6月29日日曜日の午後1時頃、休日の人通りの多いJR新宿駅南口で、一人の男性が焼身自殺を図った。 男性は、南口の歩道橋の鉄枠の上に座り、拡声器を使って集団的自衛権の行使容認や、安倍総理の政策に反対する演説を約1時間にわたって行ったあと、持参したペットボトルに入ったガソリンを頭からかぶり、ライターで火を付けた。幸いなことに、男性は命に別状はなく、他にけが人もいなかった。
ネットでは大騒ぎ、メディアは3時間後、16時をまわってからの報道だった。新聞各紙は男性の主張について「集団的自衛権の行使に反対する趣旨の話をしていた」などと伝えた。
テレビでは、テレビ朝日が現場に居合わせた目撃者から提供された写真や動画をもとに、短いニュースで伝えた。 夜になって、その他のメディアやテレビ各社も短く伝えた。
この事件について一切報じなかったメディアがNHKだった。 ネット上でNHKの報道姿勢に、「恣意的、情報統制、一切報道しないのは不自然だ」などという声が相次いだ。
NHKはこの事実を認め、その理由を「政治案件だから」と回答した。つまり、この焼身自殺を図った男性の「集団的自衛権反対」という主張が、安倍政権にとって政治的に「都合が悪い」ものであり、NHKが政権側に配慮した、ということだ。
中日新聞によると、NHKが黙殺した男性の訴えとは、「70年間平和だった。戦争しない。政教分離」などと話し、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」の一節を口にした後、火を付けたという。
「君死にたまふことなかれ」は、1904年、兵隊として招集された弟のことを思い、「弟よ、死なないで下さい。親は刃物を握らせて、人を殺せと教えましたか?」と嘆いた反戦歌である。
ついに焼身自殺者まで出てしまった。この行為をののしる自民党議員がいる。
「迷惑極まりない犯罪行為」・・・・北海道議会の小野寺まさる議員である。
集団的自衛権に反対して焼身自殺と?…これは公衆の場での迷惑極まりない行為であり、明らかに犯罪だ。又、死にきれずに多大な方々に迷惑をかけた愚行だが、これを「三島事件」と同列に扱うマスコミは完全にイカれている。日本の将来を憂いた国士と日本解体を目論む団塊の世代崩れは真逆の存在である。
日本を愛する日本の皆さん。これが今の日本の現状です。変な主張をする方々が如何に多く、その方々は決まって「憲法9条死守」「反原発」「オスプレイ反対」「沖縄独立」「日の丸・君が代反対」「集団的自衛権反対」の方々ばかりですから…
市ヶ谷の自衛隊駐屯地を占拠し、自衛隊の決起を呼びかけ自決した三島を持ち上げ、今回の焼身自殺を図った男性をののしる小野寺氏の偏向思想に驚きを禁じ得ない。
「抗議の焼身自殺だというのに・・・・・。民意に寄り添えない議員はとっとと辞めていただきたい。国民の思いを想像すらできず、死んだ方がよかったと言わんばかり。一体どんな犯罪だと言うんだ?」こんな抗議の声に小野寺氏は「一人の迷惑行為が民意と? 笑わせないで下さい…貴方」「多くの方々に多大な迷惑をかけた“あの焼身自殺未遂事件”を美化し、僕に攻撃ですか? 抗議なら別の方法がいくらでもある筈。社会に迷惑をかける手法を美化する主張、法治国家では如何なものでしょうね…」などと反論。
命をかけて主義主張した人の一方を礼賛し、他方をここまで侮辱するとは・・・・・こんな偏狭な人間がごまんと政治家になっている。
冷静さを失わず、現実をあるがままに受けとめる能力、つまり事物と人間に対して距離を置いて見る能力が政治家には必要だ。自らの情熱をしばし脇に除けて、まずは物事の原因や現況を客観的に観察し、冷静客観的に判断できる能力が必要なのだ。戦争のできる国に進もうとしている日本を憂いて反戦歌をつぶやき、抗議の焼身自殺をした人間を犯罪者としてしか認識できない人間はそれだけで政治家失格だ。
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