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#2837 すぐれた学力分析レポート  Oct.13, 2014 [69.H25全国学力テスト・データ分析]

 H25年度の全国学力テストの釧路市の学力テストデータと同時に行われたアンケート調査データの突合分析をブログ「情熱空間」がやってくれた。
 低学力問題に関しては釧路と根室は兄弟のようなもの、共通する問題点をたくさん抱えている。
 管内で見ると釧路管内の方が根室管内よりも悪い*が、釧路市と根室市を比べると根室の方がだいぶ悪い。これはふだんの学力テスト総合A・B・Cの結果から明らかだ。釧路にある十数個の中学校と根室の市街化地域の3校を比べると、根室の3校は釧路の最底辺校に位置している。
 ただし、今年(H26)は少し様子が異なる。C中学校が著しい改善を見せているからだ。国語A・B、数学A・Bともに全国平均値にある。

 ZAPPERさんの分析は生徒をよく知る者に可能な分析で、ユニーク。生徒や保護者、そして学校の先生たちも参考にしてもらいたい。記事中のチャートで右側が表示されていないものは、チャートをクリックすれば別画面に全面が展開される。

ブログ「情熱空間」より転載
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7568040.html
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2014年10月09日

ちょっとやったら、すごくやった気になる(釧路の場合)

好きこそものの上手なれ。

と言いますが、どうやらこの地の子どもの勉強に関してはあてはまらないようです。まずはこちら、勉強が好きかどうかの質問です。釧路市の中3生は55.7%が、「数学の勉強が好き」と答えています。「平成24年度に全道・全国との差が4~5ポイントありましたが、全国平均並みに上昇しました」とご丁寧に自画自賛も忘れていませんが、全道との学力差は反対に開いています。(平成24年度数学A・数学Bはそれぞれ★、★★。それが平成25年度には★★、★★になっています。ちなみに平成26年度は★、★★です)

数学の勉強が好き。そう答える生徒が増えているのに、しかし差は広がっているということです。実に不思議な珍現象と、そうしたことでしょうか。


suki
















お次です。「授業が分かる」と答えた中3生の割合。全道どころか全国をも上回っています。すごいなぁ…。私が中学生だったら、そもそも授業は聞いちゃいなかった(笑)ので、確実に「分からない」を選択していたでしょう。そうそう、「勉強が好き」を選ぶこともあり得なかったでしょう。でもしかし…。

wakaru


















次は家庭学習時間です。全道平均を軽くクリアしています。中3生に関しては全国平均をもクリア。学習時間が増えたことは歓迎すべきですが、でもしかし、結果につながっていないのはなぜでしょうか?別項では「宿題をよく与えたか」との質問があり、その数値も跳ね上がっているわけですが、そこから判断するに、それって単に宿題の量を増やしたと、もしかしてそういうことなのでしょうか?

jikan

















次、「家で計画を立てて勉強している」数字だけ見るとすごいですね。全道はおろか全国を軽く越えていますから。でもしかし…。そもそも、何のどういった状態を持って計画的と定義するべきか、そこがとても曖昧です。宿題の量が以前よりも増え、それを消化することをもって計画的と思っている子が多いのだろうと、私にはそう読めるのですが。

keikaku















とどめはこれ。学習規律の徹底はイマイチだった。しかし、「授業中の私語が少なく、落ち着いている」と回答する学校は極めて多い!ええ、この部分は児童・生徒の回答ではなく、学校の回答です。あらあらあら、本当ですか、それって?うーん、納得できない。

私自身の想い出です。釧路の中学校に転校してきて思ったこと。やかましい!うるさい!もう、しっちゃかめっちゃか!校則も時間厳守も学習規律もあったものじゃない!それなのに先生が注意をしない!というものです。その点、今でも転勤族のお母さんから、同様のご意見をいただくことが多いです。「ウチの学校って、子ども達が落ち着いていないんです…」「でも、それを注意しないのですね…」とか。

「児童生徒に対して、学習規律の維持の徹底をよくした」という割合が低いのに、「児童生徒は、授業中の私語が少なく、落ち着いていると思う」と答える割合が多いって、つまりはこうしたことでしょうか。自画自賛。ちょっとやっただけで、すごくやった気になる。私語が少ない。私語の許容範囲の基準が甘い。落ち着いている。騒がしいの基準が甘い。それって釧路スタンダードなのか。うーん、申し訳ないけれど、そうとしか思えません。

