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#3713 都立進学校「自校作成問題」長文ワード数 Mar. 15, 2018 [71.データに基づく教育論議]

<更新情報>
3/16 朝11時40分更新

 興味のある論点がいくつも出てきそうなので、随時追記していくつもりである。テーマによっては別稿にするものもでてきそうだ。更新情報は最終更新の日時のみを書いておく。

 K藤さんから3/3日付朝日新聞の切り抜きが今日二つ届いた。都立の進学校は数年前から自校作成問題を入試に使っている。制度が変わったことを私は知らなかった。根室(北海道)にいると日本の動きが見えなくなる。K藤さんはわたしの蒙を啓くために切り抜きを送ってくれたのだろう。m(_ _)m

 送られてきた切り抜きの一つに、東京都立英語入試問題の長文ワード数が載っているので、以下に転載して紹介したい。

<都立高校> 2018年 自校作成問題
  長文語数   英作文① 英作文②
日比谷 2620   20語×3 30語以上
西 3090   40-50語  
国立 2205   15-20語×2  
八王子東 2560   40-50語  
戸山 2645   40-50語  
青山 2320   40-50語  
立川 2330   40-50語  
共通問題 1390   3文  

 長文の総語数だけで見ると、2018年の道立高校入試裁量問題の長文問題は771語である。都立の進学校は軒並み3倍以上の分量である。分量に圧倒的な差がある。
 都立の試験時間はリスニングを入れて50分だから、正味40分で2320~3090語の英文を読み作文問題を解かなければならない。設問の中にも英文が含まれているから、実際には3000~4000語に目を通して理解しなければならないのだろう。道立高校の試験時間は45分間。

 変化したのは長文問題だけではない、英作文もまるで傾向がかわってしまった。この新聞記事によれば、都立八王子東高校の英作文問題はおおよそ次のようになっている。

--------------------------------------------------
将来実現してほしい科学技術を一つ挙げた上で、その理由を40~50語程度の英文で書くように求めた。アイデアそのものは評価の対象としないが、学校側が求める人物像を感じてほしいとの考えから、出題した。受験者の平均点は国語56点、数学55点、英語が69点だった。
--------------------------------------------------

 ふだんから幅の広い読書をして、様々な角度から物事を考えていないとできない種類の英作文問題である。ただ英語ができるだけではむずかしい。
 中高生に人気のあるSAOにはナーブギアというマン・マシン・インターフェイスがでてくるが、そういう技術が確立されたら、膨大な外部記憶を自分の脳に接続できるし、AIによる思考のアシストも可能になるだろう。その反面、AIが人間を支配するツールともなりうるし、AIの脳への侵襲によってアイデンティティ崩壊のリスクも生まれる。こういうことを40-50語の簡単な英作文で答えろということになるのだろう。理系分野に好奇心があって濫読していないととてもできない。文学作品ばかり読んでいたら手も足も出ない。英語長文のトピックスの理系分野へのシフトが近年進みつつある。気がついたところで紹介すると、平成19年度の入試で桐朋高校がAIとロボットのトピックスをとりあげているのが、わたしの知る限りで初出。マーティン・フォード著松本剛史訳『ロボットの脅威』を読んだのは2016年5月(2015年10月初版)だから、それよりもずっと早い。

 都立の進学校が自校作成問題へ方針転換しつつある。都立にはまだ同じ数くらいの進学校が存在するが、順次切り替えをやっていくのだろう。国語の出題は難易度の高い著書からの出題が多くなっている。教科書程度ではとても届かない。たとえば、鷲田清一郎著『哲学の使い方』や長谷川宏著『高校生のための哲学入門』、西田修著『世界史の臨界』、田口茂著『<交差>としての時間』、佐伯啓思著『経済成長主義への訣別』から出題がなされている。レベルを上げて幅広い読書をしていなければ、語彙理解すら追いつかぬ。
 ありていに言えば、出口汪の論理エンジンレベルの読解では到底届かない。あれは2次元読みともいえるもので、虫が文字面を這いずり回るようなもの、そこを離れて3次元空間で鳥瞰するような読みからは程遠い。せいぜいレベルの低い国語教師程度の読解力を育てるだけである。だから、北海道の学力テストで国語が90点台を維持できたら、その生徒の読みが「できの悪い国語教師レベル」で頭打ちになったと理解したほうがいい。ではどういう読みがあるのかというと、林望著『謹訳源氏物語私抄』をお読みいただきたい。高校生なら1年の時に『源氏物語』を古典で読むので、「第二章 女としての当たり前」が参考になる。幅広い教養と人間の心理の観察に支えられた深い読みがどういうものかよくわかる。
 我田引水になるが、ニムオロ塾でやっている音読授業なら教材のレベルも高いからこの程度なら十分対応できるだろう。中2は斉藤孝著『日本人は何を考えてきたのか 日本の思想1300年を読み直す』を先週読了し、中3の生徒には『福翁自伝』の音読トレーニングをしている。次は、今後とり上げるのは和辻哲郎『古寺巡礼』『風土』、京都学派の哲学者西田幾多郎『善の研究』である。根室の中学生で都立進学校が要求するレベルの本を読んでいる生徒は他にはいないだろう。ふつうの公立中学校の国語の先生に哲学入門書や世界史関係の解説書や経済学の本の解説ができるとも思わないから、授業で言及するわけもない、好奇心の及ぶ限りで生徒は独力で読むしかない。そういうレベルの生徒は数年に一人。
 どうやら都立の進学校はお受験勉強のエキスパートではなくて、並外れた才能の生徒を集めたいようだ。

