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#3691 暖房システムの故障:ボイラ交換 Feb. 10, 2018 [A8. つれづれなるままに…]

 灯油で温水をわかして、配管の先端に放熱板がついているタイプの暖房システムなのだが、2/4(日曜日)にボイラが故障した。平成元年に家を建てたときの暖房システムである。

 2階にはFF暖房が1か所設置してあるので温水ボイラが故障しても大丈夫だが、1階のリビングが寒いので、トヨトミの反射式石油ストーブを買ってきた。約1万円の小型のものだったが、リビングはこれ1台で十分だった。木造住宅8畳用、タンクには3.5Lの給油タンク、15時間もつ。このストーブをつけっぱなしにするとリビングの室温は22‐24度。

 家の中には8か所放熱器板が取り付けられており、リビングと台所に床暖房がはいっている。リビングは12畳のところに6畳の床暖放熱器が設置してある。
 家を建てたときに設置したのはナショナル製品だったが、ナショナルはとっくに温水暖房事業分野から撤退しているので、放熱器配管部品もボイラーもない。とくに放熱器のバルブがないのは困る。
 大手家電メーカは本社機能がしっかりしているから、採算改善の見通しがない事業分野からは簡単に手を引く。儲かるとみればすぐに進出し、見込み違いだとわかると数年で撤退する、製品利用者のことなど眼中になく、実に手前勝手。
 ボイラーの交換は3度目で、取り外した2台目のボイラーには2000年に製造されたものであるが、壊れたのはそのあとのこと。ナショナル製のボイラーの在庫を探してくれて取り付けたはず。30年間で2回のボイラー交換、水回りだから、お風呂のボイラーと同じで15年もてばいいほうなのだろう。よくもった。

<電話したらすぐ来てくれた>
 日曜日にもかかわらず、電話したらすぐに来てくれた。施工はお父さんがやってくれたのだが、息子さんへ代替わりしていた。この手の暖房システムは自分のところではやっていないので外注しているという。すぐに外注先のTさんと連絡と取ってもらって見積書の作成をお願いした。Tさんが来て、ボイラや放熱器を確認してくれた。床暖房のアクチュエータの調子が悪いので、症状を説明し故障しているようだと告げておいた。ボイラが来ても、床暖のアクチュエータが交換できなければ床暖房が使えない。
 見積書が月曜日に来て金額が決まったので、ボイラの手配をお願いした。ボイラの到着は水曜日、翌木曜日に朝8時半から設置工事が始まった。煙突が以前のものより細いので壁にアダプターを取り付けた。2時半ころにボイラの試運転をして、床下のアクチュエータ交換作業を完了、8個の放熱器へ温水が回っていることを確認して作業終了となった。

<新しいボイラーの性能>
 古いボイラはナショナル製品で20kcalだったが、あたらしいボイラは株ノーリツの製品である。取説を見ると燃料消費量28.0kw(2.72L/h)、暖房効率83%となっている。サイズは55w×28.5d×60h(cm)、かなり小さい。比較のために緊急避難的に利用したトヨトミ製の石油ストーブのサイズを挙げておく。39w×22d×45h。体積比が2.4倍だから、相似形だと仮定して逆算すると、長さの比で35%大きいだけ。
 1時間当たり2.72Lだと1日当たり15時間稼働すると40Lも灯油を消費することになるが、これは全部の放熱器の流量を最大にした場合で、実際には8個の放熱器の内、日常使うのはリビングの床暖房とパネル放熱器、そして2階のパネル2か所を2時間程度だけであるから全体の消費量は最大値の1/4~1/5程度だろう。
 リビングは南に面しているので太陽が出ていたら厳冬期でも日中は5時間くらい暖房が必要がない。太陽光のほうが熱量が大きい。床暖房が入っていると室温は20度が適温である。床暖房がないと室温は22~24度くらいないとうすら寒く感じる。
 温水は"5"(65度)に設定、以前のものよりも熱量が多いのは流量が大きいからかもしれない。バルブを開けたときに放熱器に通る温水の流れる量が前のものよりもずっと多いように感じるから、ポンプのパワーもアップしている。温水の温度設定は最大"7"で80度。取り付けたTさんから「設定は"5"以上にしてください」と言われた。温水温度の設定がボイラの熱量のコントローラになっているのかもしれない。そうだとすると気温が低い時にたとえば"2"の低い温度に設定すれば、ボイラは燃料バルブを絞った状態で燃焼しっぱなしになる。温水を高いほうに設定すると、ボイラの燃料流量が増えるが、設定温度になると自動的に止まって、ポンプ内の温水温度が下がるまで休止する。そういう運転の仕方がボイラの寿命を延ばすのによいのだろう。人間だって休みなしに働かされてはたまったものではない。(笑)
 ところでボイラーの大きさは前の製品より3割がた背が低い。中には電子部品がたくさんついていた。小型でも以前のものより燃焼系もポンプもハイパワーのようだ。こういう製品の技術進歩は著しい。

 すぐに対応してくれたお二人の方、お陰様で、暖かく過ごしています。

 つぎに交換が必要になるのが15年後とすると、ボイラよりもこちらのほうが先にフェードアウトだろう。(笑)

<余談:うっかり>
 平成元年に家を建てたときに、大工さんが温水暖房システムのボイラ室を造るのを忘れていました。慌てて、写真のボイラ室を建て増ししたそうです。(笑)
 オヤジは落下傘部隊に応募する前は通信兵で朝鮮と満州にいたようです。暖房はオンドルがいいと言ってました。さずがに根室でオンドルを設備するのは無理があったようで、温水床暖房で代替しました。韓国ではオンドルと言えば温水床暖房を指すように変わりました。2000年も歴史のある昔のオンドルは近代建築では不可能だからです。
 光洋町に家を建てて3年目にオヤジは大腸癌を患い、術後は体が冷えるのか、リビングで横になってテレビを見たり転寝(うたたね)することが多くなりました。気持ちよさそうに横になっていました。朝鮮や満州の寒さとオンドルの心地よさを思い出していたのかもしれません。
 最初の手術から2年後、外科医の見通し通りに再発し全身転移、2度目の手術は「開け閉じ」、4か月で家族に看取られながら静かに逝きました。あの折は市立根室病院のお世話になりました。最後は地元の病院で家族に看取られながら死にたいと思っている高齢者は多いでしょう。

*オンドル(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/オンドル
 

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