#3184 教育シンポジウム(9): 武藤久慶氏による基調講演⑦ Nov. 21, 2015 [66. 教育シンポジウム北海道]
文科省初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室・室長補佐武藤さんの基調講演【基礎学力保障論】7回目、小学生の学びで躓(つまづ)き、中学校で救いの手がどこからも差し伸べられず、高校を「形式卒業」した子どもたちが、社会へ出た後どのような苦労をしているか、武藤さんはいくつかの好評統計データを利用して説明しています。
教育は誰のためにあるのか、何のためにやるのか、基礎学力を育てることのできなかった子どもたちの典型的な未来を直視すれば、プロとしてなすべきことが見えてくるはずです。
小学校と中学校の先生たちに、そして保護者の皆さんに読んでほしいと思います。
レジュメ24ページを転載します。
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基礎学力がないと...
● 消費税の計算ができない
● 預金利息を算出できない
● ガソリンでリッター何km走れるか?
● 役所から来るリーフレットが読めない
● (業務あるいは取り扱い)マニュアルが理解できない
● 1を聞いて...
● 知識の更新ができない
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武藤さんはマックでアルバイトの店員(非正規雇用)に要求される能力を具体的に上げて説明しました。日本マグドナルドのメニューにはレギュラーメニュー、季節限定メニュー、朝食メニューがあります。レギュラー(19)と朝食メニュー(14)だけで、33商品です。これに季節限定メニューが出たり入ったりします。店員は客のオーダーを復唱します。
「はい、ありがとうございます、ダブルクォーターパウンダー・チーズ2個とバーベキューポークバーガー3つでございますね」
40弱の商品を暗記していなければ、オーダーされた商品を復唱できませんから、外食産業ではアルバイトもできません。
根室高校普通科では毎週「夢単」を使った英単語の暗記の宿題が出されていますが、そういうトレーニングが社会人となって働くときに威力を発揮します。
子どもたちに暗記の苦手な生徒が増えています。スマホで検索、パソコンで検索、本を読まない、おそらくこういうことが複合して暗記能力を減退させているのでしょう。便利になればなるほど、失うものがあります。それがどうでもいいものなら問題ありませんが、外食産業でのアルバイトもできないほど基礎的な能力に欠陥が生じるようでは看過できません。
*日本マクドナルド・メニュー
http://www.mcdonalds.co.jp/menu/burger/index.html
暗記が苦手だなんて高校生になっても駄々をこねている生徒は外食産業でアルバイトもできません。
武藤さんによれば、小学校で4年生程度の「読み・書き・計算」の基礎学力をつけ損なった子どもたちは、中学生になると授業で理解できない箇所が広がり、学力格差が拡大してしまいます。高校生になったらさらに学力格差は拡大します。道内の6割の公立高校で小中学校課程の「学び直し」授業を実施しています。
そういう子どもたちは武藤さんの資料では1割程度ですが、「読み・書き・計算」能力が小学校卒業時点で4年生以下の生徒が根室には2割存在しています。この12年間で着実に増え続けています。
スマホの過度な使用、長時間(4時間以上)ゲームのやりすぎ、テレビの見すぎ(4時間以上)、これらの問題を抱えている生徒数が小中どちらも学力が一番高い秋田県の2倍前後だったことを思い出してください。親が子どもに毅然と注意していない姿が浮かび上がります。
生活習慣がくずれてしまった子どもたちは真夜中まで起きています。小学生でも授業中に居眠りをする生徒がいます。中学校では昼食を食べた後の5時間目6時間目に居眠りをしている生徒が散見されます。先生が注意しても寝不足ですから、我慢できずに眠ってしまいます。
