So-net無料ブログ作成

#3028 C中学校1年生と2年生の学力テストデータ比較分析 Apr. 18, 2015 [71.データに基づく教育論議]

 4月10日に文協学力テストが行われた。市街化地域の3校の内、C中学校の1年生と2年生の学力テストデータを比較分析してみたい。たったこれだけの科目別データからでも、わかることはある。

C中
国語社会数学理科英語合計平均
中150.947.754.352.5 205.451.4
中253.633.922.539.451.6201.040.2
 差2.7-13.8-31.8-13.1 -4.4-11.2



 1年生はまだ英語のテストがないから4科目である。2年生は5科目だが、4科目合計平均点と5科目合計平均点はほぼ同じ200点。1科目当たり平均点で見ると11.2点の差がある。
 さらに科目別で見ると、数学が一番差が大きい、31.8点の差がある。

 問題に目を通してみたが、中2のほうの問題の難易度がいつもより高かったことは事実である。どなたが作ったのか、首都圏との地域格差を少しでも縮めるために、今後もこの程度の難易度は確保してもらいたい。難易度の差を差し引いても、平均点の差が大きすぎる。
 なぜ1年生と2年生にこんなに数学の平均点に差がでたのだろう。三つ原因が考えられる。一つは小学校時代の学級崩壊の影響である。もう一つは小学校の先生の算数の授業技倆の問題がある。それと生徒の家庭での躾けの問題が考えられる。家庭学習習慣の躾けと親の言うことをきちんと聞かせるという躾けである。

 数学の得点分布を見ると、1年生は20点以下が6/60人で10%に対して、2年生は29/47人で61.7%となっている。2年生は得点20点以下の層が1年生の6倍もいる。20点以下は部活参加をを一時禁止してでも放課後補習に参加させるべきだと判断しますが、どうして学校は生徒と父兄にそういうことを宣言できないのでしょう。PTAが反対するとも思えませんが、もし反対するなら激論を交わしてでも断固やればいいのです。

 小学生の時代に、数人の生徒が先生の制止を無視して授業中に立って歩く、また授業中のおしゃべりがとまらない生徒が数人いる、たったこれだけのことで、こんなにが学力差ができてしまう。同じことは8年前にB中学校でも起きた。もちろん学力テストの平均点はがくんと下がった。五科目300点満点で40~50点も低下したのである。
 立って歩いたり、おしゃべりのとまらない生徒は、大体において親の言うことも聞かない。わがままだから、やらなければならない科目でも、好き嫌いが前面に出て自分を抑えることができない。好きな少年団活動はやるが、家庭学習はほとんどしないし、本も読まない。だから本をよく読む生徒に比べて文章の理解力が極端に落ちる。文章が理解できなければ、数学の文章題などできるはずもない。育てたように子は育つもの。

<体罰のススメ>
 先生の静止を聞かない生徒がクラスに数人いるだけで、これだけの学力差が生じてしまうのである。他人へ甚大な迷惑をかけているのだが、本人たちは自覚がない。家庭では親の言うことを聞かず、学校でも先生の言うことを聞かない。ではどうすればいいか、たんこぶでてきるぐらいの拳骨をお見舞いしたらいい。3回も叩かれたら、ほとんどの生徒は授業中の立ち歩きや、私語をやめるだろう。
 文句を言う親がいたら、理由をはっきり告げたらいい。家庭の躾けがなっていないから学校で躾けますと。授業中の立ち歩きや、私語をやめないときは今後も遠慮なく拳骨ですと宣言したらいい。
 学力にどれほどの影響があるのかはっきり告げたらいい。
 立ち歩きや私語という、小さなことを見逃してはいけない。

 怒るときは本気で怒る。でも(拳骨は目から火が出るほど痛いが)、怪我はしない程度に加減しておこう。大事なお子さんを預かっているのだから。骨身にしみるような痛い思いをさせるのが目的なのである。ジジババは孫を叩けないし親もなかなかやれない、だけど言うことを聞かぬ子どもを躾けるためには誰かがやらなければならない。子どもたちを取り巻いている大人の役割だ。

