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#3888 ラジオ新旧3台比較 Dec. 26、2018 [C1. ながーくだいじに使う]

 1990年ころに出版会社の新潮社がラジオを売りだしたことがある。文学作品の朗読テープを売り出したから、それを聴くためにスピーカの音質にとくにこだわった製品だった。音がとっても聴きやすいので、あちこち壊れたが先週まで使っていた。人間の身体と同じだ、老化すると次々に身体も部品が壊れていく(笑)
 故障個所は2か所。カセットプレーヤーはとっくに完全にイカレてしまった。もう一つはチューニング機能だ、つまみを回しても動かないから「NHK第2放送受信専用機」として利用していた。チューニング部品のベルトの役割を果たしている紐がダメになったようだ。こういうものを直せたら楽しいだろうな。

写真①<新潮社ラジオカセットプレイヤー(OEM製品)>
SSCN2457.JPG

 カセットの蓋が開くので、結束バンドで止めてある、痛々しい。スピーカが透けて見えている、かなり大きいから音質が柔らかで聞き取りやすい。ここを中心にして他の機能をアッセンブリをたのだろうしたのだろう。③のソニー製品に比べるとスピーカの直径が倍ほどある。背面には「T.SOUND」と書いてあるから、これがメーカだろうか。
 検索してみたらあった、業態を変えて生き残っている、残念なことにラジオはつくっていない。
*https://www.facebook.com/tubo.sound/
**https://t-sound-pro.jp/

 サンヨー製のICレコーダ機能付きのラジオが写真②である。これは10年くらい使っているのではないかな。

写真②<サンヨー製ラジオICR-RS110M>
SSCN2458.JPG

 クレードルにセットされているが、真ん中のICレコーダ機能付きラジオは取り外しができる。この製品のよいところは単三乾電池が使えることだ。電池切れを心配しなくていい。予約録音用フォルダーがT1~T5まであるから、録音をそれぞれのフォルダーに振り分けることができる。他にAMとFM用のフォルダー、そしてミュージック用のフォルダーがある。ミュージック用フォルダーは階層をいくつでも設定できるので、パソコンからCDデータをコピーしていくらでも入れられる。マイクロSDカードが使えるから、容量を大きくしたければ32Gをセットしたらいい。わたしは16G のものをいれている。NHKラジオ講座なら数番組1年分が録音できる。
 上部に細長いボタンが5つ並んでいて、3秒バックやAB間リピートが専用ボタンで操作しやすい。クイックリプレイは3秒と10秒を選択できる。
 こんなにいい製品を開発できる家電メーカが外資の傘下に収められ、中身が変容していく。ニーズを的確につかんだ先進的な製品開発はなくなり、コモディティを量産するだけのメーカになるのだろうか。
 
写真③<ソニー製ポータブル・ラジオ・レコーダ ICZ-R260TV>
SSCN2459.JPG

 先週、ネットでソニーストアから購入した。ソニーはこの旧タイプをだしたあとに、別のタイプのラジオを発売したが、評判が悪かった。音がひどい、前の型のほうがよかったという声が多かったので、そちらの生産を中止して音質のよい旧型をバージョンアップして売り出した。ラジオの感度や音質が格段に改善されているようだ。下半分のスペースにスピーカが2個収められており、直径が小さい割には音質がよい。
 ラジオ録音すると、周波数別に自動的にフォルダーにわけられる。NHK第2放送で複数の番組を予約録音すると、同じフォルダーに格納されてしまう。サンヨーのICレコーダ機能付きラジオは5種類のフォルダーを選択できたからちょっと不便。しかし、カレンダーが表示されて日付でセレクトできるから実用上は問題無しだ。昨日の分を聴きたいとか先週の録音を聴きたいというときに、フォルダーからすぐにピックアップできる。
 ソニーのラジオのいいところは、たとえば、6時45分から7時0分まで、7時0分から7時15分までの番組をそのまま予約録音できることだ。サンヨー製品がこれができなかった。やむなく「6:45-6:59」「7:00-7:15」「7:00-7:15」という風に設定しなければならなかった。録音時間のスタートとエンドの設定とときに、他の設定とプログラムでイコールチェックをして、イコールなら設定できないようにしているようだ。
 ソニー製品は連続した番組をそれぞれ別ファイルで録音できるところがすばらしい。この点はとっても使い勝手がいい。1週間ごとにパソコンのほうへフォルダーを分けて整理・保存すればいい。
 ほかにも優れモノのところがある。ソニーのラジオはAM用のアンテナ(横)とFM用のアンテナ(縦)が別々についている。ラジオを置く位置や角度を変えてみたらノイズのない場所がみつかるので外部アンテナをつながなくても、きれいに録音できる。サンヨーはクレードルに外部アンテナをつけないとノイズがひどくてダメだが、ヘッドフォンをつないでおくと、コードがアンテナの役割をするようでノイズが減る。
 持ち歩くには単三の充電池一本で鳴るサンヨー製品がいい、ソニーのラジオは単三電池4本、卓上で使うにはこちらの方がいい。毎週充電池を交換すればAC電源はいらない、そういう使い方をしている。
 ヘッドフォンを使うならオープンエアー型がお勧め、聞きながら自分の発音と比べることができる。自分の声を録音してチェックすればなおよい。

*ソニーのポータブル・ラジオ・レコーダが優れモノであることがわかった。取扱説明書には載っていないが、フォルダーを増設できる。#3900で稿を改めて説明する。12/29追記



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