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#3895 新年会:高校時代の同級生「9人会」 Jan. 3, 2018 [36. 健康]

 門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし…一休宗純

  昨日、恒例の新年会があった。近くに住むNさんの家でもう30年以上続いている。高校同級生のほかに、中学時代の同期で親しい人もいる。狭い根室のことだから、いろんなところで人間関係が接点をもっている。

 5年前にメラノーマ(悪性黒色腫)を患い手術したYが肺に小さな癌ができて内視鏡で摘出、話題のオプジーボで治療中。本人はいたって元気のようだったが、内心穏やかではないだろう。Aと話をしていたがいつもならやんわり受け止められる議論ができなくなっていた。横でしていた議論が時折耳に入ってきたが最後まで平行線だった。なんにもできぬ、そうした姿を見守っているだけの無力な自分がいる。
 肺機能の異常がでている者が二人、わたしの両側に座っていた。一人は煙草を吸ったことがない、もう一人はヘビースモーカだったが数か月前にタバコをやめた。呼吸するときにヒュウ―ヒュウー音がしたのだそうだ、そりゃあ慌てるわな。他にも悪いところがあり昨年2か所にメスを入れたと言っていた。胸と下腹部の辺りを手のひらでさっと撫でて示した。向かい側に座っていたEが「おれは胸膜に水が溜まって抜いた」と言った。タバコを吸うのは三人から一人になった。
 数人が帰った後で、いつになくはしゃいでいたAがじつは多発性骨髄腫を告白。まだ症状が出ていないが、数年後には発症すると医者に言われたそうだ。英語名はマルチプル・ミエローマ、造血幹細胞の機能異常が現れる。奇数の番号の染色体に異常が出るのも特徴だ。ようするに遺伝子レベルで異常がたくさん出てきて造血機能に異常をきたす始末に負えぬ悪性癌である。もちろん本人は調べてよく知っていた。癌患者の1%しか存在しない稀な癌、老齢になるとともに増える癌だ。歳をとるということは傷のある遺伝子が増えるということ、そういう意味では老人は誰もが癌の予備軍だ。この数年間は自分で車を運転して子どもと孫のいる東京や関西へよくでかけていた。九州も四国も旅は自分で車を運転してまわっている。タフな奴だ。今年と来年は無事に運転できるだろう。発症したら疲れがどっとでてしまうから長距離運転ができなくなる。車を運転して全国旅をしたほうがいいとわたしにも勧めてくれた。
 九州の旅を勧めてくれるのはありがたいが、胃の全摘、胆嚢切除、リンパ節切除、癌が浸潤していた横行結腸一部切除。わたしには車の運転は80㎞が限界、外食もままならぬ、時すでに遅し。年に一度東京へ行っても電車に乗るのは羽田空港へ行くときだけ。住まいの周辺を移動するだけというしだい(笑)
 話を聞いていると、それぞれの友が、自分の性格に応じたやりたいことをやっているのがよくわかる。

 それにしてもどうしたことだろう、70歳を境目に、みんなの身体が一斉に壊れつつある、何もなかったのは二人だけ。わたしは57歳の時にスキルス胃癌と巨大胃癌の併発で入院・手術をしてもらったが、どの病室も70歳前後の患者が多かった。義父は70歳、オヤジは72歳でどちらも大腸癌で逝った。70歳前後のみなさん、身体に異常を感じたら診察を受けよう。母校で哲学の教授をしている同期のIさん、どうしてるかな、昨秋葉書をもらってからちょっと気にかかっている。
 癌細胞が体の中で増殖し始めたら、生命エネルギーをもって行かれるから、とっても疲れやすくなる。それが最初のシグナルだからご用心。ふだんから自分の身体の声を聞くようにしていたら「ヤバイ」という体の発する声が聞こえてくるよ。ヨーガや座禅瞑想をしていたらわかる。
 癌仲間が増えるのはありがたくない。Yが五年前に「トシ、おれも同じになった」と言ったときの表情を思い出した。なってほしくなかった。スキルス胃癌と巨大胃癌の併発、そして広がっていき、リンパ節に転移、横行結腸へ浸潤していた、そんなわたしでも12年たって生きている。いや生かされたと言うべきだろう。死はいつ訪れるかわからぬ、くよくよせずにいまを精いっぱい生き、ただ生を謳歌する。再び病を得て自分で食事ができなくなったら、そのまま枯れるように死んでいくつもりだ。12年前に一度死を覚悟したので、死を当たり前のこととして受け入れる心ができた。ありがたい。
 12年前に、入院先の釧路医師会病院までYoがわざわざ見舞いにやってきた。中学時代からの大事な友、これが最後かもしれぬ、長い付き合いだったと思ったら、あいつが帰った後でほろりと涙がこぼれた。平然と死ぬ覚悟はできても情は別なのだよ。

 新年会メンバーはあと3人を残して70歳になった、3月末までに残りの3人が70歳を迎える。ピンピンコロリと逝きたいものだ、それがみなさん共通の願い。

 風力発電はほんとうにエコかなんて尖がった話を隣でしている、そしてこちらでは根室の水産業の現状と未来、改革の方途、そして公共交通機関維持について和気藹藹の議論あり。
 花咲線はいずれなくなる、道内から在来線が徐々になくなり、新幹線も赤字だからいずれ道内の鉄道網が消滅する。新幹線だけJR東日本に買収されるのではという意見もあった。JR東日本にとって函館―札幌間の新幹線網は東北新幹線の顧客を増やす手段としても必要性が高いので、そうかもしれない。
 根室はバスだって利用者が少ないから危ない、数名が運転免許証を返上した後の生活を心配していた。

 10年後、20年後を考えて街をいま創り変えなければ自分たちが困る、知恵を絞り、動かなければにっちもさっちもいかない近未来のなかで暮らすことになる。どういう未来を設計してつくりかえるのか、まったなしで団塊世代が試されている。

<余談>
 元旦、二日と続けて車庫前で半径1.6mの円がふたつの8の字コースをマウンテンバイクで60周、平均時速3.6㎞、分速に換算すると60m/分。歩く速さで8の字をトレース。時々2-3秒くらい静止できるようになればうれしい。
  
 有漏路より無漏路へ帰る一休み 雨降らばふれ風吹かば吹け

*多発性骨髄腫
https://ganjoho.jp/public/cancer/MM/index.html


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