生活習慣の乱れは学力低下に大きく寄与していますから、親も学校の先生も見過ごしてはいけません。親が真夜中までゲームに夢中になっているようでは、子どもに注意するわけがありません。
新卒者の離職についてのデータがあげられています。出典は北海道労働局雇用統計資料からです。かいつまんで紹介します。
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データの並びは(全国、北海道)の順です。
1年以内に離職 2年以内に離職 3年以内に離職
(19.6%、25.7%) (30.8%、42.3%) (39.2%、51.0%)
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データは年度によってばらつきがありますが、北海道の雇用データによれば過去3年間(H22~24)で1年以内の離職率は25.7~30.1%です。男よりも女の方の離職率が6~9ポイントほど高い。
レジュメ25ペ-ジに「Q. 高校中退率は?」という表が出ています。H23年度の退学者数は1735人です。学業不振は85人で少ない、そりゃそうでしょう、底辺校では小中学校の学び直しに1年間、その後もレベルを下げた教科書を採用した授業ですから、ほとんどの生徒が標準的な高卒の学力に遠く及ばないまま「形式卒業」します。中退理由の38.6%(670人)は「進路変更」となっています。高校を辞めて、どういう進路へ変更するのかよくわかりませんが、資料にはそうなっています。
道教委のデータによれば、H23年度の道内の全日制高校生総数は94520人ですから、中退率を計算してみましょう。
1735人×3年間÷94520人=0.055=5.5%
小学校で基礎学力をつけ損なった約1割の生徒が中退者の中に混じっているとしても、それはごくわずかで、ほとんど全員が「形式卒業」しています。
計算してみましょう。
85人(学業不振による退学)×3年間÷94520人=0.003=0.3%
「学び直し授業を実施している」高校を底辺校と定義すると、道立高校の6割が底辺校に該当します。学力がいくら低くても、中学レベルの問題の難易度の定期試験や同じ追試問題を繰り返すことで、ほぼ全員が高校を卒業しているという実態が浮かび上がります。
生徒たちは学校は勉強しなくてもいいところだとなめきっています。これも学力の低い北海道に特有の「隠れたカリキュラム」ではないでしょうか。
社会に出たらそうは行きません。武藤さんは26ページにある「キャリア類型の分布」表で、学歴別の正社員定着率の数値を挙げています。その中に「中卒・高校中退」が載っていますが、じつに厳しい。
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【正社員定着率(男性)】
「中卒・高校中退」: 5.4%
「高卒」: 26.5%
「専門・短大・高専卒」: 35.6%
「大学・大学院卒」: 60.6%
【正社員定着率(女性)】
「中卒・高校中退」: 2.9%
「高卒」: 14.2%
「専門・短大・高専卒」: 34.5%
「大学・大学院卒」: 58.8%
* 労働政策研究・研修機構「若者のワークスタイル調査」2011年
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学歴によって正社員定着率に大きな格差のあることがわかりました。
それでは、正社員と「非典型一環」(=非正規雇用)でどれくらいの月収格差があるのでしょう、武藤さんは「雇用形態による賃金カーブの違い」表を27ページに載せています。折れ線グラフ上にある数値の半数だけ抜粋します。
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データの並びは「正社員・正職員」と「非正社員・非正職員」の順、単位は「万円/月」です。
18-19歳 (16.8、15.2)
20-24歳 (19.9、17.3)
30-34歳 (27.7、19.9)
40-44歳 (37.0、18.9)
50-54歳 (39.3、18.4)
60-64歳 (30.6、21.9)
