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#3407 ノートをとる必要がないプリント主体授業増殖中  Sep. 8, 2016 [47. 語彙力と「読み・書き・そろばん」]

 ブログ「情熱空間」の記事を転載して紹介します。
 同じ事情は根室でもあります。生徒が分厚いプリント・ファイルを鞄に入れて持ち歩いているようになってから、もう7年になるかな、最初はB中学校1校だけでした。
 プリント授業が行き過ぎると、教科書をほとんど使わなくなりますから、いま教科書のどこをやっているのかわからない生徒が増えます。授業で教科書を軽視するのが常態になるので、生徒は教科書を読まなくなります。教科書のどこをやっているのか知らない生徒が増えたのですから、予習をする生徒が激減したのも当たり前で、学力テストの得点分布に影響しています。学校・学年によりばらつきが大きいのですが、学力上位層が激減し、下方にシフト、学力下位層が肥大化しているということは言えそうです。
 学力テストで400点以上が激減(各学校の学年で1-3名、10年前は5-15名)したのは、スマホの普及だけではなくて、教科書を読み、予習する生徒が激減したことも原因に数え挙げられるのではではないかと疑っています

(各学校では少なくとも12年分程度のデータは残してあるでしょうから、EXCELで加工して得点分布の変化を追って、(生徒たちやPTAや地域住民へ)学校ホームページ上で公開して議論してみたらいかがですか?データ公開を恐れる必要はありません、それどころか学力向上へ向けて具体的な協力が得られるでしょう。とってもデータがよい年度があります、そこから学ぶべきものがあるはずです。)

 中学校で板書をノートにとらなければ、高校生になってもやはり板書をちゃんとノートにとることはむずかしいのです、当たり前ですね。まだそれほどでもありませんが、この10年間で根室高校もプリント授業が増えました。生徒たちがノートを取るのが下手になったからそうしているのか、先生の都合でプリントを多用しているのか、直接お訊きしたことがないのでどちらとも判断がつきませんが、プリント授業が増えています。
 数学は宿題にプリントを多用しているだけのようですが、英語でプリント主体の授業をやっているケースが見受けられます。生徒のノートを見たり、時おり生徒に質問して確認しているわたしの個人的な感想ですが、英語は教科書を使っていても内容の解説が簡略すぎる嫌いがあります。
 こういうのを「負の連鎖」というのでしょうね。小学校でノート指導がちゃんとできていないと、中高で問題がどんどん大きくなります。そして社会人になったときには、・・・
 小・中・高で一貫してノートをとるトレーニングを積まなかった生徒たちが、高校を卒業してからどうなるのか想像したことがありますか?
 罪が深いのです。
 次のブログで「なぜ罪が深いのか」理由を紹介します。「読み・書き・そろばん(計算)」トレーニングはたくさんやらせないといけません。
 批判だけではつまらないので、具体的な《処方箋》を末尾に書いておきます。

ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8567315.html
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2016年09月06日

釧路という異国(ノートをとらせない学校)

釧路という異国。そう書かれたおしゃれなポスターがありましたっけ。たしか釧路空港の喫煙所の壁に張っていましたね。異国情緒漂う釧路に、ぜひお越しください。観光客誘致のためのツールなのでしょう。(でも、貼りっぱなしはよくないなぁ。破けているし黄ばんじゃっているしさ)

話は変わり、釧路の中学校。最近では小学校も同様に「毒されて」きました。何度かアップしておりますが、児童生徒にノートをとらせないという、異国情緒漂う不思議な学校の授業についてです。プリントを配り、それをノートに切った貼ったさせ、なにやら得体の知れないものを作成させる。かと思えば、ノートをまったく作らせずにただそれを綴らせるという100%完全なプリントオンリーの授業。というわけで、まずはご覧ください。

社会科。地理的分野ですが、公民的分野もまったく同じ、100%プリントオンリーの授業。そしてそのプリントを、折って畳んで綴るように言われ、こうしてファイルを作成するように指示されるんですね。で、これが釧路においての【ノート指導】だそうです。プリントにはまた「評価(ABC)」の欄があるので、これを提出させて眺めることを称して、【ノート検査】と言うのでしょうね、きっと。

IMG_0265




















お次は英語。これまた100%のプリント授業。で、折りたたんでノートに貼り付ける。ええ、これが【ノート指導】なんですね。驚きです。まさに、釧路という異国…。試験前には、これを開いて見直しなさいとの指示。ええ、それがこの地における試験勉強なのでしょう。自分で調べ自力でノートにまとめる。そうした勉強の仕方の指示は一切なしとか。

