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#3737 看護系専門学校用数学問題集 May 9, 2018 [52. 数学]

<最終更新日時:5/10朝8時23分>

 注文してあった問題集が入荷したと本屋から連絡があった。10時の気温は3.7度と低かったので、薄手の手袋をしてロードバイクで本屋まで行ったら、手が冷たくてかじかんだ。昨日と違って風がほとんどない。昨日の同じ時間は北風7.4m/sだった。これからの季節は根室が全国一涼しい、それを通り越して今日のように寒い日もある。もちろん暖房を入れている。曇り空で日が当たらなければ寒い。
  それで、届いた(看護系進学者のために根室高校が今年度採用した)問題集は次の通り。

 B:アクセス 看護医療学校受験 オープンセサミシリーズ問題集② 数学Ⅰ・A』東京アカデミー

 ずいぶん厚くなった。根室高校で前に使っていたのは
 A:『看護・医療系・受験 新編 数学ⅠAの重点整理』正高社

 Aは問題が 87頁 、解答32頁、問題数412
 Bは問題が140頁、解答98頁、問題数410

 本の大きさはA5版で同じである。そして問題数も同じくらいなのに、BはAの1.6倍のページ数だ。問題の難易度も上がっている。以前の問題集であるAのほうはできのよい生徒が2回やって看護模試で79-80点ラインどまりだが、今回の問題集なら2回やれば80点を超えられそうだ。以前の問題集の難易度では不十分だと感じていたので、歓迎したい。
 看護専門学校で真ん中以下のところは以前の問題集で十分だが、競争倍率の大きいところはあれだけではちょっと心もとなかった。かといって、センター試験レベルの難易度の問題集ではちょっときつい。センター試験レベルの問題集がスラすら解けるなら全道看護模試で10番以内の実力があるから、国語と英語ができれば大学看護学部の受験を薦めたい。国公立大の看護系は科目が多いので、にわかに進路変更は無理だ。狙うなら、中3くらいから受験戦略を描いて、目標へ向けてきっちり「修行」を積むべきだ。根室の子どもたちはそういう世界を知らないから、中学生のころから知っている大人が伝える必要がある
 幸いなことに、つい最近、道産子のいい経験談がネットにあることを投稿欄で知らせてくれた人がいるので参考にしてもらいたい。釧路から東大文Ⅲに合格し、現在ニュヨーク州立大学に留学中の阿部幸大さんをとり上げた弊ブログ記事#3734と富良野から旭川西高校へ往復4時間かけて通学して、首都大学東京(旧都立大)看護学科へ進学を果たし、歌手と看護師の二股生活を続ける瀬川あやかさんをとりあげた#3735を参考にしてもらいたい。
 誰かが困難な道を切り拓いてくれたら、そのあとに続くのはずっと容易になるから、何人も続くものがあらわれる。だから期待したい。
 信じられないかもしれないから一例を挙げておこう。根室で小学生で珠算5段が出たのは1967年ころだったかな、独りが突破したら上位の数人がそれに続いた。あれはすごかった、一気に根室の珠算のレベルが全道トップレベルに躍り出た。指導したのは高橋珠算塾の高橋尚美先生だ、数年前に亡くなった。ebisuの恩師の一人である。
 もう一つ追加したい。できのよい中学生N村君がいた。もう高校入試のために勉強することがなくなったので、将来を考えて中3の11月頃から簿記を教えた。翌年11月、高校1年生の時に日本商工会議所簿記検定試験2級に合格している。日商簿記2級は商業簿記と工業簿記の二科目あり、全国商業高等学校主催の簿記実務検定試験1級に相当する。この生徒は根室高校普通科に2番の成績で合格している。根室高校で日商簿記2級に合格したのは彼が初めてであり、1年生で日商簿記2級に合格した生徒は商業科を含めてもそれまで一人もいなかった。公認会計士という職業が選択できるようにと思って指導した。
 中学時代の同級生のK村君は事務情報科に進学したが、入試当日の夜から簿記を教えた。先行しているN村君へメラメラと闘志を燃やしているのを感じたからだ。事務情報科で簿記はいわば「本業」である。本気(マジ)でやらないと合格は無理だから、2級合格まで部活をやらずに塾へ来るなら教えてやると言ったら、「教えてください」と即答だった。彼がN村君に続いた。3か月遅れて2月に日商簿記2級に合格している。K村君は6科目1級取得で根室高校を卒業して札幌の大学へ推薦で進学した。中学時代は大学進学を考えていない生徒だった。大人が後押ししてやったら目覚める生徒がいる。教育環境のハンディは根室に住む大人が子どもたちの意識を変えることで乗り越えられる場合もある。

 話を元に戻そう。この問題集付属の解説集は3倍の量になっているから、独習に適している。できれば、夏休み中に1回目を終えて、9月いっぱいで2回目をやるといい。もちろん、1回目にできかなった問題には印をつけておこう。2回目はその問題だけやればいいから、量は1/10ほどになっているだろう。3回目は1/20の量で済む。
 どんなに遅くても、9月中には1回目を終了しよう。

 四月に自分で電話をして入塾した高校3年生がこの問題集にチャレンジしている、成績のよい生徒だが、結構忘れている。いいのだよ、忘れたって。忘れる量よりもたくさんやればいい。(笑)
 解説は生徒のレベルに合わせてやっているから大丈夫だ。質問があっても、自力で解ける程度のところまでしかヒントを出さない。自分で解く楽しさを存分に味わってもらいたい。
 質問のし方に慣れてきたようで、楽しみながらやっている様子、集中力もあるから3か月後が楽しみだ。
 嫌いな英語は長文は教科書の予習中心で、あとは簡単な英作文を毎回1-3題用意してやらせている。英作文中心に10分くらいの授業はどの生徒も「食いつき」がよい。目からうろこの英作文演習、状況と日本文の理解からみっちりやっている。嫌いなはずなのに、いや嫌いだからこそかな、学校で使っている英語問題集も予習している。
「先生、こんなに英語の予習したの初めてです」
 素直すぎて、生徒の笑顔がまぶしい。(笑)
 

#3734 教育の地域格差の盲点:釧路市出身の阿部幸大さん May 2, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-05-02

 #3735 瀬川あやかさんの人生:看護師&歌手そして道産子 May 5, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-05-05


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