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#3174 タクシードライバーさんとの会話:基礎学力と地域経済  Nov.11, 2015 [84.地域経済と教育のクロスオーバー領域]

 日曜日の夜、釧路でタクシーに乗ったときのドライバーさんとの会話を紹介します。

E:○○ホテルまでお願いします。
D:お客さん、用事で釧路へ来たんですか?
E:教育関係のシンポジウムが来週あるので、最終打ち合わせに来ました。基礎学力が低ければ地域経済の未来に赤信号が点(とも)ることになるから、基礎学力を何とかしようというテーマで教育シンポジウムが来週釧路であるんです。
D:地域経済の未来って言ったって、釧路高専や釧路工業高の卒業生は職を求めてほとんどが釧路から出て行ってしまうんです。
E:釧路に優良企業が育たないと、いくら基礎学力が充実してもダメということですか?子どもたちの学力が上がると同時に、安定した雇用を提供する優良企業が育たないと町の発展はおそらくできないでしょうね。わたしは、企業経営と会社上場(=優良企業づくり)の方の専門家でもあります。釧路の地元企業が何社か株式を上場できたらいいですね。上場企業は優良企業として評価されるので優秀な若者が全国から押し寄せます。わたしのいた東証1部上場企業では社員20人の募集に1万人の応募があります。
D:安倍総理は最近(新三本の矢の一つに)少子化対策を挙げてますが、若い人の(正規雇用の)就職先が足りないから釧路で子どもが増えるわけがないですよ。保育所を増やしたって、雇用がしっかりしなければどうにもならない。
E:結婚して、妻と子どもを育てられるだけの給料が保障されないとなかなか子どもをつくる気にはなれないでしょうね。安定した職がなければ若い人たちは結婚する気も起きないし、ましてや子づくりをしようなんて思わないでしょう。
D:そうなんだよね、職がないから、釧路の町から若い人たちがドンドン出て行って、町がさびれてしまう。
E:地域経済を担う子どもたちの基礎学力を挙げると同時に、地元に優良企業を増やしていかないと、町の発展はできない。あなたが指摘したように基礎学力の向上だけでは釧路の町の発展は望めないし、少子化もとめることができません。基礎学力向上と優良地元企業育成が車の両輪ということですね。
D:着きました、話を聴いてくれてありがとうございます。
E:こちらこそ、楽しかった、ありがとう。


 わずか10分ほどのご縁でしたが、思いがけない出遭いでした。いろいろな職種の人たちが、釧路の町の未来を心配しているのでしょう。どこの町だってきっとそうです、もちろん根室の町もね。
 人は案外似たような思いを抱いているものです。人の意見を聴き、自分の意見を言う、意見を交換することからそれぞれの地域の未来を変える力が生まれることを願っています。



 ブログ「情熱空間」より転載
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8224449.html
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2015年11月11日

教育シンポジウム北海道(北海道新聞記事)

 
昨日(2015.11.10)の北海道新聞記事です。

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教育関係者のみなさん。
教育行政関係者のみなさん。
企業経営者のみなさん。
保護者のみなさん。


ぜひぜひ、足をお運びください。
そしてまた、いわゆる(教職員の)クミアイ関係者のみなさんも。

地域における子どもの教育のあり方を、本当に本気で考えて議論するというシンポジウムです。
主義主張にイデオロギーといったものを超え、純粋に議論に徹しようではありませんか。

さて、いよいよ近づいて参りました。
参加無料、登録不要です。
お待ち申し上げております。
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