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#2789 全国学力テスト 支離滅裂な記事 Aug. 27, 2014 [68.H26全国学力テスト・データ分析]

 北海道新聞は、北海道の学力の低さを、学習塾の質・量ともに不足していることに求めている。しかし、全国一の秋田県には学習塾が少ない。じつは学校と教育行政の取り組み方にこそ大きな違いがある。2011年11月に、釧路市議会副議長の月田さんが秋田県を訪問して数箇所現地調査をしているので弊ブログで4回にわたってとりあげた。その関連記事のURLを末尾に注記しておく。わかりやすいので、学校の先生たちにぜひお読みいただきたい。仕事の手を抜かない秋田の先生たちの具体的な取組が紹介されている。
  一番大切な教員の資質とは何かと問われたら、わたしは「自ら学ぶこと」だと答えたい。秋田県の教員が日々何をしているのか北海道の教員は学ぶべきだ。学力が上がるような内容の授業をしている。学校教育の重さを実感してもらいたい。

 北海道新聞根室支局は3度ほど教育論シリーズを敢行して、いい取材記事を載せてくれたが、本社サイドの学力テストの論評はどうしてこんなに北教組寄りで、教条的な物言いになるのだろう?同じ新聞社とは思えないほど現実を見ない偏った主張をしているようにebisuにも見えてしまう。#2787と#2789に転載した読売新聞記事とはまったく違う。
 ブログ「情熱空間」の言い分をご覧戴きたい。
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7481456.html
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2014年08月26日

支離滅裂な記事(北海道新聞)

お次は、恐怖新聞こと北海道新聞、今日の朝刊(2014.08.26)から。

 そもそも、全国学力テスト実施自体には疑問を感じる。例えば、北海道では塾が各地にあるわけではない。道内を見ても都市部とそれ以外の地域では、事情がかなり異なる。そうした状況を考慮せずに数値が発表され、全国平均と比較される。現在、その順位や比較が独り歩きし、関心の中心となっている。

 学力調査という点では、昨年までの傾向とさほど変わらないのだから、毎年行う必要があるのかも議論していい。数値だけを追うのではなく、弱点を見つけて今後の指導に生かすというのが本来の目的ではなかっただろうか。

21面記事にはこのようにあり、しかし1面にはこうあります。

 4科目平均正答率は文科省が公表していないため北海道新聞がデータを基に試算した。

バッカじゃねーの!いや、バカそのものだな。「文科省がデータを公表してないので試算して公表しました」ってそう言いながら、「数値が発表されて、それが独り歩きしている」って、何言ってんだべか?気は確かかい?自分が散々煽っておきながら、何こそ言ってんだべか?

塾がないから点数が低い。
都市部は学力が高い。


何言ってんの、この人は?実は秋田県って、通塾率がとても低いんですよ!おまけに、都市部よりも郡部の方が学力が高いんですよ!そう、学校が塾の機能をも請け負っているって、そういうことなんですよ。そうした事実を知らないのでしょうね。お気の毒な方です。

実に4面を割いて、出題までをも大々的に掲載しておきながら、まさしく自身が派手に煽っておきながら、しかしこんなテストは不要だって、もはや支離滅裂ですな。

はい、道民はこうして洗脳されていくんですね。第一通報者の放火犯が、燃え盛る火事の現場を見て不敵な笑みを浮かべている様子。思わずそれを連想してしまいますね。こんな新聞が、NIE(教育に新聞を)だなんて、笑わせるな!って、声を大にしてそう言いたくなりますね。ふざけるな、北海道新聞よ。
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<月田レポートを4回に渡ってとりあげています>
 月田氏は釧路市議会副議長で「釧路の教育を考える会」のメンバーでもあります。秋田だけでなく東京品川区の小学校も取材しています。最近問題になっている政務調査費は、月田さんのように有効に使ってもらいたい。根室市議の中に、月田さんのように教育問題に情熱を燃やして闘い抜く人が現れてほしい。

*#1738 秋田県はどうやって学力を上げたのか?(1):「秋田と秋田」 Nov. 20, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-20

 #1739 秋田県はどうやって学力を上げたのか?(2):「ここの教員の力量頼みではない」 Nov. 20, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-20-1

 #1740 秋田県はどうやって学力を上げたのか?(3):「わかる」「できる」はクリア Nov. 20, 2011  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-20-2

 #1741 秋田県はどうやって学力を上げたのか?(4):秋田市の重点項目「小中一貫」 Nov. 20, 2011  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-20-3



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コメント 4

ZAPPER

ご紹介、ありがとうございます。

秋田では、問題解決学習が行われていない!

よそ行きの授業、公開用の授業として、一部には行われているケースはあれど、従来型の授業をきっちり行っていて、奇をてらったものなど何もない。
質実剛健にして基本に忠実な授業を徹底している。

そうしたことを、一人でも多くの学校の先生方に知っていただきたいと思います。
by ZAPPER (2014-08-27 12:21) 

ebisu

根室管内の先生たちが一人一人秋田県の小中学校へ視察に行くわけには行かないでしょうから、月田さんの報告を読んでもらいたいですね。
by ebisu (2014-08-27 22:14) 

ペトロナス

私の住んでいる神奈川県は学習塾が非常に多いですが、全国学力テストの都道府県別順位は小学校31位、中学校18位です。

学習塾の質・量で学力テストの結果が左右されるなら、全国学力テストの都道府県別順位のTOP10のうち8つは埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、兵庫県、大阪府、京都府、東京都で占めるはずですが、東京都以外TOP10に入ってません。

「学力の低さ」と「学習塾の質・量ともに不足していること」は関係ないと思います。



by ペトロナス (2014-08-31 15:53) 

ebisu

ペトロナスさんこんにちは

天気がよいうえに風がないのでので、根室半島東側の原野を20kmほどサイクリングして、昼寝していました。

学習塾の多い神奈川県も順位が低いのですか。反証が首都圏にもありましたか。学習j塾の少ない秋田県が全国最高で、学習塾の多い神奈川県が順位が高くない、性格の異なる二つの反証がある。
北海道新聞は都道府県別データをよく見てから論説を書いてほしい。
ありがとうございました。
by ebisu (2014-08-31 16:37) 

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