IMG_0266




















ちなみにこの中学校。国語は板書を写したノート(ってか、普通はそれがノートですよね、普通は)があり、授業で使ったプリントは別に綴られていました。というわけで合格ですね。数学は基本的に板書を写したノート。グラフや図形等、一部に関してはプリントを切った貼ったしていましたが、それは許容範囲でしょう。こちらも合格。理科もまた板書とプリントの切り貼りの合体といった感じですが、そこはやはり、すでに「やられちゃっている」のでしょう。切り貼りが多すぎでこちらは不合格。というわけで5教科中、まともに【ノート作り】がなされていたと判断できるのは2教科のみ。

(ただし、この中学校の名誉のために申し添えますが、この中学校の学力総合ABCの平均点は低いものではありません。市内・町内平均よりも上です。でも、これはいただけませんね、どう考えてもね。公立中学校なのであって、点数を上げるためには夜討ち朝駆けなんでもござれの塾なんかとは違いますよね。それなのにまるでどこかの塾のようですね、これは)

例によって繰り返し述べます。我が釧路では、こうしたプリントオンリーの授業や、プリントを切った貼ったさせてノートにぺったんこさせることを称して、【ノート作り】【ノート指導】というらしいです。これまた何度でも何度でも繰り返します。異常ですね、異常。こんな「ありえない授業」が普通のこととして確立してしまっているのです。釧路の常識は日本の非常識。しかしまぁ、なんという…。

狙いは2点ですね。きっと無意識なのだろうけれど。

この地の子ども達の多くは、幼少期より書くことに慣れていないので多めに板書をすると、つまりは文字をノートに書かせたなら、すぐにブーたれるんです。「手が痛い!」「やだ、書きたくない!」などと。しまいにゃイライラ不機嫌になって、ため息の果てに机に突っ伏してフリーズしたり、鉛筆をへし折ったり。ええ、まずもってその時点からして異常なんです、異常。

でもって、書かせても書くのが実にトロい。そりゃそうなんです、書かせる絶対量が低学年のうちから少ないので、だから書かせようとすると抵抗するし、書くスピードもまた実に遅くなる。そしてもう一つ。授業の進度が遅いんですよ。多くの場合、教師の側の授業の進め方が実にスローモー。教育行政がまた「ゆっくり丁寧に、分かりやすく教えましょう!」などのたまっているので、さらにトロさに拍車がかかっているんです。教科書が進まない、終わらない。ええ、だからこうしたプリント授業が(進度を稼げるとして)脚光を浴びる(?)と、そういうことなんです。

最後にもう一度。釧路という異国。ガラパゴスですよ、ガラパゴス。他地域、少なくとも道外ではこんな授業の進め方など非常識の極みでしょう、非常識。しかしそれがまかり通っているという我が釧路。こともあろうに、近隣町村の小中学校を束ねる教育センターだかなんだかからして、こうした切った貼っただの綴らせるだのを奨励しているという我が釧路。恥ずかしいったらありゃしない。まさに異国であります。

この部分、いつまで経ってもメスが入りません。ならばそれが入るまで延々と同じことを指摘し続けることにしましょう。大いに笑われ、大いに恥をかけばよろしい。後ろ指を指され、それに耐えられなくなるまで、ずっとこのバカな方式の授業とやらを続ければよろしい。釧路という異国。しかしまぁ、ひどいものです。

学校って、ノートをとらせないんですね…。愛する我が釧路が笑われています。

●板書をしない、ノートを使わない授業の実際
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8304762.html
●それは「授業」ではない!
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8325648.html
●「校内ノート展」で学力向上!
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8326617.html
●ここから先、この3つをやればいい
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8328468.html
●狂った学習指導(しかしそれが釧路スタンダード)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8386860.html
●「狂った授業」の生い立ち(釧路はガラパゴス)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8386989.html
●日付が書かれていないノート
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8387086.html
●非常識な釧路スタンダードを一掃せよ!
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8398760.html
●全道・全国平均クリアのために!(お次の3つの課題)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8400409.html

