#3474 「広報根室」の人口統計表示唐突な変更 Dec. 5, 2016 [26. 地域医療・経済・財政]
広報根室vol.920「12月号」の裏表紙に人口統計が載っていますが、表示が変更されたのに気づいた市民は少なくないのでは?
11月号の表示と12月号の表示を対比してみます。
(前年同月比) (前月比)
人口 27,109人 (-579) 27,075人 (-34)
左側が11月号、右側が12月号です。おや34人しか減っていません。人口減少が突然ストップしたかのように見えますね。本当にそうでしょうか?
「前年同月比」が「前月比」に変更されているだけのことですが、変更理由の説明がありません。
従来どおりの表示に戻すとこうなります。
(前年同月比) (前年同月比)
人口 27,109人 (-579) 27,075人 (-594)
平成になってから、前年同月比で初めて600人を超えそうな勢いなのです。
藤原前市長時代の8年間は人口減少が年平均393人でしたが、長谷川市政に替わってからは、400人の大台に乗せ、さらに500人となり、ついに年間600人の減少を記録しそうです。#2603に藤原市政と長谷川市政の年度を追った人口推移表が載っています。
長谷川市長が無投票初当選したのは2006年9月ですが、このときの人口は31,443人でした。10年と1ヶ月で4,368人減少しました。
*#1187 無投票市長選 数字で見る根室の課題(2):人口推移 Sep.2, 2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-02
#2603 平成26年度根室市の予算:21年間の予算推移 Feb.25, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-25
移住促進なんて愚かな政策に予算を数年間費やして、成果は8人と聞きました。人口減少対策は、地元企業の経営改革が本筋で、若い人たちに夢を希望を与える職場を確保してやるのが真っ当なやり方ですが、長谷川市政は地元企業経営者たちに経営改革を言い出だせない。市長の諮問委員会の委員や委員長となって市政に協力してもらっているからモノが言えないのです。ベトナム秋刀魚輸出もそうでしたね。母体は「オール根室」という市政翼賛諸団体です。経済諸団体と市政の密着のしすぎは、市の未来にとって大きなマイナスになります。なぜかというと、必然的に90%以上の一般市民を排除した市政になるからです。
統計数字の表示を恣意的に変えてはいけないのは当たり前ですが、年間600人の人口減少を目前にして、だれがこんな恣意的な表示変更を決めたのか、市議会は追及すべきです。市政チェック機関として当然の義務ではないでしょうか。
夕張市の財政破綻は、箱物行政や映画祭などのイベントに狂って、真実のデータをわかりやすく市民に開示していなかったからではないでしょうか。
市立根室病院の事業赤字は一般会計からの繰出金で穴埋めした後の数字を公表していますが、市民への報告なのだから市民が理解できる民間会計基準で広報に載せるべきだと思います。そうすれば、毎年14.5~17.8億円の赤字が出ていることがはっきりします。事実を事実として公表し、それを知って市民もどうすべきか考えるべきです。
根室市は事実をごまかすことなく市民へ知らせるべきではないでしょうか。
花咲線を維持するためには3年後には沿線4自治体で共同して負担金を出す必要があります。JR側の資料は原価計算を含めて精査する必要がありますが、営業赤字額は年間10億円を超えていますから、根室市はおおよそ毎年2億円前後の負担金を出す必要があります。その財源を捻出する具体的な方法も決めなければならないのです。
なにもしなければ、JR北海道は民間会社ですから、債務超過や資金ショートが起きて経営破綻します。花咲線だけではすみません、北海道から鉄道が消えます。
新幹線とか札幌オリンピックなんて浮かれている余裕はとっくにないのです。ごまかしのないデータに基づいて正しい事実認識をした上で、考え、決断しなければならないのです。数字をごまかしていたら、事実に気がつくのが遅れ、時間切れとなって終わってしまいます。
こういう姑息な数字のごまかしをやる様子から判断すると、年間減少600人を目前にしてよほど慌てたのでしょう。いいんですよ、事実をそのまま公表して。
自分の仕事に忠実で正直な部課長がいるはずですが、どうしてこういうことを阻止しないのですか?ほとんどの幹部職員が根室で生まれ育った人たち、自分の町は自分で守る、そういう気概をもっていただきたい。ごまかしを続けるような町に未来はありません、子どもたちにこの町に未来はないと教育しているようなものです。子どもたちに胸を張って自慢できるようないい仕事をしてください。
*平成27年度月別人口推移(根室市のホームページ)
H27年11月1日の人口は、表の10月末日の数字を読めばいい。
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/A87E3E585ED98BD849257F7A001097E4?OpenDocument
11月号の表示と12月号の表示を対比してみます。
(前年同月比) (前月比)
人口 27,109人 (-579) 27,075人 (-34)
左側が11月号、右側が12月号です。おや34人しか減っていません。人口減少が突然ストップしたかのように見えますね。本当にそうでしょうか?
