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#3487 宿題と仕事の責任 Dec. 22, 2016 [71.データに基づく教育論議]

1. < 宿題と仕事の責任 >
2. < 根室の中学生の数学の学力 >
3. < 変わった教え方 >

  < 余談-1:配慮の足りない教え方の事例 >
   < 余談-2:投稿欄から紹介 >
  < 余談-3:本の紹介>
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 雪が降っています。真夜中0時で積雪16cmです。北風に乗って雪が流れています。気温は-0.2度、北東の風10.4m/sです。明日午後7時まで吹雪くようですから、積雪量は40cmくらいかもしれません。湿って重い雪です。

1. < 宿題と仕事の責任 >
 根室市内の中学校と高校は21日が終業式で、今日から冬休みに入りました。
 数学の宿題プリントが中高ともに渡されています。高校生は量が少ない、自分で自主的にやるのが当たり前だから、当然です。
 中学生はそこそこ量がありました。宿題を出さないと勉強しないと思っているようですね。そういう生徒が多いことは事実です。宿題がないと、スマホでユーチューブの音楽を聴いたり、ゲームをしたり、ラインをやったり、ツィッターでつぶやいたり、デジタル作画ソフトでお絵かきしたりといくらでも時間がつぶせます。そうはさせじと宿題を出すのでしょう。
 でも、いつまでも宿題を出すと、いつまでたっても自らやるようにはなりません。子どもから大人への成長は、宿題を出されなくても自ら計画を立てて勉強できるようになることも含まれていませんか?そういう機会がほとんどの中学生にないとしたら、深刻な問題ですね。スマホの普及で大人にならないまま、高校を卒業する若者が激増しています。中高の時代にやらなければならないことをすっ飛ばして、スマホに振り回される中高生が増えているのです。

 ある中学校の3年生の数学の宿題を見ました。プリントはA問題とB問題に分かれており、A問題プリントには解答がついていましたがB問題には解答がついていませんでした。
 6割を超える生徒が60点満点の学力テストで20点以下ですから、B問題が文章題だったら、独力で半分やれる生徒は10%を切ります。
 わたしはこういう宿題の出し方が理解できません。生徒の6割が1/3しか正答できなければ、休みを返上して教えるのが仕事の責任と考えるからです。
 おおよそ1/3は分数や少数の四則演算ができないことはテストの採点からわかっているはずですが、どうして冬休みを利用して教えてやらないのでしょう?
 生徒は冬休みでも、教員は休みではなく、毎日出勤しているはずですから、手間を惜しまなければいくらでも冬休みの間の補習は可能です。

 3年生の担任をしている先生は、5教科の教材を作って冬季補習を生徒に宣言しています。EXCELで作成した社会科のプリントがなかなか優れものでした。冬休み明けの学力アップに寄与するでしょう。3年生は学年末試験と模試が冬休み明けに立て続けにあります。
 2年生の理科の先生は、理科の計算問題ができない生徒たちに「算数クリニック」を予定しているようです。それが冬休みに実施されるのか、冬休みが終わってから実施されるのかは知りませんが、意欲的ですね。仕事に対する責任感と情熱がひしひしと伝わってきます。
 小数の分数計算トレーニングをやらなければ、理科の計算問題を授業で教えても、生徒たちの大半がそれを理解できないし、立式ができても、6割の生徒が計算できないか計算でまごつく姿を見たからでしょう。
 こういう現実を踏まえた対応は生徒も保護者も地域住民の皆さんも地元企業の経営者たちも歓迎するでしょう。根室の未来は子どもたちの教育にかかっています。

2. < 根室の中学生の数学の学力 >
 釧路市と釧路町の14中学校の学力テスト総合Bの科目別平均点一覧表が公表されています。14校で数学の点数が一番低かったのは、鳥取西中と景雲中でした。平均点は19.7点です。あとは20点以上です。URLを書いておくのでクリックしてご覧ください。
 わが町の中学校の学力テスト総合Bの数学の平均点は、啓雲中が16点、柏陵中が20.6点でした。光洋中学校の平均点は知りません。根室は釧路市の中学校の最底辺と同じレベルで、じつに厳しい結果です。有効な手立てを講じて、自分が教えている生徒たちの学力をアップして、平均点を上げましょう。
 
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  釧路市と釧路町の中学校14校の学力テスト総合Bの集計が出ています。平均点が20点以下の学校は鳥取西中学校と景雲中学校の2校(19.7点)のみです。あとの12校は20点を超えています。数学に関しては根室市内の3中学校は釧路の最底辺の学校並(B中)かそれよりもさらに低いことがわかります。学力テストの平均点は数学を担当している先生たちの勤務評定とも言われています。
(12/21 追記)
*釧路教育活性化会議
http://www.kitamon.com/cpek/datas/1610b.shtml
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3. < 変わった教え方 >
 数学の素因数分解の指導の仕方で、変わったやり方で指導している例があります。108の素因数分解で説明してみます。
              3
        
