#3067 ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁:先手必勝 Jun. 25, 2015 [11. 中小企業家育成コラム]
<更新情報>
6/26 10:50 追記
6/27 10:10 「水産資源減少に備える提言ができなかった地元経済諸団体」、他追記
6/27 15時 「村抜け」のススメ 追記
6/27 16:45 「反骨精神と改革意欲のあるリーダを推し立てて・・・」 追記
6/28 8:45 シーズン終わりの羅臼沖ジャミサンマの大量捕獲は翌年の漁にどれくらいの影響があるのか? 追記
(物置の寒暖計は5度をさしていた、超さむい!ここ数日、どんどん気温が低下していく、どうなっているの?)
6/30 8:50 番頭を育て、自分と同等以上の報酬を支払え
この問題はすでに3回取り上げている。根室市政は漁業会社や水産加工会社のほうしか視野にないようで、雇われ漁師や水産加工場で働く人たちのことが考慮されていない。長谷川市長も市民の10%に満たぬ根室「村」の住人たちも、この期に及んでも「村」の利害しか考えられないらしい。「オール根室村」の村民の皆さんの中には自分の損得をこえてふるさとのために一肌脱ごうという人が必ずいる。子どもや孫のために、それぞれの団体を牛耳っているふがいないリーダたちを見限ってさっさと「村」抜けするか、反骨精神と改革意欲のあるリーダを推し立てて反旗を翻したらよい。ふるさと根室の未来が懸かっている。
こういう問題が起きると、政府にお定まりの補助金要請を繰り返すだけではいかにも能がない。来年は全面禁漁が確定だと漁業関係者たちが嘆いている。「考えてもしようがない」とあきらめ顔の漁船員がテレビのインタビューに応えていた。来年は来年の風が吹く、状況に応じてどうするか決める、いまから決めようがないというのが本音だろう。息子に後を継がせられないと考える漁業会社のオーナも出始めている。
これが根室の情けない現状である。だが、あきらめる必要はない、ピンチはチャンスだ、オーナーも漁船員もみんなで具体的な対応戦略を考えよう。
根室の漁業は北の海の水産資源を食い荒らしてきた、羅臼と歯舞の事例をすでに挙げた(#3056)ので再説しないが、50年たっても変わらない。
かてて加えて根室市政もまた十年あるいは二十年先を見て仕事をしてこなかった。根室の未来を慮(おもんぱか)り乱獲防止を根室管内の各漁協に働きかけたり、意見具申したことがない。お互いに、都合の悪いことは言わないように、閉鎖的な根室「村」を維持し、そうして未来の選択を誤った。10%に満たぬ、「オール根室村」がいつまでも市政を壟断していると根室の町の未来はお先真っ暗だ。
水産業を主力としていながら、地元経済諸団体も一つとして漁協に乱獲禁止や資源管理の重要性を説いたところがない。水産業で成り立っている町だから、だれも漁業者にモノが言えぬ。
水産業が崩れたら、地元経済の基盤が崩れ、あらゆる業種に深刻な影響があることが明々白々でありながら、水産資源が小さくなったときへ向けての備えについて具体的な提言がなされたことはない。歴代の市長も経済諸団体も市議会も、各漁協に対してふるさとの未来を考えてきついことを言うべきだった。人材の枯渇と「村」の存在がそのような建設的な提言への大きな障害であり続けたのである。そうした状況の中で水産資源はこの50年間減り続けた、最初がカニだった。
昭和30年代には北海道最大の水産加工会社、(株)日本合同缶詰傘下の4工場ですらも処理しきれない量のカニの水揚げがあり、海へ棄てても、漁を休まなかった。カニの仲買で食べている人たちも多かった。いまから見れば乱獲によって貴重なカニ資源を食いつぶすおろかな行為だったのだが、当時の根室ではそれがいいことのように受け止められていた。欲に目がくらみ資源管理の智慧がなかった。根室人の金銭欲とロシア人の金銭欲が北の海のカニ資源を食いつぶしたのである。昭和30年代終わりから40年代は越境してやる密漁は毎年莫大なお金(100億円前後?)を生み、船外機を3基もつけた高速密漁艇の乗組員は「特攻隊」と称していた。その結果この60年間で領海内のカニ資源は激減し、特攻隊も姿を消した。
それに加えて、近年ではロシア側の漁具が充実してロシア人によるロシア領海内のカニとウニの密漁が増えた。密漁して根室花咲港に運んでくれば、莫大なお金を生んだ。ロシア人の密猟者は密漁でもうけたお金で根室で漁具を調達していた。ロシアと日本の関係者にはじつに美味しい話、持ちつ持たれつだったのである。こうして今度はロシア領海内のカニとウニが激減した。まずはじめに北方海域の日本領海内のカニ資源が激減し、次いでロシア領海内のカニ資源が激減したのである。
