#3607 同期音読トレーニング Sep. 6, 2017 [49. 日本語音読トレーニング]
日本語音読トレーニングについては弊ブログで何度も取り上げてきた。それは「読み・書き・そろばん」のうち、一番重要な技能で、学力全般に大きく影響するからだ。
中学生に週に一度、良質のテクストを選び音読トレーニングそして来たが、2年前にやめた。やる気のない生徒がいると周りに迷惑だから、希望者だけを対象にやっている。授業料はいただいていないが、長期的に学力を向上させるという観点からは、一番値打ちのある授業だろう。生徒が殺到しないのが不思議だ。首都圏なら行列ができる。
そういうわけで月に2度1時間半の音読トレーニング授業を希望者を対象にやっている。
第一と第三水曜日の夜の授業である。現在は中2と中3の生徒二人が一緒の授業、もう一人中3がいるがもう4年間もやっているのでスキルに差がありすぎるから、その生徒は別指導、『福翁自伝』を読み始めた。
授業が始まって、読みだしたら、ぼそぼそ滑舌が悪いので、早口言葉をわたしが言い、それを5回復唱させた。二人とも口の筋肉をあまり使わないでしゃべる癖がついている。もちろん英文音読にも影響している。
早口言葉、覚えているだろうか?
◆生麦生米生卵
◆赤巻紙青巻紙黄巻紙
◆京の生鱈奈良生まな鰹
◆隣の客はよく柿食う客だ
◆竹屋に丈高い竹立てかけた
◆特許許可する東京特許許可局
◆坊主が屏風に坊主の上手な絵を描いた
◆小米の生噛み小米の生噛みこん小米の小生噛み
◆蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ
『声に出して読みたい日本語』p.66
中学生に週に一度、良質のテクストを選び音読トレーニングそして来たが、2年前にやめた。やる気のない生徒がいると周りに迷惑だから、希望者だけを対象にやっている。授業料はいただいていないが、長期的に学力を向上させるという観点からは、一番値打ちのある授業だろう。生徒が殺到しないのが不思議だ。首都圏なら行列ができる。
そういうわけで月に2度1時間半の音読トレーニング授業を希望者を対象にやっている。
第一と第三水曜日の夜の授業である。現在は中2と中3の生徒二人が一緒の授業、もう一人中3がいるがもう4年間もやっているのでスキルに差がありすぎるから、その生徒は別指導、『福翁自伝』を読み始めた。
授業が始まって、読みだしたら、ぼそぼそ滑舌が悪いので、早口言葉をわたしが言い、それを5回復唱させた。二人とも口の筋肉をあまり使わないでしゃべる癖がついている。もちろん英文音読にも影響している。
早口言葉、覚えているだろうか?
◆生麦生米生卵
◆赤巻紙青巻紙黄巻紙
◆京の生鱈奈良生まな鰹
◆隣の客はよく柿食う客だ
◆竹屋に丈高い竹立てかけた
◆特許許可する東京特許許可局
◆坊主が屏風に坊主の上手な絵を描いた
◆小米の生噛み小米の生噛みこん小米の小生噛み
◆蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ
『声に出して読みたい日本語』p.66
音読はぼそぼそやったら伝わらない。普段よりもずっと口を動かして読むべし。
この二人に使っている音読テクスト、斎藤隆著『語彙力こそが教養である』、の中に名作からの引用が随所にでてくる。その部分の読みが初見ではまるでできない。意味や情景が脳内にイメージできていないから棒読みになる。名作は、中学生や高校生が日常会話でまったく使わないは語彙がふんだんに出てくるので、先読みができない。意味が分かっていないから、「試行錯誤読み」になる。文節の塊すら、ひらがなが続くとどこで線引きしていいのかわからなくなり、たびたび途方に暮れている。
