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#4302 「2週間お休みの生徒」へメール:新型コロナ「出席自粛」 Aug. 3, 2020 [35.1 COVID-19]

 札幌の学校へオープンキャンパスにいった生徒がふたり、2週間休んでいるので、メールを入れた。そうしたら、新型コロナに感染している可能性があるから、「自粛」してましたとのこと。めんこいことを言うじゃないか、心配してくれてたんだ。「毎日ちゃんと勉強してました」だって、うれしいね。
 1年生のときには来たり来なかったりしたので、ちゃんと来ないことを理由に二人へ「休塾勧告」しました。3年生になってからでも、この二人の場合は間に合うと判断したからです。三年生になってから、また来始めました、まるで違いますね、二人の生徒から成長を感じています。「もう行っていいんですか?」、「もちろん、いいよ」。
 明日から来る。

(8/4夜追記:札幌行きの深夜バスは満員盛況です。中標津経由ですから時間もかかる、長時間の三密(密閉・密集・密接)状態だったそうです。)


 今日(8/3月曜日)の道内の感染者数は23人、その内21人が札幌市です。一人は小樽、もう一人は後志地方。札幌市は道内の人口の1/3だが、感染者の91%が札幌市。
 生徒が心配するのも無理ないな。三年生の男子生徒が、「オープンキャンパス行ったら、「自粛」しろよ、先生年寄りだし、基礎疾患抱えてるから、感染したら死ぬかもしれないからな!」、物騒な発言でしたから、笑ってしまいましたが、気にしてたんですね。


<余談:新型コロナ最新情報>

 11月から3月まで、中国から180万人日本へ観光旅行に来ています。34万人が武漢あるいは武漢経由。入国制限は3/9からです。

 4月以降も推定3000人が入国しています。二重国籍の人や、定住者の家族などです。二重国籍の人は日本人扱いですから、入国審査では中国人扱いされていません。
*
 3/9まで中国人観光客は自由に入国できました。武漢の住民だけが規制されていました。2019年12月はインフルエンザが少なかった(19分の所でグラフが示されています)が、風邪は流行っていました。それが新型コロナKタイプだったというデータ分析が京都大学の先生たちから発表されています。インフルエンザとSARS-CoV-2は相性が悪い(ウィルス干渉)のです。COVID-19に罹っているときにはインフルエンザにはかかりにくい、たとえて言うと「先住特権」のようなものがあるようです。サイトカインが産生されて、他のウィルスが入ってこれなくなります。
 SARS-CoV-2にはS(先駆けの'S')とKとG(グローバルの'G')タイプがありますが、すでに日本人には弱毒型のKタイプで新型コロナの集団免疫が成立しているというのです。Kタイプに感染するとT細胞からでるサイトカインでウィルスをやっつける、つまり細胞性免疫が働く。キラーT細胞もマクロファージとともに感染細胞を処理する。細胞性免疫はウィルスに感染した細胞を殺してしまう。
 体液性免疫の機序はだいぶ異なる。体内にウィルスが侵入すると、樹状細胞が抗原を貪食して、その断片を提示する。提示された情報をヘルパーT細胞が受け取り、インターロイキンを放出してB細胞を分化・増殖させ、提示された抗原に特異的な抗体を血液中に一斉に放出する。放出された抗原特異性抗体は抗原のスパイクと抗原抗体反応を起こし、ウィルスが細胞内へ侵入できないようにする。抗原のスパイクは細胞表面から細胞内へ侵入する鍵のようなもの。それにくっついて、新入阻止するわけだ。抗原抗体反応を起こした後はマクロファージが貪食する。それが体液性免疫の働きだ。だから、細胞性免疫と体液性免疫は区別して考えよう。(免疫は高校生物で習う)
 Kタイプに感染すれば、それはGタイプが入ってきたときにも細胞性免疫が働き、サイトカインが強力に産生され、感染細胞を殺す、その結果Gタイプにも利いてしまう。だから、重症化しない。3月末までに51%が感染ですでに集団免疫が成立。その後残りの部分が感染しており、すでに8割を超えているようである。SARS-CoV-2・PCR検査陽性でも免疫が獲得されているのだから、軽い症状ですむから、問題なしというのが上久保教授のご意見。
 抗体検査で1.2%しか陽性が出ないことに関しては、既存の抗体検査キットのカットオフ値が高すぎることを指摘。適正な水準までカットオフ値を下げて検査した結果、集団免疫の成立を確認したということ。上久保教授は臨床検査の専門家であるから、このカットオフ値に関する見解はとても重大。専門家会議には臨床検査の専門家がいないので議論の方向がデータの意味を無視したものになっている。「いわゆる感染症の専門家」だけの議論では視野が狭くて事態を見誤り、見当違いの方向へ議論が進んでしまっている。遺伝子型の変化と伝搬経路の分析が大事。
 上久保教授の見解が真なら、普通に生活していていい。PCR検査陽性でも症状がないか、軽い症状ですむ。現実に、いま出ている死亡者は、最近感染した患者ではない。重症化しないというのである。

 沖縄県に在住の国際的に著名な感染症専門家が、3月中にパンディミックはおさまって、4月には患者がいるわけがないとおっしゃってました。インフルエンザと勘違いしたのでしょう。専門家はそれぞれ自分のそれまでの専門知識と経験でモノを言いますが、どれが本当かまるでわからない、それほど言っていることに違いがあるのがCOVID-19では普通のようです。だからこそ、専門家のいうことを理解して、その真偽が判断できる学力が必要なのです。高校の教科書がすべての分野の基礎をなしています。高校生の時期の勉強はとても大切です。無駄な科目なんてありゃしません。

 この動画は上久保教授が出演されて直接解説してくれています。1時間の長いものですが、説得力があったので最後まで全部見ました。

 FBのアカウントをもっている方は次のサイトもご覧ください。「京都大学大学院・上久保晴彦教授らが発表!


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