったことを知らずに提出したら、引っかかった。電子帳票の使用の認可を受けるか、e-taxをつかって決算帳票を作成しなければ青色専従者控除65万円が認められないというのだ。わたしはEXCELでシートを10枚ほど使って、シート間での自動振り替えをして決算書類を作成している。だが、市販のソフトを使わないと電子帳票として認められないという。小規模業者は市販の会計ソフトを使わずとも「電子帳票」は作れるのだが、認めないというのだからしかたがない。
 そこで、e-taxで決算書類を作ることにして、対応してくれた税務署員の方に、利用者番号とパスワードを設定してもらった。
 翌日、その番号とパスワードを使ってe-taxシステムへアクセスしたら、未登録扱いになっている。どうしたことかと根室税務署へ電話で問い合わせたら、2日くらいかかることがあるというのだ。2日たった19日も、3日たった20日になっても、利用者番号とパスワードを使えない。
 こんな文言が表示されます。

入力された利用者識別番号に該当する情報がありませんでした。『次へ』ボタンをクリックし、申告書の作成を開始してください。※検索・表示される情報は電子申告等を行って一定期間経過後に反映されますので、利用者識別番号をお持ちの方であっても、「該当する情報がありませんでした」と表示される場合があります。

 なんだか不安、いったいいつになったら使えるようになるのだろう?

 e-taxシステムには利用者マスターファイルがあって、そこに利用者番号とパスワードが登録されるようになっているのだろう。税務署のパソコンから対応してくれた人が登録してからどうして3日たっても使えないのか、システム仕様に大きな疑問がわいてきた。マスターファイルの登録にこんなに時間がかかる仕様なんて考えられないからだ。あきれている。他のシステムと何か手作業でのマッチング処理でもやるようになっているのかな?

 以前、e-taxを利用して決算帳票を作成したことがあったが、わけのわからない貸借対照表が自動作成されるので、利用をやめてしまった。それがどのように改善されているのか楽しみにしていたのだが、アクセスできない。月曜日の朝までに、つまり登録してもらってから5日後に当たるが、アクセスできなければ、また根室税務署に電話で問合せしなければならない。面倒なことだ。半身麻痺のようなe-taxシステムのせいで納税意欲が減退しそうだ。
 システムの基本仕様に関わるバグ、こんなにつまらないことで、超繁忙期の申告時期に電話問い合わせに対応する根室税務署員がお気の毒だ。

 デジタル庁なんか作ったって、システム開発の発注をする現場が基本仕様書のチェックや有効なフィールドテストのデザインすらできないようでは、まともなシステムができあがるのは夢のまた夢。
 月曜日の朝には利用者番号が使える状態になっていますように、どうかスムーズに申告と納税をさせてください、神様よろしくお願いします。


<追記>
 21日朝9:13 受付されず
 22日朝8:51 受付されず
 何がどうなっているのやら。内部設計書に当たらないとわからないから、根室税務署へ問い合わせても無駄のような気がします。内部設計書みせてくれたら、利用者マスター登録にこんなに時間がかかる理由は10分でわかるのに…
 EXCELのシート10枚でつくっている帳簿体系は複式簿記だし、合計転記で振替仕訳もちゃんとなされているから、会計帳簿の要件満たしている。市販の会計ソフトだけでなく、電子帳票の要件を満たしている自作ソフトも認めてくれたら、何の問題もない。なにやっているんだか、あほらしい。


 21日お昼:根室税務署へ電話、そして税務署内の端末を使って解決。顛末は#4489に掲載。



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hattori

就労継続支援事業所のサービス利用者のシステムで、外部設計書、内部設計書もなく、事業所の社長の好き勝手でシステムを作って炎上したというとんでもない事例を聞きました。就労継続支援事業所のIT部門の利用者だけでプログラム開発してプロジェクトが炎上、職業訓練員の職員さんがメンタル疾患で社長の麻雀友達のIT会社に丸投げし、なんとか完成させたとのことです。
しかし業務分析も設計書も何もない状態で法改正に対応できない可能性が高いシステムもあるのですね。
今日のオンラインエンジニア勉強会のメイン話題を紹介いたしました
by hattori (2021-02-21 20:14) 

ebisu

hattoriさん

システム開発は基本に忠実にやらないといけませんね。
発注する側が外部設計能力がなければいけません。外部設計と言ってもちゃんと書くと、プログラミング仕様書レベルになります。実務はいままでにない生産性の高いものをデザインしないといけません。実務が理解できていないと合理的で生産性の高い実務設計ができません。実務設計がちゃんとできていたら、内部設計は簡単で、システムのバグは劇的に減ります。
ちゃんと勉強し、実務経験を積んだ人が発注側にいないとがたがたになります。
オンラインのエンジニア勉強会というのは楽しそうですね。
by ebisu (2021-02-21 23:32) 

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