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#3094 高2の現代国語教科書に採録されている作品は案外レベルが高い July 28, 2015 [44. 本を読む]

 高2の生徒が現代国語の教科書を視写していた。「視写」とは字の通りで、目で見て書き写す作業である。
 ワンセンテンス全部を見て、記憶し、一気に書ける生徒は速い。それを単語ごとに分割して書き写す生徒は文意もつかめないし、速度も遅くなる。だから、視写の速度を測れば、国語の能力や学力のおおよそが分かる。
 
 写している文を見て驚いた、言語学者である鈴木孝夫の著書で、内容は言語学そのもの、普通の高校生にはたいへんハードルが高い。わたしはこの人の本『日本語と外国語』(岩波新書)を1990年に購入して読んでいる。この本を出版したときの鈴木の肩書きは慶応大学言語文化研究所教授となっている。『教養としての言語学』も読んだが、学部の学生が読むレベルの内容である。
 ずいぶんレベルの高い論説文が載っているなと驚いて、教科書を見たら、政治学者の丸山真男のものもとりあげている。団塊世代が大学時代に読んだ本である。これも高校生には高いハードルだ。
 他に美実評論家の評論や科学に関する評論も載っていた。どちらもかなり硬い内容である。

 岩波新書や中公新書は専門書を読むときの入門書レベルだが、そういうレベルかそれ以上のレベル、本格的な専門書レベルの論説文や評論が並んでいた。
 文学では漱石の『こころ』が載っていた。こころの登場人物は「先生」と「先生の奥さんの静子」と「わたし」である。「先生」は自殺する。『こころ』が公刊される数年前に明治天皇が崩御し、乃木稀輔が夫人とともに殉死する。『こころ』はそういう古い封建的価値観への嫌悪感の表明だったという解釈がある。

 おそらく採録された論説・評論・文学作品の半数以上は解釈がむずかしいもののように感じた。鈴木孝夫の本の内容を解説するには、言語学の専門知識が必要となるし、丸山真男のものは政治学の素養を必要とする、漱石の『こころ』は当時の時代状況についての知識が必須だ。

 ここで疑問なのだが、高校の現代国語の先生に、そういう多方面の知識があるだろうか?自分の高校時代を思い起こしてみても、とてもそのような広範な教養と専門知識を持ち合わせていた国語教師像は思い浮かばない。
 娘が高校生だったときに、鴎外の『舞姫』が教科書に載っていた、よく分からないので解説して欲しいとせがまれ、当時の時代状況や価値観そして鴎外の経歴を絡めて解説してあげたら、ずいぶん喜ばれた。国語の先生はそういう解説をしてくれないと言っていた。「文学的解釈」だけでは作品の面白さは3割伝えられたらいいほうだろう。

 高校2年の現代国語に採録された人々の論説文や評論と同等レベルの専門書を読む高校生は3%を超えない。全国模試の記述式問題には、こういうレベルのテクストが採録されているから、偏差値65を超えようと思ったら、複数の分野の定評のある本を読みなれておくべきだ。それは、2次試験レベルの英語長文問題への対策にもなる。日本語の読解力は、その学部の専門分野から出題される英文読解の基礎的な力となる。
 これを機会に、採録された作品の著者の他の本も読んで見たらいい。レベルの高い本への導入として教科書はなかなか優れた作品を採録しており、感心した次第。

 大事なことがもう一つあった。視写は作文指導に効果が高いということを書き忘れるところだった。下手な文を自分で創らせるよりも、論理的な文章や名文を書き写すトレーニングは、作文上達への近道である。いいテクストを選び、一冊丸ごと書き写すくらいのことを夏休み中にやってみたらいい。作文が苦手の人がやれば、夏休みが終わったときには作文を書くのが苦でなくなるかもしれない、物は試しだ。
 わたしは中2の生徒にこの数ヶ月間、北海道新聞の「卓上四季」の視写をやらせている。650字くらいの中に、起承転結が織り込まれたコンパクトな文章を真似て書いてみるのは楽しい経験である。書き写しのトレーニングを繰り返す内に自然に文章のリズムや起承転結が具体例とともに身体にしみこんでくる。目標タイムは16分を切ること。いいお手本をみて繰り返し練習することが上達への近道である。


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こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 文庫

日本語と外国語 (岩波新書)

日本語と外国語 (岩波新書)

  • 作者: 鈴木 孝夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1990/01/22
  • メディア: 新書

ことばと文化 (岩波新書)

ことばと文化 (岩波新書)

  • 作者: 鈴木 孝夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1973/05/21
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教養としての言語学 (岩波新書)

教養としての言語学 (岩波新書)

  • 作者: 鈴木 孝夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1996/09/20
  • メディア: 新書

日本の感性が世界を変える: 言語生態学的文明論 (新潮選書)

日本の感性が世界を変える: 言語生態学的文明論 (新潮選書)

  • 作者: 鈴木 孝夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: 単行本

日本の思想 (岩波新書)

日本の思想 (岩波新書)

  • 作者: 丸山 真男
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1961/11/20
  • メディア: 新書

超国家主義の論理と心理 他八篇 (岩波文庫)

超国家主義の論理と心理 他八篇 (岩波文庫)

  • 作者: 丸山 眞男
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2015/02/18
  • メディア: 文庫

翻訳と日本の近代 (岩波新書)

翻訳と日本の近代 (岩波新書)

  • 作者: 丸山 眞男
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1998/10/20
  • メディア: 新書


新書版の内田義彦先生の本は、いったん書いた原稿を半分以下に圧縮校正して密度の高い文章となっているから、お手本として挙げておく。

読書と社会科学 (岩波新書)

読書と社会科学 (岩波新書)

  • 作者: 内田 義彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1985/01/21
  • メディア: 新書

社会認識の歩み (岩波新書)

社会認識の歩み (岩波新書)

  • 作者: 内田 義彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1971/09/30
  • メディア: 新書

資本論の世界 (岩波新書)

資本論の世界 (岩波新書)

  • 作者: 内田 義彦
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1966/11/21
  • メディア: 新書