ひとりは野球、もう一人はピアノが上手だ。キャッチボールだって相手のどこにどういう軌跡でボールがとどくかイメージして投げる。バッティングだったそうだ。イメージ通りに球が来てイメージ通りに球が打てたらそりゃ気分がよい。ピアノが上手な生徒はいまモーツアルトのピアノソナタを弾いているが新しい曲でまだうまく弾けないという。ピアノ演奏は楽譜をなぞるだけではないだろう、曲に対する自分の解釈やイメージを載せてこそ、聴く者のこころを震わせることができるのではないのか。音読も同じで、具体的なイメージをつかみながらあるいは先読みしてしっかり意味をつかんで読むのと、そうではないのとでは雲泥の差がうまれる。
小説の一シーンを読む場合には、そのシーンが脳内に明確なイメージとしてないと聞き手に伝わらない。言語というものは、発話者の脳内のイメージを仮託したものだから、言葉からイメージを紡いで読まないと説得力のある読み方ができない。あとで2つばかり例を挙げるが、生徒に読ませた後に読んで聞かせて、同じように読ませる。同じところを5回も読めば情景がありありと浮かぶような読み方になる。今日は166-190ページまで読んだ。最後の30分間は、読めなかった漢字の書き取り練習をさせた。語彙力拡張には「読み」「書き」の両方が必要だ。
あと2回でこの本の音読トレーニングは終了する。次に予定しているのは同じ著者の『日本人は何を考えてきたのか』(祥伝社 平成28年3月刊)。
最後の5ページほどは、同期音読を試みた。わたしが読むのと同時に息を合わせて生徒二人が読む。ときどき三人の読みが同期する瞬間がある、息がピタッと合い読みが一つになる。50年前の金刀比羅神社例大祭で水産加工場の男工さんたちの金棒演技はぴたっと音があっていた。30人ほどの金棒隊のカシャンカシャンという音が一つになって聞こえる。腕力のある者たちがトレーニングを積み重ねて技を磨いて到達できる技。同期音読もあれと同じ。集団パフォーマンスは、メンバーたちに同じレベルのスキルを要求する。
息が続かないところや間の取り方が合わないところは、戻って三回でも五回でも、ぴったり同期するまで一緒に読ませる。
音読を通して、言葉から意味やイメージを紡ぐトレーニングをしている。Hirosukeさんのイメージ音読や「後志のおじさん」の「同調音読30回」がヒントになって日本語音読にこういう方法の導入を思いついたのだろう。今日試してわかったことだが、同期音読は生徒たちの音読スキルを大きく上げる効果があるようだ。ebisuの読みに同期しようと必死になって喰らいついてくるから、集中力がアップし同期頻度が上がってくる。
日本語音読が標準的な生徒の2倍の速度でできるようになれば、深さは2倍以上になるから、普通の生徒の1/4以下の時間で日本語テクストを精確に読みこなせるようになる。
大量の情報を短時間でインプットできるメリットは限りなく大きい。国語の点数がよくなるだけでなく、社会も理科も、教科書を音読しただけで意味を深くとらえて予習できるようになる。
それでは、二つだけ名作からの引用を転載する。声に出して読んでもらいたい。
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火は別にとらぬから此方(こち)へ寄るがよい、と云いながら重(おもた)げに鉄瓶を摂り下(おろ)して、属輩(めした)にも如才なく愛嬌を汲んで与(や)る桜湯一杯、心に花のある待遇(あしらい)は口に言葉の仇繁(あだしげ)きより懐かしきに、悪い請求(たのみ)をさへすらりと聴いて呉れし上、胸に蟠屈(わだかま)りなく淡然(さっぱり)と平日(つね)の如く仕做(しな)されては、...
