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#3047 ネット依存症診断:ヤング博士の8項目の質問票 May 21, 2015 [55. さまざまな視点から教育を考える]

 NHK朝のラジオ番組健康ライフ(5:35~45)でアルコール依存症の治療で有名な国立久里浜医療センターの樋口進院長がネット依存症について話をしていた。
*独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター
http://www.kurihama-med.jp/hospital/greeting.html

*ネット依存治療部門(TIAR)
http://www.kurihama-med.jp/tiar/

 自己診断用に、キンバリー・ヤング博士の8項目のDQ(質問表:Young Diagnostic Questionnaire for Internet Addiction)があるので、中高生はチェックして、自己診断してみたら良い。
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  1. インターネットに夢中になっていると感じているか?
  2. インターネットでより多くの時間を費やさねば満足できないか?
  3. ネット使用を制限したり、時間を減らしたり完全にやめようとして失敗したことがたびたびあったか?
  4. ネットの使用時間を短くしたりやめようとして、落ち着かなかったり不機嫌や落ち込み、イライラなどを感じるか?
  5. 使い始めに意図したよりも長い時間オンラインの状態でいるか?
  6. ネットのために大切な人間関係、学校のことや部活動のことを台無しにしたり、危うくするようなことがあったか?
  7. ネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、先生やそのほかの人たちに嘘をついたことがあるか?
  8. 問題から逃げるため、または絶望、不安、落ち込みといったいやな気持ちから逃げるために、ネットを使うか?


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 8項目の内、5項目が該当したら心療内科の診断を受ける必要がある。
 生徒たちを観察していると、「つながり依存型」と「オンラインゲーム依存型」の二つに分けられそうだ。
 男子は「オンラインゲーム依存型」が多く、女子はLINEやツィッターなどの「つながり依存型」が多い。情緒が安定していない女子がとくに強く「つながり依存症」の症状を呈するように感じている。

 樋口院長によれば、421万人がネット依存傾向にあり、ネット利用者の約20%を占めている。彼の著作『ネット依存症』の中身が次のサイトで閲覧できる。
https://books.google.co.jp/books?id=pOztBAAAQBAJ&pg=PA37&lpg=PA37&dq=%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87%E3%81%AF%E4%BD%95%E4%BA%BA%EF%BC%9F&source=bl&ots=hgnVSNdHOy&sig=TSXbzFUgE9JAv0MLHaA3cqxv0rU&hl=ja&sa=X&ei=HjtdVauaLobpmQXvvYHYCg&ved=0CDQQ6AEwBQ#v=onepage&q=%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87%E3%81%AF%E4%BD%95%E4%BA%BA%EF%BC%9F&f=false

 久里浜医療センターのネット依存治療部門の2012年の調査ではネット依存は270万人、2013年の厚労省研究班の調査では420万人超と推計されている。

 女子高校生ではスマホ依存が目立って多い。片時もスマホを手放せない、スマホに触ってしょっちゅうチェックしていないといないと落ち着かないという生徒は少なくない。

*「中高生だけじゃない “いい大人”の知られざる「スマホ依存症」は深刻」
http://itnp.net/story/954

 根室にはスマホ依存症、オンラインゲーム依存症の専門外来はない。久里浜医療センターではネット依存治療のために8泊9日のキャンプを実施している。そのキャンプで「デジタル・デトックス」をやるのである。
 detox: 依存症の治療
 ネット依存症の患者は家族に付き添われていやいや来院するので、健康状態のチェックからはじめるという。ネット依存で昼夜逆転の生活になったり食事を満足に取らなくなるから、健康面で顕著な影響が出る。そこからネット依存の弊害を話し、グループミーティングなどの治療をはじめるという。キャンプではネットがなくても、現実はこんなに楽しいということを体験させるのだそうだ。ネット依存をやめたら、その時間をどのように使うかもグループミーティングのテーマの一つである。

 お母さん、お父さんたち、あなたのお子さんは大丈夫か?
 中高生の皆さん、自分のネット依存傾向がどれくらいなのか8項目の質問表でチェックしてみよう。
 
 わたしは年に2回、各1週間パソコンに触れない日を設定している。触らなくてもなんともない。しかしブログの更新頻度を落とすべきだとも思っている。文章校正や追記のほうが3倍くらい時間が掛かっているので1日3~4時間やっている。多くても2~3時間程度におさえ、週に2日は更新をストップしてみようかと考えている。
 アルコールでは1週間の内2日間飲まない日を設定し、守ることができればアルコール依存症ではないと判定されるようだ。週2日休むのは仕事だけではない、スマホもオンラインゲームも一緒である。

<余談>23:15追記
 調べてみたら、この一月間にアップした記事の本数は14本、月当たり30本超のペースだったから、半分になっている。データを確認して、アップの頻度が半分になっていることに気がついた。教室の移転作業があったせいもある。月20本くらいにコントロールしてみる。

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