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#2969 「まてにやってるね!」 Feb.11, 2015 [82.言葉のアンテナ]

 神武天皇即位の日を神話から推定して、紀元前660年1月1日と定め、建国の日(紀元節)とした。もちろん旧暦であるから、新暦2月11日がその日に当たる。日本の年齢は次の計算でできる。
  660+2015=2675年
 風のない穏やかないい日和だ。 

 日が照っているので家の前の歩道上の圧雪をはがしてあらかた真っ黒いアスファルトがでたところへ80歳前後の元気な老人が通りかかり、
「まてにやってるね」とニコニコ顔、
「え、!」と聞き返すともう一度、
「まてにやってるね」
ようやく合点がいって、
「ああ、風もなくて天気がいいからやってます、滑らないように気をつけて!」
「ありがとう」

 「まてにやる」とは「真丁寧にやる」という句を縮めたものだろう。団塊世代は子供のころ耳にしているはずだが、こういう言葉を話す根室人がほとんどいなくなった。昭和30年代には道内だけでなく、東北各県から出稼ぎに来る人が多かった。そのまま根室に住み着いた人もすくなくなかったから、東北各県の方言が年寄りの会話に混じるのは自然なことだ。

 道内最大の水産缶詰加工企業であった、日本合同缶詰株式会社の経営がおかしくなり始めた昭和30年代中ごろから、流入の傾向が変わり始めた。出稼ぎに来てそのまま根室に定着した男工さんたちが工場に見切りをつけて根室を去り始めたのである。ときを同じくして青森や道内各地から来ていた女工さんたちも集まらなくなった。経営の仕方が旧態依然で悪かった。道内のほかの企業の勤務条件が改善されたのに、根室の企業は無頓着だったから、根室の企業の勤務条件が相対的に年々低下しいったことに気がつかなかった。
 
 若い人たちが減少すれば根室市の人口減少が加速することは目に見えていた。人口減少は根室の地元企業の経営改善が進まない結果でもある。
 根室で生まれ根室で育ち、根室の外に視野を広げない地元経営者が多いのは残念ながらいまも事実だろう。
 そんなことを、なつかしい根室方言「マテにやってるね」を聞いて思い出した。

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