幸田露伴『五重塔』から、『語彙力こそが教養である』p.164
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隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)、天宝の末年、若くして名を虎傍(こぼう)に連ね、ついで江南尉(こうなんい)に補せられたが、性、狷介(けんかい)、水から恃(たの)むところ頗(すこぶ)る厚く、賤吏(せんり)に甘んずるを潔しとしなかった。
中島敦『山月記』 p.174
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この二人に使っている音読テクスト、斎藤隆著『語彙力こそが教養である』、の中に名作からの引用が随所にでてくる。その部分の読みが初見ではまるでできない。意味や情景が脳内にイメージできていないから棒読みになる。名作は、中学生や高校生が日常会話でまったく使わないは語彙がふんだんに出てくるので、先読みができない。意味が分かっていないから、「試行錯誤読み」になる。文節の塊すら、ひらがなが続くとどこで線引きしていいのかわからなくなり、たびたび途方に暮れている。
ひとりは野球、もう一人はピアノが上手だ。キャッチボールだって相手のどこにどういう軌跡でボールがとどくかイメージして投げる。バッティングだったそうだ。イメージ通りに球が来てイメージ通りに球が打てたらそりゃ気分がよい。ピアノが上手な生徒はいまモーツアルトのピアノソナタを弾いているが新しい曲でまだうまく弾けないという。ピアノ演奏は楽譜をなぞるだけではないだろう、曲に対する自分の解釈やイメージを載せてこそ、聴く者のこころを震わせることができるのではないのか。音読も同じで、具体的なイメージをつかみながらあるいは先読みしてしっかり意味をつかんで読むのと、そうではないのとでは雲泥の差がうまれる。
小説の一シーンを読む場合には、そのシーンが脳内に明確なイメージとしてないと聞き手に伝わらない。言語というものは、発話者の脳内のイメージを仮託したものだから、言葉からイメージを紡いで読まないと説得力のある読み方ができない。あとで2つばかり例を挙げるが、生徒に読ませた後に読んで聞かせて、同じように読ませる。同じところを5回も読めば情景がありありと浮かぶような読み方になる。今日は166-190ページまで読んだ。最後の30分間は、読めなかった漢字の書き取り練習をさせた。語彙力拡張には「読み」「書き」の両方が必要だ。
あと2回でこの本の音読トレーニングは終了する。次に予定しているのは同じ著者の『日本人は何を考えてきたのか』(祥伝社 平成28年3月刊)。
最後の5ページほどは、同期音読を試みた。わたしが読むのと同時に息を合わせて生徒二人が読む。ときどき三人の読みが同期する瞬間がある、息がピタッと合い読みが一つになる。50年前の金刀比羅神社例大祭で水産加工場の男工さんたちの金棒演技はぴたっと音があっていた。30人ほどの金棒隊のカシャンカシャンという音が一つになって聞こえる。腕力のある者たちがトレーニングを積み重ねて技を磨いて到達できる技。同期音読もあれと同じ。集団パフォーマンスは、メンバーたちに同じレベルのスキルを要求する。
息が続かないところや間の取り方が合わないところは、戻って三回でも五回でも、ぴったり同期するまで一緒に読ませる。
音読を通して、言葉から意味やイメージを紡ぐトレーニングをしている。Hirosukeさんのイメージ音読や「後志のおじさん」の「同調音読30回」がヒントになって日本語音読にこういう方法の導入を思いついたのだろう。今日試してわかったことだが、同期音読は生徒たちの音読スキルを大きく上げる効果があるようだ。ebisuの読みに同期しようと必死になって喰らいついてくるから、集中力がアップし同期頻度が上がってくる。
日本語音読が標準的な生徒の2倍の速度でできるようになれば、深さは2倍以上になるから、普通の生徒の1/4以下の時間で日本語テクストを精確に読みこなせるようになる。
大量の情報を短時間でインプットできるメリットは限りなく大きい。国語の点数がよくなるだけでなく、社会も理科も、教科書を音読しただけで意味を深くとらえて予習できるようになる。
それでは、二つだけ名作からの引用を転載する。声に出して読んでもらいたい。
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火は別にとらぬから此方(こち)へ寄るがよい、と云いながら重(おもた)げに鉄瓶を摂り下(おろ)して、属輩(めした)にも如才なく愛嬌を汲んで与(や)る桜湯一杯、心に花のある待遇(あしらい)は口に言葉の仇繁(あだしげ)きより懐かしきに、悪い請求(たのみ)をさへすらりと聴いて呉れし上、胸に蟠屈(わだかま)りなく淡然(さっぱり)と平日(つね)の如く仕做(しな)されては、...
