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#4170 大学共通一次試験:英語への対応 Jan. 18, 2020 [8. 時事評論]

<最終更新情報>
1/21朝10時45分 英語の勉強の仕方と覚悟について追記

<分野と配点の変更>
 大学受験生はセンター試験の最中であるが、これが最後、来年からは「大学共通一次試験」となる。民間試験導入は見送りになったが、英語の出題はがらりと変わる。リスニングとリーディング各百点の配点となる。文法語法問題や英作文問題がなくなるようだ。
(根室高校の1年生と2年生は、今日土曜日ベネッセ進研模試を受けているが、いずれ近いうちにリスニングとリーディング問題の配点が半々になる。)
*http://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/5063
 リスニングも長文も、生徒たちは両方対応しなければならない。教える方の学校や塾の先生が変わるわけではないから、生徒たちが、文科省の方針が変わるたびに呻吟することになる。長い人生のうちでわずか3年間のこと、身悶えしながら、学力アップをしたらいい。苦労に潰される人もいるが、苦労で自分を磨き、光り輝く人もいる、君はどっちの道を選ぶ?(笑)

<リスニング対策は2段仕込みでいけ!>
 リスニングは音読を3か月ほど徹底的にやれば、格段によくなる、だから毎日30分は音読トレーニングに時間を投入せよ。2段仕込みが効果が大きい。①一段目が発音トレーニングで、②2段目は10分程度の音源を使った同調音読トレーニングである
 CD教材を用いて音読練習するには、発音トレーニング教材で子音の発音を一通りやれば、ちゃんとした英語の発音になり、自分で発音できれば音が聞き分けられる。たとえば、heartとhurt、母音の発音がまったく異なる。音に区別がつかなくても文脈で判断はできるが、それではリスニングに支障が出る。音だけで瞬時に判断できるようにならなくては聞き取れない。意識が文脈を判断する方に流れたとたんに、次の音を聞き逃してしまうからだ、瞬時に聞き取るには、相応のトレーニング量が必要だ。母音の発音に注意力を集中した同調音読、子音の発音に注意力を集中した音読トレーニング(子音はbとf、pとv、thとs、tとd、mとn、bとv、pとfなど適宜選んでやればいいのです、ようするに明確な狙いを設定してやること)、音の消失部分に注意力を集中した音読(たとえば、"show and tell" "ショーアンテル"と聞こえます、dの音がtに吸収されてしまいます。"until"と聞こえたら、その時点でリスニングはアウトです、その部分は捨てるしかない、こだわったら次の音が通り過ぎてしまいます)、定冠詞と不定冠詞に注意力を集中した音読、前置詞に注意力を集中した音読、名詞語尾の複数形に注意力を集中した同調音読、リエゾンに注意力を集中した同調音読...10分程度の同じ音源で百回2百回3百回と視点を変えて音読を繰り返することで、スキルが育つ。同調音読を繰り返すことで、耳はいつのまにか自然に英語の音を聞き分けるようになっていますリスニングはリスニングをすることでは鍛えられない、同調音読をひたすら繰り返すことが効果が大きい、「音読修行」だよ。(笑)
 学校の授業でこんなトレーニングをやる先生はいない、時間もないしね、学校や学習塾に期待しても無駄、田舎の大半の生徒は家庭学習でやるしかない。幸い好い教材がたくさん出ている。リスニングには発音矯正用のものと、10分前後の音源の朗読ものを数百回、徹底的に繰り返しやればいい
 大学入試のやり方を変えたからといって、英語の先生たちの発音がよくなるわけではないから、地方の大学受験の生徒はちょっと苦労だね、でも苦労は人を磨きますから、嘆かず愚痴らず、せっせと努力しましょう。

<先生たちの学力格差はピンキリ:生徒はそれを克服する智慧をもて>
 学力の地域格差は生徒たちばかりではない、指導する先生たちの学力格差も厳然としてある、たまたまはずれだったら、嘆いていても仕方がない、それを乗り越える工夫をすればいいだけのこと。