 センター(中央)とペリフェリ(辺縁部)の学力格差がすさまじい勢いで拡大しつつあるようだ

 東京都は都立高校入試にスピーキング導入を検討中で、来年テスト試行が数校を対象になされるようだ。コンピュータでの処理を考えている。首都圏なら試験官はいくらでも確保できるだろう。

 1学年100万人と仮定すれば、英語のエキスパートは1000人もいれば十分である。そのために全部の学生に英語のスピーキングを課すのは学力低下につながらないか?国立情報学研究所の最近の調査でも中学生の四人に一人が、日本語の文の理解が困難である。教科書すら独力で読んで理解できないレベルにある。日本語を置き去りにして、外国語が身につくものだろうか?ほかの科目の教科書はすべて日本語で書かれているから日本語能力の劣化は学力全般の低下に直結することになる

 「英語「話す力」都立高入試でどう問う?」という記事が載っているが、寄稿しているのは瀧沢佳宏・都教委国際教育推進担当課長と根岸雅史・東京外語大教授の二人である。偏ってるね。国家の教育戦略にかかわることだから、英語の専門家だけでは視野が狭いので日本文学者や数学の専門家そして哲学者をいれて議論したらいい。
 Z会進学教室・尾田哲也代表は次のように述べている。
------------------------------------------------
グローバル化が叫ばれる中、今後もますます英語は重要になるでしょう。英文を音読する、英会話番組を欠かさず聞く、中3の後半は英英辞典を使うなど、中学校の学習以上の日ごろの努力が重要になります
------------------------------------------------

 こういうトレーニングは毎日1時間程度やらなければ身につくものではない。そんなことを全部の中学生がしなければならなくなったら、英語のトレーニングにしっかり時間を食われてしまうから、読書量も数学の勉強時間も減っていくだろう。国家の教育戦略として本当にこんなことをしていいのか?
 「読み・書き・そろばん」は学校でやるべきだろう。話すのと聴くのは日本語では学校ではやらない。日本語でコミュニケーションしているからそれがそのまま「話すと聴く」トレーニングになる。英語はそうはいかない、日本で暮らしているのに、99%の中学生に英会話は必要がない。
 日本人が優れている分野は第一に文学、そして数学である。文学は『万葉集』と『源氏物語』を数学は和算を挙げておく、これも別稿で敷衍すべきトピックスである。日本的情緒を心に刻印し、数学に強いことが、日本の物理学や化学や生物学を支えている、なんだかその両方が危うくなるような方向転換に感じた。

<余談:論理エンジンについて>
わたしは好奇心から出口汪(ひろし)氏の著作を読み、面白そうなので小学生に2年間『出口汪の新日本語トレーニング』シリーズ6冊を授業で利用させてもらったことがあるが、一度っきりでその後使っていない。理由は受験テクニックとしては優れているが、深い読みとはまるで次元が違う方法論だからである。入試に自校作成問題を課している都立の進学校にはこれからは通用しないように感じた。
 先に紹介したところで「2次元虫瞰読み」と書いた、幅の広い教養と人間観察に支えられた「3次元鳥瞰読み」とあまりにもかけ離れていて、本の読み方がそういう狭いものではないことを指摘したかった。
 中学校では哲学を教科として入れるべきだし、高校では必修科目として哲学をとりあげてもらいたい。
 教科としての国語は教える側に哲学的な素養がないと読みが浅くなると考えるのはわたしだけだろうか?

<できのよい生徒たちを首都圏の少数の高校に集める危うさ>
 レベルアップした入試で選別して生徒を集め、教育する。それはそれで危うさもある。生物の社会は多様性で安定がえられることは生態学の常識である。地方に学力が高く幅の広い教養を有する人材が枯渇し、都会に集中する弊害は、この50年間の大規模な社会的実験で結論が出ている。
 効率よく学力の高い生徒を集めるにはどうしたらよいかではなくて、集まった多様な生徒たちを、その多様性を維持しながら、どうやって学力が高く教養に富んだ人材に育て上げるかという視点が欠落しているのではないか?



#3309 英語長文words数比較:道立高校<都立高校<開成高校 May 31, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31


 #3707 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 7, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07

 3707-2 他都府県の公立高校入試英語ワード数情報 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-1

 #3707-3 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 8, 2018
http:
//nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-2

 #3708 英語問題ワード数一覧表:7道都県 Mar.8, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-4

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*#2784 百年後のコンピュータの性能 Aug. 22, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-08-22

 #2779 『ソードアートオンライン 9 』:量子コンピュータ・オンラインゲームと心  Aug. 17, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-08-17-1

 #2804 『ソードアート・オンライン14』  Sep. 12, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-09-13

 #2882 ソードアートオンライン007 マザーズロザリオ Nov. 26, 2014 
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 #3051 『ソードアートオンライン・プログレッシブ』001~003を読む May 31 2015
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 #3105 『ソードアートオンライン16』:アリシゼーション・エクスプローディング Aug.16, 2015 
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okayama