幸田露伴『五重塔』から、『語彙力こそが教養である』p.164
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隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)、天宝の末年、若くして名を虎傍(こぼう)に連ね、ついで江南尉(こうなんい)に補せられたが、性、狷介(けんかい)、水から恃(たの)むところ頗(すこぶ)る厚く、賤吏(せんり)に甘んずるを潔しとしなかった。
中島敦『山月記』 p.174
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ルビ(振り仮名)が煩わしいだろうが、本をよほど読む人でなければルビなしには判読しずらいだろう。幸田露伴は和語に漢字を宛てるのが上手だ。この時代の小説家は自由自在に漢字を使う。漢文の素養のなせる業だ。
大和言葉と漢字への置き換えの二重奏で情景が読み取りやすい。読み手の脳内に言葉が具体的イメージとなっていなければ、棒読みとなり場面が聴き手に伝わらぬ。
中島敦の文は、漢文調だから、それらしいきりっとした読み方で音読してもらいたい。
生徒二人は今日から同期音読トレーニングを始めた。身についた音読の技は、高校生になってからこの二人の学力をさらに大きく伸ばすだろう。
<余談:もう一人>
もう一人、中3の希望者がいて音読トレーニングを始めて4年になる。福沢諭吉『福翁自伝』を読み始めたが、明治期の著作だから中3には語彙難易度が高い、いまはとても同期音読できるレベルではない。それでも200ページも読めば「腕力」がついて慣れてくるだろうから、そのあたりから同期音読を試してみる価値はある。音を上げずについてこれるか楽しみ。
『福翁自伝』をすらすら音読できるのは団塊世代でも3%いるだろうか?そういうスキルをこれから1年かけて身につけることができたら、この生徒の学力全般はさらに一段アップする。受験の範囲をとっくに超えている。ニムオロ塾は「受験勉強」(問題を解くテクニック)だけを教えているのではない、好奇心を育み、視野を広げ、学力の土台づくりに腐心している。だから良質の日本語テクストを選んで音読トレーニング授業をしている。学力の土台を強化するには必要なアイテムだから。数学も英語もそういう方針の下に教えている。
この生徒、中1から中3のいままで、定期テストと学力テスト五科目合計点で学年トップを走り続けている。最難関大学医学部受験をしたいからだ。理系国立大学受験生は国語に弱点をもっている者が多い。それを克服するために4年前から音読トレーニングをやっている。
長期戦略がないと最難関大学医学部受験はおぼつかぬ。地域医療を支える人材を育てるには理想的には小4から9年間の期間が必要だ。根室からでもチャレンジできるのである。小中高と一貫して教える塾はニムオロ塾だけではない、個別指導で受け入れ可能かどうか聞いてみたらいい。
全国のお医者さんたち、子供が小4になったら、市立根室病院へ赴任することを考えてみないかい?とりあえず2年間住んで仕事して自然を楽しんで、肌に合わなければ戻ればいいし、いいところだなと思ったら、何年でもいたらいい。
冬はそれほど寒くないし、雪は少ない、夏は日本一涼しい。子どもたちが勉強するには涼しいところが断然いい。
湿原を流れる川での釣、漁船に乗って大物釣り、日本のセントアンドリュースと言われる野性味あふれる最東端のゴルフ場もあるから、お父さんもお母さんも楽しめる。車はすいているから、休日には各地の温泉巡りもしたらいい。
大和言葉と漢字への置き換えの二重奏で情景が読み取りやすい。読み手の脳内に言葉が具体的イメージとなっていなければ、棒読みとなり場面が聴き手に伝わらぬ。
中島敦の文は、漢文調だから、それらしいきりっとした読み方で音読してもらいたい。
生徒二人は今日から同期音読トレーニングを始めた。身についた音読の技は、高校生になってからこの二人の学力をさらに大きく伸ばすだろう。
<余談:もう一人>
もう一人、中3の希望者がいて音読トレーニングを始めて4年になる。福沢諭吉『福翁自伝』を読み始めたが、明治期の著作だから中3には語彙難易度が高い、いまはとても同期音読できるレベルではない。それでも200ページも読めば「腕力」がついて慣れてくるだろうから、そのあたりから同期音読を試してみる価値はある。音を上げずについてこれるか楽しみ。
『福翁自伝』をすらすら音読できるのは団塊世代でも3%いるだろうか?そういうスキルをこれから1年かけて身につけることができたら、この生徒の学力全般はさらに一段アップする。受験の範囲をとっくに超えている。ニムオロ塾は「受験勉強」(問題を解くテクニック)だけを教えているのではない、好奇心を育み、視野を広げ、学力の土台づくりに腐心している。だから良質の日本語テクストを選んで音読トレーニング授業をしている。学力の土台を強化するには必要なアイテムだから。数学も英語もそういう方針の下に教えている。