×
 108⇒6⇒2
      ×   
    18⇒2
             ×
       9⇒3
         × 
          3

  108=3×2×2×3×3=2^2×3^3

 元の数字を2項の積に分解します、次々に2項の積に分解していくと最後は素数の積になります。「さくらんぼ方式」と称しています。
  二つに分解するところがひとつの枝から分かれて二つ並んださくらんぼに似ているのでそういう名前がついたのでしょう。どなたの作かわかりませんが、面白いやりかたであることは認めます。
 たぶんこんな教え方(変法)をするのは、中高時代に数学が苦手だった人でしょう。こういう指導をする先生は他にも基本を外した指導を無意識にしています。これはいくつか気になったもののひとつ*(<余談-1>で取り上げます)です。

 「普通の教え方」を紹介します。

  2)108
    2) 54
    3) 27
    3) 9
        3

  108=2^2×3^3

 素数の小さいもので順に割っていくのが普通のやり方です。2、3、5、7、11、13、17、・・・、と素数を小さい順から割り算の除数に使っていきます。割り算を機械的に繰り返すことで、素因数が小さい順にちゃんと並びます。このように方法にはそれなりに意味があります。整理整頓されていて気持ちがいいでしょ?
 二つ方法があったら、シンプルで美しい方が断然いいのです。これが数学の価値観です。さまざまな問題を解くことや指導を通して、そういう(シンプルで美しいものが善い)ことを学ぶのが数学という学問です。

 生徒が「さくらんぼ方式」という変法に慣れてしまえば、治すのがたいへんです。癖がついてしまって標準方式が覚えられない生徒が続出します。並びも小汚いし美しくありません。
 中学校では基本に忠実に教えるべきです。そして繰り返しやらせて、基本技をしっかり身につけるべきです。そうすると高校数学に自然につながります。

 高校数学でも素因数分解は出てきますが、もちろん高校の先生は「さくらんぼ方式」で板書はしません。中高の数学指導の継続性ということを考慮に入れて仕事しましょう



< 余談-1:配慮の足りない教え方の事例 >
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*たとえば、この先生は乗法公式の1番目

[(a+b)^2=a^2+2ab+b^2]

を「2乗、2倍、2乗」と教えていますが、生徒たちが混乱を起こすもとになっています。生徒たちは第1項を2倍してしまいます。「(x+2)^2」という問題のときに真ん中の項を「2x」としてしまう生徒が続出します。ただ「2倍」では何を2倍するのかあいまいです。ですが、展開式の真ん中の項(第2項)は第1項の2倍と理解してもこの式なら整合性があります。だから、そういう誤解を防ぐために、わたしは真ん中の項を「中身を掛けて2倍」と教えています。
 あいまいな教え方をすると、生徒の64%が学力テストで20点以下ですから、少なからぬ生徒が誤解してしまいます。こういうことが学年全体の平均点を下げる原因のひとつになります。学校というシステムのまずいところは、こういう教え方をしていてもチェックがなされないということ。学校管理職はノータッチ。市教委には指導主事がいますが、こういうことにはまったく機能していません。無理なんでしょうね。ここには授業の品質管理は誰がするのかという根本的な問題があります
 話を元に戻しますが、なぜ「中身を掛けて2倍」なのかも、数字をいくつか入れ替えて解説しておけば、意味と一緒に憶えてくれます。こういう大事なところを手抜きしてはいけません。何が大事(エッセンシャル)で何がどうでもよい(トリビアルな)ことなのか見分けがつかないのだと思います。教員には担当教科に関わる専門知識と幅の広い教養が必要です。現役の間は研鑽を積みましょう。
 去年よりは今年、今年よりは来年、教える側も少しずつ成長すればいいのですから、それがプロフェッショナルだとわたしは思います。
(生徒に影響が出ているので精進の速度をもっとアップすべきです。管理職に「報連相」してみるのもいいかもしれません。ここまでブログで書かなければならないのは、学校管理職のマネジメントにも小さくはない問題があるからです。そんなにむずかしいですか?目配りがたりません。)
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********************************
 さて、明日は雪掻きに精を出します。雪はやまないようですが、午前中に1回、午後またやります。
 中高生の皆さん、親に言われなくても、雪掻きを手伝いましょう。
 (積雪は24cmでした、ebisuはゆっくり2時間かけて除雪しました)
********************************

*#3485 数学の学力別クラス編成は機能しているか? Dec. 20, 2016
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-19

 #3480 宿題:「隠れたカリキュラム」  Dec. 15, 2016 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-12-14