新版 経済学の生誕

新版 経済学の生誕

  • 作者: 内田 義彦
  • 出版社/メーカー: 未来社
  • 発売日: 1994/02
  • メディア: 単行本


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tsuguo-kodera

 まず前おきが長くなります。すみません。文芸作家以外の研究者だった先生の本は1、2冊買って読んだはずですが、教えて頂いた本を読んだかは定かではありません。
 でも、何となく先生の思想は理解できていたように思えますし、今日の記事でまた本棚を探して読んでみたいと思いました。当時、とても難しい本だと私も思い、私は先生方の論旨を生かす研究や管理はできなかったと覚えています。
 何せサラリーマンは転勤があり、最近までいつでも転勤できるように物置に40年間段ボールのままの本もあります。大事にしたかった本ほど奥にしまってしまい、改めて見たいと思ってもなかなか出てきません。本棚の前にも荷物があり、本を探すのは至難の業です。ネットで改めて買うことになるのがいつもの事です。
 おまけに父や母の本は多すぎて家がつぶれてしまうため、遺産でもらった本はすべて古本屋に処分してしまいました。本だけはたくさん遺産としてもらったのです。サラリーマンには多すぎでした。
 有名な本は初版が高く売れたのにはびっくりしました。御宅は旧制高校の先生だったのですね、と価値のある本を見つけた店主が喜んでいました。
 ここまでは前置きです。視写ですか、そのスピードですか。なるほど、野球やバドミントンのフットワーク練習の大事さと同じですね。フットワークや走力でその子が持っている今の技量の伸びしろが分かるように感じています。スポーツで大事なのは身体の切れですね。王や清原や桑田の高校時代は凄かった。長嶋の大学時代も凄かった。今の騒がれている選手に比べてはるかに切れていたと思います。今の選手は指導者の技量次第のように感じています。
 私は心も舞姫も嫌いです。受験勉強で読んだのですが、嫌いだったのです。高校の非常勤で小論を教えることになり、有名な作者の代表作品をいくつか読み直しました。やはり私はこれらの作者が嫌いになりましたが、坊ちゃんと高瀬舟は大好きな作品でした。
 心を読まされて感想を書けと言われたら、奥さんが可哀想、舞姫は我が儘な留学生が不幸な人を作ったと書いてしまうかもしれません。どう書いたら少しは点数がもらえるかわかりますので、入学試験ではもらえるように書くでしょうが、そのほかの試験ではだめですね。感じたとおりに書いてしまうでしょう。
 こんな私ですので、私は作文が嫌いです。むしろ作文を今のように教えるから日本にビルもスティーブもバフェットも生まれないのだと思っています。だから私は箇条書きの4項目しか書くなと会社で若手を指導したし、学校でも高校生に指導して、受験実績をあげられたのだと思います。報告書の文体で書くことを指導して、会社でも大学でも高校でも人並み以上の実績をあげられたと自信を持って言いたいのです。
 はたして小中学生にこの教え方が通じるかは分かりません。あまりに割り切った考え方だからですが、バドミントンで創造性を教えるより、汎用性があるだろうと思ってはいます。
 本当に信じているプロセスは試さずにこのままお開きになりそうです。でもケセラセラ、南無遍照金剛大師、南無阿弥陀仏。(笑)
by tsuguo-kodera (2015-07-28 04:38) 

ebisu

おはようございます。

<蔵書のこと>
お父さんが旧制高校の先生だったのですか、旧制高校の先生はいまの普通の大学の先生よりも学識が高い人が多かった。研究分野にもよりますが、おそらく蔵書は1万~4万の間でしょう。遺されても普通のサラリーマンにはもちきれません。本棚の配置にもよりますが、床を補強しないと重さで床が抜けかねません。
数年前に亡くなったある経済学者は、定年まで東大で教えていて、その後私大で教えましたが、やはり蔵書が多くてたいへんのようです。奥様からお手紙をいただきました。一度お伺いして見せていただこうと考えながら果たせていません。

わたしの蔵書は少ないですが、それでも娘からは生きているうちに処分して欲しいといわれています。遺されても困ると。9割処分して孫のために400冊ぐらいを選んで遺すつもりです。

<視写速度のこと>
視写の速度をフットワークにたとえてくれましたが、その通りですね。身体の切れの悪いものはダメです。ビリヤードでは「キュー切れ」といいますが、どの程度「キューが切れている」かを見るだけで腕前がわかります。二種類あって、「柔のキュー切れ」と「剛のキュー切れ」があり、全日本アマチュアチャンピオンだった小柴さんは「柔」、アーティステック世界第二位の町田正さんは典型的な「剛」でした。
視写の速度は見て一時的に記憶する量を大きくすることと、書く速度を大きくすることに分けることができます。黒板を写す時にも、答を書く時にも、計算をする時にも、ベースとなる力ですから、これが大きいほうが断然有利です。それでもたまに遅い人でも学力の高い人がいます。学年トップには一度もなれませんでしたが、そういう生徒が一人だけいました。学年トップを何度もとる生徒はやはり書く速度が大きい。

<好き嫌いのこと>
『舞姫』や『こころ』は大人の読み物でして、ほとんどの高校生には無理でしょうね。大半の国語の先生にも解説は無理があるだろうと思います。
わたしは高校生のときに『ぼっちゃん』のよさが分かりませんでした。江戸っ子のキップのよさが現れていて大好きでしたが、源氏鶏太の『三等重役』という本とどこが違うのかと首を傾げていました。大人になってから読み直して夏目漱石の作品の凄さが理解できるようになりました。読み手のわたしが未熟だったのです。
『こころ』は時代背景を考えながら読むと、漱石の意図がどこにあったのかを想像するだけでもとても楽しい読み物に変わります。あれをきちんと読み解けた作家は戦時中でも特高の目を逃れて書き続けられたでしょう、凄い技です。漱石先生、お茶目なところがあったようです、まさかと思うようなことをさりげなくやってみせてくれています。すぐれた読み手も多かったので、同時代を生きた人たちにはその意図がわかったのでしょう。

高校時代は現代国語の試験で一度も教師が黒板に書いたとおりの解釈を答案に書いたことがありませんでした。点数をどうつけられようが気にしませんでした。20段階評価で半分の50でした。先生とわたしの間には40歳の年齢の開きと、感性に大きな違いがあった。点数が欲しくてひるんではいけない、そう思っていました、その先生にとってだけは、反抗的でかわいくない生徒だったのです。そういう強情なわたしをみて可愛がってくれたり、味方してくれた先生が何人もいました。自分のためだけには動かなかった。(笑)

<四項目箇条書き法のこと>
四項目に絞り込んで箇条書きというのはそれはそれで一つの見識でしょう、経験智だと思います。
システム技術ではものごとを3~5つに大まかに分類します。それで間に合わないときには、その下にさらに細分化します。3階層もあればどんな仕事でもきちんと整理できます。97%の仕事は2階層で十分(実際にやるときは別ですよ、必要なだけさらに階層分けします)。
わたしもビジネス文書を書いた時期が長いので、書いた書類が8cmのファイルで10本ほどあります。輸入商社時代の2本はすでに処分しました。
ビジネス文書はわかりやすくないといけませんから、言いたいことを四項目の箇条書きにするというのは実践的な指導法です。
当然効果も高いでしょう。

