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#3351 根室市の人口減少の現状と対策: 前年同月比543人減 July 5, 2016 [26. 地域医療・経済・財政]

〈最終更新情報〉
7月6日午前8時半


 広報「根室vol.915,7月号」が届いた。裏表紙に根室の人口データが載っているので、いつも一番先にこのデータに目が行きます。3期目の長谷川市政は人口減対策として移住促進を叫んでいるのですが、それが効果があるのかないのかはデータで検証できます
 教育問題でも市教委は普段の学力テストデータすら見ていない。病院建て替え問題でも、損益計画と実績が毎年6億円も違っていますが、合理的な説明がなされないままです。こうして毎年効果のない政策が170億円もの予算を投じて繰り返されています。藤原市政時代には145億円まで縮小した市の予算が、人口が5000人以上減少しているのに25億円も増えています。
 それぞれの政策は客観的なデータでチェックすべきです。

 6月1日現在で、根室の人口は前年同月比543人減です。こんな数字は6月だけのことだと思いたい。根室市は移住対策(移住交流促進委員2名を任命、先月からヴォストークラボというカフェを開業しています)を柱とする人口減少食い止めに旗を振っているし、少子化対策推進室も設置したようで一生懸命に見えます。
 しかし、やっていることにまったく効果がないことはデータが示す通りで、根室の人口減は加速しています
 若い人たちが減っていくことに目を向けずに、出会いの場をつくれば何とかなると考えること自体がピントを外しています。高校を卒業して都会へ進学し、就職で戻ってこないことに目をつぶっていることもヘンな話です。地元企業に勤務する親たちのほとんどが、自分が働いている会社へは子供を勤めさせたくないようでは、人口減少を止められるはずがありません。
 ストレートに問題に目を向けなければ、有効な人口減少対策が出てくるはずがありません。
 オール根室と市政の癒着構造がまずいのは、持ちつ持たれつの関係を維持し、お互いに是正すべきことを言わないところにありますそうやってお互いに自分の問題から目を背け、問題の先送りをし続け、町の衰退を招いているのです。この悪弊は人を変えて戦後ずっと続いています。根室の癌といってよいでしょう。

 藤原前市長の時代はおおむね年間400人弱の減少でしたが、長谷川市長が3期続いて、人口減少は年間400人を超えました。年間400-500人の減少を続けていますが、前年同月比で500人減を超えるのは異例のことです。

======================
   人口 27,272人 (-543)
    男  13,015人 (-264)
    女  14,257人 (-279)
   世帯数 12,909世帯 (-114)

 (カッコ内は前年同月からの増減を表す)
======================

 世帯数の減少が3桁になるのも21世紀になってから初めてではないでしょうか。老人人口が8000人前後だから、子供たちを進学や就職で都会へ出した独居老人の死亡事例が多いのかもしれません。医療療養型病床が1ベッドもない根室の地域医療の現状を考えると、気になる数字の変化です。老人医療がこれほど貧困な市は全国にそうはありません。
 これは市政の判断ミスでした。市立根室病院の建て替えのときに、療養型病床を100ベッド持つべきでした要望が大きかったのにやらなかったのは、老健施設や特別養護老人施設への影響を考慮して遠慮したからでしょう。その後の市からの手厚い補助金交付(特養に5.5億円、老健施設に9億円)をみれば何を考えていたのかよくわかりますここでも市政が捻じ曲げられてしまっていますこういうところが根室のいけないところです。一部の者たちだけの閉鎖的なサークル内で話が決まってしまい、「私」があって「公」がないがしろにされてしまう。市議会はビジョンがないから、総合的な見地からものが言えない、ようするに市政をチェックできないのです。