<余談>
 中1の生徒が国語の点数が90点取れたと喜んでいた。国語は苦手科目だったから、予想外の成果に驚いた様子。
 この1年間何をしてきたかというと、斉藤孝の『声に出して読みたい日本語①』『声に出して読みたい日本語②』、音読破シリーズから『坊ちゃん』『羅生門』『走れメロス』、これらの本をテクストにした音読トレーニング、そして語彙力強化テスト『言葉力ドリル』をやっただけである。通常の国語の教材(問題集)は一切使用していない。『声に出して読みたい日本語』は丁寧に解説はした。テクストの読み方が多少なりともわかったのではないか。さまざまな種類のテクストに出遭うことで、生徒の内部で自然に読解力が育ったように感じている。
 論理的な文章は読めるが、言葉からイメージや情緒を受け取ることが苦手な生徒である。恋愛物が多い平安期の古典文学では弱点をさらすことになるのだろう。言葉からリアルなイメージがわかない生徒はのめりこめない。主人公や周辺自分物に感情移入できなければ、つまらないに決まっているから、濫読するはずがない。濫読期は読書に対する内発的な欲求が強くないと始まらない。
 数学は91点以上が6人いたようだ、もちろんその中に入っている。ケアレスミスがなければ百点だったと地団太踏んでいた。それは91点以上の者たち6人に共通した課題だろう。百点はいなかったのだから。文協学力テストで数英2科目満点を取った生徒はいままでに一人だけ、N君、通称イッキョウ君ただ一人、優秀な生徒だった。医者になってほしかった。ひょっとしたらこれからどこかの医学部に入りなおすかも知れない。学費は心配要らない、数千万円の奨学金をだす県があるから。

 この中1の生徒は理系大学への進学を予定しているから、数学は学校の定期テストや文協学力テストでは出てこない難易度の高い問題をやらせている。夏休みが終わるころには中1の数学の全範囲の問題を解き終わるだろう。高校2年の夏休み前に教科書や教科書準拠レベルの数Ⅲまで終わらせるつもりだ、併行して青チャートくらいの難易度の問題はやらせておこうと考えているが、本格的に難易度の高い問題集をそのあと1年半解けば、数学の全国模試偏差値70は楽に超えられるだろう。
 目下、英語の指導をどうやるか検討中だ。国語の力がこのまま上がってくれば英語は高校生になってから群を抜いて伸びることになるから何の問題もないのだが・・・さて、嫌いな読書にどこまで耐えるか楽しみだ。哲学の本を読めば読解力は飛躍的に上がるものだが、理系志望の生徒に哲学書は無理かもしれない。デカルト『方法序説』ぐらいはいいだろう。過去には何人か優秀な生徒には読ませている。面白さを感じるなら、一緒に読んで鍛えてやってもいい。内容は大学のゼミと変わらないから、大学受験レベルを超えた読解力がついてしまう。どんなにレベルの高いテクストを使うのも、生徒次第でいいのである。
 高校生になったらジャパンタイムズを教材に使い、精読と速読と併行してやらせて効果を見たい。英語の目標偏差値は75超。
 2学年上にも同レベルの生徒がいたが、親の転勤で転校してしまった。お迎えテストのみ学年1位ではなかったが、そのあと五科目合計点で学力テストも定期テストもずっと学年1位をとり続けた。それでも文協学力テストで460点を超えることはなかった。この点数でたとえば北大経済学部に届くだろうか?ぎりぎりかもしれない。
 根室には面白い生徒がときどきいる。450点を超える生徒たちを育て、その中から数人を根室に残すことでふるさとの未来を変えることができたらうれしい。
 能力の高い人材を育て、その中からふるさとに残る者が数人でればいい、そのために13年前に東京から戻ってきた。
 