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  < 余談-2:投稿欄から紹介 >
 ハンドルネーム amandaさんは女子大数学科を卒業した方です。大学へ入学してから数学は苦手でしたと言ってますが、数学科の履修単位には数学の諸分野がひろく含まれています。「数学の教養」という点で、ebisuは敬意を表したいと思います。なお、引用は抜粋です。
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素因数分解=自然数を素数の積の形にあらわすこと
(2以上の自然数はすべて素数の積で表せる)
なので、一番小さい素数(一番簡単な2)から割り算を試していくのは自然な流れだと思っていましたが、その部分すっぽり抜けてたのかな?

by amanda (2016-12-23 15:42) 
========================


< 余談-3:本の紹介>
 人間の知的活動の土台は国語と数学です。この本を読めば素数(数論)に興味がわきます。受験数学なんて実に狭い世界なんです。そこから広い数学の世界へ羽ばたくために中高生に読んでもらいたい本です。この本が数字に秘められた神秘の世界へ通じる扉の役割を果たしてくれるでしょう。
 数論の専門書を読むのはたいへんです。高校数学が得意ぐらいではとても歯が立たない分野です。この辺りから数学のセンスが必要になります。
 『フェルマーの最終定理』も数論の面白い本ですが、こちらは門外漢でも楽しめます。
  フェルマーの最終定理とは、3以上の自然数について、次の方程式の解が存在しないというものです。

   x^n+y^n=z^n

 シンプル極まりない方程式でしょう。
  「n=2」のときは三平方の定理でおなじみです。「5^2=3^2+4^2」、「13^2=5^2+12^2」がすぐに思い浮かぶでしょう。ところが「n=3」になったとたんに見つからなくなります。見つからないのは「n=3」だけなのか、nが特別な数の場合に解のあるケースがひとつくらいあるのではないか。

  この単純な方程式に解があるのかないのかということを証明するのに360年かかっています。栄誉を手にしたのはアンドリュー・ワイルズという数学者です。
 この本を読んだ塾生はいままで一人だけ。中学生のときに学力テストで英語と数学の両方同時に満点の生徒でした。高校1年生の11月に日商簿記2級(全商簿記1級相当)に合格しています(簿記は特殊数学です)。できのよい生徒でした。去年大学を卒業したはずです。

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 藤原 正彦・小川洋子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/04/06
  • メディア: 新書


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コメント 26

amanda

数学がニガテな中3生で、どうやっているのかよくわからない素因数分解をしている子がいたのですが、
これでした!(わからなかった…汗)
混乱して間違えているようだったので、普通のやり方を教えて、単純に繰り返していけば、計算もコンパクトで素数が小さい順に並ぶことも話しました。納得して理解してくれていればいいな…もう辞めちゃったので。
by amanda (2016-12-23 10:50) 

ebisu

amandaさん

本文の「さくらんぼ方式」に掛け算記号を入れて見やすくしておきました。

成績が中の上でもさくらんぼ方式を習ってしまうと、普通のやり方がなかなか習得できません。予習方式でやっている生徒は、このような変法を相手にしませんから害がないのですが、9割の生徒には害があります。
中学校では基本に忠実に教えてもらいたい。

高校の数学担当の先生たちは数学科や物理学科卒でないと、数学の教員免許が下りないので、このような教え方をする先生はいないとおもいますが、中学校の数学の免許は教育大卒なら数学が苦手な学生にも取得できてしまいます。

教員になってから、専門知識の足りないことを自覚して基本に忠実に勉強すれば問題ないのですが、変法か標準法かの区別も付かないで、このような教え方をしては後々生徒たちが大迷惑です。
しっかり学んでほしいと思います。

投稿してくればamandaさんは女子大の数学科卒です。わたしの言うことはともかく、彼女の言は聞き入れたほうがいいですよ。(笑)

by ebisu (2016-12-23 13:23) 

後志のおじさん

道東で大雪の時はこちらはあまり降らない。
今日は雨でしたがみぞれに変わりつつあります。明日からまた仕事と雪掻きのダブルパンチだろうなぁ、と思っています。

「新開発」の素因数分解のやり方を甚だ興味深く読みました。感覚的な印象ですが、

合格先生とか、Hirosuke という方が、
「asは、イコールという意味だ!」と教えればいい、と盛り上がっていた場面とか、

4項目3段階箇条書きが、文章作法だ!という主張とか、

私には全く同じに見えています。

自分にかかってくるかもしれない、「冷や水」を全く想定していない。

幸せな方々と思われます。

by 後志のおじさん (2016-12-23 14:09) 

ZAPPER

この凄まじく変な教え方、かなり前から普及していますね。思うに、これもまた教育大附属中学校由来なのでしょうか?