 子供を都会に出してしまって独居老人が増えているのに、医療療養型病床のないことはたいへんな問題を引き起こします。たとえば、歩くことのできる認知症の親を自宅で介護できるのはせいぜい数ヶ月のことです。昼夜逆転し、夜中の2時ころ起きてきて大きな鍋に味噌汁を吹きこぼれそうなくらいつくることがあります。2階で寝ていて階下で物音がするなと確認に降りていくと、台所の照明がついています。朝だと勘違いしているのです。鍋いっぱいの味噌汁はほうっておけば吹きこぼれて火が消えます。ガスは出っ放しですから、そのうちに冷蔵庫のサーモスタットが働けば、ドカンと爆発炎上します。プロパンガスは都市ガスの8倍ほどの熱量があります、天然ガスに比べても熱量が大きいから、爆発も大きいのです。認知症の親を介護するというのはそういう風に「命がけ」のことなのです。
 認知症が進むと自分で排泄の処理ができなくなります、そして徘徊が始まるので、介護する側は満足に睡眠が取れなくなり、しだいに追い詰められていきます。排泄の介助がいるようになると、たいへんです。目を離すと自分でやります。感覚が麻痺しているので、手にすこしウンチがついていても気がつかずに、食器棚を開けて食器に触ったかもしれません。疑わしいと全部洗わなければなりません。
 外に出ると、家の前なのに方角も自分の家もわからなくなり、すたすた歩いてどこかへいってしまいます。そういう時は案外早く歩くのです。根室の冬は寒いから死んでしまいます。夏だって夜は13度付近まで下がるので、つねに目を離さずに見守っていなければならないのです。
 寝たきりになると排泄と褥創の処置が大きな課題になります。
 在宅介護は介護するほうも命がけです。自分の体力がもう持たないと思ったときに、人間の精神はおかしくなっています
(わたしは、食べることを拒否して死にたいと思います。絶食は苦しくありませんから、水だけいただいて体の衰弱を待てばいい。おおよそ2週間で精神が透明になり、3週間くらいで意識が朦朧としてくるのではないかと思います。チューブにつながれての一時的延命は勘弁願います。その旨をしたためた遺書を残しておかないと、希望通りにはなりません。死に方のついての遺言書は自書して用意しておきましょう、日付を入れることを忘れないように。雛形をネットでみて参考にすれば要件を満たした遺言書を作成できます。)

 隣の中標津町では殺人が起きました介護中の子供が精神的に追い詰められて親を殺しましたほんとうにお気の毒なことでした。類似の事件は全国あちこちで起きています。中標津町には石田病院という老人介護のための療養型病院がありますが、それでも事件は起きました。根室にはそれすらないのです
 近隣のいくつかの療養型病院に根室のお年寄りが入院されていますが、地元の人を優先するので、患者が増えるにしたがって、受け入れが困難になってきている事実を知っている市民がどれだけいますか?
 危篤になってもすぐに家族が駆けつけてこれる距離でなければ、家族や友人に看取られることなく死ぬしかありません。だれしも最後は家族や友人に看取られながら静かに逝きたいのではありませんか?
 これから徐々に老人介護と終末医療の問題がクローズアップされるでしょう。市政は私たちの未来に直結しています。何も言わなければ、それなりの未来がまっています。

 人口減対策は何度も書いているので、過去ログのURLを並べておくのでそちらを参照してください。

 簡潔に書くと、若い人たちにとって魅力的な地元企業がすくないということ。閉鎖的で自分の家族だけを重視するような同属経営が多すぎることや、閉鎖的な市政運営が根室の町から活気を奪い続けていることは、市民の多くが感じていることです。
 それは市民意識調査*にも現れています。根室に住み続けたくないという人が40.1%もいます。根室青年会議所が以前実施した意識調査の結果の数値です。この数値は町の閉鎖性を打ち破ることで変えられます。あれから何年もたちますが、青年会議所はぜひ根室の閉鎖性を打ち破る活動へと舵を切っていただきたい。商工会議所や中小企業家同友会、ライオンズクラブ、ロータリークラブも自分の企業の決算情報を従業員にオープンにすると同時に根室の閉鎖性を打ち破る活動を地道にやったらいかがですか?

