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#3249 公共交通機関と住民の役割 Mar. 2, 2016 [27. 花咲線廃線問題]

<更新情報>
3/3 朝8時45分追記 なつかしいエピソード

 今日は高校の卒業式です。吹雪で一日遅れました。今年の卒業生は元塾生が十人ほどいます。地元に就職が決まったのは(聞いている範囲では)昨年についで一人だけ、幸いなことにどちらも正規雇用です。高校で学力を上げました。
 ニムオロ塾をやめた後で、独力で人生を歩んでいける力を育てておくことができたなら、満足ですが、力が及ばない場合もあります。塾に来ても勉強に熱が入らない生徒もいます。学ぼうとする気持ちが心のどこかにあれば、苦労しながら足りないところを知るのですから、心配せずともいいのでしょう。元塾生に限らず、高校を卒業していく生徒の皆さんに必要な苦労と幸いあれ。

 北海道JRが400億円の赤字だという記事を1ヶ月以上前に読んだ気がします。根室本線だったはずが、花咲線に名称を変更したのはいつのことでしたか、高校を卒業してから35年間根室にいなかったのでわかりません。民間企業に変わったJR北海道は廃止を頭に描いていて、根室本線の基点を釧路に変えたのでしょう、みえみえです。こういう小細工が好きな経営者は、えてして大局を見誤るものです。
 JR北海道による花咲線廃止の説明会が1月に根室でありました。私はちょうど釧路で同窓会がらみの用事があったので根室にいませんでした。留萌線はすでに廃止の方向であるし、道内各地の利用客の少ない路線の廃止が具体的に進んでいます。
 著しい人口減と道路の整備が進み、車の所有が増えて利用客が激減してしまいました。燃費が善くなっているので一人で移動しても車の方が安い時代になりました。

 赤字が大きい路線から廃止していけば、残った路線に赤字路線に配布されていた固定費がオンされます。たとえ黒字線があったとしても赤字路線の廃止で、固定費の配布額が増大して赤字に転落してしまうのが、路線別原価計算の怖いところです。
 このままでは北海道から鉄路がすべて消えます。原価計算の仕組みを考えたら当然のことですよ。欲に目がくらみ新幹線を札幌まで延伸しようなどと声高に叫んでいる人たちがいるようですが、聞くも愚か。在来線の廃止とセットとなることはすこし規模の大きい会社経営をしている財界人ならわかってあたりまえですが、道内の経営者はそれほどレベルが低いのでしょうか?地元財界から真っ先に「新幹線は必要ありません、在来線の維持に智慧を絞りましょう」という声がなぜ出てこないのでしょう?