わたしは欲に目がくらんで資源を食いつぶすことに加担した個々の関係者を非難しているのではない、根室の漁業がそうした枠組みや構造の上に成り立っていたということが言いたいのである。それはいまもあるから、そうした構造を壊し、根室の町に別な枠組みを作らなければ未来が展望できないとと言いたいのである。
根室の未来にとっては水産資源管理が死活問題なのに、ロシア(官)と根室(民)の間で、水産資源管理について話し合いのテーブルすらない。こういうことこそ市政が関わるべきである。根室市政は肝心なことをせずに、ベトナムへのサンマ輸出に熱心だった。水産業界の一部がそれに追随したのだが、大局がみえない者たちだけだろう。「いままで市役所が言い出すことにろくなことはなかった」からと距離を置いた賢明な業者もいる。
カニの後はサケ・マス、そしていま羅臼でホッケが激減しつつある。
サンマの未来は大丈夫か?漁期の終盤に羅臼沖でのジャミサンマの捕獲は量を制限すべきではないのか?シーズン終わりになって、なぜ羅臼沖にジャミサンマが大量にいるのか、羅臼沖で大量にジャミサンマを捕獲することが翌年の漁にどれほどの影響があるのかなどまったくわかっていない。根室管内の漁協にはそうした資源管理上必要なサンマの生態系調査に関する問題意識すらない。このようなありさまを続けていて根室の水産業の未来があるのだろうか?
根室市内だけみていたのではダメで、根室市政は根室管内のリーダとして発言し、行動しなければならないのだが、根室管内4町に背を向けている。ゴミの広域処理の問題でも、町役場・市役所職員採用一括選考でも協力姿勢の片鱗もなく4町に背を向け続けている。これでは根室管内ですらリーダシップがとれない、器が小さすぎないか?
根室管内の漁師たちと北方領土のロシア人たちの欲と欲がからみ、これでは水産資源がもつはずがない、次々に枯渇していくのは当然である。欲望の自己規制ができなければ、水産資源で食べていける次の世代は半減する。
今日(6/25)の北海道新聞根室地域版の記事にはホッケの資源が激減したことが報じられている。
羅臼のホッケは2005年、2009年、2010年には8000トン弱の水揚げがあったが、昨年(2014年)はわずかに966㌧である。今年はいまのところ昨年の6割減で、羅臼漁協に記録が残る1961年以来最悪の不漁を記録しそうである。新聞記事によれば羅臼では干したホッケが1枚1200円もしている。羅臼の美味しいホッケはすでに庶民の口に入る魚ではなくなった。次はサンマかもしれない。
乱獲ということもあるだろうが、海水の表面水温の変化も関係があるだろう。頭を使って水産資源の状態を監視し、頭を使って欲望を自制して漁をしないと適切な資源管理ができない。
タダとってくればいい略奪産業の時代はとっくに終わっているのである。欲望の自制と水産資源管理に旗を振るリーダが根室管内の漁業組合には一人もいなかったということ。人材の劣化こそが漁業の町の資源枯渇の真の原因とは言えないだろうか。そろそろこういうところに焦点を当てて、人材育成をしないといけないのではないのかね。
サケ・マス流し網漁の漁期は6月と7月の2ヶ月間である。金額が高いから主力の商品でもある。根室水産物の柱はカニ、サケ・マス、サンマ。カニがとっくに乱獲で漁獲量が減少し、主力商品から外れてしまった。そこへサケ・マスの打撃である。まずは漁期の分析だ。
サケ・マス 6~7月
サンマ 8~11月中旬
この二つの魚種で雇われ漁師は5.5ヶ月間稼ぐことができる。昔は半年船に乗れば、後の半年は陸に上がって遊んで暮らせたが、水産資源が年々細ってしまった現在ではとても暮らしていけないから、多くが出稼ぎにでる。
ロシア200カイリ内のサケ・マス流し網漁が来年から全面禁漁になれば、サンマの3.5か月分しか稼ぎがなくなるから、通年雇用先を見つけた者から船を下り、家族と共に移住を決意することになる。
前回試算したが中型船の出漁禁止だけで280家族程度がその条件に当てはまる。全面禁漁になれば、450家族ほどが根室を出て移住を検討せざるをえなくなる。
水産業が主力の町だから水産加工場で働いている人たちも多い。雇われ漁師の数の数倍いるから、連鎖反応が起きる。
塾に通えなくなる生徒も出るし、進学をあきらめざるを得ない生徒も出る。家業を継ぐことをあきらめる船主の長男も。
泣き言ばかり言っても始まらぬ。このまま地元企業が次々につぶれてもらっては困る。来年から禁漁になることを前提に戦略を練るべきだ。禁漁になるのはカムチャッカ沖の北洋だけではない。国後島の西側と択捉島の東側の漁場も禁漁になる。サケ・マスだけではすまないだろう。問題点を挙げてみる。