岡山県立岡山朝日高校という岡山県のトップ校があります。
国語、数学、英語の3教科が岡山県が作成する教育委員会作成の問題を自校作成問題に差し替えて実施しています。

H29年までの過去問がHPで公開されています。
http://www.asahi.okayama-c.ed.jp/
by okayama (2018-03-16 17:39) 

okayama

岡山県立岡山朝日高校のHPから「入試」と書かれている文字をクリックして「自己作成問題の紹介」の文字をクリックするとH29年までの過去問が見ることができます
by okayama (2018-03-16 17:44) 

tsuguo-kodera

 素晴らしい記事ですね。英語の語数の話から、高校の教育論まで感服です。
 英語はアメリカ駐在員になり、日本語を使えない環境で仕事をさせたら3か月で使える人になりました。3年するとアメリカ人以上の素晴らしい英会話ができるのが日本人です。
 日本語の理解や生成は頭脳の働く領域が英語以上に広い。右脳も左脳も使うと昔学びました。機械翻訳は難しい。
 先日、テレビで能楽の説明をしている大阪の海外留学生の話がありました。源氏物語の1帖の能楽だったように記憶しています。素晴らし訳をしていました。彼は何年も好きな能を勉強し、たどり着いた境地だそうです。
 仕事の品質はこのレベルで問われます。心です。人格です。都立高校も劣化した。私の時代は同級生は日比谷が200人近くいました。皆さんがり勉タイプは少数派。
 今の開成にはがり勉タイプも増えていますが、多くは役人や弁護士や医者や教授を目指して居ます。その中で抜群の卒業生は海外に逃亡。帰って来ません。東大の医者になる以外はハーバードを目指して居ます。カルテックやオックスフォードで妥協する。ここで話は止めます。
 ところで今年のCESはAI、仮想現実、ロボット、自動運転、車、物流、量子コンピュータが人気のテーマでした。私はこれらのテーマを全部かじったことがありました。浮気者だったから。でも、ニュースはよく理解できます。実践から入って、展示会で見て、今は本やネットで論を学べています。本当に勉強になり、面白く毎日を過ぎせています。
 国の将来は暗いです。根室の現状を笑うなどできません。開成や東大や京大の現状を憂いています。棺桶が待っていますので、暗くても構いません。どうせ墓の中は暗いから。(笑)
 またもやところで、ブログは再開する気が失せてきています。何をしてお迎えを待つか、今は本やネットで楽しんでいればいいような気がしてきました。
 
by tsuguo-kodera (2018-03-16 18:36) 

尾渡

やはりというか一部進学校に最上位層は一極集中していますね。おそらくこのレベルになると学校の影響はわずかでどこの学校に行こうと合格しそうですね。

東大理科三類 2018
17人 筑波大附駒場
15人 灘
10人 開成
8人 櫻蔭
4人 聖光学院
3人 麻布
2人 前橋 渋谷教育学園幕張 栄光学園 片山学園 東海 洛南 ラ・サール
1人 北嶺 会津学鳳 立教新座 県千葉 筑波大附 戸山 女子学院 白百合学園 早稲田 新潟 吉田 浜松西 岡崎 四天王寺 関西学院* 神戸女学院* 六甲学院 岡山朝日 広島大福山 久留米大附設 佐賀西 佐世保北 人吉 昭和薬科大附

*は14日付朝刊掲載の東進広告による(100人中95人判明)
by 尾渡 (2018-03-16 21:22) 

ebisu

okayamaさん

平成29年度と28年度の問題を見ました。国語が著作権の関係で本文が掲載されていないのが残念です。本文の分量がどれくらいなのかわかりませんが、H29年は哲学関係の著作が題材になっていました。
斎藤慶典著『中学生の君に送る哲学』

数学は道立高校裁量問題よりは難易度が少し上、英語本文(設問除く)の分量は1000語くらいでしょうか。

学校ホームページで自己作成問題と解答の公開をしてくれているのは受験生にとってはありがたい。

それにしても、自校で問題を作成するというのはなかなか大変な作業です。しっかりした先生たちがいらっしゃるのでしょう。

道内の中学生もダウンロードして解いてみたらいい。「他流試合」のようなものです。
by ebisu (2018-03-16 22:49) 

ebisu

koderaさん

英語しか通じない環境で3か月でなれましたか、koderaさんだからこそでしょう、素地があった。高校時代の『第三の男』の勉強が効いたのかもしれませんね。(笑)

3年たったら、米国人よりも英語が使えるようになるというのは、身をもって体験したからこそ言えるのでしょうね、なるほどと思いました。
テレビで見た海外の留学生の話は好きこそものの上手なれで、日本人顔負けの解説ができる域にまで到達できるということ。「源氏物語の1帖の能楽」は葵上が六条御息所の生霊に殺されるシーンを能楽にしたものですね。

小寺さんの時代は日比谷高校が200人もいたのですか、学校のホームページの進学実績を見ると平成29年度は33人です。
自校作成問題になって徐々に昔日を取り戻すことになるかもしれません。
東大へ入学してくる学生はがり勉タイプとあまり勉強しなくてもすんなり合格してしまったタイプ、そしてその間に位置する学生たちに分けられるのでしょう。
今年のCESの人気テーマになっている七分野に仕事でタッチしたことがあるというのはなかなかない経験でしょう。いい時代に好奇心の赴くままに仕事ができる時代でもあったということ、沿おう考えるとラッキーだった。
ところで、著作はそろそろ出来上がりですか?

