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#2858 根室高校修学旅行 Nov. 5, 2014 [87.根室の話題]

 根室高校2年生が今日(11月5日)から修学旅行だ。日曜日(9日)に戻ってくる。東京・京都・大阪・奈良を回るのだろう。
 二手に分かれて出発した。一組は朝6時の集合で釧路から飛行機に乗り、もう一組は1時間ほど早く集合し女満別空港から飛行機に乗る。
 どうしてこんな手違いが生じたのか理由がわからない。とにかく釧路からの便を押さえられなかったということ。1年前からスケジュールが決まっているのに、こんな手違いを起こしたら、私が担当なら翌年からのお付き合いを考えるところだ。よほどのんびりした業者とお付き合いしているのか、担当のどちらかに問題があったか、意思決定のタイミングが遅れたかいずれかだろう。こんなことは初めてではないのか。根室はのんびりしてていい。

 おそらく叱責が飛んだことだろう。仕事は二度目の叱責はない、厳しいもの。

 根室の千倍の人口を有する首都圏を見学し、千年の都の京都を訪れ、食い倒れのまち大阪、そして1400年前の古都奈良を訪れて、なにを吸収してくるのだろう。
 ネットで検索すればいくらでも興味のある場所を探せる、そしてグーグルマップのストリート・ビューで道路から店内まで入れるところもある、事前調査は念入りにしていた。

 ところで、49年前の修学旅行といまどきの高校生の修学旅行にさらに50年後の修学旅行を並べてイメージできるだろうか?2064年には日本の人口はおおよそ8000万人と推計されている。地方の衰退によって、地方からの若年労働力の供給が激減した首都圏は急激に人口を減らし、半分のサイズになっているかもしれぬ。高層ビルは老朽化し、テナントはガラガラ、現在の地方都市のシャッター街を千倍のサイズで再現するのかもしれない。
 26年後の2040年には根室の人口は1.8万人だから、それから24年後の2064年には1.0~1.3万人程度、修学旅行生は根室全域で100人前後かな?
 ebisuの貧困な想像力の範囲を越えている。


<余談>
 お小遣いは5万円まで、ずいぶん少ないというべきか、適当なところというべきか。
 団塊世代の修学旅行は11泊12日、新幹線ができた翌年、昭和40年だった。車中泊が2日あった。汽車の中で夜通し騒いで楽しんだ。お小遣いがいくらだったかは忘れたが、親父の友人が東京の宿泊先まで尋ねてきてくれて、「案内するよりもトモダチと歩いた方が楽しいだろうから」とお小遣いを3万円くれたのに驚いた。当時の高卒の地元採用の給料は2万円を少し切っていたのである。現在の高卒の給料を13万円とすると5割り増しだからおおよそ20万円弱のお金である。そのおじさんには大学へ入学するときにもお世話になった、こころよく身元保証人になってくれたのである。28年ほど前に癌で亡くなった。病床に見舞いに行ったときにひとしきり貴重な昔話を聞かせてもらった、「おとうさんに似ているのでときどき○○さんと話しているような錯角がする」、そして帰るときに手を合わせて「ありがとう」と言われたときには、脚が固まってしまった、それが永遠の別れであった。娘が二人いたが男の子がいなかったので、息子のように思っていてくれたようだ。オヤジもそれから7年後に癌が再発して亡くなった。
 そのおじさんは、結婚に反対され、空襲で焼け野原になってから2年ほど後の昭和22年頃の根室に駆け落ちしてきたことがある。みんな貧乏だったが、人が困っているときには何とかしようという人が多かった時代。
 兵隊に行く前に一緒に働いたり遊んだりした友人だったようだ、酔っ払ってふたりで写真屋で撮った写真が残っている。粋な格好をした酔っ払い、十代後半の戦争前よほど気があったのかいい顔で笑っている。今日、飛行機で東京へ行った高校生たちとほとんど同じ年齢だったはずだが、屈託のない笑顔である。こういう表情のできる若い日本人が激減した。

 人間の豊かさや幸福とはなんなのだろう、経済格差を拡大し多くの人を不幸にする経済学は棄てよう、人間を幸福にする経済学が必要だ。


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