昔は小学校で教えたL.C.MとG.C.M。そのやり方を教えてしまえばいいものを…。まともに高校数学を勉強したことがある人間は、こんな狂った教え方、即座に否定するはずですね…。

これだもん、素因数分解すらまともにできなくなりますね…。
by ZAPPER (2016-12-23 15:13) 

amanda

ありがとうございます。見やすくなりました。この方式で教える意図は全然わかりませんが。

素因数分解=自然数を素数の積の形にあらわすこと
(2以上の自然数はすべて素数の積で表せる)
なので、一番小さい素数(一番簡単な2)から割り算を試していくのは自然な流れだと思っていましたが、その部分すっぽり抜けてたのかな?


あと、生意気申してすみません。女子大数学科を前面に出すのはもう勘弁して下さい(汗) 私は劣等生でしたので。数学が得意になったと思ってたのは大学入るまででした…それすらすっかり忘れてて今もリハビリ中です。ようやく数ⅡAくらいでしょうか。合間に少しずつやってるので全然進みません(>_<)

ところで、後志のおじさんのコメントを読んで、会社に入社してすぐに英語のマニュアルを翻訳しろと言われ、コンピュータ用語も全部日本語にしようとして部長に爆笑されたことを思い出しました。使える英語は本当に必須ですよね。でも、使える英語ってどんなものだろうと最近よく考えます。

by amanda (2016-12-23 15:42) 

ebisu

後志のおじさん

そちらは雨から霙(みぞれ)でしたか。
24cmの積雪で、午前中に2時間雪掻きをしました。体力に合わせてちんたらやるので時間がかかりますが、適度な運動、有酸素運動なので、鉄分も多めに消費したかなと気にしつつの雪掻きです。
でもやったあとの気持ちはいいものです。ぬるいお湯に使ってのんびりして昼寝しました。

例に挙げた素因数分解は根室管内の他の町でも同じ教え方をする先生がいる(amandaさんから)ようなので、お一人だけではないようです。
まともな方法が教えられないのでは困ります。他にも二つびっくりするような指導をしています。
結果は学力テスト数学の平均点で根室市内で最低の16点を出し続けています。釧路市と釧路町にはこんなに数学の平均点の低い中学校はありません。

民間会社なら、上司が注意・指導するのですが、何年たっても改まらずです、だからあえて書きました。来年以降の3年生が迷惑しないように。
「2乗2倍2乗」何のことか見当つくでしょう。「乗法公式その1」をこういう風に教えていますが、結果は惨憺たるものです。これも混乱の種。次回取り上げます。次々にやってしまうのです。分母の有理化も正しくはあるのですが、要点が抜けています。どれも基本の忠実ではないことから教えられた生徒たちが混乱を起こしています。

ところでasについて以前にそのような議論がありましたかね。たくさん議論したので、個々のことは忘れました。辞書を読んでいたらそういう議論は起きないはずですが・・・「イコールと同じ意味だ」ではすまない用例が何種類も出てきます。お二人とも当然、お読みになっています。
by ebisu (2016-12-23 15:44) 

後志のおじさん

ラーメンが出てくるまでの待時間に慌ただしく。

Amandaさん
私の考える「使える英語」の要は、
スピードと正確さです。
用途別のレベル分けは、ニムオロ塾♯2991&♯2992にコメントしてあります。

ebisu さん
あのお二方が、「as は同じという意味だ!」と盛り上がっていたのは、ニムオロ塾♯3002と♯3009にあります。

おっと、ラーメンがきました。ではまた。

by 後志のおじさん (2016-12-23 17:31) 

ebisu

amandaさん

議論に初等数論が出てくる辺りはやはり数学科卒です。(笑)
中学校の数学の先生で数論に興味があり、本を読んでいるくらいの人がいれば、授業は楽しいでしょうね。
楽しいと思うのは成績上位生に限定されるでしょうが。
中高生にいい本があります。

藤原正彦・小川洋子の共著『世にも美しい数学入門』

128ページに、
-----------------------------
なぜ数学者が素数にひかれるのか、まず一番大きい理由は、「1より大きなすべての整数は、素数であるか、いくつかの素数の積としてただ一通りにあらわされる」ということです。すべての整数は素因数分解できる、すなわち素数の積で書ける。・・・たから、素数はすべての整数の素だということなのです。
------------------------------

2個だけ差のない双子素数にも言及しています。たとえば、3と5、5と7、11と13、17と19、・・・
 では無限に双子素数があるでしょうか、というように興味をそそっていきます。

コンピュータ用語については、NTサーバーがでたころ、600ページほどの本を100ページくらいワープロ・オアシスを使って翻訳してみました。わたしもカタカナの使用をできるだけ避けて漢字熟語に直しました。(笑)
米国から専門家が来て、講演会を開いても、通訳が英語をカタカナに直すだけで、内容がわからないことがあったからです。
たとえば、アドミニストレーターを「管制官」と訳してました。
たぶん、amandaさんも似たようなことをやったのでしょう。

by ebisu (2016-12-23 18:57) 

ebisu

ZAPPERさん

由来がどこかは不明ですが、根室管内に二人は「さくらんぼ方式」で教えている先生がいるようです。釧路にもいるのですか。一生懸命に考えた結果なのでしょう。

「下手な考え休むに似たり」

基本を徹底するのが一番です。
by ebisu (2016-12-23 19:01) 