by ebisu (2018-03-16 23:14) 

ebisu

尾渡さん

面白いデータの投稿ありがとうございます。
2018年の理科三類へは、都立の進学校からの実績がゼロですか、驚きの事実ですね。

自校作成問題で現状よりもさらに優秀な生徒が集まるようになれば、東大理科三類合格者の出身校の分布は大きく変わるかもしれませんね。
要するに、優秀な学生を集めた高校が実績を増やすということ。都立進学校が台風の目、戦国時代に突入かもしれません。
by ebisu (2018-03-16 23:22) 

tsuguo-kodera

 いいえ、私の話ではありません。富士通時代の先輩3名。すべて工場の技術屋さんでした。私より英語が苦手な人が駐在員になってもすぐ上手くなりました。
 でも、とても危険な時代でした。ある人の奥さまが銀行帰りに誘拐され、数日後に解放されたが、頭がおかしくなっていました。ある人は自動車事故で亡くなられました。私にはできない業務でした。私は最高でも1か月、日本語もできる環境で出張だけ。回数だけは多かったですが。だから話せません。
 シャープでは部下の係長を駐在員に派遣しました。阪大の工学部でした。3年で素晴らしい英語ができるようになりました。関西弁の英語でしたが。(笑)
 交代員を要求され、高卒の部下を派遣しました。高卒の人もだいじょうぶでした。あっという間に私より上手に話し、通訳もできました。
 私は人工知能やロボットやトロンやPROLOGや述語論理やオブジェクト指向などを商品やシステムに使おうとしていたため、大学巡りが忙しく、遊んでいたようなものでした。遊びでお金を頂けたので文句は言えません。
 遊んで力を付けて、さあ60から好きに数社のベンチャー企業の顧問をしようと始めました。ベンチャーは勉強できました。所が1年もせず、妻が大病。その介護で10年高校の非常勤だけになりました。
 そして今は自分も脊柱管狭窄、脳幹の影、もう動くのは最小にしています。犬の散歩だけと言うべきです。パソコンとネットは素晴らしい遊び道具です。何時間でもタダで遊べます。CESやハノーバーメッセなどの記事は若返ります。頭だけですが、素晴らしい治療法です。
 なお、本は念頭に出稿しました。いつできるか定かではありません。鈴木さんが渋谷さんに売り込んでいます。使うとなれば2週間で製本になる状態でしょう。でも、また騙されるでしょうね。期待はしていません。もし私の手元に来たらすぐ送ります。
by tsuguo-kodera (2018-03-17 04:44) 

ebisu

koderaさん

工場のエンジニアさん(複数)の話でしたか、それなら特別な例ではないということですね。貴重なお話です、ありがとうございます。
当時は本当に物騒だったのですね。PROLOGも検討対象に入っていたのですか。大学の指導教授(哲学)が60歳を過ぎてからPROLOGをいじってました。フランス語が堪能だったから飛びついたのだと思います。パスカルの数学論の研究にまで手を出されていました。サルトルやヘーゲルの研究者なんですが、知的好奇心が旺盛だった。
前のがとっても良かったから、どういう体裁にリニューアルされているのか、本のほうは首を長くしてまっています。(笑)

2週間、ブログはお休みします。

by ebisu (2018-03-17 08:35) 

尾渡

札幌市内の上位公立高校はそれほど学力低下していないと考えています。そう考える根拠は下記ブログ記事です。

以下は2017年11月のブログ記事のコピペになります。
出典は下記の通りです。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/blooming-kids/entry-12320730110.html%3Fusqp%3Dmq331AQGCAEYASgB

札幌市内公立上位高校 【現1年生の成績傾向と分析】2017

<ポイント1:数学の平均偏差値がここ10年では過去最高(南・北)>

今年7月の進研模試(英・数・国)データからの情報です。

東西南北4校とも、数学の全国平均偏差値が他教科よりも高く出ていることがわかりました。

そして3教科総合偏差値も、数学の偏差値順位に沿った形になっています。

学校間での差が比較的小さいのは、3教科の中では国語です。

つまり、数学が総合偏差値の順位に大きく関わっているようです。

北高の数学平均偏差値は69.0、偏差値80以上の生徒が39人と、例年とは比較にならないほどの高偏差値を記録し、傾斜配点の効果が顕著に表れていることがわかります。

しかし、その北高を上回り、ここ数年で数学の最高偏差値を出したのは南高で、70.3でした。

全ての教科及び総合で道内一位、総合平均偏差値71.3は、さすが北海道のトップ校と言えますね(北高は68.2)。

南高も北高も、数学での得点力が極めて高い生徒が集まっていることがわかります。



by 尾渡 (2018-04-21 19:01) 

ebisu

尾渡さん

貼り付けてくれたブログ記事を読みました。
札幌の東西南北4校は全道から成績トップ層が集まってきます。進研模試の学校別平均偏差値が高いのは札幌以外の道内各地から成績優秀な生徒が集まり続けているからでしょう。札幌以外の地域のが学力低下を起こし、それが広がっていけばいずれ札幌の進学校も学力低下をきたすことになるのかもしれませんが、いまのところそうした兆候は皆無のようです。このまま維持できたらいいですね。

道東では釧路湖陵高校の入試合格店が下がり続けています。帯広や北見はそうではありません。
北海道は海側の地域が総じて学力が低いようです。日高管内、宗谷管内、オホーツク管内、釧路・根室管内。