*内閣府「今週の指標」 No.892 データは「平成19年賃金構造基本統計調査」
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月収格差が年々拡大して行くことがわかります。定年を迎える60歳からは正規雇用でも賃金の見直しがなされるので、格差が縮小しています。
「同一労働同一賃金」という言葉がありますが、日本の労働実態はそれとは程遠いものです。
(わたしのいた会社でもしばしば非正規雇用の方が仕事の能力が高いケースがありました。1部上場して以降採用された新卒の正規雇用社員の学力レベルが格段に上がったので、事情が変わりました。)
武藤さんの資料にある2010年の国際統計では、日本はフルタイムと比べてパートタイム賃金が56%と低い。OECDのデータによれば、19カ国中でビリから2番目です。
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【パートタイム賃金の国際比較(2010年)】
フルタイム賃金に対する比率(時給ベース)
スイス 96%
フィンランド 92%
ニュージーランド 91%
フランス 88%
オランダ 85%
スウェーデン 83%
ドイツ 82%
ベルギー 82%
・・・
カナダ 66%
ハンガリー 63%
日本 56%
米国 31%
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基礎学力不足による貧困は当人だけではすまないのです、そこが大問題です。貧困の再生産はすでに構造的なものになっています。武藤さんが次に挙げているのは釧路の事例です
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【貧困の再生産(釧路の例)】
★ 生活保護世帯の母親: 1/3は中卒
★ その父親の42.3%は中卒
★ その母親の51.9%は中卒
★ 保護母子世帯の母親の14.6%は保護世帯で育っている
*本田良一『ルポ 生活保護 貧困をなくす新たな取り組み』p.53 (中公新書)より
親が生活保護を受けていて、娘が結婚して、子どもをつくって離婚。母子家庭になって家に戻り、生活保護を受けているというケースは多い。第二、第三世代が増えている。(釧路職安のベテラン職員)
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平成12年度の20-39歳のバンドの生活保護者数を100とすると、平成22年は161に急増している。
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【学歴別貧困率】
大卒 7.7%
高卒 14.7%
中卒 28.2%
*社会保障審議会生活困窮者の支援の在り方に冠する特別部会(第9回資料)(2012)より作成
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学歴が高いほど貧困率が低いという負の相関が認められます。個別的にはさまざまですが、確率論的には基礎学力が低ければ貧困率が高くなるということだけは言えそうです。
次回は、若年雇用市場で非正規雇用がこのまま拡大し続けたら、あるいは貧困の再生産がこのまま続いたら、日本の未来はどうなるのかということを取り上げます。冬の時代が来るのですから、準備して臨めば、苦難を幾分かは和らげることができます。
70% 20%
ブラック企業ならぬ、灰色企業でバイトするなんて禁止すべき。こんな企業はつぶれた方が世のため人のため。非正規社員で済ます社会がおかしいのでしょう。生徒の尻をはたいて非正規社員や転職や就職をさせる教育者がいるのが変な世の中だと私は考えています。あえて常識や現状は無視しないと抜本的な解決策は発送できません。
そうですね。ネムオロ塾は人材開発の実験場。その必要条件はビジネスだと私は仮説を置いている。もし違っていたらそれだけです。私の見込み違いだと思うだけ。