 根室の人口減を緩和できるのは、市役所ではありません、地元企業の経営に関係しているあなたたちです

 ようするに、店頭公開企業並みのオープン性を獲得すればいいだけです。
 ○決算情報を従業員に開示する
 ○予算制度を導入する
 ○予算・決算・賞与の関係を明快にする
   「予算達成のときは賞与は○ヶ月」と約束する
 ○経理規程をつくり、厳格に運用する
 ○退職金規程をつくり、毎年度末に従業員に現在時点での退職金額を通知する

 業務規程や給与規程はどの会社でも整備しているでしょうから、オープン経営上重要な5項目だけを例示しました。
 夢と希望を従業員に語れる経営者が増えるといいですね

 企業規模が大きいほどたくさんの人を雇用しているでしょうから、閉鎖性を打破しないと人材を集められなくなって倒産します。
 最近4年間で生産年齢人口が445万人も減少しています。失業率が最低水準にあるのは、アベノミクスの成果ではなくて、団塊世代が65歳以上になることで生産年齢人口の急激な縮小が起きているからです。
 過去に根室最大の企業であった日本合同缶詰株式会社の倒産例をみると、倒産の十数年前から、女工さんを集められなくなっていたという重要な事実があります。ベテランの男工さんたちも次々に見切りをつけて根室を去った、昭和36-37年ころの話です。あのころはタラバガニが膨大に取れていた。主力の蟹の缶詰は加工技術の粋を集めたものです。技術改良に励む男工さんたちがいなくなり、女工さんが集まらなくなれば、品質改善ができない。技術的進歩が止まってしまうと仕事の魅力は半減します。乱獲で資源が激減したことも追い討ちをかけました。

 人が集まらないというのは、その企業が閉鎖的で自力改善の余地がなく、したがって将来性に魅力がないからです。根室で育った若者たちが戻ってこないというのはそれなりの理由があるから。閉鎖性を打ち破り、自ら改革をしなければ倒産が相次ぐだけのことですよ。
 根室市の水産業界はこの三十年間、改革に次ぐ改革を続けている浜中農協石橋組合長に学んでもらいたい。
 謙虚に学ばなければ自滅するだけのことです、1979年に倒産した日本合同缶詰と同じ轍を踏んではいけません。


*#1395 根室市23年度予算案:「根室再興」???  Feb. 25, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-02-25
 <抜粋引用>
=========================
 市民アンケートは2009年6月に根室青年会議所が実施した数値があるが、なぜ古い2003年度の統計を使ったのだろう?
 2009年6月の市民意識調査によれば、あなたにとって根室は住みやすい街ですか」という問に対して、
 「とても住みやすい」⇒ 3.6%
 「住みやすい」    ⇒26.7%
 「普通」        ⇒46.9%
  「住みにくい」    ⇒17.7%
 「とても住みにくい」 ⇒ 5.6%

 「第3問 今後も根室に住み続けたいと思いますか」
 「ずっと住み続けたい」   ⇒13.8%
 「できれば住み続けたい」⇒46.1%
 「できれば住みたくない」 ⇒30.8%
 「住みたくない」           ⇒ 9.3%

 ラムサール条約の春国岱があり、これだけ自然が豊かな街であるのに「とても住みやすい」と思う人はたったの3.6%しかいない。住みたくないという人は40.1%もいるのである。中標津の同種の調査をみた記憶があるが、比べものにならない。日本で最高クラスの自然環境を有していながら住みにくい街というのは、その原因が人為的なものであることを示唆しているのだろう。
 住みにくい街にしているのは何か本気で考えたことがあるのだろうか?人口3万人の町でありながら、療養病床が1ベッドもない老人が住みにくい街を固定化しつつあるのはH市政だ。人口減少は数年前まで年間400人を切っていたが、最近の市の広報を見ると前年同月比で450~460人も減っているのではなかったか?H市長とわずか三百数十人の「オール根室」が根室の市政を壟断している。ごく小数の者たちが恣意的に街を運営していることに異を唱えない大多数の一般市民も不甲斐ないと言っては言いすぎだろうか。
=========================

