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#3625 通貨の未来(6) : 通貨発行権とその向こう側 Oct.8, 2017 [通貨の未来]

<更新情報>
10/9朝8時半 <職人仕事中心の経済社会とはどういうものか>を末尾に追記
10/11 朝9時 貨幣に関する議論追記


  衆議院選挙の公示が来週火曜日に迫っているので、何かと騒がしい。アベノミクスとかユリノミクスとかしましいことこの上なし。選挙公約はもはや一切あてにならぬ。出来もせぬことを公約に並べ、やらぬといったことをやり、選挙公約では何も言わなかったことを次々にやてみせたのだから。
  こういう時こそ、落ち着いてじっくり経済について考えてみたい。

  コメント欄から本欄へのアップの3回目、10本ずつアップしていますので#21-30が今回分です。
  弊ブログ#3598投稿欄に寄せられた仮想通貨に関する議論を本欄に転載して、前回のように解説をつけます。コメントに付したナンバーは前回からの通し番号、解説と修正は識別できるように青字で挿入したところは前回と同じルールです。
  ハンドルネーム「中央銀行総裁」殿の論はとっても面白く、傾聴する価値があります。読んでる皆さんも楽しんでください。

*#3598 通貨の未来-3 : 日銀の債務超過は引き金になるか? Aug. 27, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-26-1



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#21

随分お主は細かい所を上げ足とるのう。
木を見て森を見ずじゃ。
alphaがx算でも+算でも構わぬ、経済論者でも経済学者でも構わぬ、そんな事を問題にしておらぬ。
賢い読者はもうとっくに気づいておるわい。
気づかぬはお主だけじゃ。
経済を語る上で最も根本となるのは通貨じゃ。
その通貨を一体誰がコントロールしておる?
して、その通貨に虚構の、言わば実在しない価値、つまり利子を誰が付けておる?
わしが先に言うたalphaとはこの利子のことじゃ。
そして実際には存在しない分のこの利子で誰が儲けておる?
話を簡単にしよう。
通貨発行権と利子、この2つを解決しない限り決して「世間良し」つまり世界中一律の幸せはまず実現せぬ。
世の経済論者どもは、根室が良ければそれで良い、日本が良ければそれで良い、アジアが良ければそれで良い、先進国だけ良ければそれで良い、と言った発想ばかりじゃ
だから御用経済論者と言うておる。
真の経済論者なら、命をかけてこの通貨発行権と利子の問題点を掘り起こし、根本を変え、しかるに世の中の幸せを導くこと、これこそ真の経済論者と言えるのじゃ。
この諸悪の2点を避けて語り、現行のシステムを既成事実として語ることは世を幸せには導かぬ。
わしの話はここまでじゃ。
これ以上話すと拙者の命が危ういのでな。
あとはお主ら経済を語る者たちの心意気次第じゃ。
命の次に大切と言われる金の話、命がけで悪いシステムの根本を変革して行く気構えがあるかどうか、それとも今まで通り御用経済論者として終わるかじゃ。
じゃましたな。さらばじゃ。
by 通貨発行権と利子を牛耳っているのは誰かいのう? (2017-08-28 15:10) 


   わたしは「資本論と21世紀の経済学」というカテゴリーで、職人主義経済学を説いています。マルクス『資本論』が工場労働=苦役を公理に措定しているのに対して、職人仕事を経済学の公理に措定したものです。これで西欧の経済学を根底からひっくり返せるのですよ。
  日本の生産システムや仕事観を後進国に持ち込む、すなわち輸出する。教育からやらないといけないでしょうね。先進国から後進国への工業製品の一方的な輸出は消滅します、旧植民地国のモノカルチャー経済は消滅、もちろんグローバリズムも終焉します。あなたがアンダーライン部で指摘したことへの答はじつは3年前に書いています。
  このカテゴリーの一連の記事を読んでいただければ、新しい経済学の誕生がお分かりいただけるはず。

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#22

細かい上げ足をとったつもりはなかったが、言われてみればそのようにも見える。読者が誤解しては困るので、付言したまで。わっはっは。

最後の問いは痴れたこと、国際金融を牛耳っているのはユダヤ資本。世界統一通貨も通貨発行権という藪をつつけば出てくるのは同じもの。
こういうチャンスをあやつらが逃すはずがないではないか。
中国資本もマイニングに参戦、暗号解読の熾烈な戦いを続けているようす。
数学に強い日本が国家プロジェクトとしてマイニングに参戦すれば、巨額の利益を手中にできる。1000兆円を超える国債発行残高、財政赤字なぞ屁の河童。

