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#2986 五種類のスキ・バサミ と職人魂  Feb. 26, 2015 [A.6 仕事]

 すっきり髪を刈ってもらった。髪を一度梳いたあとで鋏を替えて今度は先端のほうを軽く梳いた。聞いたみたら、癖が出ないように梳きバサミを数回替えて、場所と角度を考えて梳いているという。どうりで癖が出ないわけだ。わたしの髪は長くなると癖がでるが、それが2週間ほど違うことは腕がいいからだと感じてはいたのだが、職人はいくつになっても工夫と腕を磨くことを怠ることはないのだと感心したしだい。一つの仕事で万日の修業(30年)、怠らずやり遂げたものは名人の入り口の域にたどり着ける。
 5種類の隙バサミは歯の間隔や隙間の間隔、そして厚みがそれ異なる。道具と会話して使いなれ、指に馴染むまで半年かかるそうだ。梳き歯に縦に溝のついたものも2本あった。同じ梳きバサミという名前がついてはいるが、それぞれ形状が異なり個性的な顔をしていた。一人ひとり髪の質も癖も違うから、お客の「髪の毛」と相談しながら磨いた腕を振るうのだろう。

 髭そりのあと、クリームを塗って顔をマッサージしてくれたが、心地いい。客が疲れていると顔の筋肉の硬直しているのが指先で感じるのだそうだ。数分マッサージすると、コリがほぐれるのが指先の感触でよくわかる、そういうときは終わった後の表情がかわるんだそうだ。リラックスしたいい表情になる。

 指先がセンサー、そして技術の練磨を怠らぬ、塾の先生のわたしは教育の職人。いくつになっても、仕事しているからには技術の練磨を怠ってはならぬと戒めた。
 刈り終わって、「ありがとう、勉強になりました」と挨拶、若い人に教えてもらった。


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