 #1945 根室移住PRに本腰(北海道新聞より) May 22, 2012 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-05-22


 #2332 19~29歳対象 根室市アンケート 異常に低い回収率13.2% Jun. 16, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-06-16

 #2542 根室の人口:『広報ねむろ1月号』より Dec. 26, 2013 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-12-25

 #2610 二十年間で半減している根室の中学生人口 Mar. 4, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-03-04

 #2665-2 次の根室市長選挙の争点:市立根室病院赤字は20億円を超えた? May 3, 2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-05-03-1

 #2970 根室市の人口減少対策 Feb.11, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-11-1


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とんとろ

広報に喫茶店ができて、ロシア語で東を意味する研究所とか。若い人が決めたのでしょうかね…
by とんとろ (2016-07-05 12:50) 

ebisu

とんとろさん

「ヴォストーク ラボ」、喫茶店らしからぬ名前ですが、ラボとついているところを見ると、何らかの実験的な試みという意味合いがこめられているのでしょう。
移住交流推進委員の方がやっているので、団塊世代の私から見たら「若い人」の範疇に入れていいのではないかと思います。(笑)

移住推進委員のブログがちっとも更新されていなかったので、どうしたのかと思っていました。

人口減少への歯止めのための「移住交流促進委員」だったはずですが、「移住」を外して、「交流委員」になったのでしょう。

人口減少に歯止めをかけるには地元企業の改革が本筋でして、「移住交流促進」は最初から的を外した政策です。国の補助金を使うためのアイデアででしょう。

市民の皆さん、駅まで出かけた折にはカフェ・ヴォストークへお寄りください。がんばっている委員のお二人を励ましてあげましょう。

by ebisu (2016-07-05 16:32) 

相川始

こんにちは。

「ヴォストーク ラボ」は私も初耳です。
意味から察すると、ロシアの人類初の有人宇宙飛行ボストークが由来なのか?
私たちが生きている間に宇宙へ行けるのかな??

移住交流推進委員の方頑張ってください。

根室市の人口減少は既に加速度を増してきています。
人口問題だけではなく、医療や介護など全般的に問題点が増加しており、直面の部分のみ対応するという市政対応に昔から変化がない。

そもそも役所勤務者も退職したら、既に遠方にいる子供たちのところへ移住される。そんな中で少子化対策を行っても意味がない。

以前にも記載した記憶があるが、観光で、根室は既に通過点扱い。また交通の便の以外に不便である。

私の案としては、
・緑町の再開発事業を考える。
現行のイオン施設は老朽化しているので、これを巻き込んだ再開発として、1Fを緑町のテナント商店街とし、2Fより上はイオンにする。
テナント部分は個人参加型で2週間単位などで出店できるなどを行い、今後起業しやすい体制をつくる。高校生や中学生でもOKにする

・最東端アピール
頻繁に観光バスで東根室観光している人を見るが、もう少しアピールをした方が良いと思う。

病院などの福祉関連は正直色々あるが、意見としては、誠実な対応をしてくださいといいたい。
病院の赤字増加の調査もせずに、ただ垂れ流しているのは問題です。私の耳には原因部分が聞き届いてますが、これに手を出すと反感となるので、誰もが見て見ないふりらしいです。
「船頭多くして、船、山昇る」状態ではないだろうか?