 英語学力のベースは中学校でつくられます。中学校の先生は教育大学出身者が多い。どれくらいの学力差があるのか、全国の教育大学の学生の学力をベネッセの偏差値で比較してみます。日本でナンバーワンが筑波大(旧東京教育大)です、北海道では北海道教育大札幌分校が一番、同釧路分校は最下位です。それぞれ70と57と52です。全国に大学が100校だとしたら、筑波大国際学群は2番目、北海道教育大札幌校は24番目で、北海道教育大釧路分校は42番目です。偏差値50が大学生の学力の平均値を表しますから、そういうレベルの学力の先生が増えたら、その地域の子どもたちの学力が下がるのは当たり前の気がしてきます。現在の平均的な大学生の学力はお粗末です。進学率50%では無理もない、その中の平均ですから、日本標準で考えたら、世の中全体の上位25%ほどの学力です、学力から見たら四人に一人は学校の先生になれます。もちろん、塾の先生はだれでもなれますが、宣伝が下手だったり、学力アップ効果がなければ生徒が来ないだけ。学校と違ってちゃんと自然淘汰が働きます。(笑)
 データにあるように、「首都圏⇒札幌⇒釧路」、センター(首都圏)からペリフェリ(田舎)へ、先生たちの平均的な学力は下がるようです。もちろん、どの大学だって玉石混交でして、偏差値が低くたって素晴らしい先生もいらっしゃるが、すくないことは否めない。
(学習塾だって同じことです。東京渋谷駅前の進学教室で3年間専任講師をしていたことがありますが、学卒は東大・東京教育大・慶応・早稲田まで、半数以上が大学院生でした。先生の質がいい、そのかわり授業料は高い、1974年ころで、1:2の「個人指導」で3万円の授業料。大学初任給があのころと比べると2.5倍くらいになっていますから、現在価値に換算すると月7.5万円の授業料。全国チェーンの個別指導塾の3倍、東京・渋谷駅前はずいぶん高いでしょ。その進学教室はとっくになくなってます。理事長が大学を設立したくて、そっちへお金をつぎ込み、経営が立ちいかなくなったと聞いています。野心家でした。東京では「個人指導」の草分けの塾でした。先見の明があったのでしょう。事業は順風満帆で拡張期に入ると、急激に不安定になることがあります、個人経営から会社経営への切り替えの時期です、それが上手にやれない企業はつぶれます。人の教育と社内制度の充実が鍵です。)
 たとえば、根室高校に東大卒や東京外語大卒の英語先生なんて、たぶん過去にいたことがない。いま、早稲田英文科卒の英語の先生がいらっしゃる、早稲田だって玉石混交だが、その先生は生徒の評価が高い。生徒たちは案外しっかり先生の学力や教養の深さ、教育への熱情を評価してます。わたしは根室高校1年生のときだけ、北大卒、沢井先生に英語を習いました。毎週金曜日の毎日ディリーニュース「社説」を教材にした大学3年次の時事英語授業も含めて、英語は沢井先生が最高だった。文型中心の解説、そしてバリトンのいい声で音読してくれましたから、すーっと頭に中に入っていきました。中高6年間で、幸せな英語授業は1年間だけ、あとはお粗末でした。沢井先生は団塊世代のわたしたちが卒業して数年後に、釧路高専の教授として転任されたと聞いてます。わたしの中で英語のポジションが変わりました、機会を与えてくださった沢井先生に心の底から感謝しています。
 こういうわけで、極東の町根室はセンター(都会)から見ると僻地ですから、先生や私塾も含めて教育環境に地域格差があることはいたしかたなしです。たいがいの困難は乗り越えるためにあります、教育環境に地域格差が大きければ、それを乗り越える別の工夫をすればいいだけ。ネットの授業を検索したっていい、フリーのものがたくさんあります、amazonで本を検索しても自分の気に入ったものを見つけられます、好い時代になりましたね。後は自分の覚悟です、正月の小遣いからいくらお金を投資するのか、そしてスマホでラインをしたり、ゲームをしている時間をどれだけ削り、英語の勉強時間に回すかです。毎日10分なのか、1時間なのか、2時間なのかということ。毎日30分程度の勉強で、英語ができるようになるなんて思わないこと。水泳だって、野球だって、サッカーだって、バレーボールだって、ピアノだって、和太鼓だって、毎日放課後2時間ほどもやっているでしょう。あれくらいの熱意と、時間を投入できるのかはあなた自身の問題です。学校の先生でも塾の先生でもない、あなた自身の問題です。そこまでやらないとものにはならない。数学に2時間、英語に2時間、その他に1時間、土日は読書に費やす、それも古典とたとえば科学史などの硬いもの。高校3年間、それくらい勉強したら、あなたの学力は格段に伸びます、そういう時期なんです、高校生って。学力が伸びる、いわば旬の時期、ここを逃さないでください。スマホに夢中になって時間潰しているあなた、自分の未来の可能性を食い潰しているようなものです、もったいないから、家に帰ったら11時までは電源切って、勉強しましょう。
 本を注文するのは地元の本屋をご利用ください。利用しないと、いつか花咲線のように、廃線が検討されるようになります。どんな町にも、子どもたちの教育上、そして大人の教養を高めるために、本屋は必要です。
*https://manabi.benesse.ne.jp/hensachi/hokkaido_pref_index.html
 昨日1/18、地元の本屋さんに頼んであった本が3冊届いたので取りに行ってきました。物理の基礎知識がないので、興味を引いたものは読みます。基礎知識がなくても、量子もつれの話の要点はよくわかりました。古澤さん説明がお上手で、論点が整理されてます。展開されている論理と数式のすべてを理解する必要はないのです。3-5割分かれば十分ですよ。2冊3冊と片っ端から読んでいるうちに、7割理解できるようなレベルになってきます。20冊も読めば問題の焦点が精確に理解できて、専門家に質問くらいはできるようになります。まったく努力していない素人の質問に付き合うほど退屈なことはないし、そんなに暇でもありません。
 比較的大規模で、先進的なシステム開発経験があるので、データサイエンスの周辺知識は少しありますが、ディープ・ラーニングは知りませんから、久野さんと木脇さんの共著のほうは後半が部分がたいへんそうです。でも、一通り目を通してみます。見通しがよくなるでしょう。

