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#2893 個人別偏差値と地域別偏差値論考(3)  Dec. 1, 2014  [68.H26全国学力テスト・データ分析]

  Sさんが都道府県別4科目合計正答率の分布をグラフにしてくれた。偏差値は標準偏差でそれぞれの平均正答率を測度することになるが、「平均正答率の度数分布グラフ」は全国平均正答率との差を素直に表してくれるから、わかりやすい。宗谷も日高も根室も4科目全92問で正答数を4-6問増やすだけで全国レベルに並びます。全国平均レベルと相対的な差は大きいが、正答数の絶対的な差異は小さい。だから、適切な戦略を立てて努力すれば現在の状況をひっくり返すことができます
 Sさんが作成してくれたグラフをご覧戴きたい。実際の地域別・科目別平均正答率データは後の方で表を付け足しておきます。

  ebisuは都道府県別・科目別平均正答率を元にした標準偏差を道内14支庁管内に使いました、これが妥当性の高いものであることは次回あるデータを使って論証します。楽しみにしていてください。
 根室市の33.7と根室管内29.0は全国レベルで根室市や根室管内を見ると妥当な偏差値というのがebisuの結論です。

ブログ「情熱空間」より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7664641.html?1417442883#comment-form
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2014年12月01日

偏差値改善のために(「正しい方法」で「基本に忠実」に)

ebisuさんが計算して下さった偏差値を、今度は科学者のSさんが分布曲線に落とし込んで下さいました。

偏差値で見ると「強烈」に低い数値が出るものの、得点に換算したなら日高管内や根室管内も十二分に挽回が可能であることが分かるかと思います。何のことはありません。「正しい方法」で、「基本に忠実」に学習指導をすればいい。ただそれだけのことです。

偏差値教育に反対する!

しかし北海道では、それらはその一言をもって否定されてしまいます。そもそも北海道の義務教育現場においては偏差値はほとんど用いられてきませんでした。その用いていないものを、さも用いてきたかのような物言い。しかも、それが思いっきり低い中にあって、何を言い出すのでしょうか。上げてから言いなさいって。

もう一度言います。「正しい方法」で、「基本に忠実」に学習指導をすればいい。それをやればいいだけのことです。

Sさんのコメント
××さんからいただいたデータを元に、中学校の正答率の合計値をグラフ化してみました。それほど広い分散ではありません。その意味で、日本の公教育は均一性を担保しているように思います。日高/根室は各県データの中に当てはめたので正確ではありませんが、傾向は見ることができます。確かに低い位置にいますが、それほど引き離されているというわけでもありません。正しいやり方で着実に勉強させれば、1~2年で道内平均くらいに挽回可能な位置にいます。


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●偏差値のお話の大前提として
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7660307.html
●クミアイが強いところは学力が低い?
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7659946.html
●驚愕!偏差値20台!(義務教育崩壊)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7659904.html

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<ebisuの補足>
 47都道府県別4科目合計正答率表と14支庁管内別4科目合計正答率表です。
   max: 280.1 福井県 
   mini: 228.5 沖縄県
 分布の幅:  51.6
  一科目平均 12.9