国家を超えて、世界統一通貨の発行権を手にすることで、百兆ドルを超える通貨発行益を手中にできる。使う人が増えれば増えるほど儲かる。世界中の富をわが手に握る最良の手段が世界統一通貨の通貨発行権。

グローバリズムに対する武器はリージョナリズム。
欲の皮の突っ張った者共の土台を覆すのは「資本論と21世紀の新しい経済学」。

>これ以上話すと拙者の命が危ういのでな。

触らぬ神に祟りなし、すたこらわたしも退散。
by ebisu (2017-08-28 23:31)
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#23

こざかしいお主の知識など問うているのではないわい、たわけ!
真実を知っておりながら、それを知らせぬジャーナリズムと同様、悪事を知りながら、それを追求・変革する方向へ導かず、悪事のルールに則って民をたぶらかす経済論などこざかしいわい。
それなら羊のように黙して語らぬ方が世の為と言うものじゃ。
世の御用経済論者は全て悪事に加担しているのと同類じゃ。
どうしたら通貨発行権を国家に取り戻せるか、どうしたら銀行の利子制度を無くして円滑な経済が営めるかを見つけ出し実践していくのが真の経済論者と言えるのじゃ。
まずそれからじゃ。
それを成し遂げれんうちは、どんな経済論も屁のようなものじゃわい。
お主にその根性があるかいのう?
by 風が吹けば桶屋がもうかる、金を使えば銀行が儲かる。 (2017-08-28 23:38) 

  ことは通貨発行権の問題に限定すれば、ドルが最強の世界通貨ですから、とっくの昔から米国が世界通貨の発行権を手にしています。それが崩れそうだというところに米国の危機意識があります。
  職人仕事を公理に措定した21世紀の経済学が国際決済手段としての通貨の役割も含めて現在の経済システムを根こそぎ変えてしまいます。カテゴリー「資本論と21世紀の経済学」を読んでお考えください。そのうえで反論があれば改めてお聞きいたします。
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#24

通貨発行権や利子に目を奪われていては経済を変えることはできないでしょう。それは結果論。
際限のない欲望の拡大再生産や便利さを無限い追い求めるそういう生き方こそがが諸悪の根源です。
小欲知足への価値観の転換、できると思いますよ。

欧米の経済学とは原理の異なる経済学、あらゆる産業がそろっている日本なら可能です。職人仕事をベースにした経済社会の確立が仮想世界貨幣へのアンチテーゼ。

我田引水で申し訳ないが、「資本論T21世紀の経済学」でその原理的な解明をしています。
あとは、20代の若者が出てくることを祈ります。
学問と仕事の両方のできる者たちが10人集まれば、ほかの人々を巻き込んで世の中が動かせます。

仕事をしたことのないインテリのレーニンや毛沢東は大失敗でした。権力欲の亡者に導かれたら、数千万人の犠牲者が出ます。
経済社会改革は両刃の剣、とても危うい綱渡りを迫られています。

いま一つ気になっていることがあります。インターネットです。これもわたしには世界統一貨幣と同種のものに見えています。理由と危惧はまたの機会に。
by ebisu (2017-08-29 09:48)
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#25

お主の話しは全て欺瞞じゃ。
奴隷制度そのものを変革せずして、奴隷としての幸せを見出せと説くようなものじゃ
だから何べんも言うとるように、御用論者だと。
そのような者は、いざ奴隷制度を打ち砕き変革しようとするヒーローが現れた時の邪魔じゃ。
奴隷達も不都合に気付き、そのヒーローの元で一緒に変革して行こうとする際に、それこそ御用、御用とその変革者達を取り締まる側に立つ。
日頃から悪に加担しているようなものじゃ。
馬鹿げたルール、制度の元で搾取され続けているのに、奴隷全体が皆幸せになることは不可能じゃわい。
何故ならそのルール自体が富の不均衡を作り出すように仕組まれているからじゃ。
だがもうよい。
お主が皆の足を引っ張る根っからの御用論者だということがようわかった。
ここの読者達もそのことをよう肝に命じたことじゃろうて。