■ 6~7月の北洋サケ・マス漁がなくなる穴埋めをどうやるか
■ サケ・マスで売上の30%がなくなるとしたら、どういう工夫をしてその穴埋めをするか
■ 船員や水産加工場の雇用維持はどうやるか
■ ベテランが大量にやめた後の品質維持をどのようにやるのか
お先真っ暗ではないよ、ハッキリしているのは工夫をしない漁業会社や水産加工会社だけが淘汰されていくということだ。頭を使って長期経営戦略を練り、しっかりそれを実現できる会社だけが生き残る、ピンチはチャンスだ。
補助金なんてもらっても一事のことだ。地元企業の経営者は補助金に頼らなくてもなんとかできるような工夫をしよう。
息子がいたら、大消費地の東京の大学に進学させたらよい、道内ではダメだ。大消費地の首都圏を四年かけて自分の目で見て来い。夏休みや冬休みは魚に関係のある業種でバイトをさせよう。あらゆる機会を捉えて大消費地の東京に「人のネットワーク」を築け。
(道内でも北大水産学部ならいい、後を継ぐ子どもを北大水産学部か東京の大学に進学させよう)
<「利己心はすべての過失と不幸の源泉である」・・・ことわざ>
根室に何が必要か、何が不足しているのかは少し頭を使えばすぐにわかるし、そのラインをたどっていけばしぶとく生き残る道も見つかる。必要なものを手に入れるには、頭を使わなければダメだ。企業経営能力のない2代目、3代目でもやれた時代は終わったということ。しっかりした能力のある者が事業を継承しない地元企業はつぶれていく。優れた人材を「番頭」として使い、自分と同等以上の報酬で処遇できたらその企業は永く栄えるだろう。
自分の家族だけを大事にして、従業員の幸せを省みない経営者とその企業は人材が集まらずに淘汰される。
この難局にどう対処するのか、具体的なビジョンを従業員に語り、そこに向けて従業員を引っ張っていこう。
いま足りないのは高度な加工技術、販売チャンネル、大消費地の人脈、そしてこれらの仕事を担うに足る智慧と人材である。
根室の町の人口は減っていい。大幅に減れば、水産資源を大事にすれば人口2万人以下の町なら、みんながそこそこの所得を維持して食べていける。
大幅な人口縮小を前提に町の将来ビジョンを創れ、先手必勝。
<今日6/26出漁>
新聞報道によれば、ロシアからの許可証が届き、今朝北洋サケ・マス流し網漁の船が港を出た。小型船のみの出漁で、中型船は出漁取りやめ。
ここ数日、異常低温で最高気温が10度に達しない。最低気温も5~7度。北洋の海には寒い風が吹いている。いい漁がありますように。
*#3056 ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁禁止:閉鎖的な漁協と市政 Jun. 6, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-06-06
#3058 サケ・マス流し網漁禁止法案ロシア下院通過 Jun. 11, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-06-11
#3060 ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁 1962トンで妥結 Jun. 12, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-06-12
#3067 ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁:先手必勝 Jun. 25, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-06-25
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*#195「少し過激な北方領土返還論」:MIRV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショー
⇒ロシアをぎゃふんといわせ北方領土を返還させるための具体論
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07
#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06
#2050 竹島と北方領土 :韓国大統領の竹島上陸にどう対抗する? Aug. 10, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-2