ZAPPER

展開・因数分解、それに平方子は顕著ですね。はっきり言います。「誰でも」できるようになる単元です!それが凄まじいほどできない…。申し訳ありませんが、常軌を逸したかの状況ですね。

有理化もまたそうですね。上位生すら、「分母にルート」が残っていることに違和感を感じません。凄まじいまでの練習不足。可哀想ですね、本当に可哀想。
by ZAPPER (2016-12-23 22:23) 

ZAPPER

×平方子
○平方根

さくらんぼ算は、足し算の導入時、小学校1年生に「10を作るため」に練習させるための教え方ですね。

ふざけるな!
ただそう言いたくなります。
by ZAPPER (2016-12-23 22:30) 

ebisu

ZAPPERさん

生徒が宿題のプリントを持ってきました。数日前にやった問題で今日の授業で「問題」が持ち上がりました。

√2=1.412と√20=4.472が与えられていて、√20000と√0.2はいくつかという問題でした。
生徒はちゃんと√20000=√2×100^2=10√2=14.12とやっていたのですが、それは間違いだと言って次の説明をしたそうです。

√20000=√20×10^2=10√20=44.72

この先生、数字のセンスがゼロですね。20と100を掛けたら2000です。問題は√20000でゼロが4つ付いています。

生徒にもう一度プリントを持っていって、「20×100=2000であって、20000にはなりませんと言え、他の生徒にも同じ説明をするだろうから」そう言いました。

無理数の計算でも?と思う指導をしていますが、これ以上書きません。欠点をあげつらうのが目的ではありませんので。予習方式で勉強している生徒だけが被害を免れています。
学力テストの数学の平均点が、根室の市街化地域の3校で一番低い16点であることがすべてを物語っています。もちろん、生徒たちにも問題はあります。
このままでは来年と再来年はもっと平均点が悪くなりそうです。
学校というところは、むずかしいところですね。
by ebisu (2016-12-23 23:05) 

ebisu

後志のおじさん

#2991、#2992、#3002、#3009を改めて読みました。懐かしい!
たしかに、asの議論をしていますね。
同等比較のas~asから出発して、asのコア・イメージが問題になっています。

前置詞withも俎板(まないた)に載せられました。

I helped him with his homework.

この文は、変形文法的には次のシンプルセンテンスを句構造に置き換えただけ。

I helped him.
He had his homework.

理屈がどの辺りまで妥当なのかという視点からもう一度読み返してみたら結構面白い議論でした。

最近、またNHKラジオ英会話の同調音読をしています。リズムがしみ込んでくるのが心地いい。
録音を書いてみる作業は慥かに耳をよくします。
わたしにとってはあの一連のシリーズの成果です。
専門書を読むだけでいいと思っていましたが、別の魅力があることに気が付きました。
議論に参加いただいた皆さんに感謝です。
by ebisu (2016-12-24 00:35) 

ebisu

後志のおじさん

マックスウェーバー『プロティスタンティズムの精神と資本主義の倫理』を読んでいますが、なるほどウェーバーは似たところがありますね。

教育⇒熟練工⇒工場労働者
教育なし⇒不熟練工⇒工場労働者

マルクスは熟練工は視野の外においていますが、ウェーバーは二本立てで考えていますね。
工場は現実に二本立てになっています。

日本人は八百万の神々へのささげ物を作るというのが仕事の原点です。だからまともな職人は仕事の手を抜かない。
ウェーバーのこの本と比較しながら考えると面白そうです。
シリーズでやってみようかと思います。

面白い視点の提供ありがとうございます。
by ebisu (2016-12-24 20:29) 

後志のおじさん

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神、なかなか面白いでしょう?(あの~、倫理と精神が逆になってますけど。)

さらには、宗教の職業倫理として行動規範を規定する部分も、ebisu経済理論と同様に大きな柱となっています。(宗教そのもののもつ、「神の性質」は真逆だとは思いますが)

ebisu経済理論を読んだ当初から、「なんか、ウェーバーっぽいなぁ。」と思うところがありまして、KJ法盗作の「文章作法」を潰すついでに書かせて貰いました。

類似のものを「知ってますよ。」と明示しながら論を綴るのと、自分独自の論のふりをして綴るのとでは全く別のものとなりりますから。

合格先生氏。西きょうじと大西なんとかさんの引き写しをあたかも自分の論であるかの如く繕った方。

Hirosuke 氏。大西なんとかさんの信者。

Kodera - Tuguo 氏。一定の頁数の枠の中に一項目ずつユニット化するという出版の編集技術を、文章作法と誤認した方。結果的に、当然KJ法と類似するがそうした周辺リスクには全く無頓着な方。

ebisu さんには、意図を汲みとって頂けてなによりです。上記お三方の轍を踏んではもらいたくなかったので。ebisu 経済理論の更なる発展を楽しみにしております。


