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#3612 通貨の未来(4): コメント欄+解説(1) Sep. 14, 2017 [A5. 通貨の未来]

  「通貨の未来」と題して3回にわたりebisuの意見をアップしましたが、とても面白いコメントがいただけたので、本欄へアップして解説を付します。誤変換に気がついたところは青字にして訂正し、わたしの意見や解説を付した個所も青字でオリジナルと区分けができるようにしておきます。それから、あとで議論がしやすいように通し番号もつけます。番号は46までありそうですから5回くらいに分けます。


#3593 通貨の未来 Aug. 23, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-23

#3596 通貨の未来-2: 浸食はとめられない Aug.25, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-25

#3598 通貨の未来-3 : 日銀の債務超過は引き金になるか? Aug. 27, 2017
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2017-08-26-1

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#1
そもそもお金や銀行の矛盾知ってますか?
それ抜きに、それを認容して、どんな経済論を唱えても矛盾に矛盾を掛け算してるいうなもの。
近代は肉体的奴隷から経済的奴隷に変わっただけ。
直接目に見えないし、刷り込まれ、思考停止して生きているので気づかないだけ。
根本のお金と銀行の問題を解決しない限り奴隷制度から抜け出せません。
by 中央銀行総裁 (2017-08-23 15:48)
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#2
中央銀行総裁殿

どうぞあなたが知る「お金や銀行の矛盾」をお書きください。
お聞きします。
by ebisu (2017-08-23 16:00)

「お金の矛盾」「銀行の矛盾」で検索してみたら、荒唐無稽な主張がいくつかありましたが、それとはハンドルネーム「中央銀行総裁」殿のご深遠なご意見は違うようです。まずは聞いてみる、それがebisuの基本スタンスのひとつ。

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ここから#3596より転載

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#3
今の仮想通貨は通過です。誤変換を生かしてそのままにしました。
 特にビットコインなど私は使いません。ねずみ講のようなものかも。誰かが大やけどするでしょう。大儲けする人が明らかになり終焉すると予想しています。
 では私が使いたくなる仮想通貨はどんなものでしょう。AIが管理する。人間はロジックも運用も管理できない方式で。では何時頃できるかです。もう間もなくでしょう。私が墓場に行く頃です。
 今日の東京新聞朝刊にもAIの金融利用が書かれています。世界中の国々が開発競争中。日本の阿保ではレースにも登場できずに敗退でしょう。日本は潰れます。AIは凄い。
 唯一の逆転策は量子コンピュータのAIが投資の課題を処理でき、仮想通貨を発行できる策。若ければしたいテーマですが、墓場の方が魅力的。
 南無大師金剛遍照。もう戒名で大師様から呼ばれています。
by tsuguo-kodera (2017-08-26 09:26)

仮想通貨はいずれAIが管理し、人間が理解できないロジックで運用されることになるというご意見に賛成です。仮想通貨は国家の枠組みを超えて世界統一通貨を生み出すことになります。ある時点から一つの仮想通貨の独占状態になることを予想しています。仮想通貨が現実の国家ベースの通貨を駆逐していく事態が起き、誰の目にも明らかになります。
ビットコインはネズミ講のようなものというのはkoderaさんの感覚、わたしもそういう気がしています。何がきっかけになるのかはわかりませんが、信用破壊が起きれば札束の紙屑すら残りません、泡よりも存在の希薄なもの、それが世界統一仮想通貨です。
ネズミ講と同じでだれも預けた元本を保証してくれません。初期に手を出した者たちが莫大な利益を手にするので、それを見たおバカさんたちが追随します。そして群れをなして崖から海へ飛び込むことになるのでしょう。金こそが最強の貨幣であることが再度確認されます。

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#4
その脇に置いて話をするから矛盾が矛盾を呼ぶのです。
オンライン通貨とまったく同じ物がすでに大昔から現在まで存在しています。
気がついていないだけです。
そう、「紙幣」です。
言って見たらただの「紙の上に書いた数字」です。
何も今更オンライン通貨が流行ってきていると言って騒ぐのはナンセンス。あっはは。
通貨の本質を知らないだけです。
何も庶民は心配する事はありません。
しっかり私が銀行をコントロールして、あなた達奴隷から吸い上げますから。
by 中央銀行総裁 (2017-08-26 16:40)


通過の本質は価値尺度機能と蓄積機能の二つ。紙幣は国民国家の成立とともに始まります。日本ではそれ以前に為替が発達しています。お伊勢参りに行くのに、多額の現金を持ち歩きませんでした。両替商に為替を発行してもらい大阪で受けとったのです。為替の仕組みではその都度の現金の輸送の必要がありません。
オンライン通貨は通貨の本質に属するものではなく、ひとつの発展形態というのがebisuの理解です。便利さとともに脆弱性を抱えています。理由はあとでいくつか視点を変えて書きます。