 英文を読むときもそうで、普通の読書は、筋や段落ごとの論理展開が読めたら十分です。単語を全部知っている必要はないのです。日本語の本だって、読めない漢字はたまに出てきます、読めても辞書を引かなきゃ正確な意味の分からない単語はいくらでもありますよ、それでも、読めてしまうでしょ。ケセラセラなんです。だから、面白そうと思ったら、とりあえず手に取ってなんでも読んじゃいましょ。(笑)

 久野遼平・木脇太一『大学4年間のデータサイエンスが10時間で学べる』
 古澤明『量子もつれとは何か』、『量子テレポーテーション』
 
 偏差値の解説と順位対応表はこちらをどうぞ!
*#4070 偏差値と千人中の順位対応表 Aug. 25, 2019
https://nimuorojyuku.blog.ss-blog.jp/2019-08-25-1


<リーディング対策:語彙拡張は単語の暗記と多読が基本>
 話をもとに戻します。リスニングが50点、リーディングが50点なら、両方に力を注ぐ必要があります。リーディング対策ですが、高校の教科書全部やっても、語彙数は2000くらいなものです。教科書は単語の数を制限してリライトしたものが多い、これでは英字新聞も英語で書かれた本を読めるようにはなりません。いま高2の生徒にハラリのSapiensを教材にして授業をしていますが、500頁全部やれば、語彙数は1万を尤(ゆう)に超えます。高校3年間の教科書全部を合わせても、Sapiensの40-50ページの分量にすぎません。日本語を考えてみたら誰でも簡単に判断がつきますよ、岩波新書を百ページ読んだくらいで、語彙力アップができますか?
 日本語語彙力なら、最低でも良質の本を十数冊読まないと語彙力が身につかないことは誰でもわかる理屈です。英語の語彙力は日本で暮らしている子どもたちに自然に身につくものではありませんから、スマホのアプリの英単語テストを利用して語彙力アップを日々やったり、教科書以外の読み物を大量に読むことで語彙力と読解力アップができます。

<英語教育への疑問:教育は国家の礎>
 短い高校生活で、英語にそんなに時間を投入させて、いったいどうするのでしょう?英語が話せて、英語の本が読めて、それがどうした?そんな疑問がわきませんか?せいぜい人口の3%が米国人並みの会話力や文章読解力になるだけのことですよ。英国や米国の植民地となった国の国民は英語が堪能です。英語を使えなければ職がなかったから。そういう国を目指したい?そんなことを考えている文部官僚はほとんどいないと思いますが、なぜか方向はそっちへ向いてます。