経費削減するには、事務だけではなく医者側の協力が必要です。一般的な医者は協力してくれないでしょうけど
by 相川始 (2016-07-06 12:36) 

ebisu

こんばんは。

ヴォストーク1号は1961年、人類初の有人ロケットでした。米国よりもソ連のほうが早かった。
団塊世代のわたしは小学6年生、たぶん北海道新聞で「人類初の有人飛行」の記事を読んだのでしょう。まったく記憶にありませんが、ヴォストークという単語は焼きついていました。

イオンは建物は寺島の所有ですが、フロアや面積を増やしても入るテナントはほとんどないと思います。高い家賃を支払って入れるお店はほとんどないでしょう。

東根室は毎日観光バスが難題も来ていますが、トイレすらないありさまです。まずトイレを作るべきでしょう。東根室駅までバスで来て、厚岸まで汽車に乗るという観光コースがあるようですが、雨のときなどたいへんです。ずぶぬれになった観光客の皆さんは、どういう印象をお持ちになっているのか、心配です。最東端の駅東根室は観光の目玉の一つですから、雨宿りできる施設ぐらいはあってもよいのでは?

市立病院は外部監査を入れるべきです。市議会は「市立根室病院巨額赤字対策特別委員会」を設置して、市民に説明すべきです。病院のほうからは赤字拡大に関して原因も対策もさっぱり具体的な報告がありません。チェック機能を果たしてもらいたいと思います。
データ分析や対策でわからないことがあれば、ebisuが専門家ですから、データを持参して来てください。
by ebisu (2016-07-06 23:14) 

相川始

おはようごじゃいます。
回答ありがとうでござる

イオンの件は、建物老朽化もあるのですから、緑町(鈴木時計店あたり)などの広範囲で建替えを含んだ再興が必要だという意味です。言葉足らずですいません。
そうでもしないと共存することは無理なのは、他地域で明白な事実です。

そもそもマルシェができ、緑町に来訪する人が減少した事実があります。今、緑町に新たな出店しても、人の流れはそう簡単に変化しません。
昨日の新聞で商店街の記事がありましたが、今さら感の対応と思うが?
数手遅いですよ~。

病院の件は、市議会も信用できません。所詮は身の保身しか考えない人たちです。(一部の人が頑張っても潰されて終わりです。そんな議会では意味がない)

民間の監査委員会を設置し、監視する必要があります。
赤字を3年以内に半額以下に対応できないのであれば、将来の病院維持にも危険信号となるでしょう。
正直、病院側は市が補てんするから、データ分析や対策も軽い気持ちなのかな?
聞いた話では、医師待遇面は前より優遇されたらしく、役所は常にYESの回答で、反対者がいないようです。
その弊害で人件費が拡大したと聞き届いてます。

確か人件費の縮小のために電子カルテ導入したのでは?
以前の議会の議事録にそんな記載があったような気が。。。
by 相川始 (2016-07-07 07:19) 

ebisu

おはようございます。

緑町の昭和30年代の賑わいが記憶にある団塊世代のebisuは、その役割がとっくに終わったのだろうと思います。
つまり、緑町商店街へのニーズはないと。

理由を説明しましょう。緑町の主力店は「やすやす屋」「山一」「川原商店」でした。大きな靴屋さんもありました。
「やすやす屋」は日用雑貨品、「山一」は衣料品店、川原商店は食料品店でした。この3店を核にして、クラスター構造ができていました。二つがなくなり、クラスター構造が壊れたのは昭和50年代でしょう。
人口減少が進む中、住宅は郊外へと広がりました。駐車場スペースのない緑町商店街はその時点で役割を終えたのです。
新しい店は駐車場スペースのとれる別の場所に次々にできました。緑町商店街が消滅するのは当然のことです。「めがねのすずき」も緑町に見切りをつけて大正町のショッピング街へ移転しました。それでいいのですよ。「やすやす屋」もファミリーデパートへ移転したが経営に失敗、消滅しました。あの安売り店がテナントとして入ることは無理だったのです。簡単なシミュレーションで理解できたはずです。

食料品と日用雑貨類は、イオン、札幌コープ、ホクレンショップ、マルシェと大型店が4点もあります。ほかに札幌ドラッグやツルハドラッグも日用品や食料品を扱っています。

だから緑町を再開発して大型のショッピングセンターを建設してもニーズがないのです。高い賃料を支払って利益の出る商店規模の物品販売業は根室にはもう存在しません。ホクレンショップに出店している「魚信」が唯一の例外。ほかにありますか?