この生徒、中1から中3のいままで、定期テストと学力テスト五科目合計点で学年トップを走り続けている。最難関大学医学部受験をしたいからだ。理系国立大学受験生は国語に弱点をもっている者が多い。それを克服するために4年前から音読トレーニングをやっている。
長期戦略がないと最難関大学医学部受験はおぼつかぬ。地域医療を支える人材を育てるには理想的には小4から9年間の期間が必要だ。根室からでもチャレンジできるのである。小中高と一貫して教える塾はニムオロ塾だけではない、個別指導で受け入れ可能かどうか聞いてみたらいい。
全国のお医者さんたち、子供が小4になったら、市立根室病院へ赴任することを考えてみないかい?とりあえず2年間住んで仕事して自然を楽しんで、肌に合わなければ戻ればいいし、いいところだなと思ったら、何年でもいたらいい。
冬はそれほど寒くないし、雪は少ない、夏は日本一涼しい。子どもたちが勉強するには涼しいところが断然いい。
湿原を流れる川での釣、漁船に乗って大物釣り、日本のセントアンドリュースと言われる野性味あふれる最東端のゴルフ場もあるから、お父さんもお母さんも楽しめる。車はすいているから、休日には各地の温泉巡りもしたらいい。
日本人は何を考えてきたのか――日本の思想1300年を読みなおす
- 作者: 齋藤 孝
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2016/03/01
- メディア: 単行本
2017-09-07 00:14
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コメント(5)
うーん、私が通いたいです。
by amanda (2017-09-12 12:07)
amandaさん
うれしい感想ありがとうございます。
いたずら心、遊び心。
首都圏の生徒たちがうらやむような授業を日本最東端の地でちょっとだけやってみる。
やりたいことをやりたいときにできる、規模が小さいことでいいこともある。
ところで日曜日に根室市議会議員選挙があり、新人が4人当選しました。市議会が少し変わってくれるといい。
ある市議さんから立候補したらと冗談のようなお奨めがありましたが、そんなつもりは毛頭ないのでその旨お伝えしました。
なにしろ音読授業をやっている暇がなくなります。道内の塾でやっているところはないでしょう。ユニークなものが根室管内に増えたらいい。一つぐらいはわたしもやれます。
市議の仕事はやりたい人が市民の期待に応えてやってくれたらいい。
by ebisu (2017-09-12 22:15)
釧路の劇団東風の代表である片桐さんが、朗読がとってもお上手です。
演劇は台詞の読み方が上巣でないとやれません。そういう意味で長年にわたり劇団を率いてきた彼には熟練の朗読スキルがあります。
根室管内の小中学校は彼を招聘して各学校で朗読指導をしてもらえばいい。
一度見たら、その後トレーニングを積んでコピーできる先生が出るでしょう。
朗読指導のできる先生た増えたら、根室管内の小中学生の学力全般が上がります。
地域に根差した劇団があるということは、釧路根室管内の宝です。
わたしの高校の同級生のDMも、社会人演劇で全国大会準優勝の経験者がいます。現在羅臼に住んでいます。あいつもいい声をしているので、きっと素晴らしい朗読を聞かせてくれます。羅臼でやってみたらとけしかけてみようかな。
by ebisu (2017-09-12 22:26)
実は、ebisuさんのブログを見て、3年ほど前から音読を取り入れました。とはいっても、小学生は国語の勉強会で仕入れた情報を元に、教室で学習の終わりに読解問題の本文を読ませるのみ。中学生は最初は音読破にしていましたが、話が長くて続かない子がでてきたので、「声に出して読みたい日本語」にほとんどの生徒は変えました。
トレーニングとは呼べないくらいのものですが、毎回宿題はやってこなくても音読はするので、ほぼ全員が国語の点数が上がりました。面白いことに、勉強はすぐに「めんどくさい」「だるい」と言っていた子も、音読だけは率先してやります。意外な子がお経を上手に読めたり、和歌をしっとりとうたい上げたり、友達と早口言葉を競争したりと楽しそうです。
こちらのブログでいつも勉強させていただき、本当に感謝しています。
by amanda (2017-09-18 16:12)
amandaさん
うれしい報告ありがとうございます。音読トレーニングはじめられたのですか。わたしも斎藤隆先生の受け売りです。(笑)
音読トレーニングが広がってくれることを祈りながらブログを書いてます。
>ほぼ全員が国語の点数が上がりました。
正確に音読できる、速く読めるというのは学力の基礎技能に属します。そこが強い小中学生が増えてほしい。それには大人が一時期手を貸してやる必要があります。
ありがとう、amandaさんの4チャレンジにわたしのほうこそ感謝申し上げます。
by ebisu (2017-09-18 17:56)