#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14
#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16
#2095 おろかな領土紛争:白人支配終焉のチャンス
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-28
#2097 中国や韓国と如何に付き合うべきか
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-29
#2050 竹島と北方領土 :韓国大統領の竹島上陸にどう対抗する? Aug. 10, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-2
#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14
#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012
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#2095 おろかな領土紛争:白人支配終焉のチャンス
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-28
#2097 中国や韓国と如何に付き合うべきか
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*#2935 『資本論』と経済学(1):「目次」 Jan. 25, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-25
#2974 『資本論』と経済学(28):「注ー6」と主要文献リスト Feb. 14, 2015 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-13-1
#3015 人工知能の開発が人類滅亡をもたらす:ホーキング博士(資本論と経済学-補遺1) Apr. 2, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-04-02
ロシアは、ヨーロッパ諸国からの一次産品の「輸入」も同時に禁止したようです。
随分強気に見えます。異常気象による不作一回で、膝を屈することになるでしょう。
私的には、いいタイミングにみえます。
自己責任を意識することのなかった北海道の方々への一石として、
異常気象を前提としてですが、大国意識を振りかざせるほどロシアは食料供給力が安定していないことを、ロシアが自覚するきっかけとして、
by 後志のおじさん (2015-06-26 22:34)
へえー、ヨーロッパからの一次産品輸入禁止というと大半が農産物ですね。
そこへ異常気象による不作が襲ったら、強気のロシアも路線変更せざるをえなくなる。
気象次第ですか。
何が原因かよく分からないけど、異常気象が長期的に増えていけば、困るのはロシアだけではない。
ご懸念のように日本も相当あやうい。
by ebisu (2015-06-27 00:24)
カボチャや、ナス、トマトなど(亜)熱帯の作物の生育が極て悪い。自家用菜園をみていると異常さがわかります。
北極海に結氷しない海域が拡がり、熱循環が狂って、夏場は高緯度で北極の寒気を閉じ込めていたジェット気流にパワーがないようです。
西日本から、南関東地方位はエルニーニョとインドの気象の影響下にあり、その北は北極の異常気象の影響を受けています。
東北地方が、梅雨入りしましたが、低温長雨になるだろう。北海道は、低温のまま7月が終わってしまうだろう。
最悪のシナリオですが。
by 後志のおじさん (2015-06-29 23:16)
最悪のシナリオを想定して、非常事態につねに備えておくというのは大事なことでしょう。
結氷している面積が小さくなるということは、氷が解けているということ。すると氷が解けて熱を奪っているのですか。
北極圏の氷の面積が小さくなると、暖かくなると思っていましたが、どうやら違いますね。
夏に溶け出しているときは熱を奪って寒冷化する。寒い夏は北極圏の氷が溶け出している証拠ということですか。
そうすると北の方ほど影響が大きくなる。
反対側の英国や北欧、そしてカナダはどうなんでしょう?日本と同じような現象が起きているのか、それとも夏場の寒冷化は東経135度付近に偏っているのか。
海は影響が出ますね。
米国大陸内陸部はヨーロッパの内陸部の穀倉地帯は海から遠いので影響は小さい?