だって管理人さんは革新的な経済論を披露して実践している人でしょう。その実験場でもあるべきです。私の結論は簡単です。ネムオロ塾では起業を指導するべきでしょう。灰色企業や転職する可能性の高い就職条件に対応せず、世界一の起業をする心を養うのが第一義のはずでは。
計算など会計士に任せたらできるし、特許は弁理士、すなわち何でも士をこき使えば済む話です。真っ当な士を見分ける目さえ養えば世の中など発想と創造性で勝負できるのでは。
そのうち自然と数字も読め出せるでしょう。3年すれば足し算も10年すればエクセルすら必要に駆られて使えるようになるでしょう。
私は6歳の時、100のくらいまで暗算で計算できました。銭の単位でお金を持って一人で飴玉を買いに行ったからです。計算など誰も教えてくれなかった時代。私だけではありません。前後の悪ガキは皆できていましたよ。
ネムオロ塾は起業のノウハウを教えるべきでしょう。高校生にとって一番大事な生きる力になるでしょう。起業した経験があり、3年で会社を潰しても、大企業は喜んで正社員として採用する、そんな時代は来そうな予感がしています。
結果は見ないうちにおさらばになります。南無阿弥陀仏。
by tsuguo-kodera (2015-11-21 18:29)
この点は貴兄の意見に同感です。
>非正規社員で済ます社会がおかしいのでしょう。生徒の尻をはたいて非正規社員や転職や就職をさせる教育者がいるのが変な世の中だと私は考えています。あえて常識や現状は無視しないと抜本的な解決策は発想できません。
経済の仕組みを根っこから変えなければいけません。教育改革だけではことはすみません。西洋経済学を根底からひっくり返した職人中心の経済社会は、「資本論と21世紀の経済学」で明らかにしました。マルクス『資本論』とユークリッド『原論』を精読する日本人の経済学者がわたしより先にいたら、その人が新しい経済学を創始したでしょう。
>計算など会計士に任せたらできるし、特許は弁理士、すなわち何でも士をこき使えば済む話です。真っ当な士を見分ける目さえ養えば世の中など発想と創造性で勝負できるのでは。
そう思って大学1年生のときに公認会計士受験をやめました。公認会計士を使うほうに回ろうと思ったからです。47年前にkoderaさんが仰るような選択をしました。
ニムオロ塾は人材開発をしますが、起業や企業の(業を企てる)ためではありません。
学習指導要領や学校教育の枠を超えたところで学ぶ歓びを体験させたいと思っています。
ある時期に枠を設けずに無心に学ぶことが、あとで強力な創造性を産むことにつながるような気がします。
無心に学ぶことは無心に遊ぶことと同じです。
教科の学習を通じて、学ぶ歓びに浸る、それだけで十分だと考えています。何かのために学ぶのではなく、ただ無心に学ぶ、定期テストのためでもなく、模試のためでもなく、入試のためでもない、無目的に無心に学ぶことが大事だと思うのです。
その人がなにかをしようと思ったときに、何でもこなせるような高度な基礎学力と無心に学んだ時期があれば大概のことに対応できます。
>灰色企業や転職する可能性の高い就職条件に対応せず、世界一の起業をする心を養うのが第一義のはずでは。
起業できる人は少ない。ほとんどの人がサラリーマンの道を選択します。
起業には向き不向きがあります。
漫画家になった同級生がいますが、それよりもずっと絵が上手だった同級生もいました。高校を中退しても漫画家になるという決意ができたK田君が「ゴルゴ13」の一番弟子になり、漫画家になりました。
決断ができるか否かが分かれ目です。だれにでもそういう決断はできるものではありません。
棄てるものがある、棄てきれるか否かが人生の分かれ目です。
そういう意味ではわたしは起業する人材を育てる資格はないのでしょう。
一緒に仕事をしていた別部門の同僚から、独立して一緒にやろうと二人から誘われました。なんども起業するチャンスがありましたが、そういう選択を一度もしませんでした。業界ナンバーワンの看板を背負っているほうが大きな仕事ができたからです。
>3年で会社を潰しても、大企業は喜んで正社員として採用する、そんな時代は来そうな予感がしています。