内陸地域と海岸地域の学力格差が広がりつつあるという仮説が成り立ちそうです。
道東地域では、帯広や北見の進学実績がよい。

国語の偏差値が一番差が小さいというのは日本語で生活しているのですから当然ですね。
総合偏差値の差は、数学によるところが大きいという結論もうなずけます。
進研模試は前ターレベルの問題が半分くらい出題されているので、教科書レベルは終了して、難易度の高い問題集をやっている生徒だけが偏差値70超となるのでしょう。そういう学習ができるのは上位3%の生徒のみです。それ以外の生徒がチャレンジしても消化不良を起こします。
だから、ニムオロ塾では能力の高い生徒にしかやらせません。

国数英の三科目の進研模試総合偏差値で南高の71.3は本当に高いですね。さすが、道内トップ校です。
それだけ道内から優秀な生徒を集めているのですから、もっと東大合格者を増やしてもらいたい。
中央官庁に足場を築くべきです。キャリアには道産子が少ない。
あ、テレビによく出る元財務官僚の山口さん、あの方は札幌の出身で、高校から筑波大付属高校、そして東大。
札幌の東西南北よりも筑波大付属のほうが有利だという判断したのでしょう。


by ebisu (2018-04-21 21:26) 

とんとろ

根室高校HPに進路→進路状況29年度版更新になってましたね。27年度、28年度も出ていて、面白いです。ちょうど友達の子供が卒業していましたから。受験生にニムオロ塾のブログ教えておきましたよ~!
by とんとろ (2018-04-25 15:54) 

ebisu

とんとろさんお久しぶり
アップされてますね、見ました。
H27⇒H28⇒H29年の順に大学進学者数を並べてみます。
     H27 ⇒H28 ⇒H29年 
大学  :56 ⇒ 47 ⇒ 44人
国公立 :23 ⇒ 14 ⇒ 11人
道内私大:50 ⇒ 54 ⇒ 36人
道外私大:41 ⇒ 12 ⇒8人

すごい変化が起きてますね。
道外私大への進学は3年間で1/5に激減です。
法政大へは十年前にはもう推薦枠がありました。早稲田はサッカー部に所属して文武両道だったI君が商学部へ合格した後に推薦枠が付与されたと聞いています。
H27年に札医大への合格者が1人ありますが、現役生ではないと聞いています。
気持ちはわかりますが、進路指導室は基準を変えないでもらいたい。年度によって浪人生が混ざるとデータの比較ができなくなります。別枠での表示をお願いしたい。
国公立大への進学者も半減していますね。

高校統合後の最初の生徒が2年生ですから、授業内容が低下して進学する生徒たちはたいへんです。

新入生は、300点満点の学力テストで200点を超える生徒が根室全体で3-5名でした。240点のラインを超えたのはトップで合格した生徒一人だけ。いい時には280点を超えていました。

さて、高学力層が枯渇化現象を起こしていますが、5人くらいはそういう生徒がいますから、高校へ入学してから一生懸命に勉強すればいい結果を出してくれるでしょう。
上位20人くらいは今後の頑張りでなんとかなります。

地元に残る学力中位層こそもっと勉強してもらいたいです。

by ebisu (2018-04-25 19:00) 

ebisu

H27年進学実績
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=2702

H28年進学実績
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=2703

H29年進学実績
http://www.nemuro.hokkaido-c.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=2704

根室市内での就職者が激減しています。他地域と比べて根室の企業の処遇や将来性に魅力が薄くなっているからでしょう。経営改革が必要です。地元企業経営者はビジョンを語り、それを実現できる経営力を要求されています。こういう傾向が続けば、人材不足からつぶれる企業がでてきます。昔も根室最大の企業「日本合同罐詰株式会社」でそういうことがありました。何にも学んでいないようです。
(H27, 46人) 
(H28, 41人)
(H29, 29人)

公務員も激減しています。公務員試験に合格できる学力の生徒が減っているのではないでしょうか。
(H27, 9人) 
(H28, 7人)
(H29, 5人)

by ebisu (2018-04-25 22:58) 

amanda

お久しぶりです。
文化(と表現されている)と教育の地域格差についての記事がありました(主人が見つけて教えてくれたのですが・・・)。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180425-00055353-gendaibiz-bus_all
by amanda (2018-05-01 15:55) 

ebisu

amandaさん

釧路から東大文Ⅲに合格した人の話はわたしにはよくわかります。教育の地域格差と想像力の貧困に言及していますが、その通りだと思います。
わたしが大学へ進学したのは偶然の産物でした。大学へ進学するのは特別な人間だと思っていました。
高校を卒業して金融機関へ勤めて、独学で勉強して公認会計士になるつもりでした。高校2年から公認会計士二次試験受験勉強をはじめていたのです。
小学生のときから家業のビリヤード店の店番を手伝っていましたが、経済高度成長期で、お店の売上は増え続け、大学へ行ける経済状態になっていました。高3の12月に両親に大学へ進学したい旨を伝えたら、快諾してくれました。それまで、大学はわたしの人生には関係のないところでした。

学校の先生以外は周囲の大人で大卒は数人しかいませんでした。印刷会社の会長でお仲人さんのK先生、歯科医の2名の先生、根室組合で早稲田大学を出た人、それくらいなものでした。
根室には大学はないし、釧路にあるのは教育大釧路分校のみ、総合大学を想像することすらできませんでした。