世界・世間とはお主のなかでは欧米と日本しかないのかのう?
して、日本だけが良ければそれで良いのかのう?
普遍性を持たない経済論など邪悪の片棒に等しいわい。

小欲知足じゃと?
他人の欲や知識の量をお主は規制しようと言うのか?
欲や知識は人それぞれじゃわい。
お主の考え通りの欲や知識を人に強制するな。
それこそお主自体がレーニンや毛沢東そのものじゃわい。
根本のルールさえ健全なものに整えてさえあげれば、後は各人自由に欲を持ったり、競争し合うのも自由じゃわい。
お主に各人の欲の大きさや競争を決めてもらわなくても結構じゃわい。
お主は御用経済論者ばかりでなく、御用宗教家でもあるのかいのう?

グローバリズムに対抗するのはリージョナリズムだと?
地域にこもって外は知らずの姿勢は不均衡を助長するのもわからんのか?
お主はほんに井の中の蛙思考というか、自分さえ良ければ思考じゃわい。
世の中には未だに衣食住の足りてない人々がどの位いるのか考えてものを申せ。
普遍的でない経済論など誰も必要とせぬ。
それ故に学とは言わぬのじゃ。
はなからわしがお主ら御用経済論者のことを決して御用経済学者と呼ばんのはそれ故じゃ。
もうお主の経済論など誰も耳を傾けぬは。
by 欺瞞に満ち溢れておるのう。 (2017-08-30 14:36)

 面白い論点が出てきました。奴隷制度ですが、工場労働はその淵源をたどれば奴隷に行きつきます。マルクスは工場労働すなわち奴隷労働を経済学の公理にもってきたから救いのない経済学にならざるを得なかった。労働からの解放が、労働者の幸福。じゃあ、誰が労働するの?誰もしないのが理想、AIと機械がすべての労働を肩代わりする未来がユートピア。マルクスの時代には考えることすらできなかったが、それが可能なまもなく時代が来ます。それが人間に幸福をもたらすか人類史上最悪の災厄となるのかは、神のみぞ知る。災厄を避けるために、職人仕事観に基づく経済社会を建設する必要があります。
  あ、書いていました。次のわたしのコメントをお読みください、余計でした。

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#26

>世の経済論者どもは、根室が良ければそれで良い、日本が良ければそれで良い、アジアが良ければそれで良い、先進国だけ良ければそれで良い、と言った発想ばかりじゃ。
>だから御用経済論者と言うておる。

誤解なのか読み違いなのか、誰がそんなことを言っているのでしょう?
これでは、ないものを掲げて攻撃する、風車に向かって吠えるドン・キホーテではありませんか
by ebisu (2017-08-30 15:54) 
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#27

ついでです。
奴隷といえば、欧米の経済学が前提にしている「労働」概念の淵源は「奴隷労働」にあります。
そこからの解放無くして人類の幸せがありますか?

>お主の話しは全て欺瞞じゃ。
奴隷制度そのものを変革せずして、奴隷としての幸せを見出せと説くようなものじゃ。

これはあなたの論法です。貨幣や利子ばかり見ているから経済の根本が見えなくなる。

マルクスは労働からの解放を夢見ました。人工知能が支配する生産システムがそれを実現するでしょう。しかし、それは生産や仕事から人類の疎外を生み出すだけ。
仕事がない、それで幸せと感じる日本人は少ないでしょう。

日本には「労働」という概念はありませんでした。あるには「仕事」、典型的には職人仕事です。それはいまもあらゆる生産現場にあります。
そして、
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」

これは普遍的な価値ですよ。
by ebisu (2017-08-30 16:04) 
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#28

お主の話はいつも「日本が、日本は、日本人」という論調じゃ。
だれが読んでもその意味を汲み取れば、偏狭さが読み取れるわい。
一語一語の上げ足をとってここでの議論に勝っても何にもならぬわ。
要は議論の勝ち負けではない。
いかに真の経済学者が出現し、多くの目覚めた奴隷達と共にふざけた経済ルールを変革していくかが大切なことなのじゃ
例えば、本当に通貨を発行するのは根源的には誰であるのが正しいのか?
利子を無くしてどうやって経済を運営して行くか?
そういう事に民を導くのが真の経済学者というものよ。

