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#3764 カラスの死と介護疲れで起きる尊属殺人のニュース価値 June 30, 2018 [26. 地域医療・経済・財政]

 10時の気温は19度、サイクリング日和である。
 牧の内Bコースを左回りした。道端のフキがこの数日の雨を吸って青々として命の勢いがある。小鳥が5種類ほどさえずっていたが、先週いたカッコーの鳴き声は響かない。ジジジジとジェット機の騒音のようなけたたましい鳥もいるがシギの仲間だろう、鶯は縄張りを主張するかのように距離を置いてずっと鳴いている。
 先週は温まったアスファルトに8㎝ほどもある茶色い毛虫が這って出てきていたので避けて通り過ぎたが、今日はいなかった。飛んでいる虫が多くなったから、サイクルグラスのありがたみを感じる。風を切って走っていたら大きめの虫が顎に当たった。「大当たり!」

 牧の内T字路(根室高校前から5㎞地点)を通り過ぎて左折してオホーツク海へと向かった。海岸通りへ出る手前の牧場から100頭ほどの牛が道路を横断して牧草地へと向かうのに遭遇した。30mほど手前で停車して、「牛の行列」をのんびり眺めていたら、牛のほうにも好奇心の強いのがいるようで2頭が立ち止まった。牧場の人が「牛も好奇心が強いので見てるんです」といいながら牧草地へと追い立てる。半分ほど通過したところで、牛をとめてくれた。「どうぞ通ってください」と声がかかった。黒のサイクルパンツに赤いサイクリングウェアだったので、赤い色に反応したのかもしれない。闘牛用の牛ではないからおとなしいものの、数頭がこちらへ走ってきたら怖いだろうな。
 坂を下って海岸道理へ出たが国後島は見えない。暖かくなると海上に水蒸気が多くなるので、滅多に見えない。週に一度もないだろう。バスツアーで来る観光客が国後島を遠くに望むことができたらラッキーだ。

 (オホーツク海沿いの道路である)海岸通りを走っていたらラブホを過ぎたあたりで黒のビニール袋が路肩でひらひらしているのが見えた。路肩にひいてある白線から60㎝くらいの位置、近づくとカラスだった。真っ黒で艶々していたが片方の羽をゆらゆら揺らしているだけ。ネズミでも見つけて狙いすまして降りてきたところへ折あしく車が通ったのだろう。「交通事故」である。風車に大鷲が激突死することが問題になっているが、カラスは何羽「交通事故死」しようが話題にもならぬ。

 独身の息子が、80歳を過ぎ認知症を発症した老母を介護し、介護に疲れて老母を虐待、そして死に至らしめてしまうことを「尊属殺人」というが、じわじわ増えている。
 父親は先に亡くなるから、女房殿が看取ることになるが、長生きする女はなかなかつらい。未婚の息子一人しかいないケースでは、徘徊が始まったらは息子は仕事をやめて介護せざるをえなくなる。貯金がたくさんあればいいが、仕事をやめて介護して貯金を使い果たせば生活にも行き詰まる。施設に預けようにもそうすんなりとは行かぬ。認知症の老人を預けられる施設は少ない。療養型病床群のベッド数をこの十数年間で10万ベッド以上も国策で減らしたのである、そのツケが回ってきている。在宅介護が基本だから、認知症を発症したら仕事を辞めざるを得ない。運よく、1年ほどの介護で老母が死んでくれたとしても、そのあとの就職は厳しい。50歳代で前の条件のような就職先は見つからない。それどころか就職先自体がなかなか見つからぬということになる。
 お隣の中標津町でも介護疲れからの「尊属殺人」が数年前に起きたし、ニュースにもなったが、あと10年したら、ニュースにならぬほど増えることになるだろう。
 特別養護老人ホームには要介護3でないと入所できないと昨日介護を扱った報道番組で紹介していた。いまは大鷲のような扱いだが、いずれニュース価値が下がりカラスの扱いになる。

 数日ぶりの晴天、抜けるような蒼さの空と道端でか片羽根をひらひらさせた黒光りする臨終のカラス、路肩で命をほとばしらせているようなのフキの鮮やかな緑そしてずいぶんと姦(かしま)しくなった小鳥のさえずり、牧の内の原野に死と生があった。

 今日の走行距離25㎞、ロードバイク累計走行距離4359km 
(今年度走行距離391㎞)

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