SSブログ

#3232 根室市議会文教厚生常任委員長は共産党の方 Feb. 9, 2015 [55. さまざまな視点から教育を考える]

 市議会文教常任委員長は本田市議でした。市議会のホームページで確認したら共産党の鈴木一彦市議が委員長と書いてあります。どうやら昨年四月に変更があったようです。

http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/62C35C628578EE0749257D730006A7B8?OpenDocument

 「釧路の教育を考える会」の連中が「共産党の市議が文教厚生常任委員会の委員長」と聞いたら、びっくりするでしょう。自民党系の会派があるのにこういう大事なことに無関心なようです。共産党の市議が文教分野の常任委員会の委員長というのは全国でも珍しいのでは?

 病院の経営問題の調査をしはじめたら、市長からその市議が呼び出されて「叱責」があったという噂が巷に流れていたので、病院の経営改善上の問題点がうやむやになるのではと憂慮していました。指定管理者制度になって病院問題はますますアンタッチャブル化が進んでいるようです。
 言いたいことが言える明るい町には未来がありますが、言いたいことも言えない町にしたい勢力があるようです。5%のオール根室もそのうちの一つですね。広く市民の意見を代表しようという心がありません。

 ところで、市立病院建て替えに関する市議会特別委員会も肝心な建て替え直前の時期に古参の共産党市議が委員長でした。コストカットせずに総額70億円もの建て替え費用を承認しました。
 コストカットという視点からのチェックが共産党の市議には苦手なのでしょう。結果として「オール根室」の片棒を担ぎました。
 若いころから専従活動に熱心でコストカットに関する知識も経験もお持ちではなかったのでしょうから、無理もありません。共産党員としてはご立派だったのでしょうが、市立病院建て替え問題の委員長としてはその職責をまっとうできたとは思えません。
 わたしは高校時代にこの元市議の方と仲のよい友人のAさんを通じて面識がありましたから、50年も昔を存じ上げています。

 文教厚生常任委員会というのは医療問題(厚生分野)だけでなく、文教すなわち教育分野も網羅しています。釧路市議会で超党派の議員連盟が全国初の「基礎学力保障条例」を可決したときに最後まで強硬に反対したのが共産党と民主党の市議でした。いまも、基礎学力の充実に反対しています。党派の方針ですからしかたありません。

 根室は高校統廃合が来年に控える大事な時期です。市街化地域の中学校の授業進捗管理もこの2年間でずいぶん改善されました。先生個人ではなく放課後補習も学校での取り組みが増えています。
 来年と再来年の中3年生は小学校の時期に学級崩壊を起こしたところがいくつかあり、普段の学力テストの平均点を見ても現在の中3年生よりもかなり低くなっています。それをカバーしなければいけないときに、共産党の市議の方が市議会文教厚生常任委員長では正直なところ心配になります。職業的な党員ですから、党派の考え方が全面に出てくるのはあたりまえです。

 根室の未来を決める大きなファクターは教育にあります。どうか党派的な利害を超えてふるさとの教育問題に率直に取り組んでいただきたい。共産党は教条的ではなくなったとほめる人が増えるような取り組みを文教分野で期待するのは無理でしょうか?


 
      70%       20%      
 
日本経済 人気ブログランキング IN順 - 経済ブログ村教育ブログランキング - 教育ブログ村


nice!(0)  コメント(14)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 14

ZAPPER

驚きです…。日教組・北教組、全教のスポークスマンですから、言っていることやっていることがメチャクチャですもんね、共産・民主・社民は。

絶対に、委員長だけには置いてはいけないポストです。
呆れました。
根室っていったい…。

まぁ、赤い鉢巻を頭に巻いて赤いタスキをかけ、何の躊躇もなくデモっては、腰に手をあててシュプレヒコールを上げながら、北方領土返還!を叫ぶ自民党議員も、見ようによっては同類かもしれませんが(苦笑)。

しかしまぁ、根室っていったい…。
by ZAPPER (2016-02-09 21:21) 

ZAPPER

確認したところ、鉢巻とタスキは赤ではなく白なんですね、失礼しました。
by ZAPPER (2016-02-09 21:27) 

ebisu

根室はほんとうに教育に関心が薄いようです。
市議が18名もいるのに、よりによって真っ赤に色のついた共産党市議が文教厚生常任委員長のポストに就任できるのですから。

共産党の市議が文教厚生常任委員会の委員長ポストにいるということよりも、保守系の市議がたくさんいるのに、すこしも教育に関心がないということの方が、町の未来に重大な影を落としています。
by ebisu (2016-02-09 22:20) 

ZAPPER

じん肺や白蝋病、その労災申請。
炭鉱があった釧路では、共産党系の某病院がほぼ全てを担い、それが集票と活動資金の源泉になっているようです。
根室では、もしかして共産党と市立病院がそうした関係にあるとか、そのような蜜月関係はあったりするのでしょうか?
だとすれば、世も末ですね…。
by ZAPPER (2016-02-10 00:43) 

相川始

病院より共産意識が役所にあるのでは?