一部上場企業の本社エリートなど根室に一人もいるわけがありません。中央官庁のキャリア官僚がどういうものかもいないのですから、知りようがないのです。
学力の大切さを知るサンプルが身近にほとんどいないのです。
それでもみんな生き生きと生活していました。

学力の大切さの本当のところを知らずに高校を卒業する生徒たちが大半でしょう。いまだにそういう状態が根室では続いています。30年たっても似たようなものでしょう。
だからこそ、東京で勉強してきて、上場企業で本社部門や開発部門で働いた経験のあるわたしが、根室の子どもたちに伝えるべきことがあります。
いくらかでも根室の子どもたちの想像力の貧困を補い、世の中を渡っていくのになぜ学力が大切かを具体的に伝えたいと思い、そうしています
大企業の本社エリートの仕事がどういうものであるかについても知りうるところを経験談として伝えられます。3つの業種で経理、経営管理、システム開発、開発部(製薬メーカとの検査試薬の共同開発)、検査機器開発などさまざまな仕事をしてきたことが、役に立っています。軍事用・産業用エレクトロニクス輸入商社、臨床検査業、外食産業については、それぞれ上場準備期間に仕事をしたのでよく知っています。
中央官庁のキャリアについても仕事で折衝したことがあるので道庁の職員や市役所職員との天と地ほども違う権限や退職後の生活についても伝えられます。
周りにそう事実例がないので、根室の子どもたちは自分がそういう立場になること、そうした職業に就くことについては想像もできません。

この記事をたくさんの人に読んでもらいたいので、そのうちに本欄で扱います。どうもありがとう。

by ebisu (2018-05-01 22:11) 

ebisu

「底辺校出身の東大生」には続編があります。URLを貼り付けるので、釧路と根室管内に住む皆様はぜひお読みください。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55505
by ebisu (2018-05-02 21:33) 

amanda

取り上げていただきありがとうございます。
私は逆に東京から根室管内にやってきた人間なのですが、自分の子どもが中学に上がって初めて、(小学校高学年くらいから薄々感じていたかもしれません)違和感を感じました。でも、それが何なのかはっきりとしないまま、上の子を札幌に出し、2番目でこれではまずいと塾を始めました。「底辺校出身の東大生」の記事を読んで、なるほど
自分は東京で生まれ育ったからこそ、普通に大学に入って就職もしくは留学、大学院という道を小学校前から無意識に刷り込まれていたのだということ、家族も親戚も大卒、隣近所の人々も高学歴の方々ばかりで、それがスタンダードであったことをあらためて思いました。
自分の子どものために始めた仕事で、自分の子ども達が皆、手を離れてしまった今、何のためにこの仕事をしているのかを考えることがあります。
自分の子ども達にも、塾の子達にも勉強するのは将来の選択肢を増やすためと言ってやっていたけれど、
つまりは「私が必要だと思うのは、こうした偶然性に翻弄される田舎の子供たちに、彼らが潜在的に持っている選択肢と権利とを想像させてやること」

これかな?仕事の意義は。
微力ながらでも役立っていてほしいと思って続けています。
by amanda (2018-05-09 17:23) 

ebisu

教育環境の子どもの意識に与える影響は大きい。
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自分は東京で生まれ育ったからこそ、普通に大学に入って就職もしくは留学、大学院という道を小学校前から無意識に刷り込まれていたのだということ、家族も親戚も大卒、隣近所の人々も高学歴の方々ばかりで、それがスタンダードであったことをあらためて思いました。
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周りにいた大人で、大卒は歯科医の先生お二人、そして印刷会社の社長さんの三人だったかな。そのうちお二人の歯科医の先生はビリヤードの常連客でしたから、小さい時から一緒にビリヤードをして遊んでくれました。
あとは学校の先生が大卒だった。

だから大学進学なんて考えたこともありませんでした。でも勉強することは大好きだったので、公認会計士になろうと高校は商業科を選択し、高校時代は簿記や原価計算や経済学の勉強に夢中になりました。
大学へ行こうと思ったのは高校3年生の12月、いける経済状況になっていました。両親が快諾、うれしかった。
両親のおかげです。大卒の大人三人もとっても素敵な方でした。歯科医の先生のお一人は根室新聞に時代小説を連載していました。印刷会社の社長さんは60歳を過ぎてから母校に博士論文を出されて、文学博士となりました。いい大人が身近にいてくれたことにも感謝です。

根室の子どもたちは、公務員でも中央官庁の公務員がどの程度の権限を持ち、同じ課長という肩書でも中官庁のそれと、道庁の課長、市役所の課長がどれほど権限に違いがあるのかも知りません。退職後の生活についても知りません。大企業の本社エリートがどういうものであるかも知りません。知らない中で進学や職業の選択をしています。
東京で35年間5業種で働いた経験から、進学や就職の進路について具体的な相談に乗ることができます。
そういうこともわたしの役割です。

amandaさんも似たような課題をしょっていますね、しっかりやりましょう。

ところで、ニムオロ塾は高校生が半数を超えました。高校が1校になったので、勉強しなくても根室高校に入学できるので、学力が低い生徒たちがますます勉強しなくなったためです。
学力は社会に出たときに大きな武器になるのに、何も知らずに楽な方へと流れる生徒が多い、ツケは何倍にもなって将来自分に返ってきます、かわいそうです。

