#3187 うっすらつもった雪の朝: 「教育シンポジウム北海道」紹介 Nov. 24, 2015 [66. 教育シンポジウム北海道]
2度ほどぱらぱら雪が舞った日があったが、積もったのは今日が今冬はじめてです。空から穏やかな風に乗って1~2cm大の雪が舞い降りてきます。青森の雪のように大粒。
気象庁のデータを見ると、朝7時の気温は0.6度、東北東の風6.8mとなっている。松の枝がちょっと震えています。
「教育シンポジウム北海道」シリーズを昨日書き終え、第11回をリリースしました。
2回目で紹介した小学1年生から中学生のメンバーによるミュージカル「キッズロケット公演」は、はきはきした子どもたちのリードでリズムに合わせて会場の皆さんが手を叩き、一気に一体感がかもし出されました。お手柄です。最後は万雷の拍手に包まれました。普段の活動を通じて躾がきちんとなされているのが演技を見てよくわかりました。集団活動で躾が軽んじられているようですが、キッズロケット公演をみて、集団活動を通じてなされる躾のすばらしさを見ました。
3回目から10回目までを占めている前道教育次長武藤さんの基調講演は聴き応えのある内容でした。北海道の学校の先生たちと問題意識を共有したくて詳細にレポートしました。
パネルディスカッションでは浜中農協の石橋さんが「これからは地方の農業にこそ優秀な人材が必要な時代だ」と明言。農業だけではありません、根室の水産業も同じことですから、石橋さんの言は、地方の農水産業に共通する普遍的な要請です。石橋さんは34年前に酪農技術センターを設立して、科学的にデータ・トレーサブルな牛乳の品質改良に努めた経験を語ってくれました。
未来塾の吉田敦子さんは自分の子育てにとどまらず地域の子こどもたちの教育を考え実行してきた人です。なかなかできることではありません、吉田さんは子育てにおいても「私」にとどまらず「公」を意識においています。子育てと躾について重要なことを仰っいました、「子育てはやり直しがきかない」「家庭においては父を、学校においては先生を敬いなさい」。パネルディスカッションを聴いていた釧路に人の話によれば400人の従業員を抱える地元企業の副社長だそうです。
わたしは今年3月ころから準備の打ち合わせに何度か参加しましたが、こんなに実りの多いものになることは想像していませんでした。日本教育文化研究所の役員のみなさんの手馴れた準備がよかったからでしょう。
基調講演とパネルディスカッションの人選は北海道教育文化研究所で担当させてもらいました。官の武藤さん、40年も前から酪農経営改革を進めてきた地元JA浜中組合長の石橋さん、民間企業人の吉田さんという組み合わせがよかった。
最初は酒を飲みながら思いつくままリストアップ、ロシアのプーチン大統領を呼び北方領土の議論をしようとか、日本文化の理解者でもある台湾の李登輝元総統を呼びたいという、本気なのか冗談なのか区別のつかない意見もありましたが、議論百出の上、ごらんの通りの4人の登壇者に意見が一致したのです。
北海道教育文化研究所は昨年2月に設立されましたが、教育村の住人ではないメンバーが半分いますから、よく言えば発想が柔軟です。理事長も所長もさぞかしたいへんなことでしょう。(笑)
とにもかくにも、北海道に住む皆さんと教育の現況に関する問題意識を共有したくて、1週間かけて11回のシリーズ記事にまとめて(?)みました。ブログに記録して、責任の一端を果たせた気がようやくしています。
シンポジウムを成功に導いてくれた関係者のみなさん、そして「教育シンポジウム北海道」に集(つど)ってくれた全国の先生たちにあらためて感謝申し上げます。
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阿吽の呼吸でブログ「情熱空間」と「ニムオロ塾」の二重奏になっているので、ぜひ両方お読みいただきたい。
*《ブログ「情熱空間」から》
●教育シンポジウム北海道⑦(2015.11.15)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8246669.html
●教育シンポジウム北海道⑥(2015.11.15
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8245810.html
●教育シンポジウム北海道⑤(2015.11.15)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8244826.html
●教育シンポジウム北海道④(2015.11.15)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8244708.html
●教育シンポジウム北海道③(2015.11.15)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8243768.html
**《弊ブログから》
○#3186教育シンポジウム(11): パネルディスカッション Nov. 22, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-22
○教育シンポジウム(10): 武藤久慶氏による基調講演⑧
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21-1
○教育シンポジウム(9): 武藤久慶氏による基調講演⑦
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-21
○教育シンポジウム(8): 武藤久慶氏による基調講演⑥
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-20
○教育シンポジウム(7): 武藤久慶氏による基調講演⑤
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19-2
○教育シンポジウム(6): 武藤久慶氏による基調講演④
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19-1
○教育シンポジウム(5): 武藤久慶氏による基調講演③
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-19
○教育シンポジウム(4): 武藤久慶氏による基調講演②
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-18
○教育シンポジウム(3): 武藤久慶氏による基調講演①
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-17-1
○#3177 教育シンポジウム(2):キッズロケット Nov. 18, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-11-17
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実は私の生家は米町(祖父母の家)です。明治生まれの祖父母は、戦前に遊郭街であった同4丁目、西端寺正門横で雑貨店を営んでいましたので、きっとebisuさんのご先祖様(法華寺周辺の旅館ならば、米町か浦見でしょうか)とも親交があったことと思います。
それにしても鳥取神社でのあの時間は、本当に素敵でした。ご一緒できたこと、光栄に思います。ありがとうございます!
by ZAPPER (2015-11-25 12:02)
ありがとうございます、おかげさまで願いがかないました。
あの貴重な2時間弱の時間でこころがすっとしました。
by ebisu (2015-11-25 14:30)