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#3099 内部被爆の怖さ:明日川内原発再稼動  Aug. 10, 2015 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 昨日(8/9)のテレビニュースで、長崎で被爆した患者の検体(病理標本)を調べた結果、内部被爆の痕跡が見つかったと言っていた。
 写真には細胞核付近にある放射性物質からでたアルファ線の痕跡が黒い線で写っていた。どういう特殊撮影をしたかは定かではない。すぐに脳裏に浮かんだのは、福島県の36万人の子どもたちである。「健康に直接被害はない」といろんな人や政府関係者が言った、その結果避難せずにずっと居続けた子どもたちがいる。

 最近わかった研究だと思ってネットを検索したら、2009年8月7日に公表された研究調査だった。
*「内部被ばくの“証拠”撮影 長崎大研究グループ (2009/08/07)」
http://blog.livedoor.jp/ygjumi/archives/68200577.html

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長崎原爆で死亡した被爆者の体内に取り込まれた放射性降下物が、被爆から60年以上たっても放射線を放出している様子を、長崎大の七条和子助教らの研究グループが初めて撮影した。放射線を体の外側に浴びる外部被ばくと別に、粉じんなど「死の灰」による内部被ばくを裏付ける“証拠”という。

内部被ばくの実態は研究が進んでおらず、七条助教は「病理学の見地から内部被ばくの事実を証明することができた。今後、健康への影響を解明するきっかけになるかもしれない」と話している。

七条助教らは、爆心地から0・5~1キロの距離で被爆、急性症状で1945年末までに亡くなった20代~70代の被爆者7人の解剖標本を約3年間にわたり研究。

放射性物質が分解されるときに出るアルファ線が、被爆者の肺や腎臓、骨などの細胞核付近から放出され、黒い線を描いている様子の撮影に成功した。アルファ線の跡の長さなどから、長崎原爆に使われたプルトニウム特有のアルファ線とほぼ確認された。
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 内部被爆は、放射性物質を体内に取り込むことで起きる。放射性の塵を吸い込むと小さいものは肺胞に吸着され、大きいものは気管支から排出されて消火器へと移行する。食べ物や飲料水からから体内へ取り込まれるものもある。
 公園の滑り台の下など特定の場所の空間放射線が高いことがテレビで何度も放送された。子どもたちはそういうところで遊んでいた。風が起きれば埃(ほこり)が舞い上がる、放射性物質の塵(ちり)を遊んでいる子どもたちが吸い込む。
 消化管へ移行した放射性物質は可溶性粒子と不溶性粒子と種類に応じて、循環器系に入っていく。そして体内の細胞に吸着して個体が死んだあともアルファ線、ベータ線、ガンマ線を出す。プルトニウムの半減期は2.3万年、セシウムは30年。セシウムは筋肉組織に沈着し、ストロンチウム(29年)は骨に沈着する。
 体内に取り込んだ放射性物質に含まれるそれぞれの原子が一回だけ放射線を出して崩壊するのだが、それがいつ起きるのかは誰にもわからない。取り込まれた原子の数が多ければ、それだけ放出放射線量も増える。

 内部被爆は放射性物質周辺の細胞核内にある染色体を傷害するから、遺伝的な異常が起きて当然だ。
*内部被爆の機序が書かれている
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/11/dl/s1112-7b.pdf

 「【原発】広島・長崎と隠された内部被曝
http://blog.goo.ne.jp/saypeace/e/e7c0c4fb14788871a6c370f4284771c1

 広島・長崎でも、奇形はたくさん出ていた、ABCCが情報を独占して隠蔽していたことと、生まれるとすぐに「始末」されて闇に葬られていたからだ。口蓋裂、兎唇(としん)、鎖肛、無脳症、多指など。東京多摩の産院(年間400人)でも年に数例の異常が、福島第一原発事故以降、月単位になったという。
 広島で生まれた奇形の写真が載っている。多くは生まれるとすぐに「処置」された。ABCCはこうした標本を多数集めて秘匿した。広島や長崎の原爆で奇形が多数出た事実はないと思っている人はクリックしてみたらいい。

*広島・長崎原爆で奇形児が少なかった理由のカラクリ

**広島の助産婦の証言 ー 原爆による奇形

***助産婦さんの証言全文
http://onodekita.com/Files/20121013okamurahisako.pdf

*****「原爆と核実験場での放射能と奇形児(600万アクセス)」院長の独り言
http://onodekita.sblo.jp/article/58772559.html


 次の原発事故があったときには、子どもたちをすぐに80km圏から退避させなければならない。鹿児島川内原発が明日から再稼動されるが、県が作成することになっている避難計画はまだできていない。福島第一原発事故から何も学ばなかったようだ、いつかまた繰り返される。


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