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#3708 英語問題ワード数一覧表:7道都県 Mar.8, 2018 [71.データに基づく教育論議]

 提供いただいた2018年公立高校英語問題ワード数を一覧表にしましたので、どうぞご覧ください。
  本文 設問 合計 英作文 時間  
神奈川1     1923      ? 50 全日制
東京     1763      ? 50  
沖縄 1122 357 1479    ? 50  
北海道2 952 419 1371 24 45 裁量問題
秋田     1294      ? 60  
三重     1244      ? 45  
高知     752    29    
北海道1 469 105 574      ? 45 標準問題
神奈川2     538      ? 50 定時制


<参考>
筑波大付属駒場   1800 50 45
都立国際   2100 100 50


 最近2年間ほどで、東京都も北海道もワード数が2割ほど増えています。ほかの地域でもそういう傾向があると考えた方がよさそうです。それにしても、道立高校の「英語標準問題」は神奈川県の定時制並、全日制では全国最低レベルということがわかりました。裁量問題ですら77%のワード数です。
 稿を別にして分析するつもりですが、じつは数学の問題も低レベルなんです。「入試難易度が全国最低レベルってことに北海度の人たちは気がついているのかな?」と心配して投稿してくれた方もいます。今年の入試問題で50点以上(60点満点)でとれた生徒は、根室市内でおそらく1-2名です。普段の学力テストで50点超はBC両校で1人しかいませんでした。
 入試問題の難易度が全国一低いと仮定したら、普段の授業はそこに焦点が合っていますから、授業レベルもまた全国最低レベルだということになります。その中から這い上がって、全国偏差値60以上の大学へ進学するのは至難の業です。一般入試でそういうレベルの大学へ進学できるのは、根室高校普通科160人中で8人いるのかな?根室高校は推薦入試割合の公表はしていませんが、おそらく増えているし、これからも偏差値60以上の大学への一般入試合格者は数年間は減少するでしょう。全国模試偏差値60は上位16%です。

 根室だけかと思っていたが、これでは北海道全域が人材難で沈んでいく。道知事は本州から、地元企業は業績不振で本州大手企業に吸収、道産子は低賃金で使われるだけということになりかねない、いやなりつつある。これではまるで植民地だ。
 すべてのもとは教育、そこが崩れていくのを傍観してはいけない、市政も市議会も市教委も学校教育関係者も地元企業経営者も自己改革なくして未来なし。それぞれの職にあるものが仕事の責任を誠実に果たすことで貢献しよう。なあに、やればできるさ。報酬だけ手にしてやる気のない奴は職を辞せ。


#3309 英語長文words数比較:道立高校<都立高校<開成高校 May 31, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-05-31


 #3707 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 7, 2018
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-07

 3707-2 他都府県の公立高校入試英語ワード数情報 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-1

 #3707-3 道立高校英語問題ワード数情報 Mar. 8, 2018
http:
//nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-03-08-2



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麒麟

公立高校入試だと学習指導要領内の語彙と文法にのっとって出題するという制約があるため分量を増やすことで難易度を上げることになるのですが、本質的な難しさに大きな差はないため上位層は何食わぬ顔で満点近く獲得する一方、下位層は試合放棄をする生徒が増えるだけです。大学入試はさらに中学の教科書の数倍の語彙、一文が数行に渡り難解な文構造、現代文顔負けの抽象的なテーマを攻略する必要があるため草野球とメジャーリーグ並みの違いがあり中学時代をぬるま湯で過ごしてしまうと大学入試では全く通用しません
by 麒麟 (2018-03-11 09:08) 

ebisu

麒麟さん

お久しぶりでした。
「キリンさん」と書くとなんだか動物園へ出かけて目の前の首長(くびなが)さんに話しかけている気分になるし、「麒麟さん」だとビーフジャーキか生干しコマイを焼いてビールが飲みたくなります。(笑)

たしかに、公立高校は分量が多くても構文は簡単、要するに読みの速度トレーニングを積んだか積まないかの勝負ですね。関係節が二つ組み込まれているような多少複雑な構文は出てきません。
大学受験もセンター試験は似たようなものですね。
各学校で作問した英語問題は、それぞれ作問した先生たちの専門分野や個性が出るので、長文問題は一気にレベルが上がります。
英字新聞レベルを想定すると、様々な分野が出てくるので語彙数は1万でも足りませんが、入試では5000もあれば十分では?それ以上のものは注で補う。
語彙数だけを考えても、大学受験英語で必要なのが3000~5000だとすると中学英語に比べたら断然多いし、構文が複雑になっています。

英語は中学時代から、大学受験を意識して勉強すべきですね。
国語も好奇心の範囲で読む本のレベルをガンガン上げた者が強い。

国立大学志望の中学3年生には、高校の教科書を使っています。すでに高1のものは終わって高2のテクストをやっています。並行して基本動詞を中心にした英作文を週に4回、1回につき3-5題、楽しんでいます。日本語の文の理解をどうするかで、できあがる英文が違ってくるので、シーンを想定させて、複数の作文を書かせています。「とっても面白い」っていうので、複数の生徒に試し始めました。「きつい!」と言ったのは一人だけ、英語が大嫌いな高校1年生です。分量を減らして1題だけに「減量」することにしました。
「読み・書き・そろばん」ですから、塾でやるのは英文講読と作文だけ、数人の生徒に両方バランスよくやって結果を見るつもりです。

あ、東大が外部機関による試験をとりいれないことにしたようですね。英検の級ととTOEICとTOEFLの得点では比較のしようがありません。あたりまえの結論になったようです。それぞれの目的に応じて受験すればいいのです。
無理が通って道理がへこむことにならなくてよかった。
by ebisu (2018-03-11 11:25) 

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