英語の話題をとりあげてコメント欄でHirosukeさんと後志のおじさんというHNの方と議論していた気がついたのですが、音読の繰り返し練習が効果は絶大です。
その効果のほどは彼らの英語力自身が証明しています。
単純なトレーニングなのですが、そう単純ではない。頭を使って(イメージを浮かべながら)音読トレーニングをしています。「30回音読、10回書き取り」、それが後志のおじさんのやり方。
わたしのやってきた方法とはまったく異なるのですが、外国語習得目的が違うので、中高生には彼らの方法のトレーニングのほうが格段に優れています。

<作文上達法選択のこと>
さて、作文の話でした。作文もやはり同じでして、いいお手本を繰り返し写すことが絶大な効果をはっきするのだろうと考えます。そうすることでお手本にした文体が身体にしみこんでいく。手で覚えたものは手からでます。
作家になるつもりなら、そういうトレーニングをしたほうがいい。
しかし受験生や企業人としてわかりやすい文章を書くなら、「四項目箇条書き方式」が短期間で技をものにする有効なやり方でしょう。
すぐれたテクストを繰り返し視写するという基本トレーニングが効果を発揮するのは、年単位で時間を要します。
用途に応じたさまざまなトレーニング法があるのでしょう。

<さらに書いてもらいたいこと>
> 本当に信じているプロセスは試さずにこのままお開きになりそうです。

この箇所が楽しそうですから、迷惑でなかったらもうすこし敷衍していただけませんか?
by ebisu (2015-07-28 10:48) 

tsuguo-kodera

 小論の私の技法は私と中村師匠の創造性の開発の手法でもあるのです。ですから中村師匠は報告書の書き方を煩く言っていました。A4の1ページの依頼状ですら、10回ぐらいベテランの班長さんも書き直させられていたのです。
 私はほとんどレポートは数行でしたので書き直されても1度だけでした。
 4項目には表現法の要求条件があります。主語を書かない、目的語句を先頭に書く、一番大事な要件を最初に書く、次の条件を最後に置く、同でも良い2つの条件は真ん中に時系列で書くです。
 いずれも難しい表現法でしょう。東大卒は半年でマスターできるのが普通ですし、他大に人は倍の1年が普通です。
 書けるようになると、ブレーンストーミングなどで良いアイデアを出せるようになりました。そして良い企画書をまとめられるようになりました。だから創造性の開発ができただろうと思っています。
 なお、自己推薦試験に応用したところ、バドの選手は2打数3安打で早稲田に二名、法政に1名です。全く勉強の点では箸にも棒にもかからない男女だったのに、ハンカチ王子の同級生に二人もなれました。
 それで誰かさんが私の教え方を真似をして色々な先生がたくさんの生徒さんにさせていたのですが、青山立教が何とか届く範囲のように感じています。まずできないだろうと私は高みの見物でこの仕事を辞めています。私に教えて欲しいと先生が言ってこないのが不思議なのです。学校の先生は世界が狭いのか心が狭いのかはわかりません。
 とにかくもう情報も小論もやめたのです。やるとしたら中学生にバドをして小論を教えて創造性を開発してあげることだけです。三十六計逃げるに如かず。すみません。
by tsuguo-kodera (2015-07-28 12:47) 

ebisu

ノウハウの開示ありがとうございます。

創造性開発のプロセスに「四項目箇条書き方式」が重要な役割を果たすのですね。

>4項目には表現法の要求条件があります。主語を書かない、目的語句を先頭に書く、一番大事な要件を最初に書く、次の条件を最後に置く、どうでも良い2つの条件は真ん中に時系列で書くです。

これは読んだだけではわかりません、一つの表現法のようですが、マニュアルで伝えられるような技ではなさそうです。「面授」されるべきものだとしたら、koderaさんがいなくなったらもうやれない。
koderaさんがやるのを見て、真似てできるようなものではないのでしょう。ある程度の「極意」をつかみえた者だけが生徒の指導ができるのでしょう。
ビリヤードの技も、プロ用の高度なものになると、面従でなければ伝えられないものがあります。

残念ですね、面白そうなのですが、わたしもkoderaさんの説明書きを読んでも要点が分かりません。
koderaさんが教えた生徒の誰かが、30年後に極意を復活させるかもしれません。
by ebisu (2015-07-28 22:02) 

tsuguo-kodera

 いいえ、やれる生徒さんなら先生なら誰でもできるはずです。
 新規商品企画の成功学を読んで、まず箇条書きの良さを理解すると簡単かも。この本は評判の悪い本ですが、女子栄養大学で教科書に使い、学生の能力向上に役立ちました。他の教科書は他の能力の向上のために書いたのでこの本だけで良いかもしれません。
 この本を書いたときはまだ、4項目に限定すれば良いとは思っていませんでした。でも大事な部分は箇条書きですので、この本だけで良いだろうと今は思っています。
 学生は気楽に箇条書きを4つ作ったり、選んだ可能書きからレポートにするのも練習しました。全部の要求条件を理解し一つの文章にするのでなく、気楽にやればいいのです。
 レポートは1ページ800字、先頭に百字の結論を書けと言いました。簡単に書くのがなかなかできません。でも、半期で2回で良いでしょう。1回50点満点で。
 小テストを毎回して、一回満点10で点数を与えました。とにかく4項目の箇条書きで書くことから始めました。最初は文章で書いたり、2項目しかない生徒さんもいました。
 毎回赤をつけて、点数をつけて返却したら皆さんどんどんかけるようになりました。返却時に良い人の事例を読んで返却するのがみそでした。ここは私の個性が生きました。とにかく少しでも褒めると良いかも。
 小テストを書いたらかなり最初は甘く点数をつけて、学生の進歩とともに満点など辛くしました。目的語句が長い文章を書いてあげるとだんだん目的語を先頭に置くようになりますよ。
 上のレポート2つと下の小テストの点数を足して2で割り、評価点としました。
 なお、今回のURLは難問の大学の小論の1つのプロセスが書いてあります。セイナのお店は怪しくありません。怪しいふりをしてインチキされないようにしていただけです。無料ですので会員になってください。なにもサービスもありません。無料だからです。
 ここの一番優しいやり方を見てください。後の3つはあまり受験では必要ない生徒さんが多いでしょうし、特に難しい2つの方式は仕事の提案書に役立つ方法だと思います。
 基本は女子大のやり方ですが、運動部の高校生は酷いものです。2、3か月授業のまとめを書かせても、ウンチのような1つの言葉だけの人がたくさんいました。
 でも全員のまとめの文章を全部ワープロで入力し、校正して全員に返却しました。次第に自分の書いた文章だと誤解するのか、ほとんどの人が書けるようになってきました。
 2、3回で、中には数人ですが、きっと良い文体で短く箇条書きできる人が現れてきますよ。それを校正し良いサンプルとして全員に配れるわけです。
 次第に志望理由のブレーンストーミングのようなものになります。企業人としても心構えや進学する目的や小論を教えましたので。
 だから全員のやれば多分簡単ですよ。管理人さんなら明日からでも生徒さんを1週間1度か2度、学校や家庭の出来事の日記程度の事を10分程度書かせて、一人1、2分赤を入れたら、創造性開発のスタートになるのかも。2月程度で良いで良いかも。
 きっと、目的語を修飾してできるだけ分かりやすい文章を短く書こうとするとお互いの文章を自由に相互利用できるようになるでしょう。ブレーンストーミングで司会をするのが上手くなります。企画会議の提案書を上手く書けるようになります。やれば簡単です。卵は壊さなくても立ちますよ。本当に。
 なお要求分析の体系化はこの先の話です。とても難しい話がたくさんあり、他の良い本を勉強しなければいけません。最低でも64項目の箇条書きの体系化が必要でしょう。
 