(さて、TUGさんは、どんなコメントをしてくるかなぁ?これも楽しみです。完膚なきまで叩き潰して差し上げようと。ウズウズ。)

by 後志のおじさん (2016-12-24 22:43) 

ebisu

ほんどうだ、精神と倫理と逆になっています。
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」を日本人が育ててきた商道徳と繰り返し書いてきたので、「資本主義の倫理」となったようです。いよいよ配線が混線してきました。

この本にはキリスト教のさまざまな宗派が出てきて、一度整理する必要がありそうです。
宗派と年代と一覧表にして眺めるしかありません。

ウェーバーのほかの2冊は薄いのですが、これだけ412ページもあります。
訳者の大塚久雄氏の全集は本棚にあり、2冊は読んだ気がしますが、一ツ橋大学長だった増田四郎先生の特別講義を3人の院生で受講する機会に恵まれてからは、増田ファンに宗旨替えをしました。フィリードリッヒ・リスト『経済学の国民的体系』をテクストにした特別講義でしたが、毎週緊張の連続、講義という形ではなく、読んでいって自分の研究テーマと関連した論点をひっぱり出して毎回議論するのですから、えらいことでした。3人交代だからすぐに番が回ってきます。
増田先生の学風に実証研究の重みを感じました。そういう眼で見ると大塚史観はなにやら唯物史観のように結論ありきで論を進めているようで薄っぺらに感じるように変わったのです。

この本の翻訳文はところどころ読みにくいのです。大塚さんの本はそんなに読みにくくはなかったと記憶していますが、原文に問題があるのか翻訳技術の問題なのかわかりません。

何人かで「プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神」をテクストにして半年間ほどゼミをやりたい気分です。
by ebisu (2016-12-24 23:22) 

ebisu

ebisu経済理論についてその特徴を書いておきます。
①マルクス『資本論』は公理的構成をもつ
②マルクスは「工場労働=労働は苦役である」を第一の公理に設定して、その経済学を書いた
③第一の公理に職人仕事を措定すればまったく別な経済学が立ち上がる

以上三つがebisu経済学理論の特徴です。三つの特徴のうち、ひとつでも同じことを言っている経済学者は世の中に一人もいません。
ウェーバーが宗教と熟練工を取り上げているところは似ていますが、彼の視野には経済学が入ってきません。
しかし、わたしがたびたび引用する「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」はウェーバーの比較宗教社会学に包摂されると考えて間違いなさそうです。

ウェーバーという鏡にebisu経済理論を映してみることで何かが生まれそうな予感がします。楽しみですね。
by ebisu (2016-12-25 00:02) 

後志のおじさん

昨日、今日と穏やかな天気です。道東は結構降っているのかな?そちらが穏やかなときは、後志は雪ですからまあたまにはこっちも楽をさせて下さい(笑)。

もう少し近かったなら、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神、御一緒に読んでみたかった!こちらからだと夏道で、朝7時に家を出て、夕方7時に釧路です。これでは釧路での炉端焼きタイムになってebisu さんと勉強するはずが、zapper さんとジョッキを重ねて次の日に酒気帯びスレスレで帰って来るのがいいところになってしまう。(笑)

プロ倫、と呼んでいましたが岩波文庫とドイツ語版の2冊とも今のログハウスに引っ越す時に捨ててしまいまして、今は手元にないのです。都会に出られるのは3月ですので、買ってきて読み終わるまでは、プロ倫に関するこれ以上のコメントは控えさせて下さい。

ゼミ、読書会、懐かしいですねぇ。半端なことを口走るとキビシイ先輩から容赦なくやられたものです。合格先生氏もHirosuke 氏も知らない世界なのでしょうね。TUGさんという方は、中学生レベルの、「感受性豊かな」「傷つきやすい」方のようにお見受けしましたので片鱗に触れることすらできない世界です。

「意見」や「自論」をいうなら、突っ込まれて当たり前のこと。根拠、論拠を明確に。論点をずらすな!相手を封じられるだけの想定問答を用意しておけ。


私を鍛えてくれた世界です。

by 後志のおじさん (2016-12-25 21:38) 

ebisu

午前中は年賀状書きに精を出してました。午後になって賀状を書き終わり、郵便局(本局)までいって出し、買い物をして帰ってきたら、金曜日の雪掻きの疲労がどっと出てきて2時間ほど寝ました。