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《処方箋》
 教科書を使った授業をやって、生徒に板書をノートに写させたらいいと思います。ええ、そうなんです、昔からやっている当たり前の授業スタイルがいいんです。プリントは難易度の高い問題の補充と発展学習内容の解説に限定して使用します。
 発展学習内容とは、たとえば、順列と組み合わせのところでは、パーミュティーション記号やコンビネーション記号を使った式の解説とそれに関わる計算演習問題。2次関数では一般式と頂点座標まで、因数分解では「たすき掛け法」と片側が多項式になるものまで。中学校の教科書には載っていないが、理解を深めるために必要な情報は追加・解説し計算練習をさせておきましょう。成績上位の1割の生徒は消化できます。
 英語では、be going toと will の意味と使うシーンの違い、mustとhave toの意味と使うシーンの違い、someとanyの用法の説明、現在完了進行形の解説、aとanとtheの用法と意味解説、前置詞(あるいは副詞)の空間的な位置関係の解説など、学校の教科書には載っていないが、知っておいたほうがよいものはたくさんあります。
 成績上位層の好奇心をくすぐる工夫をして、彼ら・彼女たちの学力を伸ばしましょう。根室という教育僻地にいても、都会の子どもたちが私立の進学校で受けているものに比べてすこしはギャップを埋める授業を演出しましょう。
 根室で小中高の時代を過ごすことが学力の大きなハンディキャップとならないように、先生たちは授業のやり方をぜひ工夫してください。

 ZAPPERさん、ありがとう、いい記事でした。「情熱空間」から続けてもう一本紹介します。


*ゲーム・ネット・スマホ依存症 専用外来
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87%E5%A4%96%E6%9D%A5&rls=com.microsoft:ja:IE-SearchBox&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=ie7&rlz=1I7SUNA_jaJP310&gws_rd=ssl

**「子供のネット依存、治療に当たる久里浜医療センター院長が「生易しい問題ではない」と警告」
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130729/1051122/?rt=nocnt

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コメント 2

ZAPPER

ご紹介ありがとうございます。
なぜそれをするのか。なぜそれをしてはいけないのか。他の仕事も同様ですが、子どもの学習指導には動作や指示の一つ一つに明確に意味があるわけですが、実に残念なことに、今ではそのことすら見失ってしまっているのでしょう。

記事では言及を避けましたが、多くの場合、プリントそれ自体、実に低レベルです。教科書の太字をただなぞるかの穴埋め、単にそれだけ。旧教程の内容を盛り込むとか、発展内容を加えるとか、入試問題を意識するとか、そうした配慮はゼロ。教員志望の大学生に作らせても、もっとずっとまともなものができるだろうに。時にそう思うレベルのものも。

子ども達は勘違いをするわけです。そんな低レベルなもの、学習指導要領の養成を下回っている内容のものをしかし「普通」と認識してしまうので。ebisuさんがご指摘なさっている通り、教科書を使わない。使っているのだろうけれど、子ども達は教科書を見ない。そうした状況にもなっています。

「学校で何ページをやった?」と尋ねても答えが返ってきません。見るのはプリントで、教科書なんか見ちゃいませんから、そりゃそうなのでしょう。ひどいものです。「なぜそれがいけないのか」が理解できていないのですから…。
by ZAPPER (2016-09-08 12:07) 

ebisu

プリント授業を毎年繰り返すうちに、それがいつのまにかスタンダードになってしまったようです。

>「学校で何ページをやった?」と尋ねても答えが返ってきません。見るのはプリントで、教科書なんか見ちゃいませんから、そりゃそうなのでしょう。

「教科書のどこやっているの?」
「・・・わかんない」

こちらもこういう返事に慣れてきました。(苦笑)
異常なことは異常と言い続けなければ、そのままになってしまいます。
教科書や教科書準拠問題集と同レベルなら、プリント問題の必要ありませんね。
高校数学では教科書準拠問題集の問題がそのままB4版のプリントになって計算用の大きな余白がとられて宿題に出されています。

書かないから書けない、昔は「視写」なんて言葉もありませんでした。授業を聞きながらノートをとっていれば、相応のスピードがなければ書けませんから。
「読み・書き・そろばん(計算)」は基礎技能ですから、標準速度(「書き」は600語を16分)でやれるところまで、トレーニングすべきです。
足し算・引き算、そして掛け算・割り算は学年ごとに10分以内で標準速度ならやれる問題を定めるべきです。
生徒たちは自分の「読み・書き・そろばん(計算)」速度が遅いとは思っていません。
実際は、同じクラスの生徒に計算速度で1:30の差があるのが普通です。

具体的な目安くらいは作れるでしょう。算数や数学ならひとつの学校に先生が二人いればやれます。できないなら市教委がつくればいい。
そして年に一度、速度の測定をして、標準との差を通知したらいい。具体的なデータに基づいた議論と指導をすべきです。

そういうことを考えさせてくれる啓発記事、大変参考になりました、ありがとうございます。
by ebisu (2016-09-08 16:27) 

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