根室は、
政治は時の権力の味方(今は自民。すこしまえは民主)
役所関連の保証や労働などは共産主義
病院経営は独裁主義
と考える

学校教育もみんな一緒じゃないととダメ!
ノート一つでも1人が変わったものを使用しているとイジメ対象になるから一緒にしろという指導があるらしい
こんなのだから教育レベルが低下してく。
by 相川始 (2016-02-10 07:31) 

ebisu

ZAPPERさん

おはようございます。まだ雪がぱらついています。ゆきかきで一汗かきました。天に感謝。

根室に炭鉱はありませんが、共産党系の勤医協という病院があります、市民の評判はよいようです。デイサービスもやっているので、介護老人を抱えた家庭は助かっているでしょう。

根室市は療養型病床の病院がありませんから、特養に入所できない場合は、精神科へ入院ということになります。根室には50年前の日本の老人医療の姿がそのまま残っています。

特定の党派と患者の関係は前にコメント欄でドクターサイドから具体的な書き込みがあったと記憶しています。
病院側も、医信伝心ネットワーク会議だったかな、どちらも沿おういう問題のあることは承知していますが、これからも触れることはないでしょう。
臭いものには蓋というのが根室の流儀で、状況によっては触れないほうがいい場合もあるのかもしれません。
医療側の負担を増やしていることは事実としてあります。こういうところを医信伝心ネットワーク会議が啓蒙してくれたら病院側は助かるのでしょう。肝心なことはなかなかできないもののようです。必ず軋轢が起きます。そうすれば衝いた方もすねに瑕があるから突かれる。
そういうことを以心伝心というのでしょう。
by ebisu (2016-02-10 08:32) 

ebisu

おっしゃるとおりです。

>病院より共産意識が役所にあるのでは?

市役所の労組も振興局(元根室支庁)の労組も、共産党系でした。知人の諸先輩たちがたくさんいましたから、ebisuが高校生のときにはそういう人たちからもたくさん学びました。じつにいい人が多かった。
でも労働を苦役とするマルクス経済学は間違いです。日本的な職人仕事観を公理公準に措定した経済学がありえます。「資本論と経済学」というカテゴリーで、四百字詰め原稿用紙600枚ほどをすでに公開しています。

市長も病院管理者も独裁タイプ、違う意見には耳を貸さない。典型的な共産主義国家と運営方法が同じ。
民主化の時代が来るかどうかは、一般市民の意識が変わるかどうかにかかっています。

まずは教育からですが、なかなか状況は厳しい。しかし、現場の先生たちが替わり始めています。中学校の授業の進捗管理が正常化し始めていますし、放課後補習も徹底してきています。部活も学校が「文武両道」をいうように変わって来ました。基礎学力に問題のあることが共有されるようになりました。

いまの話ではありませんが、郡部の学校で放課後補習を始めたら、ある政党からクレームが入ってとりやめになったことがあるという話を聞きました。いまそんなことをしたら大問題になりますからやらないでしょう。熱心な党員ほどそういうことをしたがりますから要注意です。
そういうことが教育現場で繰り返されてはいけません。

保守系の市議の皆さんや道議の松浦氏はもっと教育に関心を寄せてもらいたい。無関心が一番いけません。市議の佐藤さんが、市議会でしっかりした質問をしていたようです。そういう議員が増えてほしい。
by ebisu (2016-02-10 09:10) 

ZAPPER

こちらは市議に加え、笠井道議、田中道議が学力問題に力を入れてくださっています。最近、中司道議もまた精力的に活動なさっています。

がしかし、松浦道議だけはどこ吹く風…。完全に乗り遅れてしまっていますね。ちょっとというか、かなり残念であります。
by ZAPPER (2016-02-10 14:36) 

ebisu

FBをみると松浦道議は大阪方面へ「視察」の帰り、飛行機が引き返して足止め、その後東京へ移動し品川プリンスホテルに一泊、朝焼けの富士山をカメラに収めて15分ほど前にアップしています。
オフィシャルブログの方は2014年6月20日から更新がありません。