エネルギー保存の法則が普遍的であるとするなら、
元来通貨を発行できるのは、生産者または提供者自体と言えるのではないか
イモを10トン生産した者がイモ券10トン分を発行できる。
サービスを提供しようとする者が、サービス券(単位は未知だが)を発行できる。
種々の業者でそのような券が発行されるじゃろう。
それらの券の価値を照らし合わせるのがマーケットじゃ。
イモ券何枚と旅行サービス券何枚が等価かをマーケットで調整し合うのじゃ。
また、利子は禁止じゃ。利子の入り込む隙を与えないようなマーケットや制度を築き上げて行くのじゃ。
では仮に貧乏になったらどうする?
券をもっている裕福な者から一時的に無利子で借りるか、自ら何らかの券を発行できるように何かの生産やサービスを提供するのじゃ。
すなわち全ての人々に通貨発行権が存在するのじゃ。

どうかな?
これは単なる例え話であって、わしの自論でも、こうせいちゅうとる訳でもない。思いつきのような話じゃ。
だがのう、方向は間違っておらぬと思うておる。
現行の間違ったルールの上の話で人を惑わすのでは無く、間違ったルールそのものを変革して行く方向に向いとるからじゃ。
そういう話がつと経済論者から現われぬわい。

日本や根室だけの「世間良し」なら、お主の説教を聞かずとも、もうとっくの昔に成し遂げられておるわい!
根室や日本の人々の暮らしが世界中の人々の生活水準のどの位に位置していると思っておるのかのう?
ピタミッドの上の方じゃ。
はて、お主の経済論で世界中の人々の生活水準が皆ほぼ均一になるのかいのう?
満足な家も持たず、今日食うものにも困り、仕事をしたくても無い者たちの生活水準が良くなるのかのう?

御用論者は何かにつけて人々の迷惑、改革・改善の足手まといにしかならぬ。
人類の歴史が裏打ちしておる。
諸悪に立ち向かう勇気が無いのなら、臆して語らぬ方が民のためになる。
諸悪を受け入れ肯定して、民を盲目にするよりましじゃ。
by 奴隷を狩るのも奴隷だったのじゃ。 (2017-08-30 17:44) 

  貨幣論の根本から議論しなくてはいけないようですが、そこはとりあえずパスしましょう、後で取り上げるかもしれませんが、ややこしい問題を含んでいます。通貨発行権の問題は国家の成立とかかわりがあります。貨幣自体は国家のないところでも存在していました。それが金です。長くなりそうですから稿を改めて論じるので、いまはペンディングさせてください。
  ところで傍線部の問いにはイエスですよ。そういう世の中になります、それが職人仕事観をベースにした経済社会のよさです。格差が縮小します。銀行の機能なんて、数十分の一に縮小してしまうでしょうね。通貨発行権にばかりとらわれるから、経済が見えなくなるのです。もっと、経済学の根本から検討されたらいかがですか?そうしていただけたら、生産的な議論になると思います。

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#29

日本と同じ水準の生活がしたければ、仕事の仕組みそのもの、生産の仕組みそのものを移転してやればいいだけのこと。
だからそういう経済モデルを日本でつくればいい。自分の国で消費する物の大半は自国で作る。
あらゆる産業がそろっている日本ならそれができる。そして技術移転だけでなく、生産の仕組みや流通の仕組みそのものも移転できる。

仕事についての日本人の価値観は共有したければするがいいし、したくなければしなけりゃいい。米国でもインドでも東南アジアでも日本の仕事に対する価値観はすでに広く受け入れられている。普遍的な価値の一つなのだよ。

貿易は自国で生産できない物に限定すればいい。
「労働」ではなく職人仕事をベースにした経済社会がそれを可能にする。
日本では工場労働者すら職人が多い。

もう一つ。利子のない世界ならイスラム世界がそうではないのか?同教徒からは利子をとらない。コーランにそう書いてあると聞く。
しかし、なにかがそれで解決したか?

生産者が通貨発行権を持つべきだというのは驚き桃の木山椒の木だが、イモ券はただの思い付き、ジョークだろう。

チカ券、コマイ券、マツカワ券、アブラガレイ券、水カレイ券、秋味券、トキ券、紅鮭券、アブラッコ券、ミズダコ券、アサリ券、北寄券、ホタテ券、...限がないぞ。
個別の貨幣が百万も億もできるが相互の価値が測れぬ。価値を測れる物が貨幣だ。
これも揚げ足取りというのかの?

