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#3342 軽くなった木刀  June 24, 2016 [36. 健康]

<体力低下をあきらめていた10年間>
 10年前のスキルス胃癌の手術後、体重が12kgほど落ちたが、3kg戻して体重は61kg。高校生のころに65kgだったからそれよりもちょっとスリム。落ちた体重のほとんどが筋肉だったようで、脚力も腕力も著しく衰えた。サイクリングをすると脚力だけでなく腕の力の衰えのほうが大きいことに気がつく。ハンドルの抑えが利かない。サイクリングは案外に丈夫な上半身の筋力を要求するスポーツであるようだ。50歳を過ぎても懸垂が8回くらいできたのだが、術後はゼロ、9kgも軽くなったのに、まったく身体を持ち上げられない。最初は自分の体の反応が嘘のように感じたのだが、何度試してもダメなことがわかる。体重が10kgも減少したから、懸垂は20回、新記録が出せるだろうと思ってぶら下がってみたのである。腕は伸びたまま、身体は1cmも上へ持ち上がらない、なにこれ!ゼロ!ショックだった。
 術後10年が経過し、これ以上体重が増えないという現状を受け入れるようになった。あきらめの心境だったが、たまに歩くと足元がおぼつかないことがあるようになり、いけないと思った。「負の自信=やっても無駄、努力は実らない」という考えに縛られて、小さな努力をすることすらしなくなっていた。たまにやるサイクリングではなく、毎日やれる小さなことに目を向けるべきだったのである。
 体重移動でバランスを崩すと筋力があればふらつきの幅を小さくできるが、筋力が衰え、ある点を越えると、そのまま転倒につながるのだろう。そうなる前に努力することにした。
 それが木刀の素振りと四股踏み、そして股割りである。まだ、1ヶ月経たないが、効果が出始めた。

<験(げん)のあった素振りと四股踏み>
 八角形、1.5kg、長さ115cmの重量のある素振り用木刀を毎日200~300回ほど振っているが、昨日は妙に軽く感じた。筋力がついてきたのだろう。運動すると筋肉がつきやすい体質だから、少しの量でも毎日やるとそれなりにしっかりしてくる。小学生のときに思いっきり振っていた長柄の鉞に比べたら、1.5kgの素振り用木刀は軽い。あの鉞を思いっきり振って制止できれば、武蔵並みの腕力だろう。片手で刀を振り回すには途方もない腕力と体幹の裏づけがないと不可能だろう。
 四股踏みも30~50回ほど小分けにして毎日やっている、階段を駆け下っても足がふらつかなくなった。朝起きたらベッドの上で股割りをする。日に何度か股割ストレッチをしている。胸までぺたんと床につくのだが、足の開く角度が150度くらいしか開かないが、まあそんなものでいい、ほどほど。

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験(げん):①しるし。ききめ。 「効験(こうけん)・証験(しょうけん)・験者(げんじゃ)・霊験(れいげん) ②ためす。しらべる。「験算・経験・試験・実験・体験」
  ...『大辞林』より引用
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<ひそかな期待>
 今度東京に行ったら、新宿まで出かけられそうな気がする。数年前から毎年東京へ行っているが、駅の階段の上り下りが息が切れて億劫なので、家から歩いていける範囲に行動が制限されていた。
 今度は一人で新宿まで行けそうだ。あ、高島屋の隣のビルにあった新宿紀伊国屋がなくなったんだ。新宿へ行く用事のほうがなくなってしまった。神田神保町の三省堂がいいかな。とにかく電車に乗って一人で本屋を回ってみたい。

<筋肉量と唾液量には関係がある>
 唾液の量が少なくなったことは年齢のせいだと思っていたが、それだけではないようだ。夜中のラジオを聞いていたら筋肉量が減ると血液循環が悪くなり唾液の量が減ると医者が解説していた。ならばできる範囲で軽い運動を続けることがQOLの改善につながるということだろう。筋肉量の現象は唾液だけでなく、さまざまな影響を及ぼしているに違いない。
 四股を15回も踏むと、体が熱くなってくるのが感じられる。血液循環を盛んにするには素振りよりも四股のほうが効果が大きいことがわかった。
 毎日続けられるくらいの運動をほどほどにやる、「毎日振っている木刀が軽くなる」「腿周りが太くなる」など効果を確認できる、それが楽しい。

<"わたし青春している">
 昨年9月から来ている中2の生徒が成績がずっと上昇中だ。スマホとテレビ漬けになっていたのが、しっかり家庭学習できるように変わった。生活習慣の変更に成功した立派な生徒だが、成績が上がるので普段の勉強に充実感があるという。
「先生、わたし青春している感じがする」
「どうして?、ボーイフレンドでもできたのか?」
「勉強するのが楽しくなったの、勉強すると充実感があって、青春している感じがするの!」

 意外な感想にびっくりし、うれしくなる、こうして一人ひとりからそれぞれ違う元気をもらっているのだろう。生徒の笑顔に感謝。
 今回の期末テストは合計点で最高点を更新した。苦手だった数学は96点にアップ、すっかり自信がついたようだ。90点を超えると普段の授業はそのままほとんど理解できる、いや予習方式で塾で勉強をしているから、学校の授業が嘘のように簡単に理解できる。初めて90点を超えられたのは予習方式での勉強の効果がでたということ。英語もあがってきた。次回は90点台を超えて見せたらいい。
 生活習慣を変える「辛抱力」と毎日勉強する「努力」の両方を兼ね備えた生徒は、半年がんばれたらびっくりするほど成績が上がる。生活習慣を変えたこの生徒は偉い!
 入塾時にがんばれば今回の点数が取れるようになると言っても信じる生徒はいない。「そんなにあがるわけがない」、何度も聞いてきた台詞である。毎回やるテストの結果で自分の能力に見切りをつけてしまっているからだ。「負の自信」のマイナス効果は大きい、生徒の学力の伸びをがっちり抑えてしまう。心の問題を見抜き適切な処置をすることができたら、生徒は飛躍的に学力を向上させる。だから、「負の自信=わたし頭悪い」という固定観念を取り除くことも先生の役割である。
 大事なことは授業技術の他にもあることがわかる。教える分野の専門知識を深める努力を怠らぬことや他の分野に知的興味を持つことも、先生の総合力を高める。異分野に見えても深いところでは方法論を含めていろんなことに共通パターンが見えてくるものである。

*#2167 中学生の生活時間の使い方と基礎学力 Dec. 30, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-12-31


<期末テスト前日から風邪を引いた生徒>
 C中学校の期末テストが一昨日あった。昨日熱が出て学校を休んで寝込んでいたからテストを返してもらっていない。点数が気になっているのだろうが、熱があるのでは仕方がない。テストが近くなるとストレスで免疫が落ちるタイプなのかもしれない。さて、そうならどういう対策がありうるのか?
 テスト前日も風邪気味でマスクをしていた、鼻水がたくさん出て頻繁に鼻をかんでいた。

「風邪気味だからって、言い訳はナシだ、そういうときこそ意地でも最高点を更新しろ!」

 大学受験当日が風邪気味かどうかは神のみぞ知る、いいトレーニングになると、底意地の悪いebisu先生が喜こぶ。成績についてはぜんぜん心配していない。いままでの最高点を20点押し上げて見せろと言ってある。成績がよいと、天井に近いから20点アップはなかなか厳しいのである、でも全国レベルの偏差値70は、それよりもさらに10点上である。定期テストでなくて、学力テストで。
 これを機会に精神面で強くなって見せろ。

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