実際、塾で授業(一斉授業)をやってみると分かりますが、我々が「騒がしい・落ち着きがない」と思っても生徒は「静かだ・集中している」と思っていたりするんですね。この点、転校生から聞き取り調査をしたなら一発で分かりますよ。他地域を知っている子に言わせたなら、騒がしくて落ち着きがないって、まず間違いなくそうなりますからね。

kiritu
















その他、「家庭学習の課題(宿題)を与えた学校の割合」といったものもありますが、それもまた高い数字が見られるんですね。でもしかし…。

以上を総括すると、こうしたことが言えるのではないでしょうか。まずは子ども達。「ちょっとやっただけで、すごくやったと思っている」「レベルを下げた授業に飼いならされてしまい(失礼!)、分かると思い込んでしまっている」そして学校の側もまた同様。自己評価が、すこぶる甘い。だって、数字を額面通りに読んだなら、全道平均はおろか、全国平均をもクリアしているはずですからね。

こうしたことを言うと、また敵を増やす(嫌われる。苦笑)のかも知れないけれど、重ねて言っちゃいますよ。だって、言われなきゃ、雁首揃えていつまで経っても気づかないんだからさ。もうそろそろ、本気で外部評価を導入しないと、いつまで経っても状況は、いや惨状は改善されないって思いますよ。なぜなら、設定した目標自体に意味がないんだもん。

がっちり勉強している子は、こう言います。
いや、ぜんぜん勉強していない。

今まで勉強したことがない子が、ほんのちょっとやったらこう言います。
すげー勉強した!

ちょっとやったら、すごくやった気になる。釧路の場合、子どもも学校も同じ。そうしたことですね。だから、数値目標には主観的なものを置いてはダメなんです。

●平成26年度 釧路市学校改善プラン
釧路市基礎学力検証改善委員会報告書
http://www.city.kushiro.lg.jp/common/000057201.pdf

《追記》
ここから先は社会保険労務士として。人事考課。給与の査定に使われるアレです。上司が部下を査定し、部下は自分を自己評価するというものが一般的ですが、その際、こうした傾向が強く認められるんです。

いわゆる、できる社員。多くは自己評価が上司の評価よりも辛い(ただし、性格の悪いヤツ、協調性に欠けるヤツ、我の強いヤツは高くなる傾向あり)んですね。対して、できない社員。ええ、お見込みの通り、自己評価がやたらに甘いんです。

それと同じ傾向が、後者の傾向が、我が釧路においては件のアンケート結果に色濃く出ている。そう解するべきだって、私は思いますね。自己評価は評価に非ず。常に他者評価こそが評価である。労務管理のプロとして、つくづくそう思いますので。
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*#2485 ⑩全道14支庁管内別・偏差値ランキング表(小・中対比)  Nov. 9, 2013  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09

管内別偏差値ランキング表
<中学校優先>abb-c
順位   管内名小学校中学校  差
2石狩43.952.2    8.3
10十勝36.149.5  13.4
3上川43.447.2    3.8
6留萌38.243.9    5.7
12空知33.443.6  10.2
13オホーツク27.642.5  14.9
1檜山46.242.3  -3.9
4渡島39.141.6    2.5
7根室37.041.4    4.4
5胆振38.341.1    2.8
8釧路36.840.7    3.9
9後志36.437.4    1.0
14日高16.633.5   16.9
11宗谷33.533.4  -0.1





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コメント 2

ZAPPER

ご紹介ありがとうございます。

根室の教育関係者のみなさん。ぜひ、我が釧路市の「仕事の流儀」を他山の石となさってください。お願いします。

学力低下もなんのその。10年来教育行政のブレーンを続けてきたという某教授が青写真を描き、現場から教育行政に加わった方々がそれに加担して、そこの現職教員を加え、まさしく民不在・保護者不在の中、「学校をこそ評価しよう」「自分達の取り組みをこそPRしよう」と、そんなことに始終しているから、こんなざまになるんです。

すべては子ども達のため。そして地域の将来のため。どうぞ、そこを軸になさって下さいませ。
by ZAPPER (2014-10-14 12:40) 

ebisu

根室にも大学が一つほしいところですが、メリットばかりではないのですね、教授の能力が劣っていれば弊害も大きい。

>すべては子ども達のため。そして地域の将来のため

こういう気持ちが大切ですね。

by ebisu (2014-10-14 22:37) 

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