「前年同月比」が「前月比」に変更されているだけのことですが、変更理由の説明がありません。
従来どおりの表示に戻すとこうなります。
(前年同月比) (前年同月比)
人口 27,109人 (-579) 27,075人 (-594)
平成になってから、前年同月比で初めて600人を超えそうな勢いなのです。
藤原前市長時代の8年間は人口減少が年平均393人でしたが、長谷川市政に替わってからは、400人の大台に乗せ、さらに500人となり、ついに年間600人の減少を記録しそうです。#2603に藤原市政と長谷川市政の年度を追った人口推移表が載っています。
長谷川市長が無投票初当選したのは2006年9月ですが、このときの人口は31,443人でした。10年と1ヶ月で4,368人減少しました。
*#1187 無投票市長選 数字で見る根室の課題(2):人口推移 Sep.2, 2010
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-09-02
#2603 平成26年度根室市の予算:21年間の予算推移 Feb.25, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-02-25
移住促進なんて愚かな政策に予算を数年間費やして、成果は8人と聞きました。人口減少対策は、地元企業の経営改革が本筋で、若い人たちに夢を希望を与える職場を確保してやるのが真っ当なやり方ですが、長谷川市政は地元企業経営者たちに経営改革を言い出だせない。市長の諮問委員会の委員や委員長となって市政に協力してもらっているからモノが言えないのです。ベトナム秋刀魚輸出もそうでしたね。母体は「オール根室」という市政翼賛諸団体です。経済諸団体と市政の密着のしすぎは、市の未来にとって大きなマイナスになります。なぜかというと、必然的に90%以上の一般市民を排除した市政になるからです。
統計数字の表示を恣意的に変えてはいけないのは当たり前ですが、年間600人の人口減少を目前にして、だれがこんな恣意的な表示変更を決めたのか、市議会は追及すべきです。市政チェック機関として当然の義務ではないでしょうか。
夕張市の財政破綻は、箱物行政や映画祭などのイベントに狂って、真実のデータをわかりやすく市民に開示していなかったからではないでしょうか。
市立根室病院の事業赤字は一般会計からの繰出金で穴埋めした後の数字を公表していますが、市民への報告なのだから市民が理解できる民間会計基準で広報に載せるべきだと思います。そうすれば、毎年14.5~17.8億円の赤字が出ていることがはっきりします。事実を事実として公表し、それを知って市民もどうすべきか考えるべきです。
根室市は事実をごまかすことなく市民へ知らせるべきではないでしょうか。
花咲線を維持するためには3年後には沿線4自治体で共同して負担金を出す必要があります。JR側の資料は原価計算を含めて精査する必要がありますが、営業赤字額は年間10億円を超えていますから、根室市はおおよそ毎年2億円前後の負担金を出す必要があります。その財源を捻出する具体的な方法も決めなければならないのです。
なにもしなければ、JR北海道は民間会社ですから、債務超過や資金ショートが起きて経営破綻します。花咲線だけではすみません、北海道から鉄道が消えます。
新幹線とか札幌オリンピックなんて浮かれている余裕はとっくにないのです。ごまかしのないデータに基づいて正しい事実認識をした上で、考え、決断しなければならないのです。数字をごまかしていたら、事実に気がつくのが遅れ、時間切れとなって終わってしまいます。
こういう姑息な数字のごまかしをやる様子から判断すると、年間減少600人を目前にしてよほど慌てたのでしょう。いいんですよ、事実をそのまま公表して。
自分の仕事に忠実で正直な部課長がいるはずですが、どうしてこういうことを阻止しないのですか?ほとんどの幹部職員が根室で生まれ育った人たち、自分の町は自分で守る、そういう気概をもっていただきたい。ごまかしを続けるような町に未来はありません、子どもたちにこの町に未来はないと教育しているようなものです。子どもたちに胸を張って自慢できるようないい仕事をしてください。