ウェーバーの「プロ倫」はゼミか読書会でやったのですか。ゼミですね、それもかなりハードな。

学部のときのゼミの4年次には院生になった先輩が二人参加してくれてました。3年生に気の毒でした。取り上げていたテクストは通称「グルントリッセ」、経済学部のゼミでも当時は取り上げるところがありませんでした。KJ法のように相手の論点の批判よりは、それに乗って論点を展開していく場面が多かったような気がします。もちろん、考えが浅ければ、自動的に破綻して、浅慮を自覚せざるをえないわけですが。もう一度考え直して、打開の破れ目がないか、本当に破綻しているのか、そういうことを検討するのも楽しいのです。3年生はすぐに破綻して気の毒でした。議論についていくのもたいへんそうでした。

哲学の教授による経済学のゼミだからおおらかだったのかもしれません。2年生からの3年間とっても楽しかった。ゼミのある日の前日は、つい夢中になって朝の5時ころになってから慌てて2時間ほど寝てから午後一のゼミに出ると、市倉先生も眠そうな顔をしているので、「眠そうですね?」と訊くと、「朝までイポリットの翻訳をしていたので寝てないんだよ」、そんなことがありました。
哲学の本ゼミと、グルントリッセの一般教養ゼミ、先生は両方のゼミをもっておられた。最初の年は『資本論』の後半でした、資本論を読み終わると、誰が言い出したのか記憶にないのですが、「グルントリッセ」を読もうということになったのです。どこが一般教養ゼミかと首を傾げざるをえませんが、ゼミのメンバーたちの士気が高く、望むところでした。
どういうわけか商学部の学生が多かった。

ほんとうは原価計算のゼミを取るつもりでしたが、ゼミ員の募集のときに用事があって1週間根室へ帰省していました。
あれが運命の分かれ道、経済学は神様が用意してくれた道でした。
原価計算の小沢先生には数回喫茶店でコーヒーをご馳走になって、ゼミに入る希望を話していました。それなのにやむをえない事情でキャンセル。天命だと思って、期限が過ぎていたのであきらめました。そのときに「一般教養ゼミ員」募集の張り紙を見たのです。小論提出が条件でした。これだ!とその瞬間に決めました。
小沢先生は早稲田大学大学院のご出身でした。どなたか財務諸表論の大御所の一番弟子だったはず。ああ、思い出しました、染谷先生ではなかったかな。古い記憶なので間違っていたら小沢先生御免なさい。
人の運命はいつどの方向に転がるか予測しがたいものです。(笑)

by ebisu (2016-12-25 23:14) 

amanda

「後志のおじさん」さん、

ありがとうございました。スピードと正確性・・・正確性というのが特に難しそうです。日々鍛錬が必要なんですね。聞き取りは、中学教科書の音声CDの会話もなかなか正確には聞き取れず、愕然としてしまいました。過去記事をよく読み返してやってみます。


ebisuさん、

会社での翻訳は、ご想像の通りです。高校生の時からカタカナにされただけのよくわからない英語は英英辞典を使うようにしていました。(あまりに古い父の辞書を使っていたせいか、予備校の先生から、愛用の辞典をいただいてしまい、今もそれを使っています。)ただ、最初の仕事だ!とテンパってしまい、必要のない略語まで(ROMとかCMOSとか)漢字熟語にしてしまい、爆笑されたのです(笑)

数論、美しいですね。マンデルブロー集合の図形に感動し、幾何学の先生のゼミに入りました。(複素数の計算は、ニガテでしたが・・・)
こちらでは、いつもいろいろな本が紹介されるので、楽しみにしています。
by amanda (2016-12-27 12:36) 

ebisu

amandaさん

ROMやCMOSまで漢字変換したのですか、それは強者です。(笑)

「読み出し専用メモリー」はいいとして、CMOSは訳語が思いつきません。
冗談はさておき、マンデルブロ集合は美しいですね。無限の彼方へ飛んでいきます。ミクロからマクロ、マクロからミクロへ無限の連鎖。
1989年にマンデルブロー集合に初めて出会いました。

'CHAOS making a new science' Written by James Gleeick, A PENGUN BOOK 1987

この本にはたくさんのマンデルブロー集合がカラーで載っています。
この本を読んだころはSRL八王子ラボで検査機器を購入やメーカとの共同開発をしていたころか、学術開発本部へ異動した直後です。
HIV検査が導入されて1年くらいで検体が急増したころでした。年間500検体くらい陽性でした。検査報告書は封筒に入れていましたので、HIV報告書用に自動封函機を導入しました。スクリーニングで陽性検体はすべてウェスタンブロット法で確認検査していたので、陽性の数は信頼がおけます。
厚生省の発表は十分の一くらい。事態の深刻さを隠蔽するいい加減なものです。そのせいで、先進国で日本だけが対策が送れて、いつまでも患者増に歯止めがかかりませんでした。
当時はSRLが国内のHIV検査の4割ほどやっていたはずですが、厚生省から問い合わせもはありませんでした。国内最大手の検査センターに問い合わせたら、HIVの現実が簡単にわかったはず。医師からの報告データを集計したもののようです。差がありすぎです。