by tsuguo-kodera (2015-07-29 04:41) 

ebisu

おはようございます。
要点が明らかになってきました。読まなければならない本は、『新規商品企画の成功学』ですね。次のURLにあります。
http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E8%A6%8F%E5%95%86%E5%93%81%E4%BC%81%E7%94%BB%E3%81%AE%E6%88%90%E5%8A%9F%E5%AD%A6-%E5%B0%8F%E5%AF%BA-%E6%AC%A1%E5%A4%AB/dp/4820117556/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1438127579&sr=1-3&keywords=%E5%B0%8F%E5%AF%BA%E6%AC%A1%E5%A4%AB

>なお、今回のURLは難問の大学の小論の1つのプロセスが書いてあります。セイナのお店は怪しくありません。怪しいふりをしてインチキされないようにしていただけです。無料ですので会員になってください。なにもサービスもありません。無料だからです。

URLはコメントにはありませんでしたが、「星奈のお店」のURLはをメモしておきます。
http://www.seina-shop.com/teacher/shibuya.html

参考のために、
>今回のURLは難問の大学の小論の1つのプロセスが書いてあります

URLを貼り付けていただけないでしょうか。

四項目表記法については、次のURLが参考になりました。威力がありますね。
「学校と社会の視点」
http://www.computer-salon.com/file_b/20110919.html




by ebisu (2015-07-29 09:16) 

ebisu

会員登録のことについて質問です。

>無料ですので会員になってください。なにもサービスもありません。無料だからです。

星奈のお店には会員登録タグがみあたりませんが、ICTクラブやOAT研にはクラブ会員がいるようです。
どれに登録したらいいのでしょう?
できれば、登録画面のURLを貼り付けていただけるとありがたい。

(星奈のお店の「先生のご紹介」欄で「ニムオロ先生」を紹介してくれたんですね、こんないい場所でご紹介いただきありがとうございます)
by ebisu (2015-07-29 10:08) 

tuguo-kodera

 小論のページにある小論会員登録画面でやります。ここが大事ですので、このURLでやります。会員になると、多分、私と直接やり取りできるようになります。邪魔されないで。(笑)
 会員登録しないでも、小論文の書き方やキーワードの問題に対する私のお勧め文を読むことができます。ですから管理人さんは本来不要のはずですが、もし管理人さんが小論指導を始めて、創造性の開発の実践をするなら、この機能を機能を生かすこともできます。
 想定した使い方はスマホや携帯で生徒さんが使います。ブレーンストーミングも可能にしていました。それを私と鈴木さんがモデレートしてあげるつもりでした。
 近い将来、遠隔から私も鈴木さんも管理人さんをお手伝いできるかもしれません。
 これらの機能はスポーツコースの生徒さん、およそ20人を小論指導できる枠組みとして試作していたのです。でも、なぜか学校も当時の校長も教頭も無視されました。ですから今から6年ほど前の事例やシステムです。もっと改善すべき、恥ずかしい文章が並んでいますが、基本はお分かりいただけるでしょう。
 今回のURLに登録画面があります。非会員のクリッカブルマップをピックしてください。簡単に無料の閲覧会員になれます。校正するためには本会員になるように考えていたのですが、今はやめていますので、どちらでも無料です。
 なおセイナショップの問い合わせのアイコンがあります。右下の方です。ここに私宛の時事や意見をコメントすると鈴木さんが月木に私に内容を教えてくれます。これも秘密の話ができます。(笑)
 馬鹿ですね。誰が馬鹿なのかは秘密ですが、管理人さんはお分かりになるでしょうね。管理人さんにはアイコンんを置き、ブログへリンクする件で許可をお願いし、返事がないので了承されたと思い、リンクを載せました。初めてだったのでしょうか。良かったです。
by tuguo-kodera (2015-07-29 11:02) 

tsuguo-kodera

 追記です。しばらく、このコメント欄の私のアドレスに小論のURLを使っています。済みませんが、このコメントの私の名前をクリックしてください。ジャンプします。
by tsuguo-kodera (2015-07-29 11:54) 

ebisu

「応募書類と小論文」のページへジャンプして、無料会員登録をしてみましたが、送信アイコンをクリックすると、

Internal Server Error

が表示されます。
by ebisu (2015-07-29 17:10) 

tsuguo-kodera

すみません。アドレスは正しいようですね。
それでは管理者の鈴木さんからコメントで方法を教えてく欲しいとお願いします。しばらくお待ちください。
by tsuguo-kodera (2015-07-29 19:42) 

ebisu

よろしくお願いします。

進路問題で悩む高校生はたくさんいるので、たくさんの人に知ってもらいたい情報です。

四項目箇条書き法は要点が分かりました。文章もそれに肉付けしていくという方法でいいのでしょう。
さらにブレイクダウンするとすれば、項目ごとにさらに四項目箇条書き法を適用する。3階層になれば64項目の箇条書きのリストが出来上がります。
長編小説や論文が一つ書けちゃいそうです。
by ebisu (2015-07-29 19:54) 

tsuguo-kodera

もうマスターしたようですね。
 後は細かい手法です。小論のページにアクセスしたら管理人さんなら簡単に分かるでしょう。でも、誰も良さを分かってくれないのです。分かってくれたのは中村師匠だけです。管理者に電話できましたので、今夜中に改善が図られ、連絡が行くかもしれません。
 私の指導実績が良いのは単に私も生徒も同じバドの趣味だからと先生方は思っているようです。でもそれは間違いです。料理学校の生徒さんは栄養や料理が好きで、スポーツは音痴でした。私は彼女らに料理を教えてもらっただけです。
 今、私たち夫婦にとってお料理の講師だったのがとても役立っています。理由はお分かりですよね。こちらの話は自慢できませんのでこれで終わりにします。(笑)
 だから本当は野球でもサッカーでも何でも良いのです。小説でも数学でもです。小論で頭を磨き、スポーツで身体を磨く、それで誰もが自分の最高の文武両道が実現できるでしょう。
 根室の若い先生が興味を持つことを薦めて欲しいです。
by tsuguo-kodera (2015-07-29 20:31) 

ebisu

やってみました。
必要項目を入力して「送信」をクリックすると次の文が表示されます。

formset.cgiを呼び出せません。

22時20分です。
by ebisu (2015-07-29 22:33) 

