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#3746 脳のエネルギー消費量は案外大きい May 30, 2018 [38. cancer]

 根室高校は今日から前期中間試験である。今日(5/30)シベリア桜が一輪開花した、肥料を少し入れたせいか今年は花芽がたくさんついている、開くと色が濃い目の小ぶりの可憐な桜花である。昨日の最高気温は17.3度、ずいぶんと暖かくなったように感じる、真夏でも最高気温20度以下の根室ではこれくらいの温かさで初夏である。

 ところでブログを書く頻度が小さくなっていましたが、数学のブラッシュアップを始めたからです。3か月続けるつもりなのでご容赦を願います。

 3週間ほど前から、数学のブラッシュアップを始めたのは、高校生が塾生の6割を占めるように様変わりしたからである。1クラス7人までなのだが、6人が高校生のことがある。個別指導なので、同じ学年でも生徒の能力に応じて問題集を選択している。もちろん学年は混在の授業である、個別指導だから一向にかまわない。
 学校で採用している問題集は看護師志望、理系コースと使う問題集が違う。トップ層の生徒には最初からシリウスを使っている。学力の低い生徒は、学校準拠問題集をやって基礎的理解を深めてもらう。
 つまり、それぞれの生徒のやっている問題集はバラバラ。質問が頻繁に飛んでくると、短時間で捌かなければならない。学力の高い生徒たちは入試問題の大問の「問3」のような問題に質問が多くなる。条件が複雑になるからだ、当然手間がかかるのだが同じ時間内で解説したい、だからこちら側には瞬時で道筋をたて、解説しなけらばならないから速度アップが要求される。ようするに教える方もトレーニングをこなして速度アップに努めよということ。目標タイムは1分で問題を読み切り、1分間で道筋を手て、4分で質問のあった生徒に必要なだけの解説ができれば十分である。
 高校入試が根室高校1校体制になって3年目、根室の塾には中学生の通塾が激減した。根室高校に合格するのに受験勉強の必要がなくなったからだ。中学生が減少するのは予測していたが、高校生の割合が半数を超えることは想定外だった。現実がそうなのだから、とりあえず3か月間集中ブラッシュアップを開始したというわけ。


 センタ試験レベルの問題でブラッシュアップを始めたが、だんだん速度が上がってきた。2時間もやれば疲れ切って30分ほど眠らなければ続かなかったのだが、集中している時間が延びてきた。それと併行してサイクリングに出かける頻度が自然に減っていた、なんとなく行きたくないのである。体力が奪われているせいとは気がつかなかった。
 数日前に2時近くまで数学の問題を解いていた。あまり夜更かしはよくないので、寝たが、4時に目が覚めて6時ころまで問題を解き、寝なくてはとベッドの横になったら30分ほど眠った。その日はいつも1.5時間する昼寝が30分になった。スタミナが続くのがうれしかった。集中して問題を解いていると楽しくて、時間が矢のように飛んでいく。脳の回転のギアが一段軽い方へ切り替わるのがわかった。サイクリングでトップギアで平地を追い風で走るような快適さと表現したらいいだろう、気持ちがよいのである。

 最初の1週間はギアが重く感じた、出だしはトルクが大きいことも自転車と同じ。同レベルの問題を解き続けていると初出の問題でも次第に軽くなる。3週間たって「大学への数学」シリーズの問題を解いてみたら、問題の難易度がかなり高いのに三週間前のセンター問題レベルの難易度くらいにしか感じられない。
 同じレベルの問題を解いていると、突然ギアが軽くなってしまう。同じトルクを維持しようと思ったら、難易度を上げなければならない。頭の中でインプットした様々な知識が突然関連をもって整理されてしまう、それと同時に脳がその難易度に慣れてしまうからだろう。負荷が小さくなるのである。
 だから同じ難易度の問題を1か月も解き続けたら、問題を解くのに脳は1/3くらいのエネルギーしか消費しなくなる。負荷が下がってしまう。快適さを求めて自然に速度が上がり、エネルギー消費量が増えてしまうようだ。

 ギアが軽く感じたとたんに反動が来た。疲れがどっと出たのである。食事をして夜10時過ぎに問題集を解こうとしたが、脳が疲れ切ってまわらない。しかたなく別の分野の本を読んで早めに寝た。

 スキルス胃癌で胃の全摘、大腸一部切除、胆嚢切除手術をしてから体力が著しく落ちたから、2時間以上の集中ができなかった。ところがブラッシュアップを始めると、持続時間が5時間以上に延びてしまった。手術前の40%くらいに戻ったようだ。これくらいでよしとしておこう。60%に上げると身体を壊しそうだ。
 体力の消耗が激しいので集中して数学の問題を解く時間はコントロールしないといけない。面白さに夢中になってやり続けると、体力を失い、体調を崩すことになる。サイクリングとブラッシュアップとバランスを考えながら調整してみようと思う。


<余談:根室の中学生に起きている著しい学力低下>
 4年前のC中学校の3年生4月学力テストの五科目平均点は149点だった。今年は101点である。たった4年間で五科目300点満点の学力テストで学年平均点が48点も下がった。
 200点超の上位層が激減(7⇒2人)し中上位層も同じくらいの割合で絶滅しつつある。そして学力下位層が激増している。回復の見込みは立っていない。すさまじい勢いで低学力化が進んでいる。根室市教委はそういう普段の学力テストデータすら見ないで、教育政策を立案している。学力向上に効果がないどころか、低学力化が恐ろしい勢いで進行しているのが現実だ。別海にも中標津にも比べようもないほど差がついてしまった。C中だけではない、B中も103点である。



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