 自分が中学生や高校生だったら、こういう塾があったらうれしいと思えるニムオロ塾でありたい。


<余談-2:全国レベルとの差>
 文協学力テスト500点満点で、400点でおおよそ全国模試(進研模試)の偏差値が45~48、部活をやっていて東北大学に現役合格した生徒が480点台をとっていたと聞いた気がする。伝聞情報だからあまり宛にはならないが目安として聞き流してもらいたい。
 430~450点とっていた理系志望の生徒が室蘭工大、これは楽勝、55くらいの大学にも合格できた気がするが道内には室蘭工大の上は北大のみ。
 東大へ現役合格した生徒が高校入試220点台という噂を耳にした。高校生活は勉強一筋、学校行事の練習にも不参加、そういうもろもろのことを切って三年間勉強し続けて東大へ、たいしたものだ。高校三年間の努力の重みを知らしめてくれた。
 根室では文協学力テストで430点を超えたら「勉強のよくできる生徒」で、自他共に認めることになる。しかし全国模試(進研模試)では、中学時代の文協学力テスト430点は全国偏差値50~55程度だから、真ん中か、それよりすこしよい程度である。
 北海道で生まれ、北海道で育ち、北海道の大学へ進学して一番拙いのは全国レベルを知ることがないことだろう。全国レベルで真ん中よりもすこし上位なだけで「俺が一番」という慢心がでやすい。そして道内では事実としてその通りなのだから困る。慢心が出ると同時に視野が狭くなるのである。

<余談-3>
 東証Ⅰ部上場企業では、本社や研究開発部門には東大や東大大学院、京大、一ツ橋卒などがいるから、慶応や早稲田卒になるともう学歴では目立たない。そういう中で仕事をしていると、学歴はマークするが、そのうえで難易度の高い仕事がどれだけできるかでお互いの力量を測りあうことになる。だから三流私大のしぶとい者が3割から5割近く混じっている、仕事で遜色がないからだ。
 道内には1700社ある東証Ⅰ部上場企業の本社はない、札幌支店長や北海道ブロック長にはそういう人材が来ることはあるが、本社エリートの中でたいていあまりできのよくない者に回ってくる席である傾向があることは否めない。釧路支店長や釧路営業所長はいうまでもない。
 道内では中央官庁のキャリア官僚にも面識を得る機会はまれだ。道庁の幹部職員は北大卒が大半だろう。受験エリートではあるが、旧7帝大のうちでは地位が低い。
 道内にとどまっていると、学力レベルで日本のトップ層を形成している人材に大学や仕事でコンタクトする機会がとっても少ないことがわかる。大学の先生も各学会でトップレベルの先生は道内にはいない。だから、北海道にとどまっていては大人ですら視野は狭くなりがちだし、中学校で各学年トップ層の根室の生徒たちは自分の力量を全国レベルで測ることができずに過信しがちである。

 4月10日の学力テスト「得点通知票」(C中学校)によれば、400点超は2年生なら学年トップだ。401点から420点の階層には47人中一人しかいない。全国レベル(進研模試)では偏差値50~53レベルにすぎない。生徒が100人いたとすると35~50番目の成績に相当する。決して高くない。
 1科目平均点が80点だから、4科目の1年生では320点に相当するが、321点超は60人中3人しかいない。
 こういう現状だから、五科目合計点が400点を超えた者は(全国レベルを知らないから)、「自分は勉強できる」と確信してしまうのである。実際に、「難易度が異常に低い文協学力テスト」では点数が取れなくても、どうやったらいいかわからない問題はほとんどないのである。
 ところが、道立高校入試直前に有名市立高校の入試問題を解いたら難易度の高い複合問題を解いたことがないから50点程度しか得点できない。都立高校の入試問題ですら、道立高校数学の得点が9割の生徒は8割を少し切ることになる。過去に東京都立高の入試問題をやらせて9割を越した生徒は一人だけである。根室高校入試3番以内でも都立高校入試問題数学で9割を突破できないのが実情である。都立高校入試問題は難易度が標準的なのだが、文協学力テストに3年間慣らされたら、それすら難易度が高く感じてしまうのである。
 たとえていうと、3000mの高山コースのマラソンレースに参加するのに、海岸付近の低地でトレーニングしているようなもの、そんなユルイ条件でのトレーニングでは心肺機能が高くならないからとても戦えない。

 高校へ進学してから受ける進研模試の問題はほとんどが複合問題である。だからできるわけがない、やっていないことはできない。根室高校普通科の数学や英語の平均点は20点台になってしまう。百点満点で20点台だ(噂によれば釧路湖陵の平均点は60点台)。難易度の高い複合問題を解かないと真の力はつかない。そして、難易度の低い問題では真の実力は点数になって現れてこない。文協学力テストは学力上位層には、ケアレスミスをつぶすコンクールと化してしまう。なんとバカなことよ。こういうこと(難易度の低い学力テスト)も学力上位層を育てる障害になっているのである。


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村 

声に出して読みたい日本語

声に出して読みたい日本語

  • 作者: 斎藤 孝
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2001/09/12
  • メディア: 単行本

