SSブログ

#3777 四百年に一度の巨大地震(78%)が来ても水道は大丈夫? July 4, 2018 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 先月FB上で水道が話題になり盛り上がった。Sさんが何冊も水道に関する本を読み漁って、面白そうな話題を取り上げていた。ちょうど家の前で水道本管取替工事がはじまり写真に撮ることができたのでご覧いただきたい。

 ずいぶんと細い管を埋めているので、本管ではないと思い工事を監督していた人に口径を確かめてみたら50mm、これが本管だという説明。こんな細い水道管で流量が間に合うというのだから驚きだ。まるで電線を束にしたような外観である。水道本管というよりも「ケーブル」といったほうがぴったりではないか。
 そういえば1983年ころに東京の人形町で道路工事をしているのを見たことがある、同じような黒いケーブルを埋設していた。あのときは光ファイバーケーブルの埋設だと思っていたが、いま改めて思い出してみると水道本管工事だったかもしれない。(「検索は知性だ」と豪語するFBの「お友達」の一人Sさんが教えてくれました。いろんなことをよくご存じです。どうやら、高圧電線の地中埋設工事だったのようです、電柱が撤去できます。いま、グーグル地図の航空写真で確認しましたが、電柱は一本もありません、Sさんの推測は当たりですね。)

 家の前のは直径50mmだが、近くには75mmの管も埋設しているという。それらが複雑につながっており、四系統から水が来るようになっているという。このような細い管で流量が間に合うというのだ。75mmだと50mmの2.2倍の流量が確保される。電気が複数の系統からくるようになって、停電がなくなったが水道も同じ考えでネット網が整備されているらしい。
 この水道管(ポリエチレンの2層管)なら百年はもちそうだ。地震で断裂する可能性も小さい。被膜が相当に頑丈でありながら丸められるほど弾力性がある。
 先月根室沖巨大地震が今後30年間に起きる確率78%とと公表されたが、市内全域の取替工事が完了すれば水道管の破断は最小限にできる。どれほどの耐久性があるのか実証できたら、その後の地震被害の参考になるだろう。巨大地震が根室を見舞ったら、水道本管がどうなったか詳細なデータがとれるように準備しておくべきだ

 写真は左クリックしながら引っ張ると全画面がでます。

SSCN1732.JPG

写真の上側からケーブルを埋設してきて、端っこを地上に出しておき、次にこの後写真下側を掘り起こして、このケーブルを埋めていきます。20~40m間隔ぐらいずつ細切れに工事していました。家屋の道路への出口を塞ぐのは半日のみ、さすがプロ、上手なものです。

<余談:北海道胆振東部地震>2024年3月2日追記
 2018年9月6日に起きた北海道胆振東部地震で全道停電が生じました。3日間全道がブラックアウト。ポリエチレン製二重被覆管工事が2か月前に完了していた水道はわたしの家は問題ありませんでした。断水になった地区はありました。ポリエチレン製の二重被覆管は耐震性が大きい。
 でも、郡部までやるとなると厚床から納沙布岬まで50kmもあるので、数百億円かかりそうですから、郡部へは非常用に、小型の風力発電かソーラパネル発電で汲み上げポンプを稼働して地下水をくみ上げたほうがコストが数十分の1くらいで済みそうです。1か所1000万円かかるとしても百か所で10億円ですから。


*凍結深度に関する市町村別基準⇒根室は110㎝
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ksd/kijun/touketsushindo.htm

**ポリエチレンの2層管(これもSさんが検索してFB上で教えてくれた)
http://www.jppe.org/about/index.html


日本経済 人気ブログランキング IN順 - 経済ブログ村


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。