 文科省で英語の議論をしている先生たちは、英語にコンプレックスがあるか、そこそこ勉強したので優越感のある英語専門家たちが多いのではないでしょうか。企業の第一線で仕事をしたことがないから、仕事で要求される英語力のレベルをご存じない。
 英語を読み・書き・話し・聴く能力をアップさせるのはいいですが、中高生の教育は何を目指しているのでしょう?
 日本の古典文学や明治から昭和の文学を読んできたからこそ日本的情緒や価値観が書物を通して身につきました。「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」も、江戸期の商道徳の本や明治の経営者たちの書いた本を読むことで、身につけました。いまや「卑怯なことをしてはいけない」(会津什の掟)という価値観すら風前の灯火です。「憐憫の情」「惻隠の情」も失われつつありますが、そういうことがイジメを助長してはいないでしょうか。「人が先、自分は後」という価値観もなくなったから、経営者は従業員の人件費を切り下げて、自分たちの報酬を数倍にして、恥を知らず平気な顔をしています。カルロス・ゴーンのような人として恥ずかしい経営者になりたいですか?なりたい日本人経営者が増えてます。マスコミも散々持ち上げてましたが、その罪滅ぼしか、最近はこき下ろした「逃亡記事」がダムが決壊したかのように流れ出してます。人の噂も七十五日です、桜の咲くころには、「逃亡狂騒曲」は終わりをつげ、ほとんどのマスコミが追いかけるのをやめているでしょう。つまらない。
 世の中いろんなことが日々起きていますが、そうした中で大きな流れがどこへ向かおうとしているのか、よく観察してみたらいい。千数百年かけて培ってきた日本人の伝統的な価値観や情緒が、敗戦後の70年間で途切れつつあります
 日本という国を建物に例えると、土台の部分が腐ってきているのではないかと心配になります。国の土台はいわずもがな、教育です。

 スマホが中学生の普及してから、小説すらろくに読まず、アニメのノベライズ(小説化)もので終始している生徒がほとんどになりました。英語に過剰に勉強時間を投入したら、数学や物理や化学や社会(政治・経済・倫理・地理)の勉強時間が少なくなるのは当たり前です。数Cはずいぶん昔に高校数学から消えてます。学力低下の影響で、根室高校普通科では、いまや数Bも数Ⅱも選択科目になってしまってます。普通科の3人に一人は数Ⅱも数Bも学んでいないという時代が数年後に来ます。
 江戸時代後期、明治時代に日本を訪れた外国人たちが、識字率の高さと礼儀正しさ、倫理の高さに驚いて書き残しています。町家の娘が、貸本屋の軒先で本を読みふけっているなんて姿は当時のヨーロッパではありえませんでした。神父や貴族や官僚くらいしか本が読めません。江戸時代と明治期の識字率はダントツに世界一でした。本がたくさん読まれたということは、本を通じて伝統的な価値観や道徳や情緒が体に染み込んでいったということです。

 「2000円の品物に3割引きの値札を貼り付けておいて」と指示されても、2割くらいの高卒の生徒は、おそらく右往左往することになっているでしょう。
 11月に行われた中3の学力テスト総合Cの数学(60点満点)では、柏陵中と啓雲中で5点以下の生徒が112人中28人(25%)もいます。10点以下は48人(42.9%)です。77人(68.7%)が20点以下ですが、数Ⅱの選択は無理な学力と判断していい。残念ですが、光洋中も似たようなもの。31点以上の層を数Ⅱ選択可能と仮定すると、2校で20人(17.8%)です。根室市内に中学生が1学年180人いたとして、数Ⅱを選択できる学力の生徒は、たったの32人。普通科「特設コース」が35人、つまり、十数年前の根室高校普通科の生徒並の学力を有しているのは「特設コース」の生徒たちだけ。
 大学入試共通試験英語が、リスニングと長文だけになったら、ますます他の科目の勉強時間を減らさざるをえなくなります。そういう変化に対応できるのは一部の教員のみということになりそうです。