北極圏の氷の面積は夏場に収縮して、船が通れるようです。融けてしまって氷が小さくなれば北極からの寒気団も弱くなる。長期的に見ると地球の気候全体に大きな影響がでるのでしょう。スーパーコンピュータでシミュレーションできているのでしょうね。コンピュータの性能がよくなっているから、気候モデルを使った長期シミュレーションの予測精度も上がっている。
気候が変わらなくても、世界の人口が100億人になればたいへんな食糧不足が起きます。北極圏の夏場の結氷面積の縮小、人口爆発、原発事故、人類は解決すべき問題をたくさん抱えています。
ところで、ギリシアが財政破綻必死のようですね。ギリシアの政権の右往左往を見ていると、政権をとったときの民主党を思い出します。
日本政府の借金の大きさはギリシアの比ではない。いつまでも対岸の火事ならいいのですが、ギリシア国民の生活がどうなるか日本人はよく見ておく必要がありそうです。
18歳で選挙権が与えられる若者たちは自分たちの問題です。老人の年金も切り捨てられるから、老人の問題でもあります。
国が破綻すれば、国民の大半が甚大な影響を被ります。
政府の借金が1000兆円を超えているのに、もっともっと補助金が欲しいなんて言っている全国の市町村は、国を危機に陥れているという自覚がなければなりません。
浅ましさを棄てることはなかなかむずかしい。
by ebisu (2015-06-30 00:39)
こんばんは。ebisuさん。
タイトルと同じような話題の提供ですが、先日留萌線の一部廃止のニュースがありました。
実はそこだけではありません。
道内ローカル線の廃止検討となっているのは7区間8路線ですが、その中に釧路-根室間の花咲線の廃止も検討俎上となっています。
ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁に続き、JR線も廃止となっては、根室の衰退が加速してしまいます。
実際、JR路線最東端なのだから、PR次第で観光客を呼べるはずが、PR不足や観光スポットのリーピート率が低いため、市外からの客を呼び込めていないのが実情です。
廃線としないように根室市には頑張ってほしいところだが。。。
by 相川始 (2015-06-30 17:17)
こんばんは、相川さん
7区間8路線の廃止検討対象に花咲線が入っているのですか。驚きですね。
なんだか根室本線の終着駅が釧路になったときから、キナ臭さが漂っていましたね。
車を運転して釧路へ行く人が多く、JRの利用率が低い。
車の燃費もよくなりガソリン代も安くなりました。
先週日・月に用事があって釧路へ行ってきましたが、車は18km/L走りました。おおよそ2000円のガソリン代で往復できます。
JRの半分以下ですね。
二人で乗っていると1/4以下です。
でも、JR花咲線がなくなると、汽車を使って帰ってくるときに困ります。東京から青森に用事があってよってくるときは夜中の零時に着く汽車が乗り継ぎの便利がいいのです。
広域事業として取り組むしかないでしょうね。厚岸町、浜中町と一緒に自分たちで運営するしかありません。中標津や標津も昔はJRがありましたが、とっくに消えました。根室もああなるのですか。JRがなくなれば空港もないので中標津よりもずっと不便ですね。
根室管内4町との広域ゴミ処理に背を向けたような根室市政とはおさらばしなければならない。他の町と連携して一緒に鉄道会社を運営するような市に生まれ変わらなければならなくなるのでしょう。
病院経営は赤字額が10年前の2倍以上になっています。鉄道を第三セクター方式で運営するにしても、経営管理能力のある市役所職員を育てなければいけませんね。
経営管理に関しては教えて上げられることがたくさんありそうですが、聞く耳のない人たちには無理です。
根室市は花咲線廃線問題にどう対処するのでしょう?
補助金や陳情ではなく、自分たちで解決案をつくらなければいけません。
ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁禁止法案、花咲線廃線問題、バッドニュースは続くものですね。
そのうちに、1000兆円を超える借金を抱えた政府財政が破綻という超大型のバッドニュースが世界中を駆け巡ることになります。
すべてを一から作り直してどん底から這い上がるしかないのでしょう。残念ですが、ギリシアのようになってみなければ目が覚めない。
by ebisu (2015-07-01 00:59)
ebisuさん、おはようございます
道内ローカル線の廃止検討となっている7区間8路線は以下での新聞記事で確認することができます。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0151312.html
実際、釧路-根室間は、燃費が向上し、18km/L以上で走行できる車が今の現状です。私は20km/Lぐらいで走っています。
ただ札幌出張などの場合でもJRは釧路から利用するので、私自身、釧路-根室間のJRは数年利用していませんね。
でも汽車の旅はいいものです。
車では味わえないものがたくさんあります。
釧路-根室間は、自然や動物がたくさんあるので、車以上のできごとを見ることができます。
by 相川始 (2015-07-01 09:19)
相川さん、おはようございます。
根室線「釧路-根室」が廃線検討対象に上がっていますね。
北海道新聞朝刊を見ましたが、載っていませんでした。
どうなっているのでしょう?