そういうときに、この本を読んだのは、嘘にまみれた現実から離れたかったからかもしれません。息抜きがしたかったのでしょう。
きれいですよね、マンデルブロ集合、とっても。

画像データがここにあります。
マンデルブロ集合
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD%E9%9B%86%E5%90%88

https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&rlz=1I7SUNA_jaJP310&prmd=ivns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwjRxcDs6JPRAhUNOrwKHYXBD5oQsAQIKw
by ebisu (2016-12-27 16:11) 

直線番長

「さくらんぼ方式」って初めて聞いた。
最初の2項の積は適当でいいってこと?
こんなの、結局普通にやるのと変わらないような気がするんだけど
なんか意味あんのかね?

http://nogiviola.livedoor.biz/archives/4654634.html
by 直線番長 (2017-11-02 13:31) 

Tom

直線番長さん

乃木坂46の秋元真夏と欅坂46は長濱ねるはクイズ番組に出演しているので知ってます。もし彼女達が根室市に生まれ育ったら、学年1位を獲り続ける可能性が高いでしょうね。根室市内の公立中学校で「さくらんぼ方式」、「展開公式の覚え方」などおかしな授業をやってる現状を知ってるニムオロ塾の塾長さんだったらどうでしょう?過去の記事を読む限り、私は「No」だと思います。(ニムオロ塾の塾長さんが中学受験容認派なのか否定派なのか、どこまで道内の中学受験事情をご存知なのか?道内か道外の学校を薦めるのかは分かりませんが)



by Tom (2017-11-05 22:17) 

ebisu

Tomさん

根室にも学年トップは優秀な生徒がいます。

>もし彼女達が根室市に生まれ育ったら、学年1位を獲り続ける可能性が高いでしょうね

無理だと思います。各校の学年トップ学校の授業とは関係なしに都会の進学校とほぼ同じ進捗速度で学習しています。
学校の授業は無視してやっていますから、そういう生徒のはどんな変則指導をしても影響なしです。

ただ、そういうレベルの生徒の絶対数が激減したことは事実です。

道内の私立中学受験といっても、根室には私立中学がありません。中高一貫校では釧路の武修館がありますが、まだ新参者。
北海道では私立中学受験はあまり意味がないと思います。レベルの高いところがあれば別ですが…
したがって、中学受験に関してはあなたの推察通りNoです。東京で教えていた3年間は私立中学受験生も担当していました。いい学校がいろいろあります。

東京の私立中学受験は根室の子どもたちには薦めません。中学校を卒業するまでは親と一緒に暮らすメリットが大きい。精神的にも必要でしょう。

なお、「直線番長」さんの投稿には本欄で答えているので反応しませんでした。
by ebisu (2017-11-06 00:25) 

せん

初めてコメントさせて頂きます。せんと申します。
私は高校時代(三重県の公立高校出身です)、名古屋大学情報文化学部自然情報学科出身の先生が教科書に書かれていない内容(行列の線形性、2次曲線の離心率、行列の固有値・固有ベクトルなど)も教えていただきました。


by せん (2017-11-17 00:14) 

ebisu

せんさん

投稿ありがとうございます。
高校時代に素晴らしい先生に遭いましたね。
学習指導要領に定められた内容だけを、決められた授業時間にやる、こういうスタイルは労働力商品として自分の労働時間を売る「教育労働者」の典型的な在り方です。
そういう限界を乗り越えて(せんさんが高校時代に巡り合った)先生は教えた。授業の職人です。
自分の持っている専門知識の最大限、すなわち高校の内容の発展の先にあるものを折に触れて説明する。それを生徒が興味をもって聞いてくれたら、先生も授業が楽しい。生徒の能力に応じて自分の学んだことを伝えられるわけですから。

中学校の先生もそうあるべきですが、自然科学系の専門学部を出た先生は稀です。教えるほうの大半がそういう専門知識を持っていないという問題があります。

中学の数学教員は、教育大出身者の採用を半数以下にして、一般大学の数学科や物理学科や、その他の自然科学系学部出身者を採用すべきです。
教職課程も必要取得単位を半分以下にすべきです。下らぬものが多すぎます、とくに教育原理はくだらない。数ページテクストを読んだことがありますが、ばかばかしくて読み通す気になりませんでした。『エミール』でも読んだほうがよほどまし。脱線してしまいました、あはは。

by ebisu (2017-11-17 09:16) 

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