大企業がそれくらいのバイタリティのある社員の採用ができるようになればいいですね。大企業の中で仕事の価値観が激突して新しいビジネスが生まれるでしょう。
このままではTPPなど、グローバル化で国内の大企業の多くがにっちもさっちも行かなくなるので、そういう時代が来るのに30年はかからないかもしれません。
by ebisu (2015-11-21 21:40)
小学校2年位までの記憶を「時系列に因果関係が明確な形で」再現できる人は稀です。大概は断片的なひととき毎の記憶が前後関係無しに積み重なっているだけ。
ところが、子供の言語能力や数量感覚やら道徳的行動規範やら心理的不安の形勢要因やらは大抵乳幼児期に形勢されるのです。
大学進学率が10%に届かない戦前に旧制高校教授の家庭にお育ちになったkodera さんって、お幸せですね。そして、ご自分が意識せずとも計算ができるようになった!とか。
羨ましい限りです。
あ~、ホントに羨ましい。
by 後志のおじさん (2015-11-21 22:20)
重ねて失礼します。
kodera さんの感覚はブラック企業の松屋社長の感覚と重なってなりません。
松屋社長、「オレは24時間働けた!皆働けて当たり前だ!」
kodera さん「オレは計算できた!皆計算できて当たり前だ!」
南無阿弥陀仏も、
アーラーーアクーバールーも、
同じに聞こえます。
by 後志のおじさん (2015-11-21 22:42)
わたしは四月十九日生まれであるが、数え年四つまでは記憶を逆に辿ることができるから、それを描けばよい。数え年1,2,3歳は、他の子を察智(妙観察智)するより仕方がない。
後に孫が二人できたから、それによってたしかめ直した。そうしてできたのが生い立ちのグラフである。それをそのつもりで見ていこうというのである。
岡潔著『日本という水槽の水の入れ替え方』p.31
銭の単位の時代に3桁の暗算が6歳で可能だったという話は、わたしが思うには、買い物するときにお釣りの計算ができたということ。
1円を持って5銭の飴玉を買いに駄菓子やへ行ったときに、お釣りがいくらになるか計算できたという話は、わたしには自慢話には聞こえませんでした。だれでもやれたのではないでしょうか。
1円持って5銭の飴玉を3個買いました、お釣りはいくらでしょう?
次の付け足しで確認できます。
>計算など誰も教えてくれなかった時代。私だけではありません。前後の悪ガキは皆できていましたよ。
わずかな時間でしたが、わたしはお会いして話をしているので、koderaさんのお人柄を少しは理解しています。
幸福な家庭にお生まれになったことは事実ですが、それを自慢にしているようには見えませんでした。根室の中学生にバドミントンのトレーニング方を惜しまず教えてくれました。
とても人のよさそうなおじさんでした。(笑)
後志のおじさんにも一度お会いしたい、なかなか機会がありません。
Hirosukeさんとkoderaさんにおいでいただいたから、今度は私の方が後志のおじさんのところへお邪魔する番かもしれません。北海道は広い、距離が遠くてなかなか適わないのが残念です。
by ebisu (2015-11-22 00:22)
創造性は万人が開発できます。一生懸命にしないで、学校で1時間毎週半年講義すればいいのです。若い人なら50%の人はできるでしょう。子供なら80%は可能だと推測しています。できないと思うのは固定概念。年寄り。
青春とは歳ではありません。皺や動かない手足で年寄りと思うのが間違い。赤い血が流れている心の様相が青春だと昔の詩にもありました。
創造性を開発せずに何かを学ぶことは難行苦行になるのです。ブラック企業の経営者は難行苦行が好きなので素。私は嫌い。冗談が大好きなただの老人です。でも熱い血が今でも流れているのでしょう。もうしばらく。
創造性開発を皆さん勉強すべきです。そして楽に楽しく。かつケセラセラと教えたら良いのです。
なお、私はすべての人、一生懸命にしている人を尊敬しています。罵倒されても、褒められても関係ありません。他人事だからです。南無阿弥陀仏。
by tsuguo-kodera (2015-11-22 04:42)
だだいま戻りました!