通貨発行権は公的なものだ。だれかが私物化してよいものではない。
仮想通貨は現実の裏付けがないから、何がきっかけになるかわからぬがいずれ破綻する。そのときにものを言うのは金地金だ。仮想通貨が破綻しても金はいつでもどこでも商品やサービスが提供されればそれを買うことができる。イモと違って腐りもしない。ちとジョークが過ぎたかの。
by ebisu (2017-08-30 18:33)
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#30

 流石ですね。面白い議論、楽しみました。
 討ち入りしたいけど、アホな私は勝手に切腹。南無大師金剛遍照。桜散る。
 変ですね。残暑なのに。牡丹の方が私は好み。桜花は嫌いす。
by tsuguo-kodera
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<職人仕事中心の経済社会とはどういうものか>
 経済の仕組みを変える梃子(てこ)の支点になりうるものは通貨ではなくて仕事観にあるのです。理由はそれが経済学の第一公理だから。奴隷労働に淵源を持つ「マルクスの工場労働観」から「職人仕事観」へ経済学の第一公理を置き換えれば、まったく別の経済学がそこから生まれます。

 職人仕事中心の経済社会がどういうものかを素描してみたいと思います。
 自国で消費するものは自国で生産するのが原則、自国で生産できない原材料のみを輸入する自立型経済社会。だから、国際貿易は現在の1/10以下に激減する。したがって、世界市場は小さくなり、貿易決済に用いられる国際決済通貨の役割は縮小していくだろう。ここが世界通貨を論するときに肝心な点だ。

  国は小さくても日本にはあらゆる分野の産業がそろっている。何がそれを支えているのか分析すべきだ。そしてそういう仕組みを後進国でもつくればいい。日本では工場労働ですら、労働(=苦役)ではなく、職人仕事になっている。自ら仕事の腕を磨き、よりよい品質を実現するにはどうすればよいのか工夫する、そこに働く喜びとやりがいを見出している。定年退職で一抹の疎外感を味わうという日本人の国民性は世界の中では特殊なものだ。仕事の生きがいを感じるというのは職人仕事に共通しており、それは世界中に見られる。つまり普遍性があるということ。違いはどこか?日本ではあらゆる仕事が職人仕事になり、仕事を通じて職人が腕を磨き、日々自ら工夫してより良い品質のものを生産するということだ。
  日本人の職人仕事観はどこかで宗教や伝統文化と濃いつながりをもっている。だから、それを「輸出」するのは困難だ。それぞれの国にはそれぞれの歴史や文化や伝統がある。だから、歴史や文化や伝統の異なる国へ赴いて、現場でどうすればいいか考えることが肝要だ。言語が違えば文化や価値観が異なる。気候帯や地理的条件が異なっても同じことだ。現場で一緒に考えて、自立型生産システムをその国の歴史や文化や伝統、価値観に立脚して生産システムや商売の仕組みを創り上げる。
  教育システムが重要であることははっきりしている。日本は江戸期から私塾が全国に3万もあり、識字率がダントツに高かったから、書籍を読むことを通じて価値観や知識を共有できた。そういうベースの上に明治期の富国強兵・殖産興業が成立している。

が日本と同様に職人仕事観に基づく自立型経済圏を目指すためにはが、それは江戸期からの教育重視の伝統が支えている。

 思いつくままにもう少し踏み込んでみたい。特許権が職人仕事中心の自立型経済圏では著しく制限を受けることになる。重要な特許は人類共通の財産であるという価値観が普遍的になる。どういう仕組みになるかはわたしにはわからない。未来はそうしたものだし、経験科学である経済学でそれを記述することは原理的に不可能である。何度も何度も繰り返し話し合って、じっくりルールを決めていけばよい、いいものを作るためには急がぬことだ。
  現在の経済社会は金が金を生み出すがそれも職人仕事をベースにすることで変わりそうだ。巨大な生産システムは次第に減少し、小さなものへと転換して、世界中に生産拠点が分散していくから、巨額の資本を集める必要もなくなる。株式市場の役割も銀行の役割も縮小へと向かわざるをえない。巨大資本とグローバル経済が役割と存在理由を失い、自然消滅へと向かう。
  巨大な既得権益を有する一握りの社会階層やグローバル企業が集まっている国とそれ以外の国との熾烈な戦いが起こることはどうやら避けられそうにない。


  この後、議論が再燃しているので、稿を改めて本欄へアップします。重要な論点、経済学の公理への言及が含まれています。(2019年2月11日追記)



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