 根室市は観光に力を入れて町の活性化を図りたい、しかし、鉄路がなくなれば、日本最東端の「東根室駅」は観光スポットから消えてしまいます。観光スポットが一つなくなるだけではすみません、根室へのアクセスが不便になります。
 厚岸から鉄路で東根室まで来て、東根室駅から団体バスで移動というツアーも多いようです。夏や秋の観光シーズンには東根室駅で乗り降りする観光客が増えます。実は、東京の人たちは冬の流氷を見たいという人が多いのです。今は岸壁になって降りられませんが、昔は本町の坂の下には石組みの突堤があり、その辺りは浅瀬でしたから、氷に乗って子どもたちが遊んでいました。浮かんでいる氷を次々に飛んで渡ります。小さい氷に載ると沈んでいくので、大きい氷へすぐに飛び移ります。ドキドキハラハラ、とっても楽しいのすよ。端に乗るような下手をすると氷がバランスを失い傾きます、ドボーンと落ちたら、死ぬほど冷たい水の中に腰まで使ってしまいます。そういう場所がいまあったらそれだけで宿泊観光客が殺到したでしょう。「流氷乗り」あるいは「沿岸氷乗り」の体験ツアーです。
 花咲小学校下の砂浜も、本町の石の突堤もみな岸壁に変わりました。将来の観光スポットのことなんか誰も考えていなかったのです。長い眼で見て、将来必要なものは残しておかなければいけません。大局にたってそういうジャッジができる人材がいなかったから、いろんな芽をつぶしてきたのです。飛行場の誘致や、農業関係の大学誘致もそうでした。根室の芽を摘んできたのは、その時々のわずか10%に満たぬ「オール根室」のメンバーたちでした。つい昨年も、明治公園の再開発に元信金理事長殿が委員長となって異例の速さでゴーサインを出しました。こういう「オール根室」と市政の癒着構造が代を継いで根室の町の芽を摘んできたのです。
(委員長は公職ですからあえて元の肩書きをだしましたが、個人的な感想をいうと、いたって気さくな方で、好人物のようです。おそらくお忘れだと思いますが、一度珈琲をご馳走になっています。だが、現役時代を含めてその営業政策は感心しません。梅ヶ枝町3丁目にあった家のすぐ近くの根室信金が懐かしい。信金本店のお菓子屋さんの次女の「やっこちゃん」は幼馴染でよく遊びました。お父さんがビリヤードのお客様の一人で、子どものころかわいがってもらいました。ニュー香りの長男坊「ゴー」も幼馴染。O医院で検査業務を担当しているAさんも近くに家があり小学校の同級生、その2軒隣の歯科医の次女も何度も同級生でした。背が高かったT先生、人情に篤い人でした。「北国賛歌」の作詞者ですよ。T先生はオヤジのことを名前に「さん」をつけて呼んでいました。気があっていたようです。ビリヤード店主だったオヤジを「ゴロウサン」と呼ぶ、お客さんが数人いました。昨年の2月下旬に奥様が亡くなりましたが、印刷会社の会長のKさん(わたしは国学院大学文学博士の学位をお持ちのKさんを「先生」とお呼びしています)はT先生と根室商業の同級生です。
 両親が商売をしていたので「信金さん」に釣り銭の両替や預金、預金引き出しによく利用しました。小学校のころから、両替や預金の出し入れは長男の私の役割でした。)

 いま大局に立って、しっかり決断できたら、30年後がまるで違ったものになります。根室に住んでいるわたしたちが常に30年後の根室の在り様を決めています。他の誰でもないわたしたちがです。

 根室を訪れる観光客の足は団体旅行のバスとなります。路線バスがあったとしても、たとえば東京から路線バスの時刻表を検索・確認するのはなかなかたいへんです。
 出張で根室に来る人たちも、足が遠のくことは否めません。

 新聞報道によれば、根室市長はJRに廃線の再考を要求したようですが、そんなことで「民間企業」が赤字路線の廃止を再考するはずもありませんから、たんなるセレモニーです。
 子どもじゃあるまいし、話し合いをするなら、年額いくら根室市が負担できるのかということが取引材料になければなりません。年間8億から17億へと2倍にもなっている市立病院の赤字額を元に戻せたら、補助金分を引いてもJR花咲線を維持する経費は捻出できます。
 そういう自分たちでできることをしつつ、並行して花咲線沿線の四市町浜中町、厚岸町、釧路市、根室市で鉄路維持のための協議をすべきです。
 さらにそれぞれの地域で鉄度維持のためのNPOを立ち上げ、ドンドン増えつつある老人のボランティア組織が業務の一部を肩代わりすればいい。いまなら、団塊世代でJRを退職した人たちがいるから、業務の指導・協力をしてくれる人が現れます。
 市役所や町役場、市長・町長、そして地域に住んでいる住民やできることをする、ようするにやれることを見つけて、自助努力をすべきなのでしょう。他人任せがいけません。