Akira Suzuki

管理人様、はじめまして。「星奈のお店」のサイト管理を行っております鈴木と申します。
tuguo-kodera様のご指導のもと、教育サイトとコンテンツを制作しています。

まず最初に管理人様に御礼とお詫びを申し上げさせていただきます。
この度は当サイトにご訪問いただき誠にありがとうございました。
ご評価をいただけましたこと、心より感謝いたします。

せっかくアクセスいただいたのですが、私の管理不足によりエラーが発生しておりました。
お手を煩わせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。

現在、下記のURLにて稼働しております。
アクセスいただければ幸いです。
http://seina-shop.com/correction/

当方、大学教授の専用サイト、塾講師のサイトなども手掛けております。
今後、お役に立てそうな案件がございました時、お声掛けいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

敬具

by Akira Suzuki (2015-07-30 01:36) 

ebisu

Suzukiさんへ

「非会員」のボタンをクリックすると、「会員登録」ページへジャンプします。
なにも登録しなくても、次の三つが閲覧できますが、内容の開示はこの三つのボタンをクリックして画面に表示されるものだけでしょうか。だとしたら、例文を三種類見ることができています。

--------------------------------------
◆カテゴリ
・【小論(就職編) TOP】
・【小論(大学入試編) TOP】
・【小論(専門学校入試編) TOP】
--------------------------------------

きれいな例文です、こういうレベルのものが書けるようになるならすばらしい。

わたしの使っているパソコンのOSはXPですので、それでうまくいかないのかもしれませんね。「ご利用のIEは古すぎます」と警告が出ています。
あとでワイフのパソコンで試してみます。windows7ですから、OSやIEに関する問題ないでしょう。

真夜中の対応ありがとうございます。
by ebisu (2015-07-30 07:49) 

tsuguo-kodera

会員登録しなくても、登録のクリッカブルマップで小論文の作法が見られますか。そこへジャンプすればしないで結構です。そして見られるならそれでしばらく大丈夫です。小論文の作法やキーワードの例文を読めるなら良いのです。しかし、将来生徒さんとブレーンストーミングなどをしたいなら会員登録が必須のはずです。
 もしこれらがまだアクセスできないなら、会員または非会員(閲覧のみの会員)登録が必要です。お手間をとらせますが登録のほどお願いします。鈴木さんは夜型人間です。やっと今起きたところぐらいかも。ご飯を慌てて食べて登校するから、多分私が彼に伝える方が早いかも。(笑)
 

by tsuguo-kodera (2015-07-30 10:24) 

ebisu

<報告>
小論文のクリッカブル「小論文(就職編)TOP」をクリックすると、完成した例文が現れるだけで、小論文作法の画面は表示されません。

別のパソコン、windows7でもやってみましたが、同じでした。

「四項目箇条書き法」の具体例は別のページにありましたから、わたしにはその方法から、「例文」への過程は何も見なくてもやれます。しかし、一般の高校生や大学生には具体例で橋を架けてあげないと、理解できないと思います。

by ebisu (2015-07-30 14:51) 

tsuguo-kodera

 まだいろいろあるようですね。鈴木さんのアドバイスも必要のようですね。
 なお、生徒さんが書いた4項目の進化の過程を書いた資料は手元にはありません。難関大学志望の生徒さんは毎年4人程度でしたので各自のノートに書きました。
 各自がノートに書いてきたものを先生が校正して進化させるのは容易です。人数が7人以下ならできるでしょう。私がノートに直接その場で出席者のノートに赤を入れました。毎回平均で面談指導の出席者は2、3人程度でした。
 2か月ほど、週2回、一人に1時間程度、その時の出席者のノートに赤を入れました。生徒さんが7名以下の時しか使えません。でも皆さん2か月で驚くほどの進化をします。大学での結果が違うのです。数名の希望者なら塾で簡単にできます。
 最初にやった、女子大は4項目の小テストを毎回5分程度して回収。前回のもの、赤が入ったものを返却しました。ですからこれも何も資料に残っていません。これは容易です。10回やれば大丈夫でしょう。100名ほどまでできます。
 運動部のあるクラス40名程度を指導した時は毎回まとめを4項目書いて欲しいといって紙を配布しました。最後の5分間程度でした。それを回収しワープロで全部入力し、次回に全員に配りました。
 パソコンに資料の残骸は探せばありますが、生徒の文章はウンチのようですので、生徒が書いた項目数だけ私がオリジナルで書いてあげたようなものです。対比表のようになります。
 これを数回繰り返すと、皆さんが他人のために私が校正した箇条書きを自分のものにしていました。パクったわけです。良い箇条書きを選べたら文章に各自にさせました。でも到底志望理由には使えない代物ですので、私が全て各自に校正してあげました。
 結果はその人の個性にあった文章になり、自分で書いた文章と誤解するようです。だからか、良い文章を最後には書けるようになりました。大学のレポートでです。
 この場合は各自に向けて20人に対し、私が志望理由書を書いてあげたようなものです。本人たちは誤解していたでしょう。自分が書いたと。でもそれで大学ではレポートの課題に困らなかったのです。能力は上がったのです。皆さん留年せず卒業できました。信じられないと言ってくれた人もいました。
 このプロセスを携帯電話でやろうとしたのが今回アクセスしているサイトです。このサイトは使用したことがないと言ってきたはずですので、試したことがないのです。
 まとめです。進化の過程の材料はありません。出来上がった結果の資料だけが多分アクセスできているのです。すみません。
 
by tsuguo-kodera (2015-07-30 15:58) 

ebisu

詳しい解説ありがとうございます。
やはり「プロセス」は手間のかかるもののようですね。文章を書くのが苦手な人をきちんとした文書が書けるように指導するのは根気と手間が要ります。

①難関大学志望者への個別トレーニング
②女子大での集団トレーニング⇒回数は10回ほど
③運動部の40名の事例

どれも四項目箇条書き法をベースに、丁寧な文章校正をしてあげて、模範例をピックアップして繰り返しフィードバックして、文章を洗練していく。大学で教えている友人が、論文の添削がたいへんだといってました。重労働だと。プロはそれでも赤ペンで一心に添削してやります。小寺さんもきっとやさしいのです。

文書作成になれた方なら、小寺さんがコーチすれば、生徒さんたちが作成した文書を校正できそうです。
3~6ヶ月くらいの期間でコース設定して、添削指導がビジネスになりそうですね。「星奈のお店」はそういうアンテナショップ的な新規事業なのですか?

