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#4067 英語短期特訓授業 the 4th:Steve Jobs Aug. 21, 2019 [78.高校英語教科書を読む]

  毎週水曜日、ニムオロ塾はお休み、でも7月から、長文読解の短期特訓(10回を予定)をしている。
 高2対象の長文読解教材として、高3教科書「Vivid Ⅲ」を使っていることは前回も書いた。ハラリSapiensでも出てきた文例と似たものが、教科書にも載っていたので、紹介する。


 And yet his checkered life tells us that Steve Jobs did live his own life, listening to his own inner voice and following his heart and intuition.

  高校生には意味のとりにくい文章だろう。だが、重文が3個連なっただけの簡単な文である。強意のdidを外してシンプル・センテンスに戻してみる。
 Steve Jobs lived his own life.
 Steve Jobs listened to his own inner voice.
 Steve Jobs  followed his heart and intuition.

  主語が同じ場合は後続の文の方の主語は省略され、動詞は~ing形になり、動詞句になる。これが生成変形文法工程の自然な流れだ。
 受験参考書には判で押したように「分詞構文」が文頭の位置を占めている文例が載っている。しかし実際に出てくるのは、こういう風に、分詞句が後置されるものがほとんどである。後置されるから主語が省略され、分詞句となるのに、文頭に置いて主語を省略されたら、後続の文が出てくるまで、意味上の主語が何か不明となる。そういう文は気持ちが悪い。ジャパンタイムズで、たまに典型的な分詞構文の文が出てくるが、決まって日本人スタッフライターの書いたものだった。
 基本は後置であり、文頭にくるのは強調構文だと理解すべき。
 didはその後にくる事実を強調している。「自分の人災を生き抜いたこと」「内的な声に耳を傾けたこと」「自分の心と直感に忠実だったこと」の三つの事実を強調するために添えられた。
  文頭の接続詞 'and yet' の訳について一言。接続詞は文と文をつなぐ役割を果たしているから、前の文Aと後の文Bの意味内容が分かれば、それに適する日本語語彙を選べばいいだけ。思い浮かばぬ時、そして確認するときにのみ辞書を引けばいい。


(それでもなお、スティーブ・ジョブズの波乱に満ちた生涯は、かれが自分の人生を生き抜き、自分の内なる声に耳を傾け、情熱と直感に従ったことをわたしたちに告げている。)


 授業では文章一つ一つ検討し、何文型であるのか生徒とともに考えている。次の文のアンダーライン部がむずかしかったようだ。


 He must have had some regrets, because he had left much unfinished, still in his prime years as a businessperson.

 第五文型SVOCである。muchは名詞だ。「must+have+pp」は英語が苦手の生徒ばかりだから、だれも知らなかったので、解説した。受験英語では大事な項目だ。
 仮定法でもこの形がよく出てくる。たとえば、「shoud+have+pp」や「could+have+pp」の形で。学校で副教材に使っている分厚い文法書で該当箇所を読んでおいたらいい。
*pp:past participle 過去分詞

(スティーブ・ジョブズは依然として(最後の数年間は)事業家として全盛期にあり、幾ばくかの後悔があったに違いない。多くのことを未完のままにして世を去っている。)

 これで、アップルコンピュータの創業者、スティーブ・ジョブズの章を終わった。
 英語が苦手な生徒だけが対象だから、速度はゆっくり、4回かかった。今回は、ここに書いた部分を含めて、文法上説明しておいた方がいい事項がたくさん(おおよそ3倍)あった。

<余談>
  進研模試なら、この程度の英文がこなせたら、楽に偏差値60を超えることができる。Z会のテストは語彙の範囲も、英文の難易度もかなり上だ。だから、高校教科書程度では対策にならない。
 6月末に実施された進研模試の結果が出たようだ。学年トップの生徒はあいかわらず数英は学年トップ、国語だけが2位だった。本人はできが悪かったと反省しきり、数Aが北海道でNo.1だったことがひとつの成果。ベクトルを終わっており、数列も漸化式がほぼ終了しているので、数Bで模試を受けたかったと言っていた。ベクトルは自信があるようだ。難易度の高い問題をたっぷり解いたからだろう。手ごたえを感じている。
  根室高校は7月初旬に学校祭があり、1か月前から準備作業で生徒たちは大わらわだ。だから、ほとんどの生徒が進研模試の準備勉強時間を十分にとることができず、平均点にも影響する。
 11月の進研模試で、短期特訓授業を受けている生徒たちの英語の点数がどれくらい上がるか楽しみだ。

<余談-2>
 FB友が紹介してくれた本に無料ビジネスという項目があった。その目的は、評判や名声を勝ち取るためのものだそうだ。

 英語が苦手な塾生対象に無料の10回の短期特訓授業を始めた動機は、放っておいたらいつまでたっても英語の勉強をしないからだ。個別指導だから、好きな数学ばかりやって、嫌いな英語は数分の一しかやらない。(笑)
 そういう生徒たちに業を煮やしたことと、いま何とかしないと大学受験に間に合わなくなるので、危機感からの強硬手段が10回の英語読解トレーニングなのである。英文を理解できるようになれば、英文を読むのが愉しくなるし、英作文もできるようになる。そして社会人となってから、いつか英語でしか入手できない情報の多さにも気がつく。割のよい仕事にありつこうと思ったら、最先端の英語の文献やネット情報を読む必要がでてくる、そういう時代なのだ。
 わたしは42年前からそういう道を20年間ほど歩んだ。


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