声に出して読みたい日本語 2

声に出して読みたい日本語 2

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2002/07/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
斎藤孝の音読破〈1〉坊っちゃん (齋藤孝の音読破 1)

斎藤孝の音読破〈1〉坊っちゃん (齋藤孝の音読破 1)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本

nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

通りすがりの大学生

私も小都市の学年50人程度の中学出身だったため、お山の大将にならないように勉強のモチベーションを維持するのは大変でした。
校内のテストだと正直ケアレスミスをするかしないかの勝負になってしまい、そこにばかり力を注いでもあほくさいので(苦笑)、テスト直前以外は英検や数検などの検定の勉強を含めた高校の勉強や、難関私立校の問題などを家庭学習としてやっていました。そのおかげか、進研模試もそこまで難しく感じず、高1の一番最初の進研模試は偏差値80超で数学は満点、その後も80以上をずっとキープ出来ました。もしも、学校の内容だけで慢心していたらこの成績はまず取れなかったと思います。
また、模試の成績優秀者の一覧を見て、この人には今の自分では絶対勝てないだろうなあ、って人を勝手にライバル視してその人に勝つことを目標に勉強したりしていました。(笑)
by 通りすがりの大学生 (2015-04-18 10:33) 

ebisu

通りすがりの大学生さん

そう、首都圏の有名中高一貫校で勉強している生徒たちを仮想的に設定して勉強させるのがいいのです。1年前倒しのスケジュールで勉強し、難易度の高い問題に取り組むことで、都会の有名中高一貫校の生徒たちとガチで勝負が可能になります。

>私も小都市の学年50人程度の中学出身だったため、お山の大将にならないように勉強のモチベーションを維持するのは大変でした。

よく自分でやりとげましたね、田舎の生徒には時折そういうすごいやつが出る。そういう者たちが全国から東京へ集まり日本の学術研究や経済を支えています。

中高生の皆さん、参考にしてください。
>英検や数検などの検定の勉強を含めた高校の勉強や、難関私立校の問題などを家庭学習としてやっていました。
>そのおかげか、進研模試もそこまで難しく感じず、高1の一番最初の進研模試は偏差値80超で数学は満点、その後も80以上をずっとキープ出来ました。
>もしも、学校の内容だけで慢心していたらこの成績はまず取れなかったと思います。


「余談-3」をいま書き加えました。

by ebisu (2015-04-18 11:51) 

通りすがりの大学生

勉強のモチベーションを維持出来たのは、いい点数を取れると嬉しい、学ぶのが好き、将来いい生活がしたい、などというのももちろんありましたが、一番はこんな田舎からでは東大や医学部とかは無理でしょ、そして勉強出来たからってどうなるんだ、という周囲の人々に対して何くそと思う気持ちが非常に強かったからだと思います。
そして、模試などできちんと結果を出すにつれて、自分のことをお前ならいけるよ、頑張れ、と応援してくれる人がちゃんといたからだと思います。
by 通りすがりの大学生 (2015-04-18 12:00) 

ebisu

通りすがりの大学生さん

よく似ています。
>学ぶのが好き
>何くそと思う気持ちが非常に強かった

この2点はわたしもおんなじです、もう50年と少し前の話ですが。

当時日本は高度成長期に入ったところでした。ほとんどの家庭がまだ貧乏だった。東京の大学進学なんて夢のまた夢でした。
大卒に負けてなるものかと、高卒で公認会計士になるつもりで中学校の担任の反対を押し切り商業科へ進学。
2年生から公認会計士2次試験のb何強を始めたのです。「なにくそ!」です。
そして簿記から経済学の勉強にのめりこみました。ケインズでは飽き足らず
マルクス『資本論』にチャレンジしたのです。併行してヘーゲル哲学も勉強しました。
運よく3年生の12月に大学進学可能なレベルに家業が繁盛したのです。
まさかの大学進学とその後の大学院への進学、未来はわからぬものです。その都度思いっきりやること、それで未来が開けます。

>そして、模試などできちんと結果を出すにつれて、自分のことをお前ならいけるよ、頑張れ、と応援してくれる人がちゃんといたからだと思います。

極東の町根室から応援してますよ。(笑)
by ebisu (2015-04-18 21:25) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0