遊びすぎちゃったけど、とりあえず、やるべきと思ったことを、やれるところまでやってみました。
そう言って、あの世に帰還したいです。
人生は遊業なり。
すみません、遊び人で。^^
by ZAPPER (2015-11-22 11:29)
コメントにコメントで失礼します。私にとってはこのような行いは極めて例外です。
一度zapper先生にもお会いしたくなりました。人生は游業なり、は初めての言葉でした。
はかない人生を有益にする言葉のように思えました。お礼を述べたくなりました。
でも多分お会いできる余裕は私にはなさそうです。残念です。ないままに遊びつつおさらばすることになると思っています。
南無阿弥陀仏。
by tsuguo-kodera (2015-11-22 13:32)
今朝今冬はじめて庭の薄い受けバケツに薄氷が張りました。マイナスになったようです。陽が照っていますが、大きな雪がひらひら舞い降りています。
ところで対話をするのは面白いですね。同じものを見ているのに意見が異なります。
>創造性を開発せずに何かを学ぶことは難行苦行になるのです
学ぶことが難行苦行と思ったことが幸か不幸かほとんどありません。難問を数時間、数日、数ヶ月、数年温め続けるのは楽しいものです。ライフワークのテーマは16歳からですから50年も持ち続けました。ときどき思い出しては、頭の中で反芻するだけですが、楽しいのです。いつか何かが見える日が来る、それだけでどきどきわくわくです。途中がとっても楽しい。
剣玉をすること、缶蹴り遊びをすること、スキーをすること、釘刺し遊びをすること、ビリヤードをすること、そういう身体を使う遊びも漫画の本を読むことも、哲学書や経済学書を読むことも、プログラミングをしているときも他のことどころか自分のことすら忘れています。没我あるいは無心の状態と言っていいのでしょう。ただ時間だけが矢のように流れ去ります。
大学院受験のときだけ1ヶ月間ほど一日15時間勉強しましたが、これも脳内麻薬がでるので、快感です。
無心にする勉強で生じる快感や満足感はセックスでえられるエクスタシーに似ています。たぶん同じホルモン、ベーターエンドルフィンが脳内で産生されているのでしょう。
遊びと学習あるいは思考することは、無心の状態になるとわたしには区別がありません。
遊びと学習が二律背反に感じる人のほうが圧倒的に多いようですが気の毒です。
どこで違いが生じてしまうのでしょう。
無心に遊んだ人には無心の学習が遊びと同じだと実感できると思うのですが・・・
「何かのために・・・する」というのが夾雑物となり、本来あるべき楽しさを吹き消してしまうのではないでしょうか。
無心の状態というのはびっくり箱のようなもので、そこから何が飛び出してくるのか予想がつきません。だから、創造性の泉の一つでしょう。
起業も創造性の発動なら、組織の中で大きな資源をルールに従いながら自在に使わせてもらい、する仕事も創造性の発動に他なりません。稟議書を書いて、周囲を説得し、社長に稟議書に判を押してもらえば、億円単位のお金を使う仕事でも自由にやれます。もちろん結果責任はすべて自分にあります。そういう仕事の仕方をしてきました。
「釧路の教育を考える会」も北海道教育文化研究所も、数人がばらばらに教育改革に取り組んでいたときとは別の局面を切り拓く武器となりました。
koderaさん流にいうと、これも広い意味での起業の一つかもしれません。
ZAPPERさんもわたしも、たった一人でも戦う覚悟を決めてそれぞれの地で力の及ぶ範囲で戦っていました。いまは、志を同じくする仲間が、さまざまな職業人の間に広がっています。
この数年間まったく予測していないことが次々に起きて、釧路と根室の教育改革が進んでいます。
一年前まで不可能だと考えていたことが、実現してしまっているという意味です。
これも大きな創造に他なりません。
志をもって現状を変革しようと思ったら、創造性が後からついて来きます。たぶん強いニーズがあるからでしょう。
強く願えば必要なさまざまなものが願いという磁力でひきつけられ、自然に集まってくるもののようです。創造性もその中の一つ。
>そして楽に楽しく。かつケセラセラと教えたら良いのです。
一生懸命にやっても結果が出ないときには、ケセラセラがいい。座禅を組んで無心になるのもよし、自然の中を散歩するのもよし、原野の一本道をロードバイクで疾走するもよし。
そうしているうちに自然に潮が満ちてきます。なんどかそういうことがありました。
by ebisu (2015-11-22 14:06)
koderaさん
お会いできる日を楽しみにしております!
by ZAPPER (2015-11-22 18:00)