道議会の2年も前の一般質問要旨をアップしたままで、その後の更新はありません。一般質問要旨にたくさん項目が並んでいますが、羅列・総花的で具体的な中身がありません。具体的な提案もみあたりません。たくさん項目は並んでいますが、教育問題へは一言も言及なしです。
笠井さんとは違って、教育問題にほとんど関心がなさそうです。(笑)

根室の町の未来にとって一番肝心な問題が根室の子どもたちの基礎学力低下なのですが、いまのところはそういう認識がないのでしょう。
共産党市議が根室市議会の文教厚生常任委員会・委員長であることに自民党動議として危機感を持つべきですが、いまだそういう認識がないようです。

松浦宗信オフィシャルブログ
http://www.munenobu.com/

フェイスブック
https://www.facebook.com/munenobu.matsuura

by ebisu (2016-02-11 10:01) 

もやしさんま

決めつけ、偏見、こんな偏狭なブログではなかったと思うのですけれど。委員長の鈴木氏の意見を直接聞いてから書かれた方が良いんじゃないですか。
市長が叱責というのはあったとしたら問題ですね。調査の意図の確認くらいではないでしょうか。市議に市政に関する調査権もないなら代議制民主主義が成り立たないですよ。叱責(嫌味?苦言?警告?)くらいでへこたれないでほしいですね
by もやしさんま (2016-02-11 16:14) 

ebisu

もやしさんまさん

釧路市基礎学力保障条例が提案されたときに強硬に反対したのが、共産党の市議と民主党の市議でした。
それぞれ教職員組合を傘下に擁しているので、その利害を代弁するのはむしろ当然のことなのでしょう。
だから、教育問題に関しては、共産党に関しては党派の利害が前面に出てきます。
公職にある方への批判を一つ一つ取材して書くのは職業的ジャーナリストの役割でしょう。
いちいち取材しないと書いていけないのなら、世の中のブログの99%は消滅しませんか?

「決め付け」「偏見」で書いているわけではありません。釧路市議会での教育問題に関する数度の論戦をモニターしての意見です。
郡部の学校である政党関係者から放課後補習に圧力がかかったという話は伝聞です。どういう理由だったか、聞いたのですが忘れました。何かもっともらしい理由がありました。

>市長が叱責というのはあったとしたら問題ですね。調査の意図の確認くらいではないでしょうか。

前段は事実、後段の部分はあなたのご意見ですが、わたしは「決め付け」とも「偏見」とも書きません。もやしさんまさんがそう思われたのでしょう。
「調査の意図の確認くらい」かどうか、ご迷惑がかかってはいけませんので、ブログに書けることと書けないことがあります。
私のところへ「取材(?)」に来てくれたら、納得のいただける具体的なお話ができるかもしれません。

そういうわけで、いままでどおりそのまま素直に受け取っていただいてよろしいのではないでしょうか。わたしはずっと同じスタンスで書いています。これからもそうします。

共産党の鈴木議員とは機会があったら教育問題についてお話をしてみたいとは思います。彼には彼の立場がありますから、おそらく平行線でしょう。
(共産党の古い方は何名が存じ上げています。教育問題で話もしたことがあります。)
by ebisu (2016-02-11 22:35) 

ebisu

蛇足ですが、具体的な話をします。

共産党を支持する全日本教職員組合という組織があります。
全国学力テスト実施に反対しています。
このURLに声明文(談話)が載っています。
http://www.zenkyo.biz/modules/opinion/detail.php?id=304

根室市は全国学力テストの平均正答率を公表しています。
共産党と民主党は「過度な競争をあおる」という理由で市町村別の正答率公表にも反対です。

根室の小中学校ではこの十年ほどで基礎学力の低下がさらに進んでしまいました。普段の学力テストデータを挙げて弊ブログでも何度も採り上げています。

学校別・学年別・科目別にデータを追っていくと、どの学校のどの学年のどの科目に問題があるかが、数値データになってあらわれます。
基礎学力充実に具体的な手を打つには、そういう具体的な分析が不可欠です。

根室市内のいくつかの中学校でふだんの学力テストデータの平均点に関する情報交換がなされています。他校と比較しないと、自分の学校の生徒の学力の判断がつかないからです。

根室市議会文教厚生常任委員会は基礎学力の低下に歯止めをかけるような教育政策を提言できるでしょうか?
政党や支持団体の利害が前面に出てきたら、なかなか難しいとは思いませんか?
by ebisu (2016-02-11 23:28) 