新卒の就職応募書類や転職時の応募書類をどのように書いたらいいのか困っている人は少なくないでしょう。なかなか教えてくれる人がいませんから。
ビジネスとしては面白いと思いました。

集団でやると、ブレーンストーミング法を利用して、みんなで楽しくやれますね。
小寺さんやわたしのように企業の中で企画部門で働いた経験のあるものにはわかりやすい方法論です。でも実際にやれる人は2000人規模の企業でも、10名いるでしょうか?

民間企業の企画部門で働いた経験のない学校の先生にこれをやってもらうのはなかなかたいへんそうです。(笑)

今日の最高気温は13時の24.5度、いま20度です、これでも根室っ子にはとっても暑いのです。生徒はうだっていました。しかたなく物置から扇風機をだしました。
by ebisu (2015-07-30 21:53) 

tsuguo-kodera

 素晴らしいまとめをありがとうございます。過不足なく、しかも私がまとめるより分かりやすくまとめて頂きました。
 以下は蛇足でしょうが、補足させてください。セイナのお店は、私が情報教育を学校のクラブでするために学校にお願いし指導員を採用していただいた鈴木さんが作成しています。彼は学校の非常勤です。
 小論はシステム要求条件に重なる部分が多く、学生さんのニーズで始めたものです。それを彼がインプリしてくれました。まだ使っていませんので改善はされていません。骨格だけのサンプルシステムです。
 鈴木さんは私の小論の手法を管理人さんと同じようにマスターできたでしょうが、これは小論のアンテナショップではありません。鈴木さんの過去の仕事を私の要求で彼自身がまとめているものです。
 やりたい先生がお近くにいたら彼に頼めば塾の新しいビジネスになるでしょう。管理人さんならもっと成果が出やすいでしょうが、かれはシステムにまとめるスタミナがあります。国語力や文章力は管理人さんに比べられませんが。
 彼は絵本も面白いと思っているのかも。絵本は彼の一家の作品でもあります。私は口のアドバイスと文章の一部の校正だけです。現実に絵本の企画や筋書きや文章や絵の校正に4項目の手法を使っています。
 絵本製作の改善のピッチは抜群なのは彼の才能ゆえでしょうが、最初に企画をしっかりしたから、ぶれないで高速に良いものができるのだと思っています。彼は出版関係の仕事に長けています。ホームページ制作はその一部です。
 なお、今彼は情報と企業と教育と思考に関するいろいろな実践経験を、私の過去の本をベースにまとめたいと考えているようです。来年度には新しい本にまとめているようです。私が勧めて、私も大変に期待しています。
 私たちは単年度契約ですので、来年度の仕事は前年度の3月中旬まで分かりません。それで私は10年やってきたので、もうそろそろお開きにしたいと考えています。
 だから私は趣味のバドミントンを生かし、好きに子供をロハで教えたいと思っているのです。根室にお邪魔した理由です。彼は自分で身の振り方を考えているはずです。一緒にやれることがあれば良いねと言ってくれています。
 セイナのお店にあるほとんどのコンテンツの、デザインを含め、著作権はかなりの部分私にあると思いますが、彼にはすべてのコンテンツの使用権変更権などの権利を与えています。一言で言えば、タダで自由にして良いと言っています。私の能力をかなりあからさまにしてくれた人ですので、私は感謝しているためです。
 私が一番したかったのはたぶん、正調メディアリタラシー教育、人と人とのコミュニケーションの教育だったのかもしれません。この領域が私と管理人様の出会いの理由だったようにも感じています。人の出会いは不思議ですね。何かコミュニケーションで琴線に触れるところがお互いにあったのかもしれません。
 今後ともよろしくお願いいたします。
by tsuguo-kodera (2015-07-31 04:31) 

ebisu

おはようございます。

新規事業をどう立ち上げたらいいのか、試行錯誤的な目的ののアンテナショップかと勘違いしました。それには理由があります。
ニーズは大学受験生や就職応募資料を作成する大学生にかぎりません。会社員にこそ、ニーズが大きいからです。

わたしは最大手の臨床検査会社で1986年12月から2年半ほど機器の購入担当をしていました。ラボの機器だけでなく、全国の営業所で使う備品や機器(パソコン類も含む)も、サテライトラボで使う機器も全部私のところに購入協議書が集まってきます。
書いているのは管理職ですが、具体的な割合は書きませんが、かなりの購入協議書が「意味不明」なのです。購入理由をかく欄があるのですが、意味がさっぱりつかめない。
電話で問い合わせしたり、付箋をつけて差し戻したり、ラボ内なら担当者を呼び、ヒアリングをして文案を殴り書きして、これで清書するように指示していました。
実に面倒くさいのです。職位があがるほど文書でやらなければならない仕事が増えます。管理職を鍛えるためにも普段の協議書や稟議書の書き方は大事なのです。
専門職は自分にしかわからない言葉のオンパレードでしばしば文書を作成します。決裁権限者にわかるように書かないといけないので、それも直させます。

つまり、わかりやすい、言いたいことがはっきりした文書作成技術に関するニーズは大きいのです。
1件3000~5000円程度で、それをビジネスに載せられたら、労働集約的な仕事ですから、たくさんの雇用機会を増やせます。知的なレベルの高い退職者にボランティア的な対価で協力してもらうことができたら、社会に定着するビジネスになりえます。
これから5年くらいの展開の仕方がしだいで、世のため人のためになるビジネスモデルが生まれるかもしれません。