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#5
AIが仮想通貨を管理する、そういうことになるのでしょうね。量子コンピュータが実用化されたら、AIの性能も飛躍的に向上する、もう人間が理解できるものではなくなります。

国家をベースとする金融制度や財政政策が根底から崩れそうです。

中央銀行総裁さんがオンライン通貨と紙幣を同一視しているのですね。面白い議論です。

根源的な貨幣は金でした。日本も江戸時代は金地金(小判)が通貨でした。紙幣よりも先に為替が商人にも庶民にも広く使われていました。
明治以降紙幣が発行されますが紙幣は金とリンクすることで裏打ちされていました。
米ドルと金のリンクが切れたのは1971年、米ドルの兌換停止、世に言うニクソンショックです。

だから、紙幣と仮想通貨はまったく別もの。あれから46年たちますが、その間のコンピュータの指数関数的な性能向上はご承知のとおりです。それが通貨制度を根底から覆す存在にまで成長してきている。その成長はコンピュータの性能向上によって加速しています。

仮想通貨は、国も法律のよる強制通用力も現物も必要ありません。ただコンピュータ上のデータとして存在するだけです。
by ebisu (2017-08-26 18:48)
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#6
???
今まで紙幣が国や法律によって管理されてたと?
めでたい経済論者だことじゃ。
まぁ微小微量ではあるけど、国や法律が管理できるのは硬貨だけじゃ。
それ以外は全てわしの物じゃわい。
硬貨で使われている材料(金・銀・銅・錫・アルミ・ニッケルなど)がその価値と等価な時のみ、矛盾のない通貨制度が実現するのじゃ。
ただこれらの硬貨を通貨にするには、ちぃいと面倒臭い。
いちいち真贋を確かめなければならないし、
高額な買い物をする時には運搬に困る、
そして供給できる絶対量が足りないのじゃ。
言わば人間社会が度を越して、地球全体の絶対量を越して消費しすぎるからじゃわい。
仮想通貨はもう何百年前から始まっておるわい。
もうとっくの昔から銀行のコンピューター上の数字が動いているだけじゃわい、どめくらっ!
わしが存在する限り、お前らはみんなわしの僕じゃわい。
ああ痛快、痛快。
by 中央銀行総裁 (2017-08-26 20:41)

少し補足します。支払準備率を10%をすると、銀行は1兆円の預金をかき集めて10億円の融資が可能になります。信用創造されたこのお金も広義の意味では仮想通貨の範疇に入るかもしれません。議論を複雑にしないために、信用創造によるものは狭義の仮想通貨には含めないで議論します。現実のお金の移動を伴わず銀行のコンピュータの数字が動くだけになったのはたかだか40年ほどのこと、50年は遡れないでしょう。現実がそうなっていることは事実です。口座の付け替えが行われるだけで、現実にお金は移動しません。これは約四百年前の江戸時代の為替の仕組みも同じことです。現金の移動は山賊に遭う恐れがある。人間は必要に駆られて便利な方法を工夫するものです。この点では日本が世界最先端を歩いていました。

 国民国家やその連合体が発行するドルもユーロも円もでたらめの限りを尽くして信用を失い、仮想通貨がそれらにとって替わります。

*為替について ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%BA%E6%9B%BF

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#7
紙幣が価値を持つのは金との兌換が保証されていたから。それを保証していたのが国家。そのタガが1971年のニクソンショックで外れた。
円もドル紙幣も紙に書かれたただの数字、信用がなくなり使われなければ元の木の葉に戻る。