  国語A国語B数学A数学B合計
1福井県83.0 55.9 74.3 66.9 280.1
2秋田県84.4 55.8 73.0 65.5 278.7
3富山県82.3 55.1 71.1 63.6 272.1
4石川県81.9 53.7 70.9 63.4 269.9
5静岡県80.8 52.5 70.9 63.7 267.9
6群馬県81.1 54.2 69.2 62.6 267.1
7山口県80.7 52.4 70.3 62.6 266.0
8愛媛県80.3 52.8 68.7 62.9 264.7
9東京都80.7 53.2 68.8 61.8 264.5
10青森県81.0 52.0 69.3 60.7 263.0
11岐阜県79.8 52.0 69.8 61.3 262.9
12愛知県79.2 51.5 69.7 62.5 262.9
13兵庫県79.9 51.1 69.6 61.3 261.9
14山形県80.6 52.1 67.6 60.2 260.5
15広島県80.1 50.9 68.4 60.5 259.9
16熊本県79.0 51.3 67.4 61.6 259.3
17奈良県79.0 50.8 68.5 60.5 258.8
18神奈川県79.2 51.5 67.0 60.8 258.5
19京都府79.4 51.3 67.7 60.1 258.5
20香川県79.3 51.4 67.8 60.0 258.5
21千葉県79.8 51.7 66.7 60.1 258.3
22山梨県80.0 52.0 66.6 59.7 258.3
23鳥取県79.5 51.2 67.4 59.7 257.8
24新潟県79.5 50.3 67.9 59.8 257.5
25島根県80.2 52.0 66.1 59.1 257.4
26宮城県80.3 52.0 65.6 59.4 257.3
27宮崎県78.4 50.2 68.4 59.9 256.9
28栃木県79.3 51.4 66.9 59.3 256.9
29茨城県79.9 52.3 66.5 57.8 256.5
30埼玉県79.4 51.5 66.2 59.3 256.4
31徳島県79.3 49.8 68.5 58.1 255.7
32長崎県79.0 49.8 66.9 59.2 254.9
33北海道79.4 49.9 66.0 59.4 254.7
34長野県79.7 49.4 67.2 58.1 254.4
35大分県79.8 50.2 66.6 57.4 254.0
36岩手県80.5 51.8 64.1 57.5 253.9
37三重県78.0 49.0 67.1 58.3 252.4
38福島県79.4 50.5 64.7 56.8 251.4
39福岡県78.4 49.6 65.6 57.8 251.4
40鹿児島県78.1 49.1 65.5 58.4 251.1
41滋賀県77.9 48.8 66.5 56.3 249.5
42和歌山県77.4 47.5 65.9 56.8 247.6
43岡山県78.2 48.1 65.4 55.9 247.6
44佐賀県78.0 48.8 64.0 56.5 247.3
45大阪府77.0 47.2 65.0 56.9 246.1
46高知県77.2 47.7 62.7 53.6 241.2
47沖縄県74.4 45.6 58.2 50.3 228.5

 2014<14支庁管内別正答率データ>
 国語A国語B数学A数学B合計
全道79.4 49.9 66.0 59.4 254.7
全国79.6 51.0 67.4 59.7 257.7




  根室管内と全国平均の差は4科目合計正答率で19.2、1科目では4.8ポイントです。4科目で5問正解数を増やせば全国平均を超えます。

*#2889 遊びながら書くトレーニング:小説仕立て  Nov. 29,2014 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-29


  #2890 個人別偏差値と地域別偏差値論考(1)  Nov. 30, 2014   
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-29-1

 #2891 個人別偏差値と地域別偏差値論考(2)  Nov. 30, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-30

 #2893 個人別偏差値と地域別偏差値論考(3)  Dec. 1, 2014  
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  #2894 個人別偏差値と地域別偏差値論考(4):14支庁管内別偏差値の妥当性  Dec. 3, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-12-02



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ZAPPER

往生際が悪い。
そう言われてもなお細部に、結果にこだわるのがこの国の職業人の心構えというものです。
プロはそう易々と仕事において妥協などしない。

ところがしかし、親に次いで子どもにとっては身近な大人であるはずの教師が、そうした姿勢を持ち合わせていないとしたならば、それはどれほどの不幸であることか…。

一部の先生方はそこに気づき、自発的に行動を起こし始めた。
その流れが加速して欲しいって、強く思いますね。
by ZAPPER (2014-12-02 17:32) 

ebisu

ZAPPERさん

国語と数学の問題92問中たった5問平均正答数を増やすだけ、そこにこだわる校長先生が増えてほしいと思います。

幸いそういう方向に根室の市街化地域の3中学校がそれぞれ放課後補習を実施して、生徒の学力向上に取組んでいます。
流れが大きく変わりつつあります。
by ebisu (2014-12-03 00:53) 

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