大企業の部長職以上は、文書作成能力の高いものが多い。大企業の取締役で文書作成能力の低い人はほとんどいないでしょう。

四項目箇条書法とそれをベースにした文書作成はまだ未知の可能性があるような気がしています。

by ebisu (2015-07-31 10:40) 

tsuguo-kodera

 セイナのお店のトップページにある記事一覧をクリックしてください。上の方にあるバーの右端のアイコンです。
 ここには私が作った代表的なコンテンツsample各種が登録されています。管理人さんのコメントバックにあった青い時計背景のサンプルパワポと似たものが数個簡単に見つかると思えます。
 もちろん、新規事業やバド普及のためのプレゼン資料はもっと面白いと思えますが、内容的に私しか使えません。漫談をすることになり、とても効果はあるのですが、知識も話術も必要で、するのは難しいのです。だから公開はしていません。
 私は提案書もプレゼンもすべて4項目手法でやっています。人材育成もです。結局システム化は説得工学であり、プレゼンを使うか使わないかは別にして誤解させてでも納得させる上手い説明が必須なのです。
 人を説得するのにこれらは最善の資料になっているとこれらを見ていただけたらなお納得できると思います。でも発想や戦略立案のための資料は自分相手です。1つの図表にまとめないと成功する事業にはなりにくいと経験から思っています。
 確かにやりたい人が根室にいて、労働集約的な業務を起こしたいと考えたらブレーンストーミングから始まって、どなたかが失敗しないプレゼン資料を作り、資金を提供してくれそうな会社でプレゼンするのがオーソドックスのスタートラインです。
 しかし、その前に起こすべき事業を決めることが必要かもしれません。人が集まってすることを議論するより、まず村おこしの題材を決めて、新規事業を起こし、人材を育成すると決めることが大事なのかもしれません。全体サイクルの推進母体としてまず情報センターを創るべしと言うのが中村師匠のお考えでした。
 根室や釧路にいくつかの検討会があるようにお見受けしていますが、検討会や協議会ではなく最初から情報センター設立審議会(仮)を具体化し、30ほどの新規事業を考えて、一つ二つに絞り込むのです。その1つか2つの事業が必須である名前をつけて情報センターをまず作るのが良いのかも。
 要するに5W1Hを決めて実行してみるのが良いです。何をするか、審議するようではまとまりません。やることを決めて始めたら、管理人さんなら得意なプロセスになるはずです。
 お聞きした範囲では、根室の倒産品の海産物や農産物をもとに第一次産業から第三次産業まで一気通貫で試験運用を始める必要性がありそうに思えました。そのバックボーンで情報センターを一緒に始めるようなことが考えられます。
 また既存の色々な中小企業が集まって大企業のような機能を果たせるのかもしれません。人材育成からサービスまでです。
 そのような仕組みを作ってゆくなら、私の使っていた箇条書きの方法や図表化の手法が良い方法になると経験から感じています。セイナのお店の表現方法も便利だと思えます。
 やるとなったら、総合の一環で、一部の好きものの中学生に事業化の経験をさせるなど学校教育としても可能かもしれません。先生方も自然とプレゼンも図表化も得意になると思えます。
 一番消極的な方法としては、現状にあるいろいろな会社を集めてセイナのお店の表現方法でまずシステム化してみるのは容易でしょう。
 根室の役場や団体のその立場の人がする気になれば1、2か月で形は見えてきて、実試験に移すことも可能でしょう。でも、その労を厭わない人がその立場にいますかね。
 今まで私はいくつかの市で経験したことがあるのですが、お金があるところほど小田原評定になるのが常でした。補助金は甘い汁だから大変な事業化の努力は買ってくれる人はいませんでした。
 尻切れトンボのコメントになりすみませんでした。なお、4項目の箇条書きの管理手法は要求条件にも情報管理にも上手く使えます。厳格にしないでもそのような心がけで皆さんが情報をまとめていると共有化は図りやすいと思います。もちろん創造性の開発は一番有効でしょう。
by tsuguo-kodera (2015-07-31 12:45) 

ebisu

根室で新規事業をわたしが企てているわけではありません。
四項目箇条書き法には、文書作成技術を開発する分野で新規事業の可能性がありそうだというだけの話です。
新規事業はエネルギーが要ります。若い人こそが担うにふさわしい。わたしたちはもう若い人たちのサポート役です。時間はたくさんあるのでボランティアできます。(笑)

>管理人さんのコメントバックにあった青い時計背景のサンプルパワポと似たものが数個簡単に見つかると思えます

これはたとえば、次のURLに貼り付けてあるものでしょうか?

http://www.kantodaiichi-itc.com/new-itc/itc/itc_setsumei.html

http://www.kantodaiichi-itc.com/new-itc/itc/itc_2013_0308.html

パワーポイント的な四項目箇条書きだけで内容が読めるものと、そうではないものがあります。
たとえば、これはわかります。
-----------------------------------
課題をいつも考えることが勉強
■実践練習の場所は学校の専門教室
■電車内では吊り広告を見て想像
■テレビや新聞の課題関連ニュースに注目
■周囲の仲間に学んだ事を説明
-----------------------------------

何もないところからはじめるのではなく、自分の得意分野で課題を見つけろということ。
好奇心を発揮して、周囲に目を向けて課題に関連があるかどうかつねにサーチしろということ。
課題に関する専門家の意見を新聞やテレビからピックアップして、見識を深めろ、あるいは自分の意見をチェックしろということ。
最後は、課題について自分が学んだことをアウトプットしてみろということ、3番目まではインプット、最後のアウトプットによる「総合」の成果を他人にぶつけて批判を仰げということ。

書き写しませんが、次に例示してある「実践練習で実力アップ」や「さまざまな意見を活用」「期待される学習効果」も奥が深い。

箇条書きではわからないものの例をひとつ挙げますと、
--------------------------------------
No.8 機械設計と軟式野球部に必要な知識
●報告書作成
●小論文と志望動機の書き方
●博物館や美術館めぐりの実施
●遠征計画の立て方
--------------------------------------
たぶん、軟式野球部のメンバーにはよくわかる具体的な背景を持ったトピックスなのでしょう。
そうした背景情報の共有のないときに、この四項目箇条書き法は弱点をもちます。
どんな方法も万能ではありえませんが、その限界を知って使ったときには、その「使った範囲内では万能」になるものです。

これはパワーポイントを使って説明するときや、自分の考えをコンパクトにまとめるときにはじつに便利がいいメソッドです。

たいへん勉強になりました。
そしてたくさんの人に見てもらいたい、高校生や大学生、そして企業人のみなさんに。


by ebisu (2015-07-31 17:57) 

tsuguo-kodera

http://www.computer-salon.com/file_b/20110912.html

http://www.computer-salon.com/file_b/20111006.html

http://www.computer-salon.com/file_b/20111004.html

http://www.computer-salon.com/file_b/20111001.html

以上は青い時計のパワポの事例です。
以下は有名校の資料を基に私が作ったものです。
英語と中文があるのがうたい文句です。

http://www.computer-salon.com/file_b/20111029-ja.html

http://www.computer-salon.com/file_b/20111027.html

以上すべてセイナの一覧表から見つかるはずです。

さて本題です。
私はもう新規事業は関わりません。
ロハでバドミントンをして、ロハで小論を教え、創造性を開発したいだけ。目的は小学生の育成です。先人として後世を心配しているだけです。