それが起きようとしている。仮想通貨の現実社会への浸透によって、円やドル預金が無価値になろうとしている。

>わしが存在する限り、お前らはみんなわしの僕じゃわい。
>ああ痛快、痛快。

中央銀行総裁殿、貴殿は失業しそうです。
by ebisu (2017-08-26 21:21)
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#8
その通りじゃ。
わしの役目はもう終わったのじゃよ。
オンラインで世界がコントロールできるようになっから、
どの国にもいるわしの仲間も失業じゃ。
これで悠々自適な生活が送れるわい。
今度からは一極集中で搾り取れるから、
次にわしと似たような職につく、
まぁ、言ってみれば、中央中央ど真中総裁じゃが、
わしらより仕事が楽じゃろうな〜。
そいつにわしらのノウハウを伝授して
わしらは消えるとするさ。
世界単一通貨の誕生をわしらは狙っておったのじゃ。
ビットコインとして今は実験中じゃ。
いずれ正式にわしらの後輩が銀行を使って実用化するから待っておれ。
お主らは「銀行」が扱えば信用するからのう、わっはっはっ。
これに刃向かうやつは抹殺するのみじゃ。
所詮奴隷は奴隷であるのが幸せなのじゃ。
奴隷の世界の中だけで幸せを見つけるが良いぞ。
下手にわしらの世界を覗こうとしたり、羨んだり、真実を知ろう、ひっくり返そうとしようものなら、
そちの身は保障せぬぞ。
まぁ、お主のような御用経済論者がいてくれるおかげで
わしらの世界が世間に知れず、わしらのやりたいようにやれるから感謝しなければならぬかもな、うっほっほっ。
by 中央銀行総裁 (2017-08-26 22:04)
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#9
お主もどこかの回転の鈍いやつよのう。
今までは紙に数字を書いてわざわざ刷って
お主らに渡していたが、
これからはこの作業をしなくて済むからのう。
わしらがお主らの口座に数字をキー入力するだけじゃ。
まぁ、もっと先にはお前らの身体の中にその数字を携帯させることにするがのう。
その際にはお主のような御用経済論者に
期待しておるぞよ。
便利、便利、便利、を説いて奴隷達を上手く導くのじゃぞ。
by 中央中央ど真中銀行総裁 (2017-08-26 22:19)


便利さの追求の果てに何が待っているのか、人間は想像してみなければなりませんが、たとえば、コンピュータの性能向上一つ見ても、指数関数的な発展を人間の脳で想像することは残念ながらできません。シンギュラリティ*(singularity=特異点 宇宙物理学用語)の向こう側を人間の叡智で覗くことはできないのです。で神のみぞ知る、いいえ、30年後にはAIのみぞ知ることになるでしょう。神=AIの世界が来そうです。便利さは人類滅亡あるいはかつて見たことのないような、大きなリスクを内包しています。この点もあとで具体例で展開することになるでしょう。

ちょっとだけ予告のご案内をします。世界中の電子機器が突然壊れてしまうような状態を想像できますか?あなたの銀行預金残高すら保障されません。株券も電子データになっていますから、株主もわからなくなります。金融資産が突然蒸発するような事態が起きます。そういう事態に対する備えがありません。車も電気製品も動かなくなります。世の中は急に電気自動車の時代、自動運転の時代へ向かいつつあります、それらが全面的に止まってしまう、怖いですね。救急車も動けなければ、手術室の電子機器も壊れて使えません。コンビニのレジが動かないのでで買い物もできない、まるで別の世界が現出します。電子機器への依存を強めることは、じつにリスクの大きいことなのです。

北朝鮮が水爆を高層大気圏で爆発させてEMP(電磁パルス)を発生させ、電子機器を破壊すると脅しています。そのような攻撃が可能な時代が来ています。大規模な太陽フレアの発生によるEMP被害もありえます。

*singularity:『ロボットの脅威』「第9章 超知能とシンギュラリティ」P.282参照

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#10
あっはっは、傑作です。
by ebisu (2017-08-26 22:51)


世界統一通貨の登場で紙幣の発行の必要がいずれなくなるのは事実です。お金はネットワーク上のデータとしてのみ存在する世界が訪れます。
そういう時代が来れば、日本政府が国債を発行して紙幣を印刷し、日銀が買い取るなんてまるでウロボロスを彷彿とさせるようなインチキ財政ファイナンスができなくなります。日銀は巨大な債務超過で破綻し、金利が上がり政府財政も同時に破綻します。公務員の半数以上がリストラ、残る人たちの給与も半減以下、年金も半減、苦難の時代が来ます。
世界統一通貨は相場で動きますから、発行量が少なければうなぎ上りに相場が上がる、つまり、物の価値がとめどなく下がることになります。
問題は複雑です。世界統一通貨の相場が乱高下するので固定した給与の額が決められなくなる可能性も出てきます。経済学は経験科学ですから、未来を予見することはできません。現実にそういう世界が現出しなければ経済学は新たな現実を理解できないのです。

 情報商品をいう過去にない商品が出てきたことが、一つの兆候でした。労働とは無縁の商品が出現したことの意味は大きいのです。製造コストはゼロ、サイバー空間にソフトウェアーとして存在し、無限にコピー可能。それらが現実の経済に占める割合が増え続けます。経済のあり方が根底から変わりつつあることを感じませんか?
 AIや情報商品の出現で、世界はまったく別のゾーンに突入しつつあるのです。既存の経済学や貨幣理論がまったく通用しない世界へ。言葉を換えて言うと、パラダイムシフトが起きます。世界統一仮想通貨はそういう文脈の中で現れつつあります。


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*「JPモルガンが「ビットコインは詐欺」と明言した事情」20170918
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52906


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