もやしさんま

私もエビスさんのことは塾の先生としか知りませんし、私の側にも「決めつけ」があったかもしれません。国政レベルなら思想イデオロギーもありましょうが、地方の議員ではそれよりも個人の見識や努力がものを言うと思います。選挙の恩義もあるから支持母体の組合の立場に気遣うということはありうる気もします。やはり実際に関わりを持たないと人(自分)は何らかの聞いた話に基づいて考察するしかないですね。
市長の調査をしていた市議への恫喝は、やはり疑います。そんなことが罷り通れば日本も北朝鮮や中国のことを言えなくなります。市長は本当はその市議に協力するべきである。でなければ根室市長ではなくエビスさん言うところのオール根室村の村長になれば良いです。
by もやしさんま (2016-02-13 22:05) 

ebisu

再度の投稿ありがとうございます。
物事はいろいろな角度から見るべきです。
だから時に極論を書きます。

反対の意見が投稿されることで、読んでいる人が真っ向からぶつかる意見があることを知ってもらえます。
そして、喧々諤々の議論があったほうが読むほうも書くほうも楽しい。
ときに物議をかもすくらいのことを書かないとつまらない。

>国政レベルなら思想イデオロギーもありましょうが、地方の議員ではそれよりも個人の見識や努力がものを言うと思います。

このご意見はその通りだと思います。ところが釧路市議会での月田市議(現議長)や金安潤子市議と共産党の市議の論戦の様子をブログ情熱空間で読んでみると、地方議会といえども支持団体の見解が意見がそのまま出てきます。

ジャンヌダルクのニックネームのある金安さんの市議会での論戦はなかなかすばらしいものでした。ああいう議論を根室市議会でもどなたか教育問題でしていただきたい。

>市長の調査をしていた市議への恫喝は、やはり疑います。そんなことが罷り通れば日本も北朝鮮や中国のことを言えなくなります。

そういうレベルの市政ですよ。市民が何も言わないからやりたい放題です。来ていただければオフレコで具体的な話をします。ebisuが誰かは大方の根室人はご存知です。

病院建て替えのときも市議3名が市民説明会開催を市議会で市長に要請しましたが、市長は無視しました。
建て替えのときも予定と違う業者が一番札だったので、幹部会を開いて2番札の業者に落札させました。これは新聞報道もされています。冬季の除雪協力をしているのでという理由でした。これでは市長が落としたいと思っている業者が確実に仕事を持っていくことになります。競争入札がきいてあきれます。
他の市なら大問題になったでしょうが、根室は新聞報道があったにもかかわらず、市議会ですら問題にされませんでした。報道した北海道新聞根室支局の記者もあきれたでしょう。ここまで書いたのに、アクションがないと。触らぬ神に祟りなしでは、市議会も形骸化していると言わなければなりません。根室村にたてつくことになるので、いろんな嫌がらせがあります、だから言いづらいのでしょう。

オール根室村には相互批判精神がありません。黙っていれば、市政と癒着してうまみのあるからです。持ちつ持たれつ、
そういうことを続けているから、根室の町はドンドンさびれていきます。コストカットせずにコンサルタントの提案の2倍もかけて市立病院の建て替えがなされました。
根室村の村民は目の前の利害に拘泥して、未来を見た意見が出てきません。

結局自分の首を絞めることになりますから、こういうことは今年はなるべく書きません。

市政と癒着している地元企業は経営改革もできないでしょう。人口減の中で勝手に自滅していけばいいのです。
公共事業が無くなったときのことを考えて、十年前から手を打っていなければならないのです。根室市へ寄生するような仕事の仕方をしている企業へ、若い優秀な人材が集まるわけもありません。

先月、月田釧路市議会議長の就任祝いを大学の同窓会でやりました。そのときに複数の建設関係の企業主の方と話をしました。人口減と仕事量が減る中で、どうやって経営を維持していくか、建設土木関係企業は転機を迎えています。

浜中農協の石橋組合長のような、大きなビジョンを描き、着実に実行していく能力のある経営者が根室の町に育ってくれたら、根室の町は変わります。
いま釧路根室管内のある経済団体の統合企画が進行中です。石橋さんの企画です。根室の閉鎖性に風穴を開けてくれるでしょう。
わたしは、強い軋轢を跳ね除けて、根室人の中からそういう人が出てきてほしいのです。自分たちの町は自分たちでなんとかすべきです。
by ebisu (2016-02-14 00:27) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0