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#3978 音読トレーニング:微音読段階 Apr. 29, 2019 [49. 日本語音読トレーニング]

 音読に微音読問段階があるらしい。高速音読の際に口の動きが次第に小さくなる、それを微音読というようだ。教育書を大量に読破し、優れた指導法の実践例を引き出しにたくさん保有している友人が教えてくれた。以下は、FB上の会員専用掲示板へのわたしの投稿です。元の投稿に加筆してます。

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 微音読というのは初めて見る用語です。
  珠算の場合は手で玉の動かし方を覚え、1年間くらいしてから暗算へ移行します。頭の中でソロバンの珠をイメージして動かしていますが、手を使わないので、手で玉を動かすよりも速いのです。
 珠算のトレーニングは暗算は2分間で10問が一つの単位です。時間を計測してやります。2分間で何題できるかをカウントします。1分で10題できる人は全問検算できます。それもクリアできたら、桁数をあげていきます。

 読書における「微音読」の段階が珠算のトレーニングにはありません。こうした珠算のトレーニング法は数百年にわたっておそらく数億人の経験智が凝集されています。

 本を読むことに適用すると、
   音読 ⇒ 高速音読 ⇒ 高速黙読
ということになりましょうか。
 ですが、ここには陥穽も大きな口を開けています。算盤はできても、算盤珠をイメージした暗算のできない人が多いように、高速音読から高速黙読へジャンプできない人もすくなくないことが予想できます。高速黙読は高度な技と言えそうです。読解精度の飛躍的アップを伴います。

 トレーニングには時間を計測して、単位時間当たり、何頁読んだかを記録してみたらよさそうです。

 過去(先週、あるいは先月、1年前)の自分と比べてどれほど上達したかは、時間を計測してトレーニングすることで数量的な比較ができます。

 ところで高速音読の際に、音量が下がっていくというのは自然なことだと思います。そして口が読む速度についていけなくなる。そこからが完全な黙読領域です。微音読はその間にあるグレーゾーンを表す用語に見えます。

 黙読したって、ゆっくりの音読と速度が変わらない人の方が多いでしょうね。適切なトレーニングを積んだ人とそうでない人は、速度と精度に大差があります。
ぜひ、時間を測って音読トレーニングしてみたください。2分間で何頁あるいは何行読めたのかを記録しましょう。
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<余談:>
 暗算はできる人とできない人にはっきり分かれます。それは脳にはイメージ処理が得意な人と苦手な人がいることに由来するのではないかと思います。珠をはっきりイメージして動かしますから、イメージできなければアウトです。高速黙読ではそういうことは起きていませんから、トレーニング次第でだれでもできるようになるはずです。

 音読テキストや音読の仕方については弊ブログにたくさん記事がアップしてありますので、本欄右側の検索ボックスに適当なキーをいれて検索してみたください。



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