エネルギー以上に時間がありません。
一番最初にコメントしたはずです。
忘れてもらっては困ります。


以上
by tsuguo-kodera (2015-07-31 20:06) 

ebisu

忘れたつもりはありませんでしたが、もう一度読み返すとそう書いてしまいました。

>エネルギー以上に時間がありません。
一番最初にコメントしたはずです。
忘れてもらっては困ります。

わたしは次のように書いています。

>新規事業はエネルギーが要ります。若い人こそが担うにふさわしい。わたしたちはもう若い人たちのサポート役です。時間はたくさんあるのでボランティアできます。(笑)

「時間はたくさんあるのでボランティアできます」、どうやらここがまずかった。聞いていたのにこれでは、すみません。
m(_ _)m

文字通りやせ我慢で、「時間はたくさんある」と自嘲気味に書いてしまいましたが、時間が残り少ないのはひしひしと感じます。このところ暑いのでバテています。実際には体重がたった1kg減っただけできつくなります。耳の中の部品がやせてしまうようで、自分の声が頭蓋骨に響いて、話を聞き取りづらくなります。

ところで、お示しのURLは高校生にも、受験生にも、大学生にも、社会人にも、それぞれ読んでほしい内容が、4項目にまとめられています。
もったいないですから、たくさんの人が見てほしいと思います。
そして参考にしてほしい。
人生の指針になるものが、具体的なシーンを想定して次々に展開されています。
見事な手際で、すばらしいお手本です。

数日後に本欄のほうへアップして紹介したいのですが、まずければコメントください。


by ebisu (2015-07-31 21:08) 

tsuguo-kodera

 はい結構ですが、2、3付言させてください。
 ①の渋谷の勝負の秘訣と②のノートを作ろうのプレゼンはドルチェ先生のブログを参照しました。この村の15位あたりにいる教育に情熱を、をクリックするか、セイナのお店の管理人さんのお隣のノートのアイコンをクリックしてください。
 編集使用の許可を頂いて、私が勝手に作りました。一度この管理人様の記事を見ていただけるとありがたいです。音楽と指導に関して素晴らしい記事をお書きになっています。
 ③と④の富士山のパワポは開成卒業生に頂いた資料をもとに私が日本語にまとめ、英語と中文に翻訳しました。日本語は元プレゼン資料の方が楽屋落ちが多くて笑えるのですが、守秘義務の点から今の表現が限界です。
 なお翻訳はマレーシア人の東大留学生でした。彼は日本語英語フランス語中国語マレー語が堪能でした。日本人より日本語も上手かったのです。日本に高卒で来て日本語を勉強し東大物理大学院に入学し卒業し、今はスイスATHの研究所で反重力の研究をしているのかもしれません。
 彼だけではありません。何人もいます。バド好きのマレーシア人は英語と中国語とマレー語は話せて、日本語をすぐ覚える、素晴らしい人ばかりでした。マレーシアだけでなく、ノルウェー人もドイツ人もアメリカ人も素晴らしい人が家のクラブに来てくれていました。
 皆さんバドが好き、常識人の天才、しかもとても素敵な人でした。そのような歴史があり、だからバドが好きの子供が家のクラブに来ると真似をしてみなさん素敵になります。頭も良くなり、世界を飛び回り、好きな仕事をばりばりしている方がほとんどです。開成生ゆえではありません。周辺の会員が連れて来る小学生も、家の阿保な孫もまともになり始めたのです。(笑)
 バドは上手く指導したら頭が良くなります。自信があります。下手に指導したら前頭葉は縮退しやすいかもしれません。まず間違いありません。
 サッカーでも野球でも、はたまた国語でも数学でも算数でも同じかもしれませんが、私はバドしか良く知りません。(笑)
by tsuguo-kodera (2015-08-01 07:45) 

ebisu

昨日読んだ小寺さんの四項目箇条書きの例文を読んだときに、驚きとある種の情緒が生まれたのだが、それをまどろみながら朝まで何度か反芻してみた。
形はまねられると思っていたが、とても無理、私の心境では猿真似にしかならないことがよくわかった。

http://www.computer-salon.com/file_b/20111029-ja.html

高校生や大学生はこのURLをクリックして、そのまま印刷し机の前に貼り付けたらいい。
迷うことがあったときに読み返してみたらいい。きっと迷いが消えて、進むべき心の道が見えてくる。
わたしの蒙はまだ啓けていないが、心境の違いはよく感じられる。ある種の波動に撃たれた。
小寺さんという人を、まったく誤解していた。
彼がわざわざ根室までやってきてくれたのは天の配慮だ。
今朝はそれがよくわかる。
by ebisu (2015-08-01 07:52) 

tsuguo-kodera

 過分のお褒めの言葉だと思いました。でも、以前の管理人さんと同じようにありがたくマジにお受けしておきます。
 しかし、私が管理人さんの記事を詳しく読み始めた時、私の経験を正しく文章にして、私がまとめたプレゼンのサンプルをすべて内包している、素晴らしい文章や記事や書籍紹介や哲学がブログに存在しているのが私の驚きでした。管理人様は私とは比べてはいけない稀有なお方だと思ったわけです。
 だからどのような方がこのような記事を書いているのかお顔を拝見したかったわけです。それで観光旅行を兼ねてそちらを訪問しました。お会いで来たら十分だと言っていたのはそのためでした。
 それが私がしたかった中学校での実施指導すら可能だったのはますます驚きでした。そのお返しもあり、バドコーチの天才、渋谷教頭にも根室か釧路での実演と講演のおねがいをして許可を頂いたわけです。
 彼は天才の指導者であり、私にはないものをたくさん持っています。鈴木さんも私以上に弱者に優しい人なのです。だからすぐに記事やアイコンを作ってくれました。もちろん彼らも管理人さんや私が持っている長所が欠けた点もあるように見えますが。
 案外、人は自分とは違う特徴を持つ人を最高の天才だと思うのかもしれません。だからウインウインの関係が大事であり、自分と相手の長所を生し優れた業績や教育がなされると信じています。
 ここまでは私と管理人さんの間だけの事柄です。決まっていた過去の知識で筋書きはできていたと思っても間違いではないでしょう。
 ここからが勝負でしょう。新規なことです。誰かを説得し、巻き込んで根室や釧路での渋谷の実演会を開催されることを祈念しています。もちろん私も続けて道を探します。
 でも管理人さんと私の能力を越えた実演ですので。だから、ケセラセラです。そのうちきっと道はできると楽観しています。
by tsuguo-kodera (2015-08-01 09:14) 

ebisu

渋谷さんの実演会は、残念ながら私の力不足で今回はあきらめなければなりません。一番よい主催はどこかと考えてアタックしましたが、返事がきません。
釧路の有力メンバーからのサジェッションもあり、いまは困難であることがわかりました。
別便で報告いたしますので、渋谷先生にもよろしくお伝えください。
いつか実現する日がくることを期待してやみません。
by ebisu (2015-08-01 10:29) 

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