 さて、一昨日「数年に一度」の暴風雪でした。昨日の朝には強風で飛ばされて、吹きだまったところは雪の量が多かったが、均(なら)すと20cmくらいでした。家の前にバス停がありますが、もちろん雪に埋もれました。向かい側のバス停はブルの除雪した雪と降り積もった雪で1.5mほどの高さになっています。昨日、午後に除雪しておきました。女房殿が3時ころ、「向かい側のバス停の通路開けておいたほうがいいよ」というのです。「了解」と鋼鉄製のスコップとアルミ製のスコップで20分ほど除雪して1.2mほどの幅で車道から歩道への通路を確保しました。
 今年はバス会社のブルをみかけません。ふだんバスを利用せずとも、自分の家の前のバス停くらいは自分で除雪するのがあたりまえ(自分でそう思い行動するだけで、人様にそうしろというつもりはありません、楽しいからやっているだけです)。通勤の人、通学の人、お年寄りの病院通い等々、それほど多くはないが利用客がいます。
 とくに中学校の敷地の前にある向かい側のバス停は、左折道路のところまで雪の山脈が続いて車道から歩道へ通れません。おおよそ100m弱の距離があります。道路は圧雪されてツルツルですから、ブレーキをかけたらスリップ事故が起きやすい。過去10年間で3度事故がありました、一つは夏場の雨の後の死亡事故、二つ目ボックスカーがひっくり返って背中で滑っていった事故、三つ目は吹雪の日にブレーキを踏んだのか軽四が道路端の雪山に突っ込みました。いずれも人が車道を歩いていたら、大怪我か死亡事故です。制限速度は時速50kmですが、道路が低くて車が少ないので速度オーバーしている車が多いのです。雨の降った後や雪の降った後は速度を落としましょう。
 ゆるい下りが直線になる部分ですから、速度の出しすぎになりやすい構造になっています。
 根室交通も除雪に人を雇っていましたが、ずいぶん前に廃止したようです。利用客が減少し、売上が減るのですから、それに応じて経費削減は民間企業ならあたりまえのこと。
 バス会社のブルは、町の中が優先であるからなかなかこちらまでは手が回らないようです。
 大丈夫、ここは任せてもらいたい。幸せなことにあと数年はやれそうです。

<向かい側のバス停>
 こんなに山になっているのはめったにありません、開けた通路の左にバス停の標識が立っています。車道から雪山の天辺まで1.6mです。もう50cmも積めばカマクラが造れます。小学校のころは雪のお城やカマクラを造りました。いまよりも雪が多かったんです。玄関から出られなくて、一度だけですが、2階の窓からスコップを持ってでたことがありました。いい景色でしょう?ebisuが52年前に通った懐かしい中学校のグラウンドです。
DSC00661.JPG


<バス停横から道路を撮る>
 100m弱、車道を歩くと左折道路があり、そこで「雪の山脈」が途切れます。そこまで歩くのは非常に危険です。お年よりは転ぶと骨折の恐れがあります。骨折をきっかけに寝たきりはご本人も介護する家族も辛い。
 今朝の車道は雪が押し固められてツルッツル、一部氷の状態でした。速度は30km/h以下、くれぐれも急ブレーキはかけないように。反対車線に飛び出すか、雪山に突っ込みます。100m手前の下りカーブが終わった辺りなら、重心の高い車は簡単に横転します。
DSC00663.JPG


 15分歩いて桂木の浜が見渡せるところまで行くと、大鷲やオジロ鷲がいるので、散歩にはニコンの8倍の双眼鏡をもっていきます。たまには鹿や狐も道端の草叢(くさむら)からじっとこちらをうかがっています。根室は市街地のすぐ隣に自然がいっぱいです。(笑)


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とんとろ

雪かきや花咲線問題など、地域、社会に貢献してくださってebisuさん、本当にありがとうございます。ご家族も素晴らしいですね。ブログから、今日は楽しい♪と伝わってきます^m^
by とんとろ (2016-03-03 06:56) 

ebisu

とんとろさん

おはようございます。
いまこうしてあるのは、子どものころ周りにいた大人たちのお陰です。近所の大人たちやビリヤードのお客さんに育ててもらいました。だから、2002年11月に35年ぶりにふるさとに戻ってきました。こんどはわたしがふるさとのために何かをする番です。微力でいい、すこしでいい、やれる範囲でやるべきことをやれたら、幸せです。

今日もよい天気、陽が当たって黒いアスファルトが温まり始めています。
春が近いですね。

先ほど、3ヶ月おきの血液検査に行ってきました。
マスブロン(ビタミンB12)とフェジン(鉄)を静注(静脈注射)してもらってきました。
ポンコツの身体は3カ月おきのメンテナンスが必要です。
主治医とスタッフの皆さんに感謝。

結局、一人で生きてはいないのです。こうしていろんな人たちに助けていただいて命をつないでいます。
だから、わたしも時々ふるさとや人様のために何かできることがあればと思います。

時々辛辣なことを書きますが、ごめんなさい。
これでも今年は、少し減らすように努力しています。
by ebisu (2016-03-03 12:10) 

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