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#3145 根室の空にも中秋の名月が明るく輝く:十五夜  Sep. 27, 2015 [A8. つれづれなるままに…]

 根室は午後から雨が降り続いていたが、しばらく前にやんだ。22時10分、気温14.7度、庭に出てみたら群青色の空に満月が輝いている。雨が降らなくても空気は澄んでいるのだが、降っていたから余計に空気が澄んでいるように感じる。南天の空、高いところに煌々と輝いている、美しい。

 タコの燻製とアーモンドに五穀クラッカーを交互につまみながら、月をめでてゆったりとebisuビールを飲む、いい夜だ。そういえば、このブログをはじめるときにもebisuビールを飲んでいたっけ。ハンドルネームをなんにしようかなと思いつつ、手にとったら、ebisuという名前が目に入った、ああこれでいいと決めた。そのブログもすでに3145回を数え、閲覧数は370万を超えた。いつかは書こうと思っていたライフワーク、マルクス『資本論』を超える経済学もブログで書いて今年公表した。やるべきことはやり終えたつもりだ。それでも命があるから、何か他にもやるべきことを忘れてはいないかといぶかしむ。南天高く輝くお月さんに訊いても、ただ煌々と輝くのみ。
 なすべきことがあれば、自然に見えてくるものだから、月が地球の周りを回るように、地にあるわたしもただいまを無心に歩むだけ。

 ところで、中秋の名月は旧暦8月15日だそうだ。2008年は9月14日が中秋の名月。旧暦では同じでも、太陽暦では毎年日にちが動いていく。来年は9月何日になるのだろう?
 中秋の名月というから、つねに満月と思っていたが、そうではないらしい。そりゃそうだね、旧暦8月15日と満月の十五夜が一致することはめずらしい。旧暦8月15日が十五夜になるのは8年後だそうだ。
 月と地球の距離は、35.7万km~40.6万kmの範囲で動いている。明日は「スーパームーン」と呼ばれる月と地球の距離がもっとも短くなる特別な日だ。

 ところで先週からNHKの「刑事フォイル」を見ている。英国のテレビドラマだが、主役も、その部下の二人も、だれも仕事に手を抜かないところが気に入っている。仕事の指示も適確だし、指示された仕事の報告も確かだ。

 日本の政治にはそういうところが欠けている。国立競技場の件にもそうしたことが象徴的に現れている。
 そして震災復興にも。誰も住んでいないところにもコンクリート製の高い防波堤がつくられている。住民が高台に引っ越してしまったところにも。40%ほどがまったく必要のなくなった場所に高い高いコンクリート製防波堤が次々につくられている。政府の借金がとっくに1000兆円を超えたのに、借金が雪だるま式に増え続けている。政治家にも官僚にも、仕事のできるプロと呼べる人間がすくなくなった。

 月はそういう人間の営みを高いところから、何万年も何十万年も見ている。日本ではこれから40年ほどの間に数回の原発事故が起きるかもしれないが、半減期2.3万年のプルトニウムも23万年たてば、放射能は千分の一になっている。そのときにも月は輝いているが、日本列島に日本人が住んでいだろうか?放射能で遺伝子が劣化して、伝統的価値観や伝統文化を維持できなくなった日本人とは呼べない人々が暮らしているのだろう。23万年後の日本の運命は、いまわたしたちが決めてしまう。
 「一人ひとりが、やるべきこと、できることがあるのでは?」、煌々と輝く月が、暗澹たる未来を招来しないように、わたしたちに穏やかに語りかけている。



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