*平成27年度月別人口推移(根室市のホームページ)
H27年11月1日の人口は、表の10月末日の数字を読めばいい。
http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/A87E3E585ED98BD849257F7A001097E4?OpenDocument
2016-12-04 17:19
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コメント(8)
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こんにちは。
ebisuさん。
この記事を読んで、広報根室を見ていないことを思い出しました。ありがとうございます。
人口の比較ですが、前年同月を前月に確かに変更されますね。
「比較」において、比較対象を変更すると大きくも小さくもできてしまいます。今回のように前年同月を前月に変更しては、増減が縮小されてみえます。
今回の場合、前年同月と前月を両方印字することでよかったはずです。なぜそのように対応しなかったの?
私としては世代間の人口数などを記載した方が根室市の人口問題がはっきりするのではと思いますけど?
移住促進政策は必要な政策ではあるが、正直今の根室に移住する人は少ないのではないでしょうか?
私から見ると、交通手段が「根室」は脆弱すぎます。
世の中には鉄道、飛行機、船、車と交通手段があるが、根室は「車」以外の交通手段がないに等しい。
その影響で観光産業は1日宿泊ではなく、1日で見て帰る通過の地域となってる。
それはなぜか?
最東端という観光ポイントがあるが、観光客が朝日を見るためには、市内から車で移動しなければならない。しかし公的機関ではなくあくまでも自分の車などを使用となる。
またノサップ近辺に昔は宿泊施設があったが今はない。
そのため、宿泊しても見たい風景と思ってもらえていないのが現実です。
釧路新聞にLCC新規就航の検討会議があったとの記事がある
http://www.news-kushiro.jp/news/20161204/201612041.html
もしLCCが就航しても根室に恩恵はあまりないでしょう。
逆に人口減少が加速することになるかも?
安価で東京などへ行けるようになれば、最初は根室に住居でも、何度か通っていると、東京の住居を探す人も多くなると考えます。
by 相川始 (2016-12-05 12:43)
相川さん
世代間の人口表示はいいですね。重要な情報ですから3区分くらいしてやってもらいたい。
①18歳まで
②19-64歳
③65歳以上
わたしを含めて③が8000人ほどいます。
紙面の関係から、裏表紙では無理でしょうね。
LCC新規就航はわたしはノーです。
「羽田⇔中標津空港』便は以前は2便ありましたが、現在は1便です。理由は利用客が少ないからです。
これにLCCが新規参入すれば、全日空には撤退の口実を与えることになります。経営判断なんてドライなものですよ。全日空はドル箱の幹線網だけに資源を集中したほうが儲かるのです。喜んで「羽田⇔中標津」線を廃止します。
わたしは東京へ行くのにLCCを利用したくありません。
鶴保沖縄・北方領土担当大臣も参加して協議しているようですが、阿呆の集まりに見えます。どうしてこんなに智慧が足りないのでしょう。
関係者は余計なことをしないでいただきたい。全日空が撤退したら中標津町民も根室市民も大迷惑です。
根室から釧路空港は遠いし、駐車場に車を一週間置いていったら、相当の料金がかかります。
仕事のできない人たちは、何もしないでくれるのが一番よい。
by ebisu (2016-12-05 13:19)
ebisuさん。
回答ありがとうございます。
LCCに関してですが、この話題の前に「北海道における空港民営化」が関係しますね。
あと数年の間に北海道のいくつかの空港が民営化されるおそれがあります。
その時点で全日空便が維持されるかが不明確となります。
人口約5万人が利用するための中標津空港では採算がとれないので、空港として維持するにはLCCでも就航してもらう必要があります。
私は
利用する立場から言えば、LCC就航はYESです。