<仕事で要求される英語力とは?>
 どうも英語に対する誤解があるようです。社会に出てから、「英会話ができます」では就職に困ります。「それで、仕事で何ができるの?」ということになります。英語が生きるのは特定の分野に深い専門知識があってのこと。
 具体例を挙げて話します。国内最大手の臨床検査センターで、英語がよくできた社員は開発部のS崎さん、学術開発本部のお二人の姉妹(お姉さんは20年ほど米国で仕事の経験あり、妹も数年)、学術営業部のS君(後に独立起業)、学術営業部長の窪田さん(独立起業し東証1部上場企業ペプチドリーム社長)、仕事で英語が使えるレベルだったのは社員では4人、部長が1人、学術担当役員のI神さん(有機化学の専門家、青山学院で教えていた)、この6人くらいなもの。みなさん専門分野をもってました、理系の人間ばかりです。あ、忘れてました、帝人との臨床治験検査データ管理の合弁会社に一緒に役員出向したO部さんは千葉大薬学部卒でしたが、TOEIC900点超でした。かれは、国際標準化機構へ転職してます。他に自在に朝鮮語の使える免疫血清部長職H山さん、1200名の社員で当時はそれくらいで十分でした。ああ、もちろん日常会話程度なら、百人くらいいたかもしれません。1980年ころ、産業用エレクトロニクスの輸入商社では経理の女性社員が英検2級、日商簿記2級でしたが、英検2級程度の英語力では仕事ではアウトです。英語が堪能な社長秘書は英国で数年勉強した経験がありました。
 特定の分野に深い専門知識をもち、粘り強く考えることができることが第一優先順位、英語の能力はそのあとのことです。ものごとには優先順位があります。

<英作文トレーニングへメール配信方式導入>
 大学入試共通一次試験には英作文問題はありません。ないからやらなくていいか、そうではないのです。英語力をアップするには英作文トレーニングは重要です。「読み・書き」というでしょ、読めるけど書けないでは、仕事でも困りますよ。上場企業の部長職に高度な文書能力が求められます。名分を書くことではなくて、専門外の役員にも理解できるようなわかりやすい文書を書く能力が要求されます。稟議書だけではありません。1990年代から、e-mailが「報連相」のツールとなりました。課長職を廃止して、部長職が3つや4つの課をまとめて担当できる時代に変わりました。だから、上級職とのコミュニケーションだけでなく、部下に意を組んで動いてもらうために、わかりやすい文章でメールを作成する能力が、管理職に要求されるようになったのです。
 時代の変化を俯瞰しながら、わたしは日々、塾長として仕事を坦々とこなしています。書く視点で読むと、読解力もアップするので、メール送信方式で、5題/日、週に4日英作文問題を塾生にやらせることにしました。週20題消化することになります。とりあえず1か月やってみることにしました。走りながら、やり方を修正し、工夫します。英作文の好いところは、使えるレベルの語彙や英文例を増やせるということ。1/14火曜日からスタート、#015まで、15日分問題創りました。期限が来たら、メールへ張り付けて送信するだけ。

<リスニングまとめと幼児英語教育について>
 リスニング対策用として、高2の生徒たちは春休みに音読トレーニングをはじめれば、なんとか受験に間に合います。電子辞書にも音読教材がついているようですから、それを試すのもいいでしょう。

 根室は中学生の時に英語で躓いてしまい、苦手になってしまった生徒が多いので、独習教材をいくつか挙げておきます。幼児英語が盛んなのですが、それで苦手になってしまう生徒も多いのです早く始めて効果が出る生徒は1割くらいなものです。ニムオロ塾の高校生には「幼児~小学生英語」の経験者が5人いますが、全国模試で英語の偏差値が50を超えている者は1人だけ、4人は40前後です。すっかり英語アレルギーになっています。3歳からずっと英語を習っていた生徒もいます。小3のときから小5までネイティブに習っていた生徒は全国偏差値で70を超えていますが、わたしは中学生まで英語を教えませんでした。中学生からで十分、やり方次第と考えたからです。好きでもないことを、小学生の時から強いたら、そりゃあ英語嫌いになります、アレルギーにもなります。後で治療するのがとってもたいへんです。なんにも習わずに来てもらった方がいいのです。アレルギーを取り除くところからはじめなくていい。効果のあるのは能力が高いか、英語がデイ好きになれる生徒だけ、1割程度ですよ、9割は中学校からで十分です。NHK実践ビジネス英語の杉田敏さんはもう30年もNHK講座をもってます、そして日本GEの取締役でもあります。英語の勉強は中学校からしたそうです。弊ブログに多数コメントをしてくれたハンドルネーム「ヒロスケ」さんも「後志のおじさん」もわたしとは違って英語の達人ですが、中学校からです。だれも、幼児英語はやってません。英語の勉強をする動機が大切なのです。動機がないのにただ英語がうまくなりたいでは、上達できるわけがないのです。どれだけお金と時間を投じる覚悟と用意がありますかということ。甘くないのです。
 塾生のみなさんには英語アレルギーを治す二つ目のチャンスをあげます、一つ目は昨年実施した、水曜日2時間の英語特訓授業でした。高校2年生対象、テクストは3年生の英語教科書を使い、音読と文型解説中心に解説しました。すらすら読めないところは、授業中に30回も音読を繰り返したこともありましたね。スムースなら5回でよかった。先週からスマホへメール配信方式で英作文トレーニングを開始してます。人数が少ないので、メールで添削もできそうです。音読トレーニングと英作文トレーニングで英語アレルギーを払拭してください。

