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#2711 集団的自衛権と宗教戦争 June 22, 2014 [B7. 政治に求めるもの]

 集団自衛権がなんであるかは、それを実行したときのことを想像してみたらわかる。
 世界はユダヤ教・キリスト教国とイスラム教国が千年を超える戦争をしており、どちらか、あるいはいずれもが絶滅しない限り終わりがない。
 同じ神(造物主)を信仰するからやっかいで、預言者がモーゼ、キリスト、マホメットと異なるだけだ。啓典宗教であることが争いを深刻なものにしている。異教徒を絶滅するのは造物主たる同じ神との契約なのだからやめるわけにはいかないのだろう。だから千年以上も殺しあっている。

 集団自衛権を認めたら、中東で大規模な戦争が起きたら、英国のように米国と一緒に戦うことになりかねない。
 日本は神道や仏教の国だから、ユダヤ教にもキリスト教にもイスラム教にも肩入れしてはならない。イスラム教国が日本に好感を抱いているのはそれぞれの国と歴史的な経緯があってのことのほかに、政治的には米国の属国でありながら戦場では米国と一緒に戦わないからである。

 八百万の神々がおわす神国日本は、ユダヤ教にもキリスト教にもイスラム教にも戦争においては肩入れしないと宣言したらいい。

 集団自衛権の議論の中ではっきりしてきたことがある。安倍総理は日米同盟は血であがなわなければならないような発言をしているが、キリスト教国ではない日本は米国と「血の同盟」を結ぶわけには行かないということ。安倍総理の論理に従えば、宗教が違い血の同盟を結び得ない米国を最後のところでは当てにしてはならぬ。米国と英国は同じキリスト教国だし、もと植民地とその宗主国の間柄だから共に血を流してよいのだろうが、宗教の違う国同士の同盟である日米同盟は米英同盟のようには行かぬことは至極当然のことだ。
 そこで考えなければならぬことは、日本は国土と国民に重大な危機が迫ったときには単独で戦う覚悟を決めなければならぬということ。
 中国や北朝鮮に対しては、個別自衛権で対応できるが、いざというときに日本国民に戦う覚悟はあるのか?領土侵犯や攻撃があった場合は戦うことを辞さない覚悟が必要で、そうしたことが可能な軍備は保持しておくべきだ。
 領土紛争に関してなんども書いているが、「多核弾道ミサイルの開発・組み立て・配備・解体ショー」を一度やって見せたらいい。日本は潜在的な多核弾道ミサイル保有国なのだが、現実にそれをみなければわからぬ国がすぐ隣にある。
 ロケット技術も誘導技術もすでにあり、核弾頭を5000発製造可能なプルトニウムはフランスの再処理施設で処理したものが青森県六ヶ所村の再処理工場に43トン保管されている。全国の原子力発電所に溜め込まれている使用済み核燃料と六ヶ所村の巨大プールに冷却保管している使用済み燃料を高性能の遠心分離機を3万台も並べて精製すれば、短期間に1万発の核弾頭製造も可能だろう。必要な遠心分離機は日立や東芝などの国内メーカ数社が世界最高性能の製品をつくっている。核爆発のシミュレーション用に使えるスーパコンピュータ「京」もある。多核弾道ミサイル開発・製造に必要な技術がすべて国産でそろう、こんな国は米国・ロシア・中国と日本だけだ。
 無人機やロボット技術も民生用技術を軍事転用したら、世界トップレベルの武器の製造が可能だ。問題は素材の開発だけだろう。
 負けのはっきりした戦局で、神風特攻で戦い抜いた日本が多核弾道ミサイルを保有したら、他の国が保有しているのとはまるで意味が異なる。自国民の絶滅を覚悟でなかったら日本の領土や領海や国民に手を出す気がなくなるだろう。中国の横暴に手を焼いている東南アジア諸国民はそういう状況の現出を願っているのかもしれない。
 鎖国をするつもりなら日本一国で白人国家全部と中国、ロシアを同時に敵に回しても戦い抜ける。多核弾道ミサイルを開発・製造・配置してから、じっくり話し合いをすればいい。

 東南アジア諸国民の33%が日本を信頼している。アジア最大の国である清(中国)と戦い、ついで白人帝国のロシアに勝利し、敗れはしたが大東亜戦争を戦い抜いたのを見た世代が、日本があったおかげで自分達の国が白人帝国の植民地支配を脱して独立できたのだと畏敬の念を抱いて眺めている。戦争が終結したあとに東南アジア各国に残留して独立戦争を指揮した多数の日本兵がいたことも忘れてはならぬ。
 33%の信頼率は2位の米国16%の2倍である。
 対中国戦略はこうした国々と手を結ぶことだ。あの大東亜戦争で連合軍に味方したアジアの国は中国のみだ。白人の帝国主義とアジア有色人種の戦いに中国は敵側についたから、いま国連の安全保障理事会で常任理事国の椅子に座っている。裏切り者の中国を東南アジアの国々が信頼しないのは自然なことだ。東南アジア諸国はあの戦争で誰が敵で誰が味方であったかを忘れていない。そして敗戦後の経済復興に驚いている。日本は敗戦前よりも経済強国になっている。

 中国対東南アジアの国々
 白人国家対アジア諸国
 ユダヤ教・キリスト教連合軍対イスラム教聖戦軍

 こういう大きな枠組みを意識して大局を眺め、八百万の神々のおわす国日本をふるさととする私たちは独自のスタンスを明らかにして判断をまちがえないようにしよう。
 日本は白人の世界支配に手を貸すことをやめるべきときに来ているのではないか?強い管理貿易(鎖国)に切り換えて、東南アジアの国々へ技術協力をしつつ、独自の価値観で情報発信し、行動すくべきときが来ているとは思わないか?
 私たちは国家財政破綻という難局も乗り越えねばならない。具体的なビジョンを示し、実現の段取りを説明して、実務を進めるべき段階にある。有能な仕事人がさまざまな分野から集まらなければならない。必要なときに必要な人材が輩出するのが日本の不思議なところだ。
 団塊世代はすでに老兵であり、命の明日はわからねど願わくばこれから十年の間に日本がどのように変わっていくのかじっくり見ていたい。必ず出てくるよ、若い諸君に期待している。

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*#195「少し過激な北方領土返還論」MIRV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショー
ロシアをぎゃふんといわせ北方領土を返還させるための具体論
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07

 #465「"Japan sent uranium to U.S. in secret"は北方領土返還運動の好機か?」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30

  #1401「ロシアがフランスから新型軍艦を購入し北方領土へ配備、対抗措置はあるか」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-1

 #1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06

 
#1965 ビザなし交流=通過型観光旅行? June 8, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08

 #1969 北方領土問題コメント(欄)対話(1): ビザなし交流の虚実  June 11, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-11

 #1973 ビザなし交流in択捉島 住民交流会:もちつもたれつ  June 14, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-14

 #2050 竹島と北方領土 :韓国大統領の竹島上陸にどう対抗する?  Aug. 10, 2012 
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-2

 #2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14

 #2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16

 #2095 おろかな領土紛争:白人支配終焉のチャンス
  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-28

  #2097 中国や韓国と如何に付き合うべきか
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-09-29

 #2301 実録北方領土ビザなし訪問 :同行医師の記録 May 19, 2013 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-19

 #2585 北方領土の日: 現実的な四島返還構想 MIRV開発 Feb.7, 2014 
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 #2656 北方領土返還運動:おかしな「元島民」の定義  Apr. 23, 2014 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-04-23

 #2697 ロシアの東と西にある北方領土とウクライナ June 3, 2014 
 
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