衣料品が残された分野ですが、これも中標津や釧路で買う人がほとんどでしょう。
なぜ、そうなったかというと、根室の商人は仕入先の開拓に実に不熱心だからです。戦後ずっとそうでした。道内仕入れですから、仕入れ単価が高い。数を捌く商才もありません。だから、衣料品店のテナントも入るお店がないでしょう。

方法がないわけではありません。東京に住む兄弟姉妹に仕入れを任せることですが、センスがないといけませんね。神田の馬食横山町には衣料品の卸が軒を連ねていますが、そこから直接現金で仕入れると安く仕入れができます。ただし、仕入れたものを売り切らなけらば損失が出ます。衣料品はそれくらいシビアな商売なんです。そういう経営能力のある商人が根室に育たなかったということでしょう。中標津町の地元スーパはそういう仕入先開拓努力を数十年続けた方でしょう。

無理をする必要はない、立派な建物を建てて再開発をしたところで、入るテナントはありません。緑町は空き地でいいのです。
現在商売をやっている人だって、子供に継がせようと思っている人はほとんどいません。先細りがはっきりしているからです。
そして緑町の低いところは水害地帯です。

病院の件はここまでこじらせてしまったら、もうどうにもならないでしょう。なるようになります。
根室から市立病院が消滅する日が近づいています。このままでは、早晩、入院施設を維持できなくなり、規模縮小か閉院に追い込まれます。

市立病院が規模縮小や廃院になって困るのは市民です。
どういうことになるのか想像してみてください。
地元医院はいつも満員で長時間またなければならない。
地元に専門医がいない場合は釧路まで通院しなければならない。
終末医療も釧路や近隣の療養型病院が大半、病気になった老人は家族にすら看取られずに息を引き取る。
そういうことが現実になります。

根室市民はおとなしい、市長や「オール根室」が好き勝手し放題で、そして市政になにもクレームを言わない。だから歯止めがなくなり、町から市立病院機能すら失ってしまうのです。
by ebisu (2016-07-07 08:52) 

相川始

回答ありがとうございます。

緑町商店街へのニーズがないのは同意します。
緑町終焉は、やすやす屋の閉店と鈴木時計店の移設が衰退を加速させました。
後の商店街の組合も役所側も改善対応を蔑ろにし、今さらの対応策を講じようとしている。
それに対しての案であり、別に緑町自体、廃商店街にしても構わないと私は考えている。
※若者の職を確保できない町は衰退するだけですし

病院の件にも同意です。
ただ市立病院自体が孝仁会に売却され、診療科縮小の未来しか私には見えません。
医師は根室で骨を埋める気はありませんから、危険を察知すれば根室から脱出すればよいだけですが、残された市民は医療難民になってしまいます。

私自身の本音は、
根室は夕張と同様に一度破産するべきだと考えています。
そこからすべてをやり直すことが必要なのかもしれない。

前の市長選挙で新しい風が吹き込まなかった時点で、根室は閉塞の道進んでいます。
by 相川始 (2016-07-07 10:04) 

ebisu

「根室まちづくり検討委員会」ができたのですね。こういう「官民協力」でまともな仕事ができたためしがあるのですか?

>緑町終焉は、やすやす屋の閉店と鈴木時計店の移設が衰退を加速させました。
>後の商店街の組合も役所側も改善対応を蔑ろにし、今さらの対応策を講じようとしている。

岡目八目、相川さんにも私にもよくみえます。
自助努力を怠って、補助金事業に飛びついていまさら何を言うのかという感があります。中小企業庁の補助金事業と新聞に出ていました。
「移住交流促進委員会」補助金事業でしたが、移住とは関係のないカフェをはじめたようです。1年間たったら、市のホームページで人件費込みで採算がどうなったのか報告してもらいたいものです。
根室お得意の技ですが、こんなことをやっているから町が衰退する。緑町商店街の面々に長期的なビジョンがなかっただけのことです。
強いニーズがあって「~委員会」ができるならまだしも、補助金が交付されるから受け皿団体を作ろうではお話になりません。