 釧路や札幌に行ったときに、大きな本屋で手に取って中身を見て、自分にあったものを探すと好いですね。参考に、2種類にわけて市挙げておきます。他にもたくさん出ているから、調べて、無駄になってもいいから、自分の学力に合わせて数冊買いこんで試してください。

①発音矯正用の教材
②音読トレーニング用の教材



例えば、子音[th]の発音を徹底的にトレーニングできます。
英語の発音ザ ジングルズ レベル85基礎筋肉編

英語の発音ザ ジングルズ レベル85基礎筋肉編

  • 作者: スティーブ ウォーカー
  • 出版社/メーカー: ダイエックス出版
  • 発売日: 2015/03
  • メディア: 単行本
英語の発音 ザジングルズ レベル86発音筋肉強化編

英語の発音 ザジングルズ レベル86発音筋肉強化編

  • 作者: スティーブ ウォーカー
  • 出版社/メーカー: ダイエックス出版
  • 発売日: 2015/04
  • メディア: 単行本
DVDで口の形を真似て、子音の発音トレーニングをしてください。古くなったので、類似の新しいものを探せばいいでしょう。
DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本

  • 作者: 鷲見由理
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2008/05/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
発音指導DVD&CD付英語の発音がよくなる本ミス・アッシリィの発音を見て聴いてマスターする

発音指導DVD&CD付英語の発音がよくなる本ミス・アッシリィの発音を見て聴いてマスターする

  • 作者: 巽 一朗
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
  • 発売日: 2005/03/03
  • メディア: 単行本

わたしは、旧版でトレーニングしてみたので、新しい版は手に取ってみてません。
究極の英語学習法 K/Hシステム 基本編

究極の英語学習法 K/Hシステム 基本編

  • 作者: 橋本 敬子
  • 出版社/メーカー: アルク
  • 発売日: 2019/12/12
  • メディア: 単行本
究極の英語学習法K/Hシステム入門編 ワークブック

究極の英語学習法K/Hシステム入門編 ワークブック

  • 作者: 国井 信一
  • 出版社/メーカー: アルク
  • 発売日: 2002/08/07
  • メディア: 単行本
効果はあるけど、この本は英検2級以上の生徒でないとムリ。10分程度の音源です。それを数百回繰り返しやれば、深くなります。意味をイメージしながら、視点を変えて同調音読トレーニングしてみよう。
究極の英語学習法 K/Hシステム 中級編

究極の英語学習法 K/Hシステム 中級編

  • 作者: 橋本 敬子
  • 出版社/メーカー: アルク
  • 発売日: 2019/12/12
  • メディア: 単行本
速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)

速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)

  • 作者: 松本 茂
  • 出版社/メーカー: Z会
  • 発売日: 2015/03/07
  • メディア: 単行本
こちらは英文にも訳文にもスラッシュが入っています。意味の塊を意識して読むのに便利です。
速読速聴・英単語 Core1900 ver.5

速読速聴・英単語 Core1900 ver.5

  • 作者: 松本茂
  • 出版社/メーカー: Z会
  • 発売日: 2018/03/14
  • メディア: 単行本


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2020

2021年実施の大学入試共通テストの英語試験はリスニングとリーディング各百点の配点で決定ですが、2022年実施以降については、今年6月頃に大学入試センターから再度公表されるので、6月頃の発表までは未定なのでしょう。


https://www.keinet.ne.jp/topics/19/20200129.pdf
by 2020 (2020-02-01 20:08) 

ebisu

2022年以降の共通テスト情報ありがとうございます。

どういう方向で議論しているのか、その都度明らかにしてもらいたいですね。突然こうなりましたでは、また似たようなことが起きかねません。文科省は前科があるのですから。(笑)
by ebisu (2020-02-01 23:33) 

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