汽車の旅はのんびり景色が眺められますから、車とはまったく別ですね。車はタダの移動手段。
ぜひ残したいものですが、それには経営を引き継ぐ第三セクターに経営能力がないといけません。現状の市役所の予算を編成の実例を耳にしますが、とても無理。実にデタラメ、湯水のような予算積み上げが平気で行われています。
市立根室病院事業と同じことになるので、とても第三セクター方式は無理のようです。不心得な者たちが事業を食い物にすることになります。
>でも汽車の旅はいいものです。
>車では味わえないものがたくさんあります。
>釧路-根室間は、自然や動物がたくさんあるので、車以上のできごとを見ることができます。
30年後にはこういうことが昔話になってしまいそうです。
いいものは残したい。
この問題は本欄で取り上げたいと思います。
by ebisu (2015-07-01 09:43)
本欄でとりあげたら、
いろいろコメントさせて下さい。
若い頃、鉄道旅行マニアで、国鉄全線完乗達成。国鉄民営化の際の様々な意見もよく覚えています。
by 後志のおじさん (2015-07-01 11:21)
おや、意外、後志のおじさんは鉄道旅行マニアでしたか。
コメント楽しみですね。
40年ほど前に担当した自閉症児のN君を思い出しました。1年たたないときのこと、Nゲージだったかな、リュックと手提げ袋にいれて運んできて、塾の教室にレールを敷き詰めて走らせて満足そうな顔をしていました。
わたしも一緒に楽しみました。
かれはいま首都圏の病院で整形外科医として仕事をしています。
人の成長は過去の姿からは図り知れないものです。渋谷の塾をやめたあとも頼まれて医科大学受験に通算8年間のお付き合いでした。
後志のおじさんのように鉄道旅のマニアになっているかな?
国鉄民営化は1987年、中曽根康弘内閣のときのことだったのですね、まだ30年たっていません。1970年代だったような気がしていました。
同期の親しい友人に二人国鉄マンがいました。たいへんだっただろうな。
by ebisu (2015-07-01 12:23)
花咲線廃止は正直困りますね。自動車を釧路の駅裏に置きっぱなしにする度胸がないので、自宅の駐車場において遠距離旅行をすることがありますから。
バスで行けとおっしゃる人もいるかもしれません。
仕方がないですね、与えられた条件の中で生きていくだけですから
by もやしさんま (2015-07-03 23:58)
がっかりですね。
昔、チカやコマイ釣りをした本町の岸壁がさらに弁天島よりに埋め立てられていてがっかりしたことがありました。花咲小学校下の海岸は砂浜でした。小さな水生生物がいっぱいいました。日本手ぬぐいの両端を友達ともって、水の中を掬い取るように動かして引き上げると、小さな海老やイカの幼生みたいなものが入りました。本町の石造りの突堤にも、小さな粒がびっしり着いていました。どちらもいい遊び場でした。
車の移動と違って、花咲線の旅は景色が違います。集落のあるところを店と点を蛇行しながら縫うように走りますから、まるで景色が違います。
何をどういっても、民営化してしまったからには、採算の合わない路線からカットするのでしょう。結局、旧国鉄から引き継いだ財産を処分することになります。
第三セクター方式で、給与5万円で定年退職の人たちのボランティアを募り運営できないでしょうかね。
年寄りなら根室にはたくさんいます。これは資源です。(笑)
JR北海道OBにも協力をお願いしないといけませんね。
暇な年寄りを集めてやってみましょうよ。技術はいるから、OBを講師に勉強会を毎週やればいい。ボケ防止にもいい。
もやしさんまさん、大丈夫ですよ。
仮想鉄道運営をゲームのようにやってみませんか?OBに一人友人がいます。
by ebisu (2015-07-04 01:08)