将来的に考えられる全日空の撤退を考えると、LCC就航はNOです。
ただ空港が民営化されれば、否応なく全日空の撤退を提示するでしょうから、飛行機による移動がなくなるのは道東圏の経済などに打撃を与えることになると考える。
それをカバーするためのLCC就航も視野に入れないとまずいのかなと考えます。
中標津空港は釧路空港と異なり町内までが車で約10分で移動できるので、かなり便利な立地ではあるが、利用できる飛行機の数がすくないので、どしても釧路空港を選択しなければならない時があるのが忍びない。
価格も高いので、結局、車移動を選択または札幌から東京という移動をする人が多い。
by 相川始 (2016-12-05 14:09)
相川さん
意見交換、あるいは対話です、回答ではありません。
違った意見が投稿欄へ載ることで、別な角度からスポットライトがあたります。
ミスリードしないためにもそうあるべきだと思います。
「大企業」でいくつかの本社管理部門で仕事をしたことのある者の判断としては、LCCが就航すれば、勿怪の幸いに撤退すべしと言い出す者たちが判断の主導権を握ることを想定してしまいます。
この辺りはシビアなんです。
外食産業の店舗政策とも共通しています。
スクラップ・アンド・ビルドは当たり前で、ローカル線の廃止には痛痒を感じません。もちろん思い入れもないでしょう。あっさり切られるだけのことです。
だから、鶴保担当大臣以下、LCC導入を画策している関係者を阿呆だと決め付けているのです。
白日夢の中にあることから判断して、関係者に大企業の本社部門で仕事をした事のある人がいないのかもしれませんね。鉄路問題でもそうでしたが、問題解決に必要な人材を集められない、怖い話です。
by ebisu (2016-12-05 15:43)
こんにちは。
ebisuさん。
2016年12月08日
総合体育館建設へ/根室市
http://www.news-kushiro.jp/news/20161208/201612083.html
だそうです
by 相川始 (2016-12-08 12:14)
相川さん
見ました。明治公園の再開発40億円の話はどうなったのでしょうね。市議会議長は反対のご様子でした。
あれの代替予算ですかね。
「総合体育館整備市民委員会」のメンバーは恥かしいですね。
つくることが前提の委員会になぜ名を連ねるのか、こういう委員を「名誉職」として引き受けるのは時代錯誤です。
新規建設は必要ない、2中学校が耐震改修済みで、近々廃校になるので空いた体育館を使えばすむことです。20年後には人口が2万人を切ります。中標津がつくったから根室もなんてさもしい根性が情けない。すでに子供達に残してしまった地方債残高が300億円を超えています。市税収入は年間30億円に満たない。
相川さん、総合体育館市民整備委員会に名を連ねているオール根室は根室の癌ですね。
by ebisu (2016-12-08 19:08)
ロータリアンの掟、四つのテスト。
四つのテスト
1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるかどうか
言行はこれに照らしてから行うべし
私は未熟なロータリアンです。
「真実」「みんな」とは何なのか、いつも考えます。
根室のロータリアンの諸先輩は、いかがですか?
by ZAPPER (2016-12-08 21:03)
ロータリークラブというのは崇高な理念を持った団体なのですね。根室のクラブの面々を眺めていままで勘違いしていました。根室の二つのロータリークラブはどうして理念と現実がこんなにかけ離れてしまったのでしょう。理念どおりなら、体育館新設に反対意見表明をして当然だと思います。
中小企業家同友会の会則をネットで引いたら、宮崎県のものが出てきました。経営改善に努めることが書いてありました。至極当然ですが、そんなことなどほうっておいて、一部の間具会員でしょうが、ひたすら根室市政と癒着することばかり考えているようです。
理念に合わぬ会員は除名にしたらいい。
一部の不良会員以外のまじめな会員の皆様、ひたすら崇高な理念実現にまい進して精進されることを期待します。
by ebisu (2016-12-09 01:00)