病院問題のほうも触れないといけませんね。
市立根室病院は孝仁会に売却できないのです。これも補助金事業ですから、売却するなら国から受け取った補助金の返済義務が市側に生じます。だから、売却は不可能です。市が招聘したコンサルタント提案の30億円以内で建て替えてたら、まだ可能性がありましたが、コストカット努力を怠り、2倍以上もかけてしまったのですから、アウトです。
孝仁会側も人を割く余裕がないと私は推察します。札幌の大野病院を買収しましたから、そちらが軌道に乗るまでは無理です。医者はともかくとして、経営のほうに割く人材が足りないでしょう。
孝仁会が根室に出てくるメリットは入院患者を釧路の病院に集中させることぐらいです。
運営委託しかやりようがないでしょうね。その場合は、外来診療科別に採算シミュレーションをして、赤字の大きい診療科を廃止、診療機能を大幅に縮小して外来患者だけを受け入れることになるでしょう。
市立病院の外来患者は多いですから、そこは孝仁会にとって魅力があります。
孝仁会に市立根室病院経営受託に割く人材(マネジメントの人材)の余裕がでなければ、廃院ということになるでしょう。

最悪のシナリオを想定して準備する必要があります。
現在までのところ、地域医療に関しては備えは何にもなさそうです。病院職員からも地元医師からも要望の強かった療養型病床すらもたなかったのですから。欲とオール根室がらみの利害に固執しているから、長期のビジョンがぐちゃぐちゃになる。

なにしろ、いまごろ「根室まちづくり検討委員会」を緑町商店街進行組合を中心にして立ち上げるくらい、センスがずれています、緑町商店街なぞ、もうとっくの昔にないのですよ。あるのは緑町シャッター街です。

7月6日の北海道新聞記事
「商店街の空き地・店舗活用を 根室まちづくり検討委員会が発足 市街地再生へ官民14団体結集」
を読んで、政策センスの悪さにあきれてあごが外れそうです。
とっくに手遅れですから、活用しなくていいのです。

つける薬がなくなれば、あとは相川さんの思っている通りになるのでしょう、それが一番の再生の道です。

>私自身の本音は、
>根室は夕張と同様に一度破産するべきだと考えています。
>そこからすべてをやり直すことが必要なのかもしれない。

政府財政が破綻しますから、その大混乱の中で根室市財政も大破綻です。準備はないどころか、人口減少が加速しているのに借金が200億円も積みあがっています。

他人事ではありませんよ、被害は住民みんながかぶります。病気を抱えた患者やこれから病気になって医療が必要になる人だけが困るわけではありません。
根室市役所職員の皆さんにも夕張市職員と同様の運命が迫っています。

それでもおとなしい根室市民はだまって運命を受け入れるだけです。
わたしは次の次代を担える心根がまっすぐな人材を数人ふるさとの根室に残すことぐらいしかできません。あとしばらくの間、自分がやれることを楽しくやります。

by ebisu (2016-07-07 11:52) 

ebisu

運営委託ということになれば、孝仁会から医師が派遣されます。看護師や検査やレントゲン技師、薬剤師、事務系のスタッフなどが入れ替えになるでしょう。採算を改善するためには人件費に手をつけるのが当然です。
医師は自分のところの意思を使ったほうがずっと安いから、再雇用はほとんどないでしょう。
看護師も年収ベースで200万円ほど差があるはずです。だから再雇用されても、年収は3割カットが当たり前になります。
医療器具や薬剤の購入コスト削減も徹底します。現在の孝仁会の取引先に全面的に変更になるでしょう。

こういうことを積み重ねて、採算面の改善が進むのです。
とことん悪くならなければ実行できません。根室市財政はさっさと破綻したほうがいい。そうならなければ改善・改革ができません。相川さん同様にわたしもこのごろそう思えてきました。
by ebisu (2016-07-07 12:03) 

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