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#4032 免許返上と代替交通手段の確保:ある専門家のご意見 July 11, 2019 [37. 老人介護・医療]


 先週市立病院の眼科を受診したときのことです。「10時に来てもう3時だ、いつになったら自分の番が来るんだ」といらいらして怒鳴ったお年寄りがいました。「責任者を出せ」と憤ってましたが、職員の方が15分ほど丁寧に説明していました。おそらく80代です。他にも病気を抱えて長時間待つのは辛い。2時半の予約のあったわたしが診察を終わったのが5時40分です。ドクターはまだ診察を続けてらっしゃいました。
 長時間診察を待っていたのは一人暮らしで運転免許のない方。診察カードを機械に読み込ませて受付を済ませ、それから自宅へ戻るわけにはいきません。3回タクシーを使うことになるので。来るときはバス。

 代替交通手段の問題を議論すべきだという専門家のご意見に頷きました。


https://www.msn.com/ja-jp/news/national/暴走事故で高齢者だけを悪者にする違和感/ar-AAE8Z0t?ocid=spartanntp#page=2
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まずは一つ目、高齢者の運転能力の問題から。高齢になると運動能力や判断力が落ちるのは事実だ。何の対策もしなくて良いとは思わないが、かといって問答無用で運転免許を取り上げるのが正解とも思えない。都市部に限れば、代替交通手段があるので、その人の環境によっては何とかなるだろうが、地方へ行くとどうにもならない。
 
坂道を20分も歩かないとバス停にたどり着けず、そのバス停の発着時刻表にあるのは朝昼晩に1本ずつという様な状況で、どうしろと言うのか? 家族が面倒を見られる環境ならば良いが、そうでなければ通院も日々の食料調達もままならない。
 
厚労省の統計資料「国民生活基礎調査の概況」の19ページの表組みを見ると、60代で約6割、70代以上では7割以上の人が通院を必要としていることが分かる。もちろん中には通院まで必要ないケースもあるのだろうが、当然命に関わるケースもある。
 
「高齢者が子供をはねた」という事実は重たいが、それで免許を取り上げれば、「通院できなくて死ぬ」人も出てくる。交通事故死と病死ではショッキングな印象に差があるだろうが、人の命に軽々しく軽重は付けられない。

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<市立病院がニホロに移転していたらアウトだった>
 これで思い出したのは、市立病院建て替え時のときの商工会館で一度だけなされた市側の説明です。ニホロに移転して建て替えるつもりでいました。お年寄りが、数人途中で泣いていました。
「ニホロに移転されたら通院できない」
バス路線から外れているので不便ですし、大半の市民はタクシーで片道千円を超えます。ニホロが一番安いという説明でしたが、その後北海道新聞が調べて駒場町の候補地の方が安いことが判明しました。市側は市民へ虚偽の説明をしていました。建て替えに関する市民委員会も騙されて、候補地を見学していました。上下水道や道路の引き込み工事を計算資料から除外してあったのです。説明会のときに質問しましたが、助役からの説明なし、あとで北海道新聞記者が駒場町の地主に買取価格を取材し、追跡報道してくれました。
 このときの市側の説明にはおまけがついており、現地建て替えは傾斜地なので現建物の裏側には建築不可能との説明でした。これも嘘。説明したのは前市長の長谷川氏、助役の時代でした。
 弊ブログで、現地建て替えが可能だと、理由と具体例を挙げて現地建て替えを主張しました。傾斜地で産廃の埋まった首都圏の土地で病棟建て替えを2000年にebisuはやったことがあり、岩盤が強固な市立病院現地で建て替えは何の問題もないことを説明しました。建て替えたときの開発申請資料の写しも当時の根室市役所の担当部長と課長に渡してます。お二人とも道庁からの出向組でした。市立病院はすったもんだした挙句、現地建て替えとなっています。
  カテゴリー「市立病院建て替え」だけで113本の記事をアップしてます。経営改革など関連記事も入れるとおよそ200本、よく書いたな。ふるさと根室のためと意地になっていました。(笑)
 ニホロでなくてよかったと今になって胸をなでおろしています。


*カテゴリー「市立病院建て替え」
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300757680-1



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