低学力層の半分は、7割を超える人が大学進学を目指して勉強している首都圏や大都市圏で将来働かざるをえなくなります。職業選択がとっても狭くなります。そして年収が低い職業であえぐことになります。
田舎から出てきて、学力が普通だと、生活がたいへんです。親元から通えないだけでも大きなハンディです。東京の子どもたちとは月に10万円は違ってきます。就職して数年間は15-25万円くらいの月収で10万円も出費が違うのが現実です。

阿部幸大さんのブログは読んでいてつらいものを感じるので、さわやかな読後感のある瀬川あやかさんの記事を#3735でとりあげました。富良野出身の彼女が旭川西高校に毎日往復4時間かけて通って勉強し、首都大学東京看護学科へ入学して、卒業。歌手生活と看護師の両立をしています。こういう人も道産子にはいます。なんだか救いのような気がしました。阿部幸大さんの話は救いがないように感じたのです。阿部さんの書いたことは北海道の現実です、だが、それに甘んじない人間も少数だがいます。そこに希望の光をみたいのです。

同じ管内でamandaさんががんばっていることは大きな励みになっていますよ。ありがとう。

by ebisu (2018-05-09 22:22) 

オワタリ

http://www.sapporominami.hokkaido-c.ed.jp/h30sinro_kouritsu.pdf

札幌南高校HPの進学実績が更新されました。素晴らしいです。
by オワタリ (2018-05-12 20:06) 

ebisu

オワタリさん

札幌南の進学実績情報更新そ知らせてくれてありがとうございます。
三年間分が現役と浪人に分けて載っています。見る人のことを考えた開示になっています、進路実績たけでなく、情報開示の仕方もかくあるべきかという、さすが南高校。
民間企業ならあたりまえと思えるやり方を、道立高校がやっている。他も見習ってもらいたい。

北大医学部も札医大も現役だけで10名ずつ合格しています、すごいですね。現役と浪人の比率はおおむね5:2ですね。

難関10大学の合格実績が減少傾向を示しているように見えます。
北大80名に対して東大4名ですが、進路指導に疑問符がつきます。
もっと大きな構想で進路指導ができないものか、検討してもらいたい。
せっかくの人材をつぶしているのではとすら思います。
これでは北海道が中央官庁にパイプができないわけだ。
優秀な人材が北大を卒業して道庁へ就職して、井の中の蛙になってしまいます。
中央官庁のキャリアとなって、それぞれの分野で日本の未来図を描いて、現実の政策を構想・実施するぐらいの気概をもってもらいたい。
南高の進路指導は改革の余地あり、というのがわたしの意見です。


by ebisu (2018-05-14 08:15) 

YASU

都立高校の自校作成校(11校)
日比谷、西、国立、八王子東、戸山、青山、立川、新宿、墨田川、国分寺、国際
上記11校は2004年までに全て自校作成問題に切り替え済み。

グループ作成校(5校 高校募集している都立の中高一貫校)
都立武蔵、両国、白鴎、大泉、富士
元は自校作成問題で2014年から5校共通のグループ作成問題に変更

高校募集していない中高一貫校
小石川、三鷹、九段、桜修館、南多摩、立川国際

自校作成問題は関東地方では群馬県(前期)、神奈川県が導入済み、関東以外では三重県(前期)、京都府(前期)、奈良県(特色選抜)、滋賀県(特色選抜)、岡山県、広島県、沖縄県で実施しています
by YASU (2018-05-18 01:05) 

ebisu

YASUさん

おはようございます。
こうして整理して並べてもらうと都立高校は様変わりしてしまったことがよくわかります。自校作成問題採用校には40年前の各地域トップ校が並んでます。隅田川と国際の両校は名前に記憶がありません。
中高一貫校になり、高校募集していないところに小石川が入っているのはびっくりというかなるほどと申しますか、文京区では「竹早&小石川」と並び称されていた、竹早高校は従来通りの入試問題のようですね。多摩地域で中高一貫校へ切り替えて高校募集をやめた南多摩高校はあの地域のNo.2でした。

関東圏では自校作成問題に切り替えたのは群馬県と神奈川県、おそらく埼玉県もそういう準備をしつつあるのでしょう。浦和がレベルが高い。
三重・京都・奈良・滋賀・岡山・広島・沖縄県でも何らかの形で自校作成問題採用校を導入している。教育に関心の深い県ということでしょうか。
東北6県と北海道がありませんが、秋田県を除いて教育にあまり関心がなさそうな印象がありますね。わたしの思い込みかもしれません。

読者の皆様が、YASUさんが整理してアップしてくれた高校入試に関するこの情報を読み、何を感じるのでしょう。
by ebisu (2018-05-18 08:45) 

釧路湖陵高校センター平均点

http://www.koryo946.hokkaido-c.ed.jp/?page_id=58

上記URLより進路通信→4月 進路概況

【湖陵の平均点】
本校の平均点は、7科目文系型で 560.7 点、7科目
理系型では 582.8 点でした。
本校の文系は 80 %以上の高得点者は 0 名で例年よ
り抑えられました。理系においては高得点者は例年通り、十数名いました。全国では高得点者層が1割減少したことを考えると理系の上位層は健闘したということが言えます。本校の学年全体で見たときには 55%(495 点)の山に人が集まっている点が課題です。500 点を切ると出願できる国公立大学が非常に少なくなるからです。60%(540 点)あると出願できる大学や学部の幅が広がります。各教科の全国平均と本校の平均点を比較すると特に国語(+16 点)と英語(+10 点)が健闘しています。
by 釧路湖陵高校センター平均点 (2018-05-19 23:44) 

ebisu

ありがとうございます。
釧路湖陵は詳しいデータを公表しているのですね。1987年からの国公立合格率と北大合格率の推移グラフが載っています。根室高校もこういうレベルの情報公開をしてもらいたい。

釧路市に道東医科大学が設置されたら、先生たちや生徒たちの意識が変わって釧路湖陵から毎年10-20人の合格者が出せるかもしれません。旭川医大があるので旭川東がそうなっています。道東の地域医療問題の中心課題が解決できそうです。

国公立大現役合格者が114名もいるのですか。高校入試の合格最低点がこの数年下がり続けているようなので、心配していました。いまのところ真ん中よりも上の層は大丈夫のようですね。
by ebisu (2018-05-21 08:42) 

YASU

教育委員会が難易度の異なる複数種類の学力検査問題を作成、実施している道府県
北海道(国数英)、秋田(数)、埼玉(数英)、福井(数英)、大阪(国数英)、長崎(数英)、熊本(数英)

教育委員会が作成する学力検査と、教育委員会が作成する難易度の高い学力検査の2種類を実施する県
新潟(「筆答検査」という名称で実施)
山口(「学校指定教科検査」という名称で実施)
福岡(「付加問題」という名称で実施)



by YASU (2018-05-31 20:48) 

ebisu

YASUさん

道教委が難易度の異なる複数の学力検査問題を作成実施しているのですか?道教委実施の学力検査なんてわたしは聞いたことがありません。
道教委のホームページも見ましたが確認できません。
よろしかったらURLを貼り付けていただけませんか?
重要な情報と思います。
by ebisu (2018-05-31 21:55) 

お名前(必須)

富山県魚津市にある私立新川高校は毎年、富山県公立高校入試問題との比較資料をHP上に公開しています。下記は平成29年のURLです。(HP上には5年分の比較資料を公開)

http://www.niikawa.ed.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/10/68b49903b317a50808230fa661145a22.pdf
by お名前(必須) (2018-06-22 09:11) 

ebisu

荒井学園新川高等学校の入試問題情報提供ありがとうございます。

めずらしい試みです、全国初でしょうか。
県立の入試問題と自校の入試問題の対照表をつくって並べて見せてくれていますね。富山県の人には学校の入試問題のレベルを具体的に知ることができるので便利ですね、そして学校の宣伝にもなります。
首都圏の有名私立は都立の問題なんて「我関せず」です。
手間でしょうが、こういうことをやってくれる私立高校が増えるのはとてもよいことと思います。
by ebisu (2018-06-22 10:50) 

つっつ

都立高校入試英語長文語数
https://www.sapix.co.jp/articles/88474.html

神奈川県公立高校入試
https://www.sapix.co.jp/articles/88339.html


埼玉県公立高校入試
https://www.sapix.co.jp/articles/88715.html


千葉県公立高校入試
https://www.sapix.co.jp/articles/88228.html


試験時間は千葉県(後期)がリスニング込みで試験時間は40分
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県(前期)はリスニング込みで試験時間50分
神奈川県の大問7と埼玉県の学校選択問題(難関校、最難関校向け問題)の大問4の長文語数が入ってないので、語数は増える。


H31北海道公立高校入試英語長文語数(本文のみ)が、標準問題501語、裁量問題985語です。
by つっつ (2019-03-06 15:42) 

ebisu

つっつさん

ありがとうございます。
都立の進学校は道立高校裁量問題の3倍ですね。
都立共通問題では2倍のワード数。

北海道の高校が首都圏の高校に比べて英語入試長文問題のワード数が少ないのは、結局のところ学力が低いからということになりそうです。都立の共通問題レベル1775語の長文問題を出題したら、得点の分布が低い方に固まるだけのこと、改善すべきは道産子の学力。
大学入試では同じ土俵での戦いですから、北大が道内出身者が3割程度になってしまうのも当然のことに思えます。
さて、北海道でそしてこの根室で学力上位層をどうやって育成するのか、そういう視点から根室高校の体制がすこしずつ変わりつつあります。

がんばれ、ローカルな高校!

by ebisu (2019-03-06 18:54) 

土佐市民

北海道よりも学力低下が深刻な高知県(全国学力調査で毎年ワースト3からワースト5で推移し、北海道よりも順位は悪い)の公立高校入試の本試験と2次募集の英語の長文問題の語数(本文のみ)をお知らせします。

高知県本試験・・・・1070語 4文の自由英作文1問、30語程度の自由英作文1問 (リスニング込みで50分)
高知県2次募集・・・・621語 1文の条件付英作文2問、2文の自由英作文1問、4文の自由英作文1問 (リスニングなしで40分)

高知県の公立高校は定員割れの学校でも、学校ごとに定められた基準点に届かない場合は不合格になります。
by 土佐市民 (2019-05-29 14:36) 

ebisu

土佐市民さん

とっても貴重な情報ありがとうございます。学校ごとに基準点が公表されているのですか、それに達しないと不合格、驚きです。

北海道も他県で事例があるのだから、そういう制度を導入すべきだと思います。
根室高校は300点満点で基準点を普通科は100点、商業科は90点に設定し、基準点に達しない生徒は不合格でいい。
勉強をやらざるを得なくなれば、たいがいの生徒